アエオニウムとは
アエオニウムとは冬でも育つ多肉植物の代表的な植物です。 原産地は亜熱帯地域のカナリア諸島や北アフリカに多く自生しています。 品種によっては葉の色黒っぽいもの明るい緑ものや、 葉に斑模様が入ったものは淵が赤く染まったりするものなど36種類から40種類ほどの品種があり、 たくさんの種類が存在しています。 見かけが小さな植物が多いので挿し木を使って小さめの鉢に植えて、 日当たりのいい窓辺に飾ったり多肉植物をいくつか集めて寄せ植えにしたりと、 いろいろな楽しみ方があります。
アエオニウムの特徴
アエオニウムは亜熱帯地域の砂漠などの過酷な環境に自生しています。 アエオニウムの葉の特徴としては水分の蒸発をできるだけ消費しないような形になっていて、 厚いものや丸くなったものが多いです。 あの、ふっくらと膨らんだ葉の形はたっぷりと水分を溜めているのでしょうか。 その為か乾燥には強いのですが、高温多湿や寒さにはやや弱いところがあります。 アエオニウムは茎がたち上がった先に葉が付いたものや、 葉が平面に広がって花が咲いたように見えるものなどがあります。 このように葉っぱなのに花が咲いているように見えるロゼット状になっているのが特徴です。
アエオニウムは多肉植物の仲間
アエオニウムは寒い冬でも日当たりのいい場所や部屋の中でも元気に 育つ多肉植物の仲間です。 しかし、寒さや高温多湿には弱いところもありますので、梅雨時期の 長雨などには濡らさないようにしてあげたり、気温が5℃以下になる冬の時期などは 部屋の中に入れてあげると元気に育ちます。
多肉植物とは
多肉植物というのは亜熱帯地域の砂漠や高山などの乾燥した 厳しい環境の中で自生しています。 アエオニウムもこういった環境下での多肉植物ですから育て方や水やりの方法にも ひと手間かけてあげれば元気に色鮮やかな姿を見せてくれます。 また、サボテンやアロエなどもアエオニウムと同じ多肉植物です。 これらの多肉植物やアエオニウムの育て方のポイントとしてはとにかく乾燥気味に育てることです。 水のやりすぎは株や根が腐ってしまう恐れがあるので注意しましょう。
アエオニウムの種類と品種
アエオニウムの品種の種類は葉の形や色も多種多様で 36~40種類と言われています。 花屋さんや苗屋さんの店先などでもよく見かけることがあるアエオニウムの 代表的な種類や人気の品種をいくつかご紹介します。
黒法師
黒っぽい色をしたのが特徴の黒法師。 茎の上部にロゼット状の葉をつけて株から上に伸びて成長します。 黒法師は別名はサンシモンとも呼ばれています。 夏場は葉が落ちますが枯れているのではないので水やりはできるだけ控えます。
サンバースト
ギザギザの葉が特徴のサンバースト。 サンバーストは外側に白っぽい班がピンクや黄色に変わっていくので とても色鮮やかになります。 葉の直径が20㎝~30㎝と大きなものもあります。 サンバーストは傷つきやすいので少しでも擦れると擦れたところが 黒ずんできます。 半月から1ヶ月に一度の水やりで表面の土が濡れる程度にします。
ムーンバースト
葉の中心に縦に黄色いラインが特徴のムーンバースト。 紅葉すると黄色い班の部分が赤くなって色鮮やかになります。 ムーンサンバーストは傷つきやすいので少しでも擦れると擦れたところが 黒ずんできます。 半月から1ヶ月に一度の水やりで表面の土が濡れる程度にします。
夕映え
新芽が伸びるときに黄色に染まり葉の色が 赤くなると色鮮やかになります。 草たけが、40㎝くらいなのであまり大きくはならないです。 夕映えは傷つきやすいので少しでも擦れると擦れたところが 黒ずんできます。 半月から1ヶ月に一度の水やりで表面の土が濡れる程度にします。
艶姿
アエオニウムの品種の中でも比較的大きく育つ艶姿。 黒法師などよりも葉が大きく厚みがあり中心部は色が薄いですが 緑色の葉の淵は赤いのが特徴です。 半月から1ヶ月に一度の水やりで表面の土が濡れる程度にします。
アエオニウムの育て方のポイント
アエオニウムの育て方や増やし方のポイントをご紹介します。 アエオニウムは成長していくと茎が伸びていく品種や、 平面に広がって成長する品種などがありますので株分けなど、 剪定で挿し木をするなどのお手入れが必要になってきます。 ここでは、アエオニウムの育て方やお手入れの方法などの基本的な事を説明します。
アエオニウムの育て方の基本水やりの仕方
6月から9月の夏の時期は月に1、2回程度葉に水を与える程度にして できるだけ乾燥させます。 秋になってくると新芽も生えてき出すので水やりをしますが この時も土が乾いたらたっぷりと水を与えてやるというように 控えめにします。
アエオニウムの栽培環境と日当たりの条件
アエオニウムは冬に育ちますが、寒さや高温多湿が苦手です。 8℃から25℃くらいが適温なので気温が5℃以下になる時期は部屋の中に 入れてあげたり寒さ対策をしてあげたりすると冬でもよく育ちます。 また、色鮮やかに育つには明るい日差しも大事なので 日当たりのいいところを好みます。 部屋の中で育てる場合は窓辺などの日当たりの良い場所に置いてあげると いいでしょう。 冬の間日の当たらない部屋にずっと置いておくと日光が不足してしまいます。 また、春になって急に日に当てると葉焼けを起こしますので寒い冬でも適度に 日当たりのいい場所を選んでください。
ここがポイント、アエオニウムの夏場の水やりの方法
梅雨の時期になってくると、長雨に濡れないようにしてあげましょう。 気温が25℃以上になってくる夏場は風通しのいい日陰で水やりも極端に控えます。 夏になるとアエオニウムは休眠します。 葉が下の方から落ちて枯れていくように思いますが枯れているわけではないので 枯れていると思って反対に水をやり過ぎると本当に枯れてしまします。 春と秋の時期は庭に植えてもいいのですが、この時期には雨が続く日が 多いこともあるので、できれば鉢植えにしておいたほうがよさそうです。
アエオニウムの病気と害虫について
病気は特に問題となる病気はありません。 害虫は茎や葉にカイガラムシやアブラムシがつきます。 根にもネジラミが発生することがあります。
アエオニウムの植え替え方法と最適な土は?
年に2、3回ほど植え替えをしてあげます。 3月~5月、9月~11月が植え替えの時期に適しています。 土を十分に乾かしておくのがポイントです。土を十分に乾かしておくと植え替えた後に根がはりやすくなります。 この時に群生してしまっている株は株分けをしてあげて 伸びている茎は剪定してあげて挿し木に利用してあげます。 アエオニウムに使う土は水はけが良い土を選びましょう。 多肉植物ですから、サボテンの専門店などで取り扱っている専用の土や多肉植物用の土でもいいです。
アエオニウムを増やすには?
アエオニウムには小さな花が咲きますが咲き終わると株自体が枯れてしまうことがあります。 せっかく大切に育ててきたアエオニウムを枯らしてしまうのはもったいないです。 株分けで増やすよりも花茎を剪定する挿し木で増やしたほういいでしょう。 花茎を早めに剪定すことによって、子株も出てきやすくなります。
アエオニウムを増やすのに最適な時期は?
挿し木で増やす時期としては3月~5月の暖かくなってきたころの春先 もしくは10月~11月の寒くなる前が最適です。 剪定で切り取った茎を鉢に植えます。 このとき根が生えてくるまでは水を与えないようにするのがポイントです。 根が生えてきたら少し大きめの鉢に植え替えてあげます。 鉢の大きさは成長にあわせてひとまわりぐらい大きな鉢に植え替えてあげるといいでしょう。
アエオニウムの花言葉
アエオニウムというのは「永遠に生きる(aionion)」という花言葉がつけられています。 これはギリシャ語が語源になっています。 ここでご紹介した品種の黒法師、サンバースト、ムーンバースト、夕映、艶姿以外でも品種によっては葉の色黒っぽいもの明るい緑ものや、葉に斑模様が入ったものは淵が赤く染まったりするものなど36種類から40種類ほどの品種があります。 アエオニウムは茎がたち上がった先に葉が付いたものや、葉が平面に広がって成長していくものがあり、葉っぱなのに花が咲いているように見えるロゼット状になっているのが特徴です。
まとめ
アエオニウムは寒い冬でも日当たりのいい場所や、部屋の中でも元気に育つ多肉植物の仲間です。 しかし、寒さや高温多湿には弱いところもありますので、梅雨時期の長雨などには濡らさないように部屋の中に入れてあげるなどの工夫が必要です。 育て方も簡単なのですが伸びた茎を剪定したりするなど手を加えてあげるとどんどん仲間を増やして成長してくれます。 一番重要な育て方は水やりの仕方を間違えないようにしてください。 普通のお花の鉢植えと違って、水を与えすぎないことが重要ポイントです。