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バチ抜けとは?シーバス攻略で知っておきたい9つのポイントをご紹介!

最もシーバスが釣りやすくなるシーズンの1つが、冬~春の終わりにかけてのバチ抜けです。ボイルしてるのは見えてるのに、ぜんぜん釣れないなど、少しパターンからずれると全然釣れないのもこのシーズン。バチ抜け攻略で、押さえておきたい知識をご紹介します。
更新: 2024年3月22日
hiky86
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1.バチ抜けとは?

バチ抜けとは、イソメやゴカイなどの多毛類が産卵行動のために、大潮などの夜に海の沖へ向かって、大量に地中からでて泳ぎだすことを言います。

下げ潮の流れにまかせて泳いでいく多毛類は、産卵直後のシーバスにとっては捕食しやすく、体力回復にはもってこいの格好のエサとなります。時期によってバチの種類も変わるので、海の様子をしっかり観察して、その日の作戦を考えることが重要です。

2.バチ抜けの時期

早いところでは12月からはじまるバチ抜け

早いところでは12月末のどんどん寒くなる時期から、バチ抜けの現象が発生するようです。 徐々に抜けるバチの量も増え、海や、河口の表層で、大量にバチを観測することができるようになります。東京では3月~4月に最もバチの量が増え、夏に向けて徐々にイナッコなどにベイトがスイッチしていきます。

7月上旬ごろまではバチ抜け対策ルアーが必要

6月の終わりになると、バチもあまりみかけなくなり、イナッコなどの魚のベイトが主になっていきます。しかしながら、表層をよく観察するとバチが泳いでいて、それにボイルシーバスと出くわすことがあります。バチ抜け用のルアーは、油断せずに1つは持ち歩くようにしましょう。

3.バチ抜けのタイミング

基本は潮の下げのタイミング

バチ抜けは、産卵行為のためにバチが沖へ泳いでいくことです。なので最も流れの早い日が効率的なわけで、大潮の下げのタイミングが最もバチが抜けやすい時期です。 バチ抜けは「夜」のイメージが強い人が多いようですが、薄暗くなりはじめたタイミングでも、下げ潮がからんでいれば、ぜんぜんバチは抜けます。

大潮以外もバチは抜けます

小潮の日でもバチは抜けます。大潮の日しか釣りにでかけない人もいますが大損です。個人的には大潮のバチの流れに、シーバスが追従しきれないことが多いような気がしています。 少し流れの緩い日の方が、ルアーの動きも安定しやすく、シーバスも釣りやすいと思います。

4.バチ抜けの種類

バチといっても時期によって種類が異なり、動きも異なります。時期に伴って変化するバチについてご紹介します。

12月~3月

最も普通のバチ抜けの時期です。4~5cmのバチが表層を漂うようになります。流れの中で見つけることは困難ですが、流れの緩いポイントの外灯の明かりが当たっているところなどで、漂っているバチを見つけることができます。

1匹見つければチャンスです。12月~1月上旬くらいまでは、バチが表層にできらず、深いレンジで抜けているだけの場合もあるようです。

4月~6月

くるくるバチと呼ばれる1~2cm程度のかなり早いスピードで泳ぎまくるバチが混じりはじめ、シーバス釣りがいっきに難しくなります。くるくるバチにボイルするシーバスはかなり強敵ですので、どれだけボイルしていてもボウズになったりする時期です。また6月に入ると、10cm以上のバチが表層を漂っているのを見つけることがあります。

このデカバチでは、あまりボイルしているのをみたことがないです。


5.バチ抜け時のシーバスのレンジ

基本は表層

見えているバチのレンジを狙うのが基本です。表層といっても、ルアーが引き波を引くような水面のレンジ、1cm程度潜るような水面直下のレンジ、さらにその少し下のレンジを引けるようなルアーを用意して、上から順に探るのが基本です。このわずかな違いで、釣果に大きな差がでることがあります。

意外と釣れる底バチ

底バチという言葉があるくらい、ボトムレンジのバチ抜けも侮れません。底を抜けたてのバチを狙うシーバスもいるようです。ルアーをボトムレンジまで沈め、底から抜け出ていくような演出ができるルアーも、1つはもっていくようにしましょう。

6.バチ抜け時の釣り方

下げの流れにルアーをまかせるのが基本

流れの上流側にルアーをキャストし、流れてくるバチにイミテートするのが基本です。流れよりも少しだけ早くルアーが動くように、巻きスピードを調節するのがポイント。 ボイルしているシーバスのポイントを、うまくルアーを通すように調節できれば、かなりの確率でヒットします。

表層で釣れないならボトムも狙う

さきほど底バチについて触れました。細長いルアー(ヤルキバなど)をしっかりボトムまで沈め、巻き上げてはまた沈めるようなアクションで釣れることもあります。 表層に見えてるバチに気を取られがちですが、試してみる価値ありです。その日のパターンにはまると、入れ食い状態になることもあります。

しっかりと水面を観察して、ベイトの様子を把握をすることが基本です。ヘッドライトを忘れずに!

7.バチ抜け対策のおすすめルアー

シンキングペンシル

ラッキークラフト ワンダー80

ラッキークラフト ワンダー80

出典:Amazon

シンキングペンシルの老舗です。ゆらゆらとお尻を振るアクションで、とくに80は飛距離が抜群。アップ気味に遠くに投げて、通したいポイントにU字があたるように引いてくると、ゴンっと当たります。

邪道 ゴッツアンミノー 89F

バチ抜けの時期だけでなく、通年で使える優れものです。特にハッピーレモンは個人的に実績が高いです。チャートカラーを疑っていたけど、それをひっくり返してくれました。

ベイルーフ マニック75

こちらのルアーは、スリムベイトの偏食期にも使用できるのがポイント。十分な釣り成果を挙げられるルアーなので、なかなか魚が釣れなくて困っているという方にピッタリです。

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シリーズの中で最も小さいルアーとなっており、さまざまなシチュエーションで魚に対してアプローチを行います。速い動きにも対応するので、ぜひこの機会に購入してみてください。さらに釣りが楽しくなること間違いなしです。


フローティング系

アムズデザイン アルデンテS

個人的にバチ抜けで一番実績のあるルアーです。水面に引き波を立てて引いてこれるルアーで、風が弱い水面が鏡面になっているような日にボイルしてたら、アルデンテで間違いなく釣れます。バチ抜け期の前半から後半まで利用できる、バチ抜け時のオールマイティルアーです。必携です!

サスケSF-95

2000円程度で購入できるルアーをお探しの方には、こちらのアイテムがおすすめです。豊富なカラーが用意されているため、お好みや釣りのスタイルに合わせて選んでみてください。

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また、こちらのルアーはシーバスの餌とまで言われている製品で、アクティブな動きを引き起こします。安価なので気兼ねなく使用でき、初心者からも人気です。気になるという方は、ぜひこの機会に購入してみてください。

邪道 ごっつあんミノー 89F

フラグマよりちょっと下のレンジを引けるルアーです。アクションは、フラグマよりもしっかり泳ぎます。バチ抜け以外のの季節でも使えて、他のベイトともマッチさせられるオールマイティルアーです。

コモモ SF125

細身で動きも小さめのルアーで、水面下5~10cmくらいのレンジを狙う時に使います。アップクロスに投げて、ゆっくり流れにまかせて引いてくると、バシャっとシーバスを連れてきます。

ワーム

熟成アクア 活アジストレート

熟成アクア 活アジストレート

出典:楽天

バチ抜け初期ではたぶん最強です。ジグヘッドでももちろん釣れますが、やはりバチ抜け時は、ワームも水面直下をゆっくり漂わせたいです。そんなときに思いついたのが、ワームをノーシンカー流すという方法。ノーシンカーでこのエコギアストレートを流していると、 シーバスが食いつく瞬間をじっくり眺められます。

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※シャッドタイプもありますが、ストレートタイプを利用して、「巻く」より「流す」がポイントです。店頭でもあまりみかけなくなり、アマゾンや楽天などのネットショップでも、 エコギアストレートが見つけられませんでした。もしふらっと釣り具屋で見かけたら、買いだめしておくことをおすすめします。

バチ抜け時期のワーム

シーバスをワームで釣るとき「アルカリ」などのワームにジグヘッドをつけて、リフトアンドフォールで狙ったり、ダートさせて狙ったりなどするのがよく見る釣り方です。個人的にはどちらかというと、バチ抜けの時期にワームを使うイメージがありませんでした。最後に紹介したエコギアストレートは、その時の状況にハマるとヤバいです!

私はもともとバス釣りやってて、ノーシンカーで結構釣っていたのですが、シーバスはそれ以上です。3~4月のクルクルバチが抜ける前は、ワームを使うことでいい思いができるチャンスです。

8.バチ抜け時に釣りやすいポイント

明かりがあるポイント


満月の大潮にバチが抜けやすいのは、バチが満月の明かりを目指して抜けるからだそうです。橋脚の明かりや、岸際の外灯の明かりにバチは集まってきやすいです。シーバスもこれをしっていて待ち伏せています。明るい方から暗い方へ、流れに合わせてルアーを通してみましょう。

バチがいる場所でなく、バチが流れる場所

シーズン前半のシーバスは、産卵戻りで体力がありません。自分でバチを追いかけず、流れてくるバチを捕食しています。したがって、バチがいるポイントにはシーバスはおらず、バチが流れてくるポイントで、シーバスは待ち伏せています。バチを見つけたら、それが流れていくポイントを探しましょう。

9.バチについて

バチは早く泳げる

いろいろな人が、バチ用ルアーをゆっくり巻くことを解説しています。ですが、実際のバチはかなり速く泳ぐことができます。下げの流れと合わされば、ルアーを早巻きするくらいのスピードを出して泳いでいるのを見たことがあります。

元気のいいシーバスは、こんな早いバチも捕食するわけなので、全然釣れないときは、早巻きしてみることも間違ってはいないはずです。

流れがなく、明かりがさすところにバチは溜まる

運河筋などの流れが緩く、外灯の多いところではバチがたまりやすいです。そんなところでも大潮ではそれなりの流れになるので、バチは流れが速くなるタイミングを待ち構えて、その場にステイしていたりします。溜まっている場所を見つけたら、それがどこに流れていくかを予測しましょう。

流れていく先のバチの密度が濃くなる場所が、シーバスが釣れるポイントです。

流れに逆らうこともある

バチは、下げ潮に上流から流されるわけではありません。満潮の少し前からバチ抜けは始まります。満潮前後の流れがまだ効いていないタイミングでは、バチは流れに逆らって泳いで、その場にステイしています。最も流れが速くなるタイミングを待ち構えているのです。それなりに遊泳力があることは覚えておきましょう。

波や風の影響

波立っていると、表層でバチを観察しづらくなります。そんな日は、表層を狙ってもあまり釣果がでた経験がありません。また、風が流れと逆方向から吹いているポイントでも、波立ってしまい、いい釣果がでませんでした。あくまで経験上の話なので、もっと上手な人には関係ないのかもしれませんが、参考にしてください。

バチ抜けシーズンでは、軽いルアーを使用することが多くなると思います。風が強いと、この軽いルアーのコントロールも難しくなるため、釣果に影響がでたのかもしれません。

10.バチ抜けのシーバス釣りまとめ

ポイントに入るタイミングと、チョイスするルアーと、ルアーの扱い方を間違えなければ、とても楽しい釣りができる「バチ抜け」。この時期は、シーバス釣りを楽しむことができる絶好のシーズンです。ぜひこの機会に、バチ抜け釣りを試してみてはいかがでしょうか?