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登山靴の修理方法とは?登山靴を長持ちさせる秘訣!

登山者にとってとても大切な登山靴。そんな登山靴のソールの種類や登山靴を長持ちさせるための秘訣をご紹介。長年山歩きを共にしてきて愛着のある登山靴は寿命が来たら捨てる必要はありません!大切な登山靴の修理方法や業者に頼んだ場合の修理にかかる料金などもご紹介します!
2020年8月27日
murasaki.doraemo
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登山靴を長持ちさせよう

大切な登山靴が傷んだら捨てるしかない?

初めて購入した登山靴や、長年登山を共にした愛着のある登山靴。どんなに安くても高くても、登山靴には寿命がきてしまいます。 ソールが剥がれたり、ヒビ割れたり、カビが生えてしまった登山靴。こうなってしまったら捨てるしかないのでしょうか。 そして、登山靴を長持ちさせるための秘訣はないのでしょうか。

登山靴を修理・長持ちさせる秘訣を知ろう!

登山靴を長持ちさせるためには、登山靴のことを知り、正しい使い方、こまめなメンテナンスをして、正しい修理方法を知る必要があります。 大切な登山靴を自分でメンテナンス・修理できたら嬉しいですよね。愛着も湧くことでしょう。それに、長く使えるにこしたことはありません。 ここでは、登山靴の修理方法や長く使える秘訣をご紹介します。

そもそも登山靴の寿命って?

登山靴の寿命は3〜5年

登山靴の寿命はおよそ3〜5年程と言われています。 使用頻度や使い方、保管の仕方によって寿命は変わってきますが、登山靴としての力を十分に発揮できるのはこのぐらいの年数になることでしょう。

登山靴は経年劣化する

登山靴は使用していないからといって寿命が延びるというものではありません。 年数を経ることで劣化する“経年劣化”を起こします。ソールを貼り付けている接着剤が劣化して剥がれたり、ミッドソールに衝撃緩和性のあるポリウレタンを使用している場合、接着剤が剥がれたりします。サイドラバーは硬化してひび割れしたり、ゴムも経年劣化するのでソールも傷んできます。

使用後はすぐにメンテナンス

登山靴は、登山でついた汚れや泥をつけたまま放置していると、カビやひび割れの原因になります。

撥水や防水効果も弱まるので、登山後は速やかに汚れを落としましょう。 登山靴を長持ちさせるために、洗ったあとは撥水スプレーなどを使用して効果を回復させましょう。

登山靴の修理

登山靴の修理はソール張替が一番多い

どんな登山靴でも寿命がきたらいろいろな部分が傷み、修理や交換が必要になってきます。 登山靴の寿命がきて、修理する箇所として一番多いのがソールの張替です。地面に接地しているアウトソールの修理が多いです。アウトソールの寿命はおよそ5年となっています。ゴムは使用していなくても経年劣化するので登山靴を長く履き続けるにはソールの張替が必須になります。


登山靴のソール

ソールはなんでもいいわけではない

ソールの種類は、とてもたくさんあります。私も含め、初心者の人には違いなどわからずどれでもいいと思ってしまいがちです。しかし、登山は石や木の根が吐出したでこぼこな山道を、長時間登ったり下ったりしなければなりません。 ソールの薄い街用のスニーカーでは足裏が痛くなったり、すぐにソールが剥がれたり破けたり壊れてしまったりと、過酷な山道に耐えれる作りの靴にはなっていません。 そこで、山を快適に登れる登山靴の中でも様々な状況に応じて活躍できるソールの種類を紹介します。

登山靴のソールで有名なビブラム

登山靴の修理として一番多いソールの張替ですが、登山靴のソールで有名なビブラムソールは、とても種類が多くタイプによってソールの張替ができるかできないかが変わってきます。最近では張替不可なソールでも張替を行なっている業者があるのでほとんどのソールが張替可能となっています。

ビブラムソールとは

登山靴の底を見ると、黄色いマークがあると思います。それが、ソールで有名なビブラムソールのマークです。 イタリアのビブラム社が開発製造したビブラムソールは高いグリップ力と耐久性をもっていてとても人気です。 ビブラム社はゴム精製メーカーであり、ソールの専門メーカーであることも信頼を得ています。 ビブラムソールの種類として雪山仕様のタイプや軽登山タイプなど、使用する山によってソールの種類も変わってきます。

ビブラムソールの魅力

ビブラム社のソールは元々登山用として作られているので雨で濡れた地面でも強いグリップ力を発揮し、寒冷地での使用にも対応できる耐久性があります。 デザインや種類も豊富で自分に合ったソールを選ぶことができます。デザインもおしゃれで高級感があり、なおかつ機能性も損なわない万能なソールです。登山靴だけでなく、ワーク用ブーツやオシャレブーツなどにも使用されている信頼あるソールです。

ビブラムソールの種類

ビブラムソールのタイプ

・MONT…低温で長時間履き続けても耐えれるソール。雪山や岩場、濡れた地面でも滑りにくい安定性を発揮する硬質なソールです。 ・TRONT…少し柔らかめのソールですが、MONTと同じ耐久性があります。本格的な登山よりも、軽登山やハイキングにむいてます。

1、Vibram1450(Clusaz)

Vibram1450は、先端と踵に溝があり、アイゼンを取り付けられるように設計されているソールです。雪の残る山でも使用できるソールです。

出典: http://www.shoes-doctor.com/repair/?id=1428729596-807100&ca=1

2、Vibram1014(Teton)

Vibram1014は、Vibram1450よりも雪山に適応しているソールで、低温環境で長時間使用していても耐えれる硬質ゴムで、ソールの機能を損なわず、発揮できます。


3、Vibram1230(SassMaor)

Vibram1230は、よく使用されているビブラムソールと同じデザインで、踵部分に赤いショックアブソーバーが付いています。ショックアブソーバーが入っていることで、踵のクッション性がよくなり、歩きやすく、疲れにくくなります。柔軟性のあるソールで、山でも街でも使える万能タイプです。

出典: http://www.shoes-doctor.com/repair/?id=1301968241-152933&ca=1

4、Vibram125P(Werewolf)

Vibram125Pはソールのブロックが大きめに作られてて、石や土が詰らないように工夫されたタイプのソールです。アウトソールはラバーで、ミッドソールはウレタンを使用しているのでクッション性がいいソールになっています。

出典: http://www.shoes-doctor.com/repair/?id=1299747075-078913&ca=1

上記以外にもビブラムソールの種類はまだまだたくさんあります。 ビブラムソールは使用する山に応じてソールが作られているので種類が豊富です。登る山に合ったソールを使用できるので登山がとても快適になります。 クッション性やグリップ力をもたせるためにソールが厚めになっていますが、ソールが厚くても重くならない軽量化されたゴムを使用しているので機能性をもたせながら軽量化も兼ね備えた最高のソールとなっています。

登山靴の修理内容

ソールの張替

ソールの張替とは、地面に接地しているアウトソールの交換で、接着剤を貼り付けて交換します。 登山靴の修理内容で最も多いソールの交換にかかる料金は、業者に頼むとおよそ¥10,000〜くらいの料金がかかります。ほとんどの登山靴が交換可能ですが、タイプによってできないものもあるので購入時には注意が必要です。

ソール以外の修理箇所

ソール交換以外で登山靴の修理というと、 ・ラウンドラバー交換 ・ミッドソール交換 ・D環交換 ・糸縫い ・踵滑り取り付け ・履き口のスポンジ交換 などがあります。ソール交換の際、ソールの接着強度を確保するためにラウンドラバーの交換を行うことがあります。ミッドソールが傷んでいたり劣化していると、ソールを貼り付けることができないため、同時にミッドソールの交換をすることも多いです。靴紐を留めているD環の交換、履き口が破れていた場合のスポンジの交換などもできます。

登山靴の糸縫い修理

糸縫い修理とは、登山では、岩や木の根などに靴を擦ってしまい、糸がほつれたり切れてしまうことも多いです。その場合、特殊なミシンで縫いますが、ソール上や爪先などはミシンが入らないので、接着剤で修理します。

登山靴の修理を業者に頼む場合

店舗でもネットでも修理OK!

登山靴の修理は、靴の販売店に頼んだり、スポーツ用品店やアウトドア用品店、靴屋さんや、ネットでも取り扱っています。登山靴を修理に出すときのマナーとして、インナーソールと靴紐を外しておきましょう。修理にかかる時間はおよそ2週間から4週間ほどになります。

登山靴の修理にかかる料金


業者に修理を頼んだ場合の料金の目安としては ・ラウンドラバー交換…¥3,000〜 ・ミッドソール交換…¥3,000〜 ・D環、フック交換…¥1,000〜 ・踵滑り取り付け…¥3,000〜 ・履き口のスポンジ交換…¥1,000〜 と、なっています。業者によっても、修理内容や程度によって料金は変わってきますので何店舗か料金を調べて比較してみてください。

修理業者選びは料金だけぢゃない

また、はじめて登山靴の修理を業者に以来する場合、どこがいいのかわからないことが多いと思います。 料金が比較的安くて決めたり、口コミなどで決めたりすると思いますが、業者により出来具合が違うので、料金だけでなく仕上がりや対応の仕方も気にしてみるといいでしょう。

自分で登山靴を修理しよう

ソールの貼り付け修理は困難

正直なところ、ミッドソールとアウトソールの劣化で剥がれてしまったソールを接着剤を使って貼り付け、剥がれないようにするのは素人には困難なことです。

作業としては、剥がれたソールに接着剤を塗って貼るだけなので簡単なのですが、中間にあるミッドソールも経年劣化などにより傷んでいると、応急処置として接着することは可能かとは思いますが、接着面以外のところから剥離してしまう可能性が非常に高いので履き続けることは危険と思われます。 ミッドソールごと交換することが必要になるので知識と技術のある業者に頼んで安全な登山靴に修理してもらうことをおすすめします。

すり減った踵の補修をしてみよう

踵がすり減ったことで、歩きにくく滑りやすくなります。しかし、ソール全体はまだそこまで減っていなくてソールを張替するのはお金も時間ももったいないと思います。

補修の流れ①

ソールの交換は困難ですが、せめてすり減った踵の補修なら自分でもできます。方法としては、踵の補修用に形状された補強ゴムである“かかとタフ”という商品を使用します。厚みがなんタイプかあり、接着剤をつかって貼り付けます。接着剤も水に強い、セメダインの靴用補修材を使用して接着することで強くなります。

補修の流れ②

靴底を粗めのサンドペーパー(#80〜100くらい)でおおまかに削り、踵の形を整えます。 形を整えた踵に、かかとタフを貼り付け、セメダインの補強材でかかとタフとソールの溝や隙間を埋めていきます。 作業はこれだけです。踵のグリップ力が回復することで登山がとても安全に楽しくなることでしょう。

登山靴の修理と長持ちさせる秘訣のまとめ

いかがでしたでしょうか。登山靴の修理方法、ビブラムソールの種類など、お役にたてましたでしょうか。今まで寿命がきたら捨てるだけだと思っていた登山靴。大切な登山靴を長持ちさせるための秘訣を実践して愛する登山靴と安全な山旅を楽しみましょう。