住友化学園芸 家庭園芸用GFオルトラン粒剤 200g
シュガーバインについて
長く伸びたつると5枚の葉が特徴的な植物です。 育ちやすく、挿し木や水差しで増やすことができます。 インテリアグリーンに用いられることが多く、 お部屋をおしゃれにするアイテムとして高い汎用性があります。 風水的にも大きな効果があり、ヒーリング感を得られます。 まずはこのシュガーバインについて、詳しくみていきましょう。
シュガーバインの由来
ブドウ科パーセノシッサス属になります。 オランダで、品種改良によって作られた園芸品種です。 日本で商品登録されたのは2006年になります。 甘い樹液を葉の裏につけるため 「sugar(砂糖)」「vine(つる性植物)」と命名されました。 花言葉は、小さくても逞しいことから「健やか(すこやか)」です。
シュガーバインは丈夫
耐陰性を持ち、乾燥にも負けません。 少しぐらい日当たりが悪くても育てることができます。 丈夫なので最低限の管理をすれば、 簡単な育て方で枯れる心配はあまりいりません。 生命力も強く、伸びたつるを水差しするだけで根が伸びてきます。 なので増やすこともできますよ。
シュガーバインの花
あまりお目にかかることができませんが、花を咲かせることもあります。 2mmほどの小さなお花です。 咲く時期は3月〜6月頃の春になります。 開花に必要なのは、日当たりと温度の加減がちょうど良い環境です。 育て方次第では見れるかもしれません。
シュガーバインに適した環境
シュガーバインは丈夫ですが、苦手だったり好む環境があります。 これを知っておけば、夏も枯れることなく元気に越すことができますよ。 育て方のうち、場所選びが1歩目になりますね。 適した温度や置き場所などを解説していきます。
シュガーバインを置く場所
直射日光を嫌います。 だからといって暗いところにずっと置いておくと、 葉色が悪くなり元気もなくなってきてしまいます。 班入りの種類であれば、模様に悪影響がでてきます。 なので、明るさのある日陰が最適です。 風通しの良さも必要になります。 春と秋は、明るい窓際が良いです。 レースのカーテン越しにすれば強い日差しを弱められます。
シュガーバインが好む温度
25度前後が育つのにベストな気温です。 室内なら通年で保ちやすい温度ですね。 寒さには強い方で、耐寒性は0度ほどまでです。 冬場でもこれ以上の気温がある地域で霜よけすると、 屋外での冬越しも可能になります。 暑さは得意でなく、 気温30度以上に湿度も加わると枯れることがあります。
夏場における注意点
真夏の強い日差しに晒されると、葉焼けを起こしてしまいます。 なので夏は窓際から離してあげましょう。 直射日光の当たらない明るい場所に置きます。 留守にすることで部屋の風通しが悪くなり、 気温と湿度が上がると、蒸れて枯れる恐れがあります。 この場合、屋外の日陰の方が安心です。 気温が30度を超えたとしても蒸し上がることはないためです。
環境について気をつけること
湿度が高いとカビが発生し、枯れる場合があります。 風通しをよくするように心がけて下さい。 急激な環境の変化に対応できません。 いきなり直射日光に当ててしまったり、 育て方を変えたりすると枯れることがありますので注意しましょう。 環境に気を使った育て方で、枯れる可能性を抑えることができます。
シュガーバインの植え付け
主に鉢植えで育てる植物です。 室内であれば気温の心配がないので、 植え付けはいつ行っても大丈夫です。 土は観葉植物様の培養土で十分です。 もし自分で土から作りたい場合は、 赤玉土小粒5割、腐葉土4割、ピートモス1割を混ぜ合わせて下さい。 植え付け後はたっぷりと水を与えます。
シュガーバインの管理
シュガーバインの育て方で基本になる管理方法をご説明します。 管理といっても特別なことではなく、主に水やりです。 シュガーバインは丈夫ですが、適切な管理をしてあげて下さい。 場合によっては、肥料が必要になります。
シュガーバインの水やり
生育期にあたる4月〜10月頃は、 土の表面から水やりのタイミングを確認します。 乾いていたらふんだんに水をあげて下さい。 11月〜3月頃の冬は、 土の表面が乾いたのを確認した後、数日経ってから水をやります。 この時期は特に水のやり過ぎに注意が必要です。
水やりにおける注意点
水をやり過ぎると根腐れを起こして、枯れることになります。 逆に水が不足してしまうと、葉が乾燥し元気が無くなってきます。 乾燥した葉は元に戻ることはなく、枯れる結果が待っています。 冬の室内は乾燥しやすくて、 土に水分が残っていても葉から蒸発する場合があります。 葉の両面に霧吹きで水を吹きかけ乾燥から守りましょう。
シュガーバインの肥料について
シュガーバインはあまり肥料を必要としません。 ですが、水やり、日光、温度や湿度に問題がないにも関わらず、 葉が落ち、元気がないなら栄養不足が考えられます。 この場合には、春と秋に肥料が必要になります。 緩効性肥料を置肥するか、液体肥料を与えましょう。 夏と冬に肥料を与えると根が痛みますので控えて下さい。
シュガーバインの植え替え
シュガーバインはよく育ちます。 株が大きくなったら植え替えなければいけません。 株の成長に伴い根も伸びていきます。 植え替えをしないと、根詰まりを起こして枯れることになります。 土やハイドロカルチャーへの植え替え方法をご紹介します。
植え替えが必要な時とタイミング
植え替えは2年に1回行います。 他にも、土への水の染み込みが悪くなった時や、 根腐れの可能性がある際に植え替えをします。 古い土のままだと栄養を吸収できなくなります。 新しい土に早く植え替えてあげましょう。 根腐れの場合には、腐った根をカットしてから植え替えます。
シュガーバインの植え替え方法
まず重要なのが、一回り大きな鉢を準備することです。 株の成長に合わせて鉢も大きくしていきます。 鉢底ネットを置き、鉢底石を敷きます。 そこへ少し培養土を入れます。 シュガーバインの根を優しくほぐして古い土を落とします。 鉢へシュガーバインを入れて、培養土を隙間のないように入れていきます。
ハイドロカルチャーへの植え替え
ハイドロカルチャーとは、土を使わない水耕栽培のことです。 主にハイドロコーンと呼ばれる発泡煉石などを土の代わりにします。 植え替えるためには、 シュガーバインの根に付いている土を洗い流します。 根を傷つけないように気を付けて下さい。 鉢やカップにハイドロコーンなどと水を入れ、植え替えていきます。
ハイドロカルチャーの注意点
水や培養液が多過ぎてしまうと、 根が酸欠状態に陥り、弱っていきます。 水分は容器に対して15%ほどが適量です。 冬は水が溜まらないように捨てて下さい。 直射日光に当たり続けると、容器の中が蒸れてきます。 枯れる原因になりますので注意が必要です。 また、容器が透明だと、高温多湿で発生した藻が目立つこともあります。
シュガーバインの剪定
育て方のうち剪定も必要な作業です。 剪定せずにいると見た目が悪くなるばかりか、 害虫による被害が出てきてしまいます。 剪定をすれば風通しが良くなって、 シュガーバインが育ちやすくなる上、害虫の発生を防げます。
シュガーバインの剪定方法
剪定は生育期に行います。 4月〜6月の春と、9月〜10月の秋が適しています。 植え替えにあわせて行うのがおすすめです。 夏と冬は株が弱りますので控えましょう。 見た目のバランスを整える感じで大丈夫です。 枯れた部分はカットしてしまいます。 切り取ったところの節から新芽が出てきます。
シュガーバインの増やし方
シュガーバインの増やし方は、つるを使います。 挿し木や水差しでの方法になり簡単です。 挿し木は培養土、水差しは水耕栽培で育てていきます。 それぞれの増やし方をご説明します。
挿し木による増やし方
この増やし方は、 4月〜6月の春と、9月〜10月の秋の育成期に行います。 6cm程度にカットしたつるを挿し穂にします。 下葉を取って、育苗ポットなどに入れた培養土へ挿します。 たっぷりと水をやり、明るい日陰で育てていきます。 水は切らさないようにして下さい。 根が伸びてきたら、鉢に植え替えましょう。
水耕栽培による増やし方
ハイドロカルチャーによる水差しでの増やし方になります。 時期や使うつる、適した環境は挿し木と同じです。 カップやビンなどに水を張り、つるを水差しします。 水は毎日入れ替えてあげます。 根が出てきたらそのまま育てるか、土を入れた鉢に植え替えます。
シュガーバインの害虫による被害
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株元や植穴にばらまくだけで、 広範囲の害虫の防除効果が持続する 浸透移行性の殺虫剤 【効果のある害虫】 アザミウマ(アザミウマ類)、 アブラムシ類、 エカキムシ(マメハモグリバエ、ネギコガ)、 ケムシ・アオムシ(アオムシ、コナガ)、 オンシツコナジラミ、ネキリムシ(ネキリムシ類、タマナヤガ)、 シバツトガ、ヨトウムシ類、 コガネムシ類幼虫
アブラムシやカイガラムシ、ハダニなどが付くこともあります。 室内であればあまり心配する必要はありません。 見つけたら殺虫剤などで退治しましょう。 カイガラムシはブラシなどを使って取り去ります。 ハダニは布で拭き取ることができます。 害虫の予防は、剪定で風通しを良くしたり葉水が効果的です。
シュガーバインの飾り方
シュガーバインは色々な飾り方ができます。 インテリアグリーンとして飾ったり、寄せ植えに使ったり。 長いつるを上手に利用して、おしゃれな飾り方を知りましょう!
高いところからつるを垂らす
棚など高いところに置く飾り方で、 つるを下に垂らすとグリーンの清涼感を感じられます。 ナチュラルな雰囲気がどのお部屋にも馴染みます。 背の高い鉢に植えることでも垂れ下がったつるを鑑賞できます。 ハンギングにすれば、場所を問わずに吊るせます。 トイレなど風水的な効果のあるところに置く飾り方もいいですね。
ハイドロカルチャーでカラフルに飾る
シュガーバインは、土やハイドロコーンでなくても カラーサンドやビー玉、園芸用ゼリーでも育ちます。 透明の鉢やカップを使えば、用土部分が透けて見えます。 なので自分好みの色合いを楽しめますよ。 いくつかの色を組み合わせてグラデーションにするのもおすすめす。 ポップにしたりシックにしたりなど、 様々なテイストのお部屋に合わせられる飾り方です。
寄せ植えの名脇役として飾る
シュガーバインのつると葉は、どんな植物とも合わせやすいです。 寄せ植えにすれば、主役のお花を素敵に引き立ててくれますよ。 上手なつるの飾り方次第で鉢にまとまりができ、全体に深みが出てきます。 班入りのシュガーバインもありますので、組み合わせの幅が広がります。 ただ寒さにあまり強くないので、 外に飾るなら暖かい時期の明るい日陰にして下さい。
緑の癒しとオシャレな部屋を
シュガーバインの育て方は難しくありません。 環境や水やりに気を配り、適度に剪定と植え替えをするだけです。 様子を見て肥料も与えれば安心です。 増やし方も気軽にできることです。 透明な容器で水差しを行えば、発根の様子も見られますよ。 簡単におしゃれな飾り付けができ、緑の癒しを与えてくれるのがシュガーパインです。 寄せ植えにもおすすめなので、様々な方法で楽しんでみてはいかがでしょうか。