検索アイコン
エックス
Facebook
LINE

アスパラ栽培方法、育て方の知っておきたい4つのポイント

意外と難しいアスパラ栽培に、来年の春から挑戦してみたいという方向けに、アスパラを上手に育てるポイント4つにわけて、わかりやすく解説しました!アスパラ栽培で注意が必要な病気やアスパラをダメにしてしまう害虫などの症状や対策も一緒にお教えます。
2020年8月27日
rina3935
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

アスパラの基礎知識

栽培方法や育て方のポイント知る前に、アスパラのことを少し調べることをおすすめします。そこから栽培方法のヒントとなることもあります。たとえば、アスパラは雌雄異株(しゆういしゅ)です。育てていくとわかることではありますが、種をまくと半分が雌、もう半分が雄となり、雌の苗には生長すると赤い実がつきます。また、雄苗の方のアスパラは、細めで数をたくさん収穫できます。反対に雌苗の方は、太いアスパラになりますが、数はたくさん収穫できません。 このような基本となる知識は、家庭菜園をするうえで重要となります。

アスパラについて

アスパラが、大きな葉をつけない理由をご存じですか?地中海東部育ちのアスパラは夏の乾燥する気候に対応するために、大きな葉をつけないといわれているそうです。また、夜露を葉先でキャッチするために、細かい葉の形状になっているといわれています。 原産地の気候は、家庭菜園をする場合にとても役立つ情報です。

アスパラの旬は? 

季節を問わず、スーパーでアスパラを見かけますが、一番おいしいアスパラがいただけるのは”春”です。冬の間土の中で養分を蓄えていたので、栄養、甘みがギュッと詰まっているため、春に食べるアスパラが一番おいしいといわれています。もちろん夏や秋のアスパラもおいしいですが、春に食べるのをおススメします。

アスパラの種類は?

私たちがスーパーで良く目にするはアスパラは、グリーンアスパラ、ホワイトアスパラ、ミニアスパラ、紫アスパラがあり、それ以外にもたくさんの種類があります。食感や味はそれぞれ違い、いろんな楽しみ方ができる人気の野菜です。 また、アスパラはビタミンが豊富でとても栄養価が高く、健康を気にする人が増えた現代で注目されている野菜でもあります。たとえば、疲労回復、美肌効果、免疫力アップ、肝機能改善など効果があります。 食物繊維もタップりなので、女性に嬉しい野菜でもあります。

アスパラ栽培、育て方4つのポイント

さて、アスパラ栽培、育て方のポイントに移りますが....その前に、畑のどこにアスパラを植えるか決まっていますか? アスパラは、草丈1mくらい、幅も70㎝以上になる野菜です。収穫期間中は、同じ場所で4年~5年(もっとも長くて10年)春から秋にかけて大きな葉を揺らし立っています。畑に植える場合は、他の野菜が日陰になってしまうかも知れません。 植え付けを行う前に作付け計画をしっかりし、畑の状況を確認しておかないといけません。また、プランターで栽培する場合、日当たり状況や生育状況に対応できる場所はありますか? せっかく植えたのに「日当たりが悪く枯れてしまった」なんてことにならないように、あらかじめプランターの設置場所の状況を確認しておきましょう。

アスパラ栽培、育て方のポイントその1-1


種まき・育苗

長期収穫するアスパラは、強くて丈夫な苗が必要となります。種まきと育苗は、家庭菜園をするうえで一番最初の重要なポイントとなります。 寒い時期に種まきしても発芽せず、暑い時期に種まきしても強い苗はできません。適期に必ず種まきをします。 また、畑への直まきやプランターへの種まきは発芽率も悪くあまりよくありません。ホームセンターで芽出し用のポットと種まき用土を購入し、種まき、育苗することが「丈夫で強い苗」を育てることができます。プランターで育てる場合は、種まき用土と一緒に長期栽培に備え、丈夫で長持ちするプランターも購入してください。 種まき時期は、寒冷地、暖地で違ってきます。気候に合った時期に種まきをしてください。 寒冷地の場合:3月下旬~4月中旬 暖 地の場合:2月下旬~3月中旬 寒いと発芽しないので、日当たりのよい場所で育てる

アスパラ栽培、育て方のポイントその1-2

種まき、育苗方法

用意するもの:9㎝のポット 種まき用土(※倍用土ではありません。必ず種まき用または、芽出し用をお使いください。) 水 手順 1,種まき用土の入ったポットの真ん中を少しくぼませ、そこに種を2~3粒まきます。(前の日に、種をぬるま湯につけておくと早く発芽します) 2,5mmほど覆土をし、たっぷりの水を静かに掛けます。(種まき用土にたっぷり水を含ませたものに種をまいてもいいです) 3,20日前後で発芽します。発芽後、5㎝ほど伸びたら間引いて1本にします。(高く伸びたものを選ぶのではなく、太くてしっかりしているものを残すといいです) 4,ポットの中で15㎝ほど伸びたら定植期です。 ここの作業で重要なのは、水やりです。乾燥させないようにこまめにあげることが重要です。 気温も重要です。なるべく23℃~25℃を保つようにしてください。 育苗中は、ポットを地面に直接おかず地面から離して空間をあけて通気性を良くしておいてください。

アスパラ栽培、育て方のポイントその2-1

土づくり・定植

アスパラは、水はけが悪く日当たりが悪い場所は好まず栽培に失敗してしまいます。植える位置は、長期栽培可能で水はけがよく、日当たりのいい場所を選ぶことが重要となってきます。 プランターで育てる場合は、長期栽培となるためプランターも丈夫で長持ちするものを選び、日当たりの良い場所に設置することが重要です。また、草丈が伸びても転倒してしまわないような大きなプランターを用意してください。 定植時期は、種まきのときと同じで寒冷地と暖地では違います。アスパラは、寒さにとても弱いため定植時期を間違えるとアッという間に枯れてしまうので注意してください。 寒冷地:6月中旬~7月中旬 暖 地:4月下旬~5月下旬 プランターで栽培する場合も同じです。 また、種から育てた苗ではなく、根株や苗を購入し栽培する場合もこの時期に定植させるといいでしょう。

アスパラ栽培、育て方のポイントその2-2

畑土づくり

手順 1,栽培場所が決まったら、定植2週間前に酸性土壌を中和するために苦土石灰を施し良く耕しておきます。 2,定植1週間前に、堆肥と化成肥料(N:P:K=8:8:8)を施し良く耕した後、畝を作ります(畝幅90㎝、高さ20㎝ 定植間隔50㎝) 3,定植は、畝の表面より5㎝ほど低く植えます。ポットの土ごと植え、覆土をせずに植えかえます。 4,倒状防止をします。支柱を四隅に立てひもで周りを囲います。茎葉が伸びるに従いひもを上げ、倒れるのを防止します。 プランターでの栽培の場合、20㎝~40㎝の深型タイプを用意し、赤玉土を下に敷きます。そこに倍用土(赤玉土7:腐葉土2:バーミキュライト1:石灰を10ℓあたり20g:化成肥料を10ℓあたり20gを混ぜたもの)を使います。 酸性土壌に植えないことがもっとも重要となります。 根株については、苗より深く埋めますが、あまり深く植えすぎるとアスパラが出てこなくなるので注意が必要です。

アスパラ栽培、育て方のポイントその3


栽培管理方法

アスパラを植えた年は残念ですが収穫はできません。株が小さく出てきたアスパラも細い状態です。植えた年は根株を大きくすることに専念し、収穫は我慢です。収穫は2年目から可能になります。収穫量も、2年目、3年目と増えていきます。

栽培管理方法(1年目)

<1年目> ・定植してからは1カ月おきに追肥をおこない、草丈70㎝以上に育てることを目標にします。 ・通気性が悪くなると、病気にかかったりしてしまいます。除草作業をこまめにおこない、風通しを良くしておくことを心がけましょう。 ・ヨーロッパの地中海沿岸から西アジア原産の作物は、高温多湿を嫌います。水のやりすぎに注意しましょう。

栽培管理方法(2年目)

<2年目以降> ・芽が出てきたら春肥として化成肥料をまきます。 ・春と夏秋にも収穫をする場合は、立茎をさせます。立茎の本数は、寒冷地10本~15本、暖地4本~5本です。 ・春の1回で収穫を終了しても、夏秋も収穫する場合も9月まではつき1回の追肥をしてください。 ・1年目から除草作業は重要です。こまめにおこないましょう。

栽培管理方法(越冬方法)

<越冬方法> 冬に入ると茎葉が黄色になってきます。株元から刈り取り刈り取った場所で焼却してしまいましょう。焼却することで病気を防ぎ、虫などの害虫の駆除にもなります。 焼却後は、堆肥ともみ殻などで覆い寒風から守りましょう。 プランターの場合は、刈り取り後除草作業をおこない堆肥ともみ殻などで覆い、室内にしまいましょう。

栽培管理方法(株分け)

株分け、移植もこの時期に行いましょう。ただし、株分けをおこなったときは収穫できません。 株分け時の注意することは、根株を傷つけないように少し離れたところを掘り起こします。 株分けした根株を新しい場所に植えた後も、やはり堆肥、もみ殻で覆います。 株分け時は、休眠している真冬の時期は絶対にしないでください。真冬に株分けをおこなうと、新芽を出せなくなってしまいます。株分けは、茎葉を片づけた後、もしくは春新芽を出す前におこないましょう。

アスパラ栽培、育て方のポイントその4

病気と対策

家庭菜園で一番心配なことは、病気の対策です。どんな病気があるか、なぜ病気にかかってしまったのかなど、期になることがたくさんあるでしょう。でも大丈夫です!正しい知識があれば大切に育てた作物への対策方法がわかります。 大切な作物を守るためにも知っておきましょう!


アスパラに発生しやすい病気

原産地が乾燥した気候のため、アスパラはじめじめする日本の気候が苦手です。病気の発生を防ぐには、こまめに除草作業おこない通気性を良くしておくことが一番の対策となりますが、梅雨時期になると湿気と太陽が出ないため日当たりのいい場所にあっても日照不足となり、どうしても防げない場合があり、病気にかかりやすくなってしまいます。 作物の病気は、早期発見、早期対策(対処)が重要です。発見や処置が遅れると根株もだめになり、ひどい時は全滅する場合もあります。梅雨時期や雨の多い年は特に注意が必要なので、こまめにチェックしてください。 あまりにひどい場合は、薬剤を散布して防除してください。

病気と対策方法

アスパラの病気 1,茎枯病→水がしみたような斑点のようなものができる 2,立枯病→茎が腐敗する 3,斑点病→茎や葉に黄色い斑点が現れる アスパラは生長すると葉が伸び、日当たりが悪く土が常に湿った状態となるため病気になってしまいます。病気が垂れ下った葉は、上部の方でひもを使いまとめ、日当たりが良い状況を作ってあげましょう。 各病気の対策法方法 1,茎枯病→水はけを良くしておく。 茎が倒れないようにする。 水やりは土へ直接する 2,立枯病→立枯病にかかった葉は枝ごと切り取って畑の外で処分する。日照不足にならないようにする。 3,斑点病→しきわらを敷き水はねを防ぐ。葉が込み合っている場合は風通しを良くする。水やりをひかえる。

アスパラ栽培で気をつける害虫と対策

アスパラにつく害虫と対策

作物を駄目するのは病気だけではありません。アスパラを食べてしまう虫も多くはないですがいます。小さな体でアスパラを食べてしまい、残ったアスパラに通った跡を残していきます。「虫も食べないアスパラはおいしくないから~」なんていって対策や駆除を怠ると、せっかくのおいしいアスパラが全滅してしまいます。おいしいアスパラを害虫から守らなければなしません。現在では、人気に害をおよぼすような強い散布剤も少なく、安心して害虫駆除もできますが、できることなら薬剤を使わずにすむように、事前に対策をしておく方がいいでしょう。 アスパラにつく虫:ジュウシホシクビナガハムシ 症状:アスパラをぼろぼろにしてしまいます。 発生時期4月~9月 対策:ジュウシホシクビナガハムシの成虫は、落ち葉の裏や枯れ茎内で越冬します。刈り取った後、株元近くをバーナーなどで焼却する。アスパラの葉先に産卵するため確認し、見つけた場合は孵化する前に駆除してしまうのがいいでしょう。

アスパラ栽培方法、育て方について

種まきから収穫まで長い期間頑張らないとできません。勝負は1年間です。根株が大きくならないことには収穫はできません。また、根株を大きくできると、株分けもできアスパラを増やすこともできます。また、10年の長期栽培も可能になります。 ・ポイント1 強くて丈夫な苗を育てるために、こまめな水やりと気温の変化に最新の注意を払いましょう! ・ポイント2 病気、害虫からアスパラを守るため、水はけが良く日当たりのいい場所に苗や根株を植えましょう! ・ポイント3 こまめな除草作業をおこない、病気対策、害虫対策、越冬対策をきちんとおこないましょう! 上記ポイントは、種から育てた時でも、苗を購入した場合でも、株分けした根株でも同じことです。アスパラにあった土壌、管理方法であれば長期栽培が可能です。