シマトネリコの木について
成長のいいシマトネリコ、街路樹としても植えられているけど鉢植えも可能なの？
洋風にも和風にも合う素朴な雰囲気のシマトネリコ。 涼やかな葉が、とてもさわやかで、シンボルツリーとして庭木や街路樹でもよく見かけます。 その素朴な雰囲気とは対照的に暑さに強い樹木です。 さて、かなり成長するシマトネリコですが、室内でも可能なのでしょうか？ シマトネリコや育て方についてみていきます。
シマトネリコの科名 、学名 、花名由来
シマトネリコの科名 、学名 、花名由来 学名：Fraxinus griffithii 科名：モクセイ科 分類：常緑小高木 和名：島梣 ★シマ（島）○○と表現されるのは、沖縄や奄美群島（島）から導入された産物とされるからです。
現在では「シマトネリコ」が定着していますが、別名として、「タイワンシオジ」ともいわれています。 ★トネリコ(梣)は、樹皮に寄生するイボタロウムシが分泌する物質を動きの悪い敷居の戸の溝に塗ると、滑りが良くなります。
そこから、「戸塗木(とぬりき)」から「トネリキ」⇒「トネリコ」の名前になったそうです。
シマトネリコの原産地 、分布域
シマトネリコの原産地 、分布域 原産地：日本（沖縄県）、台湾、中国、フィリピン
シマトネリコの特性
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シマトネリコの特性 樹高：10m 開花期：5月下旬～7月上旬 花色：白 実（種）：サヤに入っておりマメに類似 耐寒性：やや弱い 耐暑性：強い 特性：雌雄異株 葉は細長く光沢あり、比較的柔らかい
シマトネリコの花言葉 、由来
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■シマトネリコ花言葉 「偉大」「服従」「思慮分別」「高潔」「荘厳」 トネリコ属は、日本に自生するシマトネリコのほかにセイヨウトネリコという近隣種が存在しています。
トネリコ属が共通して「偉大」「荘厳」「高潔」という偉大なるイメージを彷彿させるのは、北欧神話に登場する「ユグドラシル」と呼ばれるセイヨウトネリコの大樹が9つの世界をつないでいたと言われているからです。
なるほど、縦にも横にも威風堂々と枝葉を広げるさまは、世界をつなぐかのような偉大なる神を彷彿とさせます。
シマトネリコの品種・原種
トネリコ属に分類される植物はおよそ70種ほど存在 分布：北半球の広い範囲 ■シマトネリコ ★常緑高木 ★特徴：丈夫で育てやすい。観葉植物としても人気。
■セイヨウトネリコ ★落葉樹 ★特徴：北欧神話では世界樹として大切な位置づけ。樹高は20～35ｍ、直径2mにもなる。 スペインからロシアにかけてのヨーロッパ全般に自生（スカンジナビア半島の北部、イベリア半島の南部を除く）
■アメリカトネリコ ★別名「ホワイトアッシュ」。北米東南部に広く自生。 耐久性があり、加工も簡単なので家具、建築用材に使用されています。
シマトネリコについて詳しく見てみよう！
ではシマトネリコの葉、幹、種、花について詳しく見ていきます。
シマトネリコの葉について
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シマトネリコの葉は柔らかく、光沢があります。日の光に反射してキラキラ光るように見える様はきれいです。
シマトネリコの花について
シマトネリコは5月下旬～7月になると小さな白い花を咲かせます。 雌雄異株なので、花が咲くのは雌株のみです。
シマトネリコの実について
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シマトネリコの花を咲かせた後は上記のような鈴なりの実をつけます。 ■なぜ、実がこんなにヒラヒラなの？ ⇒シマトネリコの果実は果皮の一部が羽のような形状をしており、風の力を借りて飛散するためです。 ニレ、ハンノキ、トネリコ、カエデなどの果実もそうです。翼果ともいいます。
シマトネリコの幹について
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シマトネリコは寒さにはあまり強くありませんが、関東以南であれば常緑で冬越し可能です。 自生地ではカブトムシが集まる「カブトムシの木」としても知られています。
シマトネリコとトネリコ、どう違うの？
【トネリコとは】 ■学名：「Fraximus（トネリコ属） japonica」訳すると、日本トネリコとなります。 ■分布：本州中部以北 ■落葉樹 ■特性：かつて稲作地でハンノキなどと水田の稲架けに使用。
【シマトネリコとの違いは？】 ■庭木として使われることは稀 ■葉はシマトネリコよりも大きい ■シマトネリコは常緑小高木に対して、トネリコは落葉樹 【シマトネリコとの共通項は？】 ■花弁が4～5裂で基部が繋がり小さな花を群開 ■サヤのある実（翼果）をつける
シマトネリコ 鉢植え 枯らさない方法とは？
さて、かなり巨大に成長するシマトネリコですが、室内での鉢植えは難しいのでしょうか、以下シマトネリコの育て方について見ていきます。
シマトネリコ 鉢植えのマッチする部屋
シマトネリコほど、和風洋風にも違和感なくマッチする木はありません。 それほど癖がなく、自然なナチュラルさが人気で幅広く浸透されてきたのでしょう。 涼やかな葉が印象的で高さもあるのでリビングのシンボルツリーとして最適です。
また、無機質なオフィス空間の一角にシマトネリコの鉢植えがおいてあれば、気持ちも和みますし、白テイストや黒テイストの部屋でも片隅にシマトネリコの緑があるだけで、空間を自然なナチュラルテイストに変えてくれます。
要するにどのような部屋でもなじむくらいの魅力を持っているのがシマトネリコなのです。
シマトネリコ 鉢植えでの育て方～成長させる！枯らさない７つの育て方ポイント
さて、シマトネリコの育て方についてみていきます。
①シマトネリコ 鉢植え育て方 ★難易度
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シマトネリコの室内鉢植え育て方の難易度はそんなに高くありません。 成長も良く、基本的なポイントを抑えていけば、簡単に室内で鉢植え可能です。 以下に見ていきます。
②シマトネリコ 鉢植え育て方 ★日当たり
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■シマトネリコ育て方のポイントは、直射日光を避けた、明るい日陰
★強い日差しを浴びると葉っぱが変色します⇒葉焼け 葉焼けを起こしているならば場所が適切とはいえません。 ですので日差しの弱い場所に移動をオススメします。
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■室内なら、カーテンを引いた日当たりのいい場所 室内の場合、葉っぱの色が悪くなってきたら日が不足している証拠。
その場合は、日向ぼっこをオススメします。 シマトネリコの成長には、日当たりの良いところといっても、あるいは午前中に日光があたるような半日陰がむいています。
室内で鉢植えで育てる場合は、真夏の直射日光や強い西日は葉焼けをおこす原因となりますので、カーテン越しの窓辺や直射日光のあたらない位置に移すようにしましょう。
また、冬になると寒暖の差や、結露がでますので、窓際に鉢を置く場合には注意が必要です。 できれば、窓辺ではなく、部屋の中へ移動させたほうがよいでしょう。
③シマトネリコ 鉢植え育て方 ★植え替え
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シマトネリコは生長がはやい植物です。 ■2～3年に1度は植え替えをオススメします。 特に鉢植えの場合は、根が張って鉢の中をぎゅうぎゅうに敷き詰めます。 ですので、定期的に大きめの鉢に植え替えてあげましょう。
■時期：4～6月、最低気温が15度を超えたらいつでもOK ■鉢の大きさ：一回り大きな鉢を用意。鉢底にはネットを敷き、軽石を置きます。 ★ポイント 新しい土を入れた後、真ん中にシマトネリコをおき、まわりにも新しい土を入れます。
土をぎゅうぎゅう押し入れないように気をつけてください。 水をたっぷりあげあたら終了です。 直射日光と風があたらない明るい場所に1週間くらい置いておきましょう。 ときどき土の表面をチェックすることを忘れないようにしてください。
④シマトネリコ 鉢植え育て方 ★剪定
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シマトネリコは地植えすれば成長がすごいですが、鉢植えの場合は、鉢の大きさを超えた大きさに生育することはありません。鉢植えの場合は形を整える意味で剪定すればいいでしょう。 ■適期：1年中（真冬や真夏をのぞく） ■剪定は少しずつがベストです。
★切り落とした方が良い枝とは？ ＊上や下に向かって長く伸びすぎた枝 ＊内側に向いてしまっている枝 ＊葉風通しを悪くさせいてる葉の多すぎる枝 ポイントはいっぺんに剪定するのではなく、少しずつ何度も です。
⑤シマトネリコ 鉢植え育て方 ★水やり
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シマトネリコは乾燥に弱いですが、土が湿りっぱなしになるのも根腐れの原因に。 ■鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷり水をやります。 ★30度以上ありそうな日は朝晩2回水やりで。
★土に触ってみて乾いていたら水をやります。 ★水やりは、鉢底から水が染み出すくらいにしっかりと。 ★冬は水を控えてください。冬の水やりの目安としては土が白くなってから数日たってからです。
室内で鉢植えだと葉っぱにホコリがかかってしまいます。 ですので、外に出して上から水を全体に掛けると嫌いになります。 ●葉っぱに水をやるとハダニの予防にもなります。
⑥シマトネリコ 鉢植え育て方 ★用土
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シマトネリコの鉢植えでは、時々用土を変えてあげる必要があります。 ■ポイントは水はけの良い土を使いましょう！ 水はけの悪い土を使ってしまうと根腐れを起こしてしまう可能性が高くなります。 ★フレンドしてみよう！ 観葉植物用の土2 赤玉土1 鹿沼土1 ※ただし、環境に合わせて微調整をオススメします。
⑦シマトネリコ 鉢植え育て方 ★肥料
シマトネリコの鉢植えで肥料は絶対必要ではありませんが、生育が良くなります。 ■適期：春から秋の生育時期 ■頻度：月に1回程度
シマトネリコ 鉢植え育て方 ★増やし方
シマトネリコ 鉢植え 種まきで増やす
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■シマトネリコは雌雄異株なので、木によって雌雄があります。 ■雌の木であれば、初夏に白い小さな花をつけます。 花が咲いた後には、鞘状の実がつき、秋に熟して種がとれます。 その種を収穫し、ビニル袋などで保管しておきます。
■種蒔きの時期：4～5月頃です。 ■適温：発芽温度は20度なので、気温が20度以上になるのを待ちます。 ポイントは ①種を水に一晩つけておく。 ②種は重ならないようにしておく。 ③ラップやビニルなどで覆いをして、日陰におく。 ④本葉が2～4枚程度になったら、鉢に植え替える。
シマトネリコ 鉢植え 挿し木で増やす
挿し木で増やす場合 ■適期：6～7月頃です。 ポイントは ①長さ10cmくらいの枝を切り取り、一番下の葉は除く。 ②水に1～2時間つけた後、一番下の葉がついていたところが埋まるように用土に挿す。（ある程度の間隔をあけておく）
③日光と風が直接あたらない明るい日陰に置いておく。 土は乾かないほうがよいので、湿度を保つために、ビニール袋で覆って保水してもいいでしょう。 ビニール袋には空気穴を開けておきましょう。
シマトネリコ 鉢植え 枯れる原因とは？
そのシマトネリコ、本当に枯れている？
シマトネリコが常緑種だと頭にある場合、寒くなると、葉が落ち、素っ裸になった場合、「枯れちゃったかな？」と疑うかもしれません。 しかし元々暖かい地方に根付いていた植物ですので、鉢植えでなく、植栽後、最初の冬に葉が落ちるのはよくあります。
■ポイントとしては、枝に水分があるかないか。 枝を折ってみる⇒簡単にと折れ、断面が白ｏｒ茶色に近いとその枝は枯れています。 一方、折れずに「グニャ」と曲がり樹皮の間から見える繊維が緑色に近く湿り気があれば生きています。
害虫にやられた？
シマトネリコの成長を拒むものとして、害虫の存在があります。 例としてはハマキムシ、アブラムシ、カイガラムシなど、多くの庭木と同じような被害にあいますが、室内で鉢植えの場合なら、そのような害虫に会う機会も少ないでしょう。
そのシマトネリコの場所が悪いのでは？
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■日差しが照りすぎていないか？ 室内で鉢植えの場合、強い西日の当るところにシマトネリコを置いていませんか？ 葉を見てください。先端が脱色して縮んでいたり、茶色くなっていませんか？⇒葉やけしている可能性があります。 陽射しがギンギンに照りつけるような場所を避けましょう。 明るい半日陰へ移動させましょう。
切りすぎた？
たいていは放置した揚げ句、急に、思いっきり切られるというパターンです。 室内で鉢植えの場合も、あげられます。 シマトネリコは成長に必要な栄養の一部を自分の葉で作っています。 切り過ぎるということは作られる栄養が急激に減るということを意味しており、枯れてしまいます。
シマトネリコ 鉢植えを枯らさないポイントとは
シマトネリコ室内、鉢植えで枯らさないポイントですが、 ■日当たりが適切か⇒半日陰か ■鉢の中で根腐れしていないか？⇒水をやりすぎていないか？⇒土の乾き具合を観察してから適宜 ■極端に、一気に切りすぎた？⇒少しずつ剪定 ということです。
シマトネリコ 鉢植え、室内で育てる方法まとめ
シマトネリコ、鉢植えの育て方はいかがでしたでしょうか？ シマトネリコを適宜、剪定をしてコンパクトを保ちつつ、室内でも育てることが可能です。 シマトネリコは、地植えではとても成長がいいのに、鉢以上に大きくなることはありません。
シマトネリコの鉢植えで注意するのは、根腐れさせないことと、日当たりの場所です。 日差しが強すぎないところで、時々用土も変えてあげることで成長も良くなります。 室内に鉢植えとしておいて見ても、とても癒やされる素朴な木です。
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