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コーヒーの木の育て方!植え替えや剪定など育て方の基本情報まとめ

コーヒーの木の特徴と育て方を紹介します。剪定や植え替え、増やすための挿し木などのやり方も説明します。また観葉植物として、室内でコーヒーの木を育てることもできます。手入れもそれほど難しくはありませんので、手軽に育てられる初心者にも挑戦しやすい観葉植物です。
更新: 2022年2月7日
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目次

コーヒーの木とは

コーヒーの木は、アカネ科に分類される常緑樹(一年中緑色の葉をつける木のこと)です。 生長すると、8mほどまで丈を伸ばします。 葉の形は、縦に長い卵形で、革質(かくしつ・革のような質感をもつ葉)が特徴です。 白い花を葉の付け根につけ、高い香りを放ちます。 コーヒー豆は、花が咲き終わったあとに成る実のなかにあります。赤く熟した実には、2つほどの豆が入っています。 コーヒーの木は、栽培用のほかにも、観賞用としても育てられている植物です。

コーヒーの木/科名

科名は、「Rubiaceae」です。 コーヒーの木は、アカネ科コヒーノキ属に分けられる植物で、熱帯に分布しています。 コーヒーの木は熟すと実を赤くします。この赤くなった実はさくらんぼに似ているため、「コーヒーチェリー」と呼ばれることがあります。

コーヒーの木/学名

学名は「Coffea arabica L.」です。英名では、「Coffee」とつけられています。 コーヒーの木といえば、アラビカ種です。世界で飲まれているコーヒーの9割がアラビカ種ですよ。

花名由来

アカネ科を表す「Ruibiaceae」は、ラテン語の「Ruber=赤」からつけられました。これは花をつけたあとの、赤い実を指しています。 また、学名の「arabica」は、アラビアのことです。コーヒーの木はエチオピアで生まれました。しかし、コーヒーが普及したのは、イエメン(アラビア半島南部)です。 そのため、アラビアの名がついています。 ちなみに、学名の最後につく「L.」は、植物学者・リンネのことを表しています。

コーヒーの木/品種・原種

コーヒーの木は、熱帯の暑いところで栽培されていると思うでしょう。 とはいえ、普段の暮らしのなかで、コーヒーの木を栽培しているとこはほとんど見られません。 実際には、どのような環境で、コーヒーの木は育つのでしょうか。

コーヒーの木の原産地

原産地はアフリカ大陸の中央部です。 アフリカの熱帯に自生し、朝と夜の気温差が大きい場所や、はっきりとした雨季と乾季がある場所に分布しています。

コーヒーの木の分布地

エチオピア、コンゴ、西アフリカ、インド洋の南西部にあるマダガスカル・マスカリン諸島などに自生しています。 栽培されている地域はアフリカの熱帯をはじめ、南米のブラジルやコロンビア、東南アジアのベトナム、インドネシアなどです。 南米と東南アジアは、コーヒー豆の生産が盛んですよ。 日本では、小笠原諸島、沖縄などで栽培が行われています。

コーヒーの木/花言葉・開花時期

コーヒーの木は、どの時期に花をつけるのでしょうか。 コーヒーの木の特徴を知ると、花に込められた花言葉の意味が見えてきます。

コーヒーの木の花言葉

花言葉は「一緒に休みましょう」です。 コーヒーの木は室内で育てる観葉植物としても売られています。 花言葉に込めた意味と共に、親しい人へコーヒーの木を渡してみてはいかがでしょう。

由来

コーヒーを飲んで一息つく様子からつけられました。 このほかには、白い花や赤い実を眺めて、穏やかな気持ちにさせることからついた、ともいわれています。


コーヒーの木の開花時期

花が咲く時期は、4月~9月の間です。 高い香りを放ち、葉の付け根に白い花を咲かせます。

コーヒーの木/特徴

コーヒーの木は、気づかずに見過ごしている生態や、栽培に適した特徴を持っています。

葉を下向きにつける

コーヒーの木は、葉を垂らすようにして、下向きにつけます。艶のある葉は、おじぎをするように垂れています。 古い葉や下についている葉をよく見ると、萎れるようにつけているものがありますよ。

剪定に強い

3mほどの高さに剪定(枝を切って、形や長さを整えること)をします。 ただ、コーヒーの木は、生長すると8mの高さにまで丈を伸ばすため、 収穫に適した高さを保つには、強く剪定する必要があります。 それでも、コーヒーの木はよく枝を伸ばす植物のため、短く切っても木が弱ってしまうことがありません。

コーヒーの木/育て方・栽培方法

難易度

コーヒーの木の難易度は「やさしい」です。 管理する温度と日あたり、水やりを守れば、室内でも育てられる植物ですよ。

コーヒーの木の種まき

種は通販サイトで購入しましょう。栽培用の種が売られています。 コーヒーの木は、挿し木(切った枝を土に挿して、新しい苗を育てること)でも、増やせますが、 種をまいて育てることも可能です。 手順の通りに育てると、1か月後には芽を出しますよ。 【種まきの手順】 1.種の表面についた、ぬめりを洗い流します。 2.土を入れたポットに種の窪みを上に向けて、まきましょう。種を埋める深さは、種が隠れる程度です。 3.霧吹きで水を与えます。ポットの底から水が流れ出るまで行ってください。 4.日のあたらない場所に置き、土が乾いたら水を与えてください。 5.30日~40日ほどで芽が出ます。葉を広げると、光合成のために、光を必要とします。少しずつ日の光にあててください。はじめは、遮光カーテンを引いた窓際が適していますよ。 6.本葉が4枚~6枚に増えたら、大きな鉢に移しましょう。あとは、苗で育てる方法と同じです。

種まき専用の土を使う

花ごころ さし芽種まきの土 12L

出典:Amazon
出典:Amazon
出典:Amazon

種から育てるには、種まき専用の土を購入しましょう。 自分で土を配合したい方は、このような割合で土を混ぜてください。 赤玉土(小粒):ピートモス(ミズゴケが泥炭化したもの):川砂=6:2:2

コーヒーの木の植え替え

植え替えは1、2年に一度は行いましょう。 コーヒーの木は根詰まりを起こしやすいため、定期的に大きな鉢へ移し替える必要があります。 【植え替える時期】 ・5月~9月 【植え替えるときのポイント】 ・固まった土をほぐしてください。細長い棒を使うと、土がよく落ちますよ。 ・長い根、色が変わった根は短く切って、若い根の生長を促しましょう。 ・これまでの鉢植えよりも、大きな鉢に移し替えます。これ以上大きくしたくない場合は、剪定をして、根を短くしてから、同じサイズの鉢に移し替えてください。

水やり

【春~秋の時期】 土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えます。 【冬の時期】 生長する速度を緩めるため、たくさんの水を必要としません。 水やりは土の表面が乾いてから、数日を空けて行いましょう。 【葉にも水を与えること】 葉にも水を与えましょう。1日1度、霧吹きで水をかけてください。葉の乾燥を防ぐことで、害虫の発生を抑えられます。

与える肥料


ハイポネックス野菜用粒状肥料

出典:楽天
出典:Amazon
出典:楽天
出典:楽天

4月~10月の間に、肥料を与えます。 緩効性の肥料は、株のまわりに肥料をまく「置き肥」、液体肥料は水の代わりに薄めた原液を土にまきます。 緩効性の肥料(ゆっくりと養分を与える肥料)は1か月~2カ月に1度、液体肥料(原液を薄めたもの)は10日に1度の間隔で施してください。

植え替えに使う土

コーヒーの木は、保水性と排水性のよい土を好みます。 配合する土の割合は、 赤玉土(小粒):腐葉土:川砂=6:2:2です。 鉢の底には軽石を敷きましょう。 これで排水性が高まり、根腐れを起こしにくい環境が作れます。

赤玉土(小粒)

プロトリーフ 赤玉土(小粒) 5L

出典:Amazon

腐葉土

川砂

軽石

コーヒーの木の剪定

剪定は4月~5月に行います。 コーヒーの木は葉を広げて大きくなるため、下の葉まで光が届きます。 剪定をする必要はほとんどありません。 横に広がって場所を取る場合には、節の手前で枝を切りましょう。

置く場所

ベランダや軒下、室内では日のあたる窓際が適しています。 直射日光を長くあててしまうと、「葉焼け」を起こします。 そのため、屋外で管理する場合は、明るい日陰・半日陰(1日数時間だけ日があたる場所)に置きましょう。 冬は遮光カーテンを引いた窓際で管理をしてください。

温度

外の気温が10℃を下回る日が続いたら、室内へ移しましょう。 室内で管理するときには、10℃を下回らないように、注意をしてください。

コーヒーの木の増やし方・挿し木

勢いよく葉をつけ、枝を伸ばすコーヒーの木は、挿し木で苗を増やします。 種から育てるよりも早い生長が見込めますよ。 【挿し木の手順】 1.病害虫が発生していないか、葉を確かめます。葉の裏も調べてください。 2.枝を選んだら、先端から20cmのところで切りましょう。葉の付け根より少し上のところで、切ってください。 3.葉を2枚~4枚まで、減らします。 4.残した葉も3分の1のサイズに切ってください(葉から蒸発する水分を減らすためです)。 5.切り口を水に浸します(30分以上)。 6.切り口に発根促進剤をつけて、用意した鉢に挿してください。 7.たっぷり水をあげれば、完了です。 根が張ったサインは、新しい芽が出たことで分かりますよ。

病害虫

コーヒーの木には葉につく害虫に気をつけましょう。 【アブラムシ】 黒や黄色の小さな虫が集団で現れます。 見つけたらセロハンテープで取り除くか、殺虫剤を使ってください。 【カイガラムシ】 貝殻のような硬い殻を被った虫です。 硬い殻には薬が効きません。 歯ブラシを使って、擦り落としましょう。

セロハンテープ


ニチバン セロテープ NO.405-1P

出典:楽天
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殺虫剤

GFモストップジンRスプレー 900ml

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歯ブラシ

プレミアムケアハブラシ 7列レギュラー ふつう

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コーヒーの木/おすすめ情報

コーヒーの木を育てると落ち着ける生活が送れ、明日を生きる楽しみが増えます。 コーヒーの木を栽培して得られるメリットや、代表的な品種も紹介しましょう。 品種を選んだら、すぐに種・苗を購入しましょう。

「風水」では、部屋の気を整える植物

コーヒーの木は「陰の気を放つ」とされています。 これは、葉が下向きにつくためです。 風水では下へ向かう重たい気を「陰の気」といいます。 そのため、陰の気を必要とする、寝室やベッドサイドに置くと、気分が落ち着いて、安眠効果が得られますよ。

自分だけのコーヒーが飲める

コーヒーの木には、実がなります。 その実からは、コーヒー豆が採れますね。 外皮と果肉を取り除いて、乾燥させ、豆を焙煎したら、育てた木からコーヒー豆が作れます。 自分で育てた木からコーヒー豆を作って、師玉の一杯を堪能してはいかがでしょう。

二大品種・アラビカ種

豆が多く採れるため、レギュラーコーヒー用に栽培されています。 豆を多く収穫したい方におすすめです。

二大品種・ロブスタ種

ロブスト種は、さび病に負けない強さを持つことから「robust=強靭な」を意味する言葉が、名前の由来です。 苦味とコクが強く、酸味が少ないことから、深煎りに向いた品種です。

まとめ

コーヒーの木の基本情報を紹介しました。 栽培は手軽に行えます。手入れも難しくないため、初めて観葉植物を育てる方にも向いています。 大きく育ててコーヒー豆を採り、あなただけの一杯を淹れてみましょう。