●メジャークラフト N-ONE エヌワン クロダイ NSL-782ML黒鯛
【ロッド】アブガルシア:ソルティースタイルクロダイ STKS-782L-KR 【スピニングロッド/釣り竿・釣竿】
シマノ 16 ストラディックCI4+ C2500HGS (スピニングリール)
【ダイワ】17 セオリー 2508PE-H
●よつあみ G-soul X8 アップグレードPE 150m (0.6号14lb)
チヌとは
釣り方を説明する前にご紹介
チヌとはクロダイの事を釣りの魚の名称や、地方名で呼んでいます。 関西では古くからクロダイをチヌと呼び、昔から釣りが盛んです。 チヌは汽水域や、汚染度の高い工場排水の周りでも生息し、身近な 場所に生息しています。 夜行性の事から仕事帰りの釣り好きのお父さん達等の良いターゲット になっていて、さらに引き味の強さから、一度釣ってしまうと身近な 魚だけに魅力に取りつかれます。 そんな身近で手強いチヌを手軽なルアーでという事ですので、 人気が爆発するのも頷けます。
チヌの生態
釣り方を知る上で知っておくと有利
チヌの生態ですが、まず容姿はマダイの黒くなった魚と言えば 解りやすいでしょうか。 マダイほど、大きくなりませんが、それでも大きな物は、50㎝ ×4kgが狙え、引き味を例えるならシーバスの70㎝位の個体に 匹敵する魅惑の引き味です。
性質を知って釣り方を考慮しましょう
分布は北海道から沖縄まで生息し、沖縄ではミナミクロダイと 言って亜種ですが同様の生態で、現地でも良いルアーターゲット となっています。 性質は夜行性で、夜は大胆に防波堤の壁面や、河口の浅瀬で 小魚や甲殻類を貪欲に貪り回遊します。 春先から夏場の産卵シーズンを「のっこみ」といって、防波堤の 沿岸に成魚が入り込んでくるので、釣り人達のハイシーズンに なっています。 その他のシーズンも沿岸性の強い魚ですので、厳冬期以外は 常に狙える、釣り人には嬉しいターゲットです。
チヌのルアー釣り(チニング)とは
おすすめ釣法の「チニングの歴史」
チヌをルアーで釣る事を「チニング」と言います。昔から シーバスの外道で河口や、港湾部で釣れていて、フィッシュ イーター(魚を食べる魚)というのは周知の事でした。 専門に狙うようになったのは、15年位前の事で、シーバスや ヒラメのルアーフィッシングのメソッドが確立した時期と重 なります。この頃から少しずつ雑誌などにも取り上げられて 来ました。
ソルトウォーターのルアーゲームの黎明期から
また、ロックフィッシュやアジなどのソルトルアーフィッシィング 人口が増加した時期に重なります。 現在ではタックル、ルアーの進化でチヌのルアー釣り「チニング」 が完全に確立していて、専門のタックルやルアーが日々リリース されています。
チヌのルアー釣り(チニング)のシーズン
シーズンでの釣り方(厳冬期から夏)
生態の章でも触れたように、一年中狙えます。厳冬期 には多くのチヌが深場に潜り越冬しますが、温水が 流れる流れ込みなどでは、チヌは居着いて狙え、 ピンポイントの釣りとなります。 春先から初夏の時期は産卵で浅瀬によるチヌを「のっこみ」 と呼び、大型のチヌが狙えます。 産卵で少し体力が落ち、 梅雨時期はチヌの一休みとなりますが、夏も、浅瀬で 餌を積極的に摂取するので、良いシーズンです。
シーズンでの釣り方(秋から冬)
夏場から秋にかけて水温が高い時期は、ベイトが 多く、まずめ時間(日の出、日没)には高活性時 トップウォーターでの釣りが可能です。 また、この時期は夜も活発に回遊しているチヌの 夜釣りも高確率でおすすめです。 晩秋からは越冬のためにチヌが荒食いを始めるので のっこみ時期と同様の釣果が期待できます。 低水温になっていきますので、ワームでの 底を意識したゲームで狙います。
チヌのルアー釣り(チニング)のタックル
ポイントに正確にキャストするタックルを選びます
チニングは専用のロッドがあり、購入する価値 がありますのでおすすめします。 シーバスやマゴチやロックフィッシュのように向こう 合わせの釣りでは無く、アタリが小さくバラシ(逃し) の可能性が高いので、ティップ(竿の先端部)が繊細な 専用の物を選ぶ事をベストとし、おすすめする訳です。
●メジャークラフト N-ONE エヌワン クロダイ NSL-782ML黒鯛
トップウォーターやヘビーなジグのずる引きまで対応する、 オールラウンドモデルのチニング専用ロッドです。 価格もリーズナブルでおすすめです。
【ロッド】アブガルシア:ソルティースタイルクロダイ STKS-782L-KR 【スピニングロッド/釣り竿・釣竿】
こちらもチリング専用モデルのロッドです。ボトムゲーム でのメソッドでアタリを取り逃がさない繊細なティップ を装備しています。こちらもリーズナブルで、おすすめの 逸品です
チヌのルアー釣り(チニング)で使用するリール
リールはスピニングリールとベイトリールをチョイス出来ます。 ですが、ベイトリールは初心者には扱いが難しく、利点も多い 物の、チニングでは軽いルアーを多用するので、飛距離を必要 としない限定的な場所での使用が限られるので、ここでは、 スピニングリールをおすすめします。 サイズはシマノなら2500~3000番、ダイワなら2500番です。 男性で体力があるという方はシマノの3000番をおすすめしますが、 女性や体力に自信が無い方は2500番をお勧めします。
シマノ 16 ストラディックCI4+ C2500HGS (スピニングリール)
シマノの最軽量モデルで巻き出しの軽さも 抜群でタフなチニングも、集中力を欠く事無く ゲームに向き合えます。私も欲しい逸品。
【ダイワ】17 セオリー 2508PE-H
軽量でその軽さは180gとダイワのスピニングリール 随一です。2017年のNEWモデル、私も欲しいです。
チヌのルアー釣り(チニング)の仕掛け
必ず仕留めるタックルで臨みましょう
ロッドとリールは上記の物をお勧めします。 ラインとリーダーですが、ラインはチヌの 小さなバイト(ついばみ)を見逃さない、感度 のPEラインを使用しましょう。 初心者はライントラブルで初めは大変でしょうが、 感度とルアーの飛距離を考えたら、ナイロンですと 余りにも不利です。 PEラインは0.8号前後をお勧めします。 リーダーはナイロンの5号を直接結びます。
●よつあみ G-soul X8 アップグレードPE 150m (0.6号14lb)
PEラインとリーダーの簡単な結び方を ご紹介しています。動画を見ながら やってみましょう。
チヌのルアー釣り(チニング)の釣り方
釣り方を具体的にご紹介します
ここからは具体的に釣り方をご紹介します。 簡単に大枠的に言ってしまうと、ブラックバスの ようなルアーフィッシングですが、いろいろと 違いはあります。 フィールド、ベイト、シーズンの違いは 言うまでもありませんが、アタリやフッキング 潮の影響などこまごまとし、難しい違いも多いです。 下記よりさらに掘り下げてご紹介します。
チヌのルアー釣り(チニング)のポイント
季節によるおすすめのポイントをご紹介
季節ごとにご説明します。春先はのっこみ狙いの 湾奥の波静かな漁港、付近のサーフ、外洋に面している 大きな港湾でしたら、湾内の奥で狙います。 夏場は河口や大きな河川でしたら河口から1~3本目(2~3㎞) までの小河川の流れ込み、橋げた廻り、本流の駆け上がり、 消波ブロックや流木のストラクチャー廻が有力です。 また、春と同様港湾廻りも有効で、湾内、外海も広く探ります。
秋から冬のポイント
秋口から晩秋でも夏同様、河口、港湾を狙います。 水温の高い10月までは夜も活発に活動しますので、 夜のボトムのワームゲームで狙います。 港湾部では岸壁面や基礎積み石をワームで丹念に探ります。 河口部では水深が浅いので、ミノーを中心に探ります。 晩秋のチヌは越冬に向けベイトを荒食いします。 河口部や港湾の潮通しの良い所に回遊し捕食しますので 回遊ポイントを攻めましょう。 ポイントは近くの釣具屋さんに聞けば、古くからチヌ釣りは 連綿と行われているので必ずゲット出来ます。 事前にインターネットなどで事前に調べ情報を多く集め 挑む事が有効で、釣果につながります。
チヌのルアー釣り(チニング)の時間帯
時間帯で釣り方が変わります
チニングで一番有効な時間帯は、まずめ前後で、次が夜間となります。 夜間は神経質なクロダイが、天敵の大きなサギや鳶などが消える 為に、大胆に行動するようになります。 防波堤や、河川部の足元の壁面や海底で貪欲に捕食します。 夜間はその為、海底付近や中層狙いのウエイトがあるルアーで 挑みます。 夕方や朝方の日の出、日の入り前は小魚の回遊があり、それを 狙ったチヌのライズ(餌取り)があります。 ポイントを押さえればそれを狙うトップウォーターゲームが 楽しめます。表層の小魚を演じ釣る方法です。
潮の動きも大きく左右するポイント
海や河口のゲームですので潮の動きと、食い気が関係します。 潮が止まっている時間帯は食い渋りの時間と言え、アタリが 減ります。 潮が動き始めて一時間後前後、止まる前の1時間前後が食いが 立つ時間帯です。 港湾の潮通しの良い場所は、中潮から大潮は釣りずらく、小潮 が良いです。河川ではベイトが多く入ってくる大潮が良くベイト の動きに敏感なチヌの行動とリンクしています。 大潮でも、小潮でも場所によってルアーを合わせ釣る事は 出来、攻略を考えるのも楽しい勉強となります。
チヌのルアー釣り(チニング)のルアー「トップウォーター」
一番興奮する釣り方
トップウォーターゲームはチヌが水面からヌッと頭部 を割って出てくる場面が見え、非常にエキサイトする 衝撃のゲームです。 ベイト(チヌの餌の小魚)がいてチヌの活性が高い 時に成立するゲームで、先述でも触れましたが、朝夕 まずめ付近が狙い目です。 高活性時はトップウォーターを投げ込んでワンアクション するだけでも食いついて来ます。 アクションの基本は「アクション」、「待ち」です。 5回ショートアクションし、糸フケを素早く取りながら「待ち」 この待ちでバイトする事が多いので多用する釣り方です。 トップウォーターにはタイプがありますので、次章で タイプと使い方をご紹介します。
トップウオーターのタイプ(ポッパー)
トップウォーターには先端の口元にカップが付いた、 (丸く掘られた)タイプのポッパーと、ペンシルベイト と呼ばれる先端が鋭角なシンプルなものがあります。 ボイル(チヌがベイトを捕食)している時は、ポッパー をチヌが居るポイントの先にキャストし、竿先で小さな アクションをチョンチョンと行い、小魚が逃げ惑う様 を演出します。 先端にカップが付いているので、水しぶきを上げて、 アピール度が高く効果的です。 また、昼間のゲームで浅瀬のストラクチャー(障害物など) に付いたチヌを釣るのにも有効です。 沈み根や、倒木などのストラクチャーのピンポイントに キャストし大き目なアクションでガバッとチヌが反射的に 獲物を捕食する、反射食いでキャッチできます。
トップウォーター(ペンシルベイト)
ペンシルベイトはただ巻きではアクションしませんが 竿先でチョンチョンとアクションを加えると、ヒラリ ヒラリとアクションし、弱った魚の様なアクションを 演じます。 ボイルしていてポッパーが見切られたときや、活性が 良くても食わない時ははペンシルベイトの出番です。 ナチュラルでリアルなアクションが可能ですので、 効果が期待できるのです。 カラーはまずめ時の暗い時間は蛍光色などの明るい色 の物を使用し、日中はナチュラル系、クリア系を 使用します。 サイズは7㎝前後が効果的ですが、9㎝、4㎝なども カラーバリエーションと共に、各種にタックルに備えましょう。
チヌのルアー釣り(チニング)のルアー「ワーム+ジグヘッド」
初心者におすすめの釣り方です
初心者におすすめで、高確率に釣れるので、タックルケースに 是非備え使用をおすすめしたいのが、「ワーム+ジグヘッド」 です。 最近はラバージグ(ジグヘッドに樹脂系の糸の装飾)が 各種リリースされ、ジグヘッドも根掛かりや、バイトに合わせ 進化した物が競って開発されていますので、チニングで1番ホット な釣り方となっています。 釣り方自体は単純でセットに合わせて、ずる引きや、ボトムパンプ (海底を跳ねる)などのアクションでチヌを誘います。 下記にて各種ご紹介します。
シュリンプ系のエコギア「バグアンツ」です。 上記の画像の「ちびチヌヘッド」にセットします。 その他稚ガニシーズンではカニのトレーラー(ワーム) をセットする等ローテーションでチヌを効率的に 狙います。下記の動画で「ちびチヌヘッド」の ワームセレクトを紹介しています。
カニや虫やエビのワームをセットし、ボトムをずる引きする だけでチヌが堪らず食いつくという簡単な釣りですが、 ポイントやコツを「ちびチヌヘッド」を使用して説明 しているので、ご参考下さい。 チヌの生態や習性を調べつくし作った、逸品のジグヘッドです。
上記の画像は「ダイワチヌ魂」です。動画では使用方法、 使い分けを紹介しています。 チヌ魂はワームとセットして使用します。 この組み合わせで釣果を組み立てるのも楽しい戦略です。 タックルケースに上記の2セットを用意する事をお勧めします。
チヌのルアー釣り(チニング)のルアー「ミノープラグ」
ポイントを射抜きましょう
フローテイングミノーは明るい時間での河川や 港湾のチヌが居着く場所をピンポイントに狙う 事で効果があります。 港湾の壁面や敷石周りではシンキングミノーを使用し、 深く広範囲に探りましょう。 トップと違い、水深のある場所でチヌのポイントに ピンポイントで攻めチヌを出すことで使用します。 河川などは流れの弛みでアクションを加えると 効果的です。 9㎝以下の、フローテイング、シンキングの各種を タックルに用意しましょう。
チヌのルアー釣り(チニング)のその他のおすすめルアー
タックルに備えて持っていきます
メタルジグ、スプーン、バイブレーションも 釣果があるルアーです。それぞれ利点があります。 メタルジグは遠投に向き、広い範囲を探れ、 スプーンも遠投はジグに比べると落ちる物の、 飛距離がでて、ただ巻きでアクションし、 フォールで釣果がある優れものです。 バイブレーションも遠投、ボトムでのアクション では相当な釣果がある優れたルアーです。 3㎝~9㎝ 3g~14gの物を選び、ベイトやフィールド に合わせ使い分けます。
チヌのルアー釣り(チニング)の利点
チニングのおすすめポイント
チヌはチニングが確立するまで、撒き餌をして 魚を寄せて餌を食わせる「待つ釣り」でした。 チニングでは消波ブロックや沈み根などの 居着いた場所にルアーをキャストし、チヌを 出させる、「攻める釣り」となっていて、 経験やテクニックが物を言います。 今までは昼間やシーズンオフで難しかったチヌを 積極的に狙えることは大きな利点です。 また、斬新で新しいルアーやワームを試せる事も 確立してしまっている餌釣りには無い、嬉しい利点で、 ジグヘッドのチューニングも自分だけのルアーを製作し、 釣行できる楽しみは、餌釣りでは味わえません。
チヌのルアー釣り(チニング)の可能性
釣り方から今後を読み取ります
チニングは防波堤、河口、サーフでの釣り方は、 ほぼ確立してきました。 これから予測されるのがカヤックや、ボートでの シーバスのボートルアーゲームのようなものや、 ウェーディングの回遊待ちなどのゲームです。 引き味が強く、家の周りにいる魚ですので、すでに 行っている方も居るとは思いますが、有料船や 大会が行われたら、もっと充実したゲームになります。 また、マダイもチニング同様、陸からルアーで 専門に狙う事もチニングから徐々に伝播しています。 この様に、まだ未開の可能性を残したチニングに今後 も注目していきたいものです。