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チヌ(クロダイ)の釣れる仕掛けとは?初心者も必見の8つのコツを大公開!

クロダイの事を古くから釣り用語では(チヌ)と呼びます。そのチヌ(クロダイ)釣りをこれから始める方、初心者で釣れずに悩んでいる方に向けて今回は釣れる仕掛けのコツをご紹介します!代表的なフカセ釣り、落とし込み釣りの仕掛け作りのコツも解説してきます。
更新: 2022年4月6日
adanokinawa83
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チヌ(クロダイ)釣り

ベテランの怖そうなお父さん達が防波堤で陣取って釣りをしているイメージは少しありませんか? なんだか取っ付きにくく、難しそうに感じますが、実際はそんなに難しい釣りではありません。

また、釣り場も港湾や小さな漁港、河口や地磯、サーフなど、波がまともに入らないような所でしたら場所を選ばず釣りができ、初心者でも場所に困る事はありません。さらにクロダイはとても美味しい魚ですので、釣った魚を持って帰って家族や友達と食べて楽しい宴もできます。仕掛けも一度覚えてしまえば難しくありませんよ。

チヌ(クロダイ)釣りのコツ①生態、特徴

仕掛けの前にまずは生態!

チヌ(クロダイ)は天敵の鳥や大魚を躱す為に、夜行性の性質をもって夜間に大胆に捕食活動します。エサは甲殻類や小魚、藻なども食べます。季節によって偏食する傾向があり、餌も合わせる必要があり、大事です。春先はのっこみシーズンと言い、チヌ(クロダイ)は産卵の為に浅場に寄ってきて、時間を掛けて産卵します。

こののっこみ時期は大型のチヌ(クロダイ)が狙える、ハイシーズンです。まとめますと、夜行性で、のっこみのシーズンは浅場で捕食活動し、産卵後は一旦、落ち着きますが、夏場から、晩秋まで防波堤付近の甲殻類、小魚等を捕食するチヌが狙えます。

チヌ(クロダイ)の特徴

チヌ(クロダイ)はマダイが黒くなった魚で、黒褐色の堂々とした格好の良い魚です。サイズは50㎝を超える物も居て、アジやサバの小物釣りの仕掛けでたまに掛かってしまい、あっさりとハリスを切って逃げていき大変驚かされます。生息場所は大きな工場が隣接する港湾や、河川の淡水域まで入り込み淡水性、水の汚染にも強い魚です。

東京湾や大阪湾なども多く生息し、身近な場所にいて春から晩秋まで釣れるチャンスがあり、狙いやすい高ターゲットなのです。

チヌ(クロダイ)釣りのコツ②仕掛けの違い

ウキフカセ釣りの概要

釣り方は様々ありますが、代表すると、「ウキフカセ釣り」「落とし込み釣り」があります。「フカセ」とは仕掛けを海中に漂わせるとの意味で、釣りでは糸をふかせる「たるめる・ゆるめる」ことも指します。フカセ釣りは撒き餌を巻き、餌と撒き餌を同化させます。

ウキを自由に動かせる釣りで、中、下層を漂わせる事や、海底部等を探る時に有効な釣り方です。

落とし込み釣りの概要

落とし込み釣りは岸壁にシンプルに餌を落とし込む釣りで、ライトタックルで壁面やテトラポッドの脇に餌を落とし込む、足を使う釣りです。

ウキとオモリを調整して使って海底や中層を上下に餌を漂わせる仕掛けのウキフカセ釣に対し、落とし込み釣りは、道糸+ハリス+オモリのみのシンプルな仕掛けで、釣り方も大きく異なります。その他、ぶっこみ釣りや、ルアー釣りもあり、その人気の高さをうかがえます。

チヌ(クロダイ)釣りのコツ③シーズン

ウキフカセ釣りにおすすめのシーズン

初心者におすすめという意味では、春先から梅雨時期までと夏から秋口が気候的におすすめです。春先は先述でも触れましたが、チヌ(クロダイ)の産卵で大きな魚体が釣れる可能性が高いので、おすすめです。

夏は小魚を追って、チヌが漁港に入って来るので、まずめ時(日の入り、日没前後)などで、高確率で釣れる可能性があります。夏から秋の水温が高い時期は夜釣りも楽しめて、ウキ釣りでゆっくり待ちながらの釣りも楽しく、おすすめです。

落とし込み釣りにおすすめのシーズン

壁面のイガイやカキなどの餌をチヌが好物として、ついばむ時期が6月から始まり、水温の上昇と合わせてイガイなども成長し、カニの出現も増え岸壁は賑わいます。それによって、チヌが壁面でそれら小動物の捕食を始めます。6月から10月までが落とし込みのシーズンです。

チヌ(クロダイ)釣りのコツ④仕掛けに合わせたタックル

仕掛けが扱いやすい専用のタックルが釣果につながります

タックルは釣りの種類によって変わりますが、ウキフカセ釣りは磯釣り等と同じタックルを使えます。落とし込み釣りは専用のタックルがあり、それぞれが専用タックルとなりますので、下記にて詳細を紹介します。

ウキフカセ釣りのおすすめタックル


ウキフカセ釣りはチヌ専用の竿を各種選べる、人気の釣りとなります。磯竿の5m前後の磯竿でも使用可能で、リールはブレーキ付きのものが使いやすくなります。下記におすすめの竿、リールをご紹介しますので御参照下さい。

ウキフカセ釣り おすすめの竿①

ダイワ 飛竜クロダイ MH-53UM

出典:Amazon
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5.25mの長尺でありながら自重180gと軽量に仕上げており、タフなウキフカセゲームでの疲れを軽減します。アタリが取りやすく高感度なトップですが、全体的に強固な張りがある扱いやすいフカセ釣りの専用ロッドです。

ウキフカセ釣り おすすめの竿②

シマノ ファイアブラッド クォーターマスター 1.2-510

出典:Amazon
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シマノのフカセ釣りロッドです。こちらもカーボン製の驚くような軽量ロッドで、穂先の高感度と剛性を持ち合わせチヌとのやり取りをより楽しめる逸品です。

ウキフカセ釣り おすすめのリール①

ダイワ 16 プレイソ 2500H-LBD

出典:Amazon
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大型のチヌとの防波堤でのやり取りではレバーブレーキを駆使してタモ入れします。ダイワの定番のプレイソは耐久性、機能は実証済みで疑いようが無く軽量な本品は、チヌゲームでの集中力を欠く事無く取り組めます。

ウキフカセ釣り おすすめリール②

シマノ 両軸 チヌマチック 1000SP

出典:Amazon
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シマノのチヌ用リールです。カーボンドラグワッシャー搭載、スーパーストッパー性能搭載など、安心して大型チヌと渡り合える逸品です。

落とし込み釣りのおすすめタックル

防波堤の高さによって、足場が高い位置の防波堤ではウキフカセ釣りの竿を使う事が可能です。 狭く、海面が近い場合は落とし込み釣り用の取り回しの良い、3.5m前後の竿が市販されていますので、こちらをおす すめします。

落とし込み釣り おすすめ竿

ダイワ ブラックジャックスナイパー落し込み MH-40UM

出典:Amazon
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出典:Amazon
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軽量で、繊細かつパワーのある、落とし込み釣り専用の竿です。硬さはやや軟調仕様となっていて、繊細な穂先がチヌのアタリを感じ取りやすく、初心者でも安心して楽しめます。

落とし込み釣り おすすめリール

シマノ 黒鯛リール チヌ 19 セイハコウ SP RC83

出典:Amazon
出典:Amazon
出典:Amazon
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リールは遠投不要な落とし込み用リールを使いましょう。こちらは落として流すことを自在に操れるリールとなり、チヌ釣りを存分に楽しめます。不用意なバックラッシュ対策も可能となり、パワーも十分、そして軽量であることも魅力です。

チヌ(クロダイ)釣りのコツ⑤釣り場のポイント

ウキフカセ釣りのポイント

ウキフカセの釣りのポイントは集魚を撒き餌で行う事で、潮通しの良い場所や流れの速い場所は不向きです。河口や港湾部の潮や流れの影響が少ない場所を選び、ウキフカセの仕掛けで臨みます。

さらし等の大波が立つ磯場などは釣れても危険なので、初心者はおすすめ出来ません。上記の写真の様な湾奥の漁港の防波堤をおすすめします。磯場でもウキフカセ釣りが良く行われ、こちらも湾奥などの波静かな地磯で行います。

チヌ(クロダイ)釣りのコツ⑥釣れる時間帯をチェック

日の入り・日の出

チヌを狙う時間帯はまずめの(日の入り、日の出)から2~3時間がベストです。まずめ付近の時間帯はチヌの活性が高いので、オモリを調整して、コマセのオキアミと同調(同じ位置に餌を漂わせる)させます。明るい時間からはエサ取りの小魚が頻発するので、撒き餌、餌を団子やさなぎに切り替えます。夜釣りも有効な釣りです。


夜釣りでは、警戒心の薄れたチヌが防波堤の壁面まで寄ってきます。海底とタナを意識し、オモリを調整し、釣行します。また、ウキは電気ウキを使用します。落とし込み釣りもマズメの時間帯がベストですが、潮の動きを重視し落とし込むのが肝です。エサは釣り場の状況に合わせ、カニやイガイを使用します。

チヌ(クロダイ)釣りのコツ⑦ウキフカセ釣り

ウキフカセ釣りの釣り場での手順

①コマセを作る ②タックルをセットし餌を付ける③ポイントに撒き餌をまく④ポイントへ仕掛けをキャスティング ⑤コマセをウキ、仕掛けにかぶせる ⑥撒き餌と仕掛けを同調させて、タナ(釣る深さ)を合わせる ⑦ヒット、取り込み!

ウキフカセ釣りの仕掛けやエサやコツは

ウキを使って自然に仕掛けを流す仕組みのウキフカセ釣りですが、基本的に海底を意識したオモリでの調整で、海底付近を狙います。ただ、活性の高い時や、撒き餌が高い時はオモリを調整し、中層を漂わせるなどの調整が必要です。

コツは「撒き餌」と「餌」を同調させて釣る事です。ガン玉オモリで調整し、上手に同調する事が釣果につながります。撒き餌は海底を意識する際は、水と市販の餌と、刺し網をミキシングし、沈むように工夫します。

ウキフカセ釣りの仕掛け各種

遊動式仕掛け

出典: http://daiwa.globeride.jp/column/hajimete/contents/04/index.html

一番多用される仕掛けです。ウキフカセの代名詞である「フカセ」をウキ以下の仕掛けを流すことで演じます。エサと撒き餌が同調出来、自然に効率的に餌を食わせる仕掛けです。竿とリールは上述の通りです。

道糸はナイロンの2~3号、ハリスはフロロカ―ボンの1.5号~3号を潮の調子で合わせます。ウキは中通しの遠投ウキを使い、手元側にウキ止め(遊動式)を取り付けタナを半自動で遊動させます。ハリはチヌバリの1号~3号を使用します。

全遊動式仕掛け

この仕掛けは遊動式のウキ止めを外した仕掛けで、エサとオモリの重量で、深いタナを探る事が可能です。仕掛けは遊動式と同様で、オモリを交換、調整し、晩秋等の下層に付いたチヌの層(中、下層)に餌を漂わせチヌを狙います。

固定式仕掛け

この仕掛けはチヌのいるタナが解っていたり、活性が高い時に有効で、初心者でもウキの変化が解りやすく扱いやすい仕掛けです。仕掛けは遊動式仕掛けのウキを固定し、オモリを調整し、タナに合わせます。

全てのウキ釣りと同様の基本的な仕掛けですので、初心者はここから始める事も良いと感じ、おすすめします。

ウキフカセ釣りのエサ

エサはオキアミを中心に状況に合わせ市販の練り餌さやさなぎを使用します。撒き餌にエサ取りのサバなどが付いた時は釣りになりませんので、市販のさなぎのミンチ等に切り替え、差しエサもさなぎやコーン、練り餌を使います。エサのつけ方も非常に重要なので、下記の図を参考にして下さい。

出典: http://daiwa.globeride.jp/column/hajimete/contents/04/image/h04p05.gif

ウキフカセ釣りの撒き餌

コマセも、餌も基本はオキアミを使用します。オキアミは尻尾の先端を取ってください。食いが渋い時は頭を落とします。仕掛けはタナがつかめない時は誘導式にし、オモリも撒き餌の沈みと同調するように、軽めの物から合わせていきましょう。

ガン玉はハリスの上下の2点に付け潮の乗りに合わせる様に(コマセの流れに)調整します。とにかくコマセとエサが一緒の場所に漂わせる事がコツです。

撒き餌のコツ

出典: http://daiwa.globeride.jp/column/hajimete/contents/04/index.html

何れにしても撒き餌による集魚が釣果を左右しますので、撒く位置、タイミングが大事です。仕掛けと撒き餌を同じ位置にそろえる事が、初心者は解り辛く、難しく感じるでしょう。ただし、ここが合うようになれば釣果は出ます。撒き餌は潮によってばらけ方が変わりますので、初心者は必ず観察しながら効果的に撒いてください。

上の図のように、小魚などのエサ取りが頻発するなら、撒き餌をわざと足元に巻き交わすようにします。また、それでも不可能な時は、撒き餌をさなぎミンチ等に替えて交わします。

コマセの種類

マルキュー チヌパワー VSP

出典:Amazon

誰も居ないフレッシュな釣り場でしたら撒き餌はオキアミで結構ですが、他の釣行者が何人もいるようなポイントでは、自分のポイントへチヌを寄せる必要があります。

この様な場合撒き餌を工夫してチヌを寄せますが、オキアミ、さなぎ、その他の配合飼料を組合せ撒き餌を作ります。メリットは、サバ、アジなどのエサ取りを軽減でき、海底に着く事の多いチヌに撒き餌を早く届け、集魚出来るということです。

撒き餌のミキシング、撒き方、実釣の動画です。

大阪南港のウキフカセ釣りの動画です。撒き餌を作って集魚したあとすぐに釣れています。シンプルな堤防なので、海底を狙い、撒き餌を沈めてチヌを寄せて釣り揚げています。


チヌ(クロダイ)釣りのコツ⑧落とし込み釣り

落とし込み釣りとは

落とし込み釣りは、落ちてくる貝などの餌にチヌが反応する事を利用した釣り方です。壁面やテトラポッドの周りなどにカラス貝や、カニなどの餌を落とし込んでチヌを釣ります。目印、オモリ、ハリのシンプルな仕掛けで、餌をチヌの鼻先に落とし込み釣るという、職人技の様な、玄人好みの釣りです。

落とし込み釣りの仕掛け

出典: http://hirokyu.jp/pages/beginner/hato.html

仕掛けはナイロンライン2~2.5号に落とし込みの目印を付け、ハリスは1.5号前後を1m~2m結束します。 ハリの側近にガン玉オモリを付けるか、(B~5Bサイズ)オモリセット用針があるので利用します。

落とし込み釣りの釣行ポイント

落とし込み釣りは岸壁のイガイや、カニを捕食しているクロダイを狙い、同じ餌を落とし込む釣りです。ですのでコツは「ポイント」「餌」となります。ポイントは堤防の岸壁面を、足を使ってくまなく探します。岸壁すれすれのところに餌を落とし込み、5m間隔で落とし込んでいき、移動、落とし込みを繰り返し探ります。
 

目印が沈むのは勿論、ふと止まった場合でも合わせを入れフッキングさせましょう。その為、目印を注視する事が大事となります。堤防のつなぎ目やテトラポッドの際など、チヌが居着いていそうなポイントはもちろん、変化のない壁面も全て探る事が、釣果の最大のコツとなっています。

また、壁面での釣りということで足元の魚を狙うため、不用意に何度ものぞき込んだり、余計な動きで魚に気付かれないことが重要です。

落とし込みの釣り餌

エサはカニや、貝のむき身、イソメ等釣具屋で調達可能ですが、落とし込み釣りでは現地調達し、(イガイ、カニ、フジツボ)マッチザベイト(自然下同様の餌)釣行が高確率での釣果につながりますので、お勧めします。

落とし込み釣りの実践、実釣動画です

足を使って効率よく、理論的に釣っています。釣れるのかと疑問の方は必見で、やる気が出る動画です。

チヌの餌釣りのまとめ

チヌは実に様々な場所で生息し、多くの釣り人を魅了してきました。その過程で、生まれたのが今回紹介した、ウキフカセ釣り、落とし込み釣りです。

ウキフカセ釣りは集魚に力を注ぎ、落とし込み釣りは足を使って探し回り仕留める釣りと、両極端な釣りですが、チヌ(クロダイ)を愛した釣り人達のどちらも知恵と、情熱の結晶が詰まった、愛すべき釣法です。

チヌ(クロダイ)の他の釣り方が気になる方はこちらもチェック

出典: https://kurashi-no.jp/writers/posts/11634

チヌの他の釣り方としてぶっこみ釣りがあります。比較的水深があり、潮通しの良い場所、または少し遠距離の沈み根や、駆け上がりに着くチヌを狙う釣りです。上記の図の様なシンプルな仕掛けでキャスとして待つ釣りです。お手軽に、のんびりと待つ釣りをしたい人には大変おすすめです。

別の記事でぶっこみ釣りについて紹介しているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。