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カメムシ対策と駆除方法!家に寄せつけないための5つのポイント!

強烈な臭いニオイを出し、大量発生する厄介な害虫のひとつカメムシ。干していた洗濯物に付いていたり、いつの間にか部屋に入っていたりして、とても困りますよね。駆除・対策したくても近づくのも怖い・・・。そんな困ったカメムシの特徴を押さえた、対策方法を紹介します。
更新: 2021年11月23日
m.miura
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嫌なカメムシを撃退したい!対策から駆除まで

カメムシは日本に多く生息する昆虫の中でも知名度の高い昆虫です。臭いニオイを発するので、不快害虫として嫌われています。 天気の良い日に洗濯物にくっついていたり、窓を締め切っているのにどこからともなくやってきたりするので、とても厄介ですよね。 今回は不快害虫カメムシの撃退法と駆除の仕方を紹介します。

カメムシってどんな虫?その生態系とは

カメムシとひとことで言っても、日本には3000種類もあります。生息地は広く、日本全国どこにでも存在します。 ・生息地域:北海道~南西諸島まで ・生息場所:雑木林、畑、野原など ・見られる時期:初夏~秋 地域によって「ヘコキムシ」「クサムシ」と臭いニオイにちなんだ名前で呼ばれています。

普段は草むらに潜んで動き回っている

カメムシは特定の巣を持っていません。暖かい季節は自分でエサを求めて、草むらを歩き回っています。 カメムシはストロー状の口器という器官をもっており、これを植物の茎や葉に刺して吸収します。 農家さんにとってはこの食害が深刻で、生育の阻害、商品価値が下がり、廃棄処分になることも。

暖かくて日当たりの良いところが好き

5月から7月の暖かい季節は活動が活発になります。 この時期は洗濯物にくっついているカメムシを目にする機会も増えるでしょう。 カメムシは暖かくて日当たりが良い場所を好む習性があります。 家の白い壁、ベランダに干してある白いTシャツなどは、カメムシにとって格好のひなたぼっこスポットなのです。

暖かい季節は産卵期でもある

またこの時期はカメムシにとって産卵期に入ります。 植物の葉の裏に20個ほどの卵を産みつけ、早ければ一週間ほどで孵化します。 カメムシによっては集団で越冬するため、産卵場所に選ばれてしまうと目も当てられない状況になることも。

寒くなると暖かい住宅で越冬

カメムシは寒いところが苦手です。そのため寒くなると冬を越す場所を求めて活動しています。 人家はカメムシにとって、格好の越冬場所。光に集まる習性があるので、部屋の光に向かってやってきます。暖房の効いた家の軒先や隙間に入り込んでしまうのです。

カメムシはなぜ臭いのか

カメムシのニオイの主成分はヘキサナールとトランス-2-ヘキセナールです。キュウリのような青臭さにはこの成分が含まれており、食用香料としても使われています。 この臭気は非常に強力で、体液が手についたらなかなかとれません。 カメムシはこのニオイを高濃度で発散し、外敵から身を守っているのです。

仲間のニオイで逃げ出す

この臭気はカメムシ自身にとっても有害なものです。 そのためカメムシの体は臭気の元となる液が染みこまないように保護されています。また一匹がニオイを発するとたちまち逃げ出す、という現象が見られます。 高濃度のニオイには警戒シグナルの意味合いもあるようです。

民放のテレビ番組ではカメムシは自分のニオイで死亡するのか、という検証が行われました。その実験でカメムシは死亡あるいは失神したそうです。 もっとも自然界では臭気は拡散し、死亡するほどの濃度になることはありません。 またこの臭気は求愛時のフェロモンとして、群れをつくる種類は仲間を集める集合フェロモンとしても使用されています。

カメムシにも草食系・肉食系がいる!?

私たちがよく知るカメムシは植物の汁を吸う虫、という一面です。 しかし多彩な種類があるカメムシの中には、朽ちた木に生息し、菌類をエサにするものや、他の昆虫を捕食する肉食系も存在するんです。 多彩なカメムシの一部を紹介します。

益虫として役に立つカメムシ

臭いニオイと農作物への被害から、害虫としての印象が強いカメムシですが、私たちの生活に役立つ種類も存在します。 それが肉食系のカメムシです。イモムシやガの幼虫を標的としたり、アブラムシを好んで食べる種類もいます。 ハナカメムシはアブラムシやアザミウマなどを捕食するので天敵として利用されています。

吸血性のカメムシもいる

サシガメ類のカメムシは昆虫を補食し、益虫としての役割を果たします。しかし中には哺乳類の血を標的にする種も存在するのをご存じでしょうか? 日本では沖縄に分布しているオオサキガメの存在があります。

ネズミに寄生している種ですが、飢えるとヒトからも吸血するようです。 現在ではコンクリート建築に変わり、住処を追われ稀なものとなっています。 この吸血性のカメムシは中南米で90種類以上が確認されており、シャーガス病を媒介することが知られています。


対策するべき場所はココ!

カメムシを効果的に撃退するには、カメムシがどこから入り込むのかを知る必要があります。

カメムシが入り込むポイント

カメムシは亀の甲羅を背負ったような外観をしています。体は堅いため、窓にぶつかるとコンっと音がしますよね。 体調も10~20mm程度あり、とても隙間に入り込めなさそうです。 しかしカメムシは平べったく、2mmほどの隙間があれば容易に潜り込むことができるのです。

洗濯物にくっついている

カメムシは日当たりが良いところを好みます。 良い天気の日にベランダで洗濯物を干していて、さあ取り込もうとしたとき。 カメムシがくっついていることに気付かず刺激してしまったときの、あの臭気には参りますよね。

カメムシの侵入を許してしまう一つが、洗濯物と一緒に室内に持ち込んでしまうことです。 虫の習性には光に集まってくるというものがあります。特に洗濯物の白いシャツは光を良く反射し、暖かいので寄ってきやすいようです。

網戸の隙間からやってくる

サイズにもよりますが、カメムシは2mmの隙間があれば容易に潜り込むことができます。 網戸を閉めていたはずなのに、いつの間にか部屋の内側にいること、良くありますよね。網戸をしていても、サッシとの間に隙間ができていることは非常に多いです。

エアコンのドレンホースからもやってくる

意外と見落としがちなのが、エアコンのドレンホースではないでしょうか。 エアコンのドレンホースの隙間もカメムシにとってはかっこうの侵入経路です。

カメムシの対策① 雑草を処理する

まずはカメムシの数を減らすことから始めましょう。 カメムシは草木の間を移動しています。エサとなる植物や、卵を産み付ける場所をなくしてしまえば絶対数を減らせるはずです。 刈った後の草もほったらかしにするとカメムシの隠れ家になってしまいますので、片付けるようにしましょう。

産卵で活発になる前の対策が重要

5月頃からカメムシは活発に行動し、葉の裏に卵を産み付けます。 そのままほったらかしにしておくと、大量発生する原因になります。そのため暖かくなる前から雑草対策をしておくことをオススメします。 農薬に抵抗がなければ、草を刈った後に粒剤タイプの除草剤をまいておくとよいでしょう。

カメムシの対策② 網戸やサッシに隙間テープ

2mmの隙間があれば容易に侵入してくるカメムシには、隙間を埋める対策法も大事です。 ホームセンターではすきま風や結露防止用の、隙間テープを購入できます。窓やサッシの大きさに合わせて切り、テープで貼るだけなので簡単に隙間対策ができます。

壁の隙間にはパテやコーキング剤

住宅は電気の配線やエアコンの設置で壁に穴を開けることがあります。そういった隙間にパテを埋めていく方法です。 シリコンのコーキング剤などは安価に手に入ります。 使う物によっては細かな道具が必要な場合があります。お店の人に相談してみましょう。

カメムシの対策③ ミントの香りで忌避

カメムシは香りの強いハーブのニオイが苦手です。特にミントの香りは忌避効果が高いといわれています。 薬局ではハッカ油が購入できます。このハッカ油を利用して、忌避剤をつくりカメムシを撃退しましょう。 カメムシ以外の防虫や消臭効果も期待できるのでオススメです。

ハッカ油を使ってミントスプレー

ハッカ油を使ったミントスプレーの作り方です。以下の材料を混ぜ合わせ、スプレーボトルに入れます。 ・ハッカ油: 10~20滴 ・水道水: 90mL ・無水エタノール: 10mL

※無水エタノールは油と水を混合させるために使います。なくても構いません。その場合は人体に吹きかけないように注意しましょう。 ハッカ油はプラスチックを溶かしてしまう作用があるため、使い切るかガラス製の容器を使用するようにしてください。

アロマランプを使って手軽に撃退


アロマランプで手軽に、カメムシの嫌う香りを焚く方法もあります。 アロマランプはランプで香料を温めて楽しむものです。電気を使用するので安全でコンセント一つあればどこでも使用できます。 玄関やベランダの近くなどで使用するとよいでしょう。 アロマランプは1500~3000円ほどで購入できます。

ミントをベランダに植える

ミントなどのハーブが苦手であることを利用して、ベランダでミントを栽培するのも手です。 窓辺に飾ると見た目にも爽やかでインテリアとしてもオススメです。

ベランダにはつりさげタイプの忌避剤を使っても

ベランダや窓からの侵入には、つり下げておくタイプの忌避剤が便利です。 衣服に薬剤が付くことに抵抗がある方もいらっしゃると思いますが、天然のハーブを使った優しいタイプもあるので安心して使えます。

カメムシの対策④ 殺虫剤を使用する

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カメムシの駆除・撃退方法は侵入を防止することが最も大切です。 しかし天然の忌避剤だけでは心細いと感じることもあるでしょう。ここからは農薬や殺虫剤を利用した駆除方法を紹介します。

壁に塗るタイプの殺虫剤

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害虫防除のプロもやっている方法が、壁に殺虫剤を吹き付ける方法です。 カメムシは白い壁に張り付くので、あらかじめ殺虫剤で処置しておくのです。 広い面には水で希釈するタイプの殺虫剤が便利です。スプレーボトルに殺虫剤を用意し、たっぷりと吹き付けておきましょう。 風のない晴れた日に行うと安全にも配慮できます。

窓の隙間、換気扇にはスプレータイプを

窓のサッシの部分、エアコンのドレンホース、換気扇の周辺など、細かい部分にはスプレー式の殺虫剤で念入りに処理しておきましょう。 ドレンホースにはホームセンターで購入できる逆止弁を使用して、物理的に対策する方法もあります。

煙タイプの殺虫剤で室内のカメムシを根こそぎ駆除

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カメムシが大量にいて困ったときは、煙タイプの殺虫剤が最も高い効果を発揮します。 煙タイプは隙間という隙間にも充満できるので、部屋全体を殺虫処理してくれます。

刺激させるのはダメ!凍結スプレーで駆除

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カメムシは刺激させないことが大事です。ガムテープやティッシュで駆除する人もいますが、衣服や手にニオイの成分が付くとなかなか取れません。 そこで凍結させて動きを止める駆除スプレーが有効です。 ニオイを出す前に凍らせることができるので、安全に除去できます。

カメムシの対策⑤ ペットボトルで捕獲器をつくる

雑草を処分し、忌避剤、殺虫剤を使用しました。それでも家に侵入してきたら 物理的に駆除する必要があります。 しかし侵入してきたカメムシをそのまま駆除するのは抵抗がありますよね。 そこで作っておくと便利なペットボトル捕獲器を紹介します。

ペットボトル捕獲器の作り方

特別な材料もいらず、3つのステップでつくれます。 ① 空いたペットボトルを用意する。 ② 飲み口がある上部から7~8cmのところを切り離す。 ③ ひっくり返して下の方にはめ込んでテープで留める。 最後にペットボトルに洗剤や薄めた漂白剤を入れておくと駆除効果が高まります。


ペットボトル捕獲器の使い方

カメムシが止まっているところを見計らって、捕獲器のフチを近づけます。するとカメムシが足を滑らせて、底に吸い込まれていくという仕組みです。 不要な厚紙を利用して、カメムシを捕獲器に落としても良いですね。

困った!カメムシの臭いはどうしたらいい?

カメムシを撃退しようと躍起になっていると、不用意に刺激してしまって悪臭が・・・。手に付いて臭いが取れない、なんて困ったことも起ります。 そんな困ったカメムシの臭いも身近にあるもので解決できます。

手に付いたらオリーブオイルで洗う

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カメムシの臭い成分は油と親和性が高い種類です。 手に付いて嫌なニオイが取れないときは、オリーブオイルを使って手を洗いましょう。 オリーブオイルは肌にも優しく、化粧品にも使われているので安心です。 もちろんクレンジングオイルでもOKです。

服に付いたニオイには柑橘系の洗剤をつかおう

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服に付いてしまった衣服にもオリーブオイルが効果を発揮します。 けれどシミになるのが不安ですよね。 そういう場合は柑橘系の香りのする中性洗剤で半日ほどつけ置きします。その後は通常通りのお洗濯をするとニオイがなくなります。

スチームアイロンもオススメ

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カメムシの臭いの成分は揮発性という特性があります。熱で簡単に発散するという特徴を利用して、スチームをあてがうのも手です。 天気の良い晴れた日なら、日光に当てるという方法も考えられます。

部屋のニオイには柑橘系の消臭スプレーを使おう

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部屋に充満した臭いは柑橘系の消臭スプレーが使えます。 残念ながら即効性はありませんが、スプレーと換気で1、2時間ほどで消臭できます。

カメムシの生態を知って効果的に撃退しよう

カメムシは種類が多く、完全に駆除できません。 そのため窓やベランダ、壁の隙間などにカメムシを侵入させない措置が最も効果的です。 カメムシが活発化する春先から除草を心がけ、隙間を埋めるなどカメムシを寄せ付けない対策をしていきましょう。