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安く簡単に自作できちゃう!燻製器の作り方10選!おすすめスモークレシピも伝授!

燻製器の自作は、食材を燻して料理するしくみを理解すれば、簡単に作れます。そんな燻製のしくみと、低コストで楽チンに作れる自作燻製器10選を紹介します。これを見れば、初心者のみなさんでもオリジナル燻製器を持って、キャンプに出かけることができますよ!
更新: 2024年9月13日
ironman17
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自作の燻製器でスモークキャンプを楽しもう!

自作燻製器と聞くと、なにかとても難しいものを想像する方も多いかもしれません。でも、食品を燻製するしくみを理解すれば、だれでも費用をかけずに簡単に作ることができます。オリジナル燻製器で作るおいしい燻製料理は、あなたのキャンプを確実に変えてくれます。ここでは安くて簡単に作れる、いろいろな自作燻製器について紹介します。

自作のために燻製器のしくみをおさらい!

しくみは意外にシンプル!

燻製器を自作する前に、燻製器のしくみをおさらいしましょう。 燻製を作るには、熱源によって食材の温度を高温に保ち、ウッドチップなどの燻煙材から発生した煙で食材を燻すことによって完成します。

つまり煙をこもらせることができる容器、食材を置いたり吊るしたりする金網などと燻製器内を熱することができる熱源があれば良いということになります。

しくみが分かれば自作は簡単!

しくみが分かれば作るのは簡単です。容器となるものは、熱源の設置方法や中に入れる食材の大きさによって決めます。あとは食材やチップの交換をしやすくするために扉を付けたり、温度管理のために温度計を設置したりと、使いやすくするための工夫をしていけば、あなただけのオリジナル燻製器の完成です。

自作燻製器①段ボール燻製器

つくり方

ある意味もっとも簡単な燻製器といえます。基本はありあわせの段ボールの中に、燻煙材と食材を入れ、下から熱源をあてるというものです。あとは工夫次第で、金網や食材を吊るすフックをつけたり、食材や燻煙材を出し入れする扉を設けたりと、加工も自由自在です。安くて楽チンな燻製器の代表格といえます。

メリット

●段ボールなので入手が容易 ●加工しやすい ●軽くて折りたためるので、キャンプにも持っていきやすい

デメリット

●耐久性に難あり。濡れると使い物にならない ●燃えやすいので熱源の管理に注意が必要

自作燻製器②一斗缶燻製器

つくり方

一斗缶を使った燻製器です。一斗缶はホームセンターや通販で安価で手に入りますし、お菓子の入っていた缶などを流用すれば無料です。金網の固定はイラストのように金属棒を利用したり、針金やボルトとナットなどを使います。窓を付けたり空気孔を開けたりの加工も、工具を使えば比較的容易に行えます。

メリット

●段ボールに比べ頑丈なわりに、加工は容易に行える ●金属製で燃えにくいため、熱源として電熱器・ガスコンロ・炭火などいろいろなものが使える ●軽いのでキャンプにも持参しやすい

デメリット

●見た目がややチープ ●頑丈とはいえ、キャンプ道具の下に積載するとつぶれることもある ●外に放置するとサビることもある

自作燻製器③ペール缶燻製器

つくり方

ペール缶の入手は困難なように思われますが、ホームセンターなどに行くと新しいものが安価で売っています。つくり方は一斗缶と同様に、食材を固定する金網やフックを固定します。一斗缶より丈夫ですが、円形なので窓などを開ける場合は、ケガをしないよう注意してください。底蓋を切り取り二段重ねにすると、大型の燻製器も作れます。

メリット

●一斗缶に比べて頑丈で、筒状のため横からの衝撃にも強い ●取っ手がついており持ち運びやすいので、キャンプの際も便利 ●金属なので熱源にこだわらなくても良い ●重ねやすいので、大型燻製器も作れる

デメリット

●一斗缶に比べ、加工がやや困難 ●ペール缶の内径に近いサイズの網の入手が必要

自作燻製器④フライパンを使った燻製器


つくり方

ある意味、もっとも簡単な自作燻製器と言えます。100均などで丸い金網を買ってきます。熱源と食材の間に隙間を作るために、長めのボルトを金網に差して、下からナットで止めます。底にアルミホイルを敷いた上にスモークチップを置きます。食材を網に載せ、上から蓋をして火にかければ、燻製の完成です。

メリット

●とにかく簡単。自宅のフライパンを利用し、使い終わったら洗うだけで済む ●自宅で気軽に燻製を作れる ●フライパンなので、そのまま火にかけることができる

デメリット

●あまり大きな食材は燻すことができない ●高さもないので、かさのある食材にも不向き ●家庭で行う際は、近隣への臭いの拡散に注意を要する

自作燻製器⑤鍋を使った燻製器

つくり方

こちらもフライパンと同様に、家庭にある鍋を使った燻製器です。つくり方はフライパンの場合と基本的に同じです。深型の鍋を使えば、フライパンよりはかさのある食材を燻製にできます。

メリット

●家庭にある鍋で気軽に燻製が楽しめる ●深型の鍋を使えば、フライパンよりは大きなものも燻せる ●後片付けがラク

デメリット

●大型食材には不向き ●自宅で行う場合は、煙や臭いに注意が必要

自作燻製器⑤ボウルを使った燻製器

つくり方

ボウルを使った燻製器も、非常に作るのが簡単です。近頃では100均でもボウルを販売していますので燻製専用とすることもできます。

つくり方は同じサイズのボウルを2個と、ボウルの直径よりやや大きい金網を買ってきます。金網でボウルをサンドイッチします。金網の上に食材を置き、下のボウルにスモークチップを入れたら、あとは下から加熱するだけです。

メリット

●製作費は激安でできる ●軽く、重ねればコンパクトになるので、キャンプにも持っていける ●安いので汚れたら躊躇なく買い換えが可能

デメリット

●密閉性はあまり良くない ●大きな食材には不向き ●持ち手がないので、熱いときは触れない

自作燻製器⑦土鍋製燻製器

つくり方

土鍋を使っても燻製器がつくれます。この土鍋も、最近は100均で入手可能なので材料費は安く上がります。土鍋の場合はボウルと違って蓋がついているので、1個購入すればあとは網を鍋と蓋の間にはさむだけです。100均土鍋なら安いので、もう一つの土鍋を買って、逆さにして重ねればかさのある食材にも対応できます。

メリット

●材料費が安い。100均土鍋を使えば最安値で燻製器を自作できる ●2個重ねればローストチキンなどの大物にもチャレンジできる ●土鍋の厚みで均等に熱を伝えられる

デメリット

●ボウルや鍋に比べて重い ●衝撃に弱く割れることもあるので、キャンプなどに持っていくときには注意が必要

自作燻製器⑧木製燻製器

つくり方

メリット


燻製器を自作する醍醐味を味わいたいなら、やはり木材などでしっかり作りたいものです。材料はコンパネや2×材を使います。木製ですので、加工も簡単ですし、ネジや釘も使用でき蝶番などでドアを取り付けることも容易です。

基本は煙をこもらせることができる箱型を作り、食材や燻煙材を置くための棚受けを取り付けます。あとは食材や燻製材、熱源を出し入れする扉をお好みで設置したり、温度計を取り付けたりします。

●自分でイチから設計するので、大きさや仕様は思いのまま ●DIYで作る楽しみと満足感を味わうことができる ●オリジナルなので愛着が湧く

デメリット

●最初から設計して組み立てる技術が、ある程度は必要 ●大型のものはキャンプなどの移動には向かない ●燃えやすいので火を使った熱源には不向き

自作燻製器⑨煉瓦製燻製器

つくり方

レンガを使った燻製器は頑丈な上にモルタルで固めれば密閉性も高く、温度管理も容易です。こちらも基本はレンガで、煙をこもらせることができる箱型を作るのが基本です。

金網や燻煙材の固定方法は、レンガの間に金属のステーなどをはさむこともできますし、レンガの組み方を変えて棚受けにすることもできます。さすがにこのサイズだと移動は不可能なので、自宅でのキャンプ向きといえます。

メリット

●子ども時代のブロックの感覚で積み上げるだけなので、簡単にできる ●見た目にも趣がある ●風で倒れたりしないので、長時間の燻製にも向いている ●意外にも材料費は安い

デメリット

●きちんとした設置場所が必要 ●重いので移動は不可能

自作燻製器⑩あんなものも燻製器に?

岡持を使った燻製器

岡持とはラーメン屋さんの出前持ちが持ってくるあの箱です。木製の物もありますが、金属製であれば火を使った熱源を使えます。扉もあり、取っ手もついているので持ち運びにも便利です。キャンプに岡持製の燻製器を持っていくのも面白いかもしれませんね。

いろいろな物で燻製器は作れる?

煙をこもらせる箱があり、食材や燻製材を置くことができて、下から加熱することができるという条件を備えていれば、いろいろなもので燻製器を自作することができます。

ネットで検索すると、お酒の入っていた樽や、使わなくなったタンスなど変わった材料で燻製器を作っている人がたくさんいます。みなさんも工夫してオリジナル燻製器を作ってみましょう。

燻製器の他に必要なものは?

さまざまな材料で燻製器を作る方法はご理解いただけたかと思います。でも燻製器だけではおいしい燻製料理は作れません。では自作した燻製器で燻製を作るために、他に必要なものについて紹介します。

燻製器の熱源

燻製器を使った燻製である温燻や熱燻を行うには、庫内の温度を高温に保つ熱源が必要です。熱といえば思いつくのは火力の使用ですが、燃えやすい素材の燻製器では火災の危険があります。では燻製器を熱する熱源にはどんなものがあるでしょうか。熱源の特徴や用途について紹介します。

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80度以上の高い温度を必要とする熱燻に向いています。特に燻製の場合は火力の安定した豆炭の使用をおすすめします。燻製器を上に乗せて加熱するのであれば、七輪を使用するのが便利です。炭は一酸化炭素を発生しますので、屋内では絶対に使用しないでください。

キッチンコンロ

鍋やフライパン、ボウルを使った燻製器であれば家庭のキッチンのコンロを熱源にして燻製ができます。IHヒーター対応の鍋であれば温度管理も簡単に行えます。最近は空焚きを防止するさまざまな機構が付いていますが、それでも火災には十分注意することが必要です。

カセットコンロ

燃料代も安く、安定した火力を得られるのでキャンプで燻製を作るときにも使えます。段ボールや木製など燃えやすい素材で作られた燻製器には使用できません。

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電熱器

火を使わないため、燃えやすい素材の燻製器でも使用可能です。サーモスタットを内蔵しているものも多く、温度管理も非常に容易に行えます。キャンプなどアウトドアで使用する場合は、電源の確保が必要になります。

温度計


燻製をする際、温度管理は非常に重要です。温燻の場合は50度~80度ぐらい、熱燻であれば80度以上に庫内を保つことが必要です。おいしい燻製を味わうためには、ちゃんとした温度計は必須であるといえます。燻製器専用の温度計であれば、この温度管理が簡単に行えます。

燻煙材

燻製を作るには煙を出して食材を燻すための燻煙材が必要です。燻煙材にはどんなものがあるのでしょうか。

スモークチップ

良い香りのする煙を出す木材をチップ状にしたものです。使われている木材には、樹脂があまり無い広葉樹が適しています。桜やリンゴ、ヒッコリーや楢などいろいろな種類があり、燻製する食材によって使い分けます。ブレンドして自分好みの味を探すのも楽しいものです。

スモークウッド

スモークウッドはいったん木を砕いてチップ状にしたものを、固めたものです。一度火をつけると線香のように燃焼し続け、燻製器の温度を適度に保ってくれるため、温燻に向いています。立ち消えしやすいので、トーチやバーナーを使って一部だけではなく一面を満遍なく焼いてから使用します。

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スモークパウダー

スモークパウダーはそれ単体で使うものではありません。スモークチップやスモークウッドといっしょに使い、香りに深みや重厚さを増す働きがあります。

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キャンプで味わいたいスモーク料理

■工程表 →ゆで卵を漬け汁につける=1日 →燻製:温燻なら2時間・熱燻なら20分 →1日寝かせる →完成

燻製たまご

燻製料理の定番ともいうべき燻製たまごのご紹介です。ゆで卵を燻製するだけの簡単料理ですが、味付けや気味の半熟具合などなかなかその奥は深く、初心者からベテランまで楽しめます。トロトロ半熟状態の黄身を味わうために、ゆで時間は6分くらいに、燻製時間も60度で1時間30分から2時間程度にするのがコツです。

スモークチーズ

■工程表 ・塩漬け:無し ・塩抜き:無し ・風乾燥:0~30分 ・熱乾燥:無し ・燻製:熱燻製30分 ・熱乾燥:無し ・風乾燥:冷蔵庫か外で30分~1日

スモークチーズも燻製器で気軽に作れる料理です。本来は冷燻や温燻で作りますが、チーズが溶けないように注意すれば熱燻で短時間で作ることも可能です。スモークパウダーを使えば深みのある香りのついたスモークチーズを楽しめます。

スモークチキン

■工程表 ・所要時間=2日間 →ボイル=30分 →風乾燥=8時間(冷蔵庫) →熱燻製=20分(中火) →風乾燥=12時間 →オーブンかフライパンで焼く →完成

スモークチキンは食材自体も大きく、味付けなどもありやや難易度は高いといえるかもしれません。でもきちんと作ればそんなに難しくなく、完成したその味はまさに燻製料理の醍醐味といえます。燻製後にオーブンで焼くことにより、パリッとした食感と香ばしい風味が味わえます。脱初心者的な料理ですので、慣れてきたらぜひ一度チャレンジしてみましょう。

安くて楽チンな自作燻製器で豊かなキャンプ料理を!

低コストで簡単に作れる自作燻製器について紹介してきました。○○器というと大がかりな物を想像してしまいますが、燻製のしくみさえ理解していれば意外に容易に作れることが分かっていただけたかと思います。

燻製料理の香まばしい香りは、キャンプ料理をより豊かなものにしてくれます。みなさんも燻製器を自作して、芳醇な香りのする燻製料理にぜひチャレンジしてみてください。