タコベイトとは
タコベイトとは魚釣りに使う仕掛けです。疑似餌の一種で、名前の通りタコに似せて作られたルアーのことで、「タコベイトフック」や「バケ」と呼ばれることもあります。 主に海の底の方にいる魚や、岩礁付近にいる魚を狙うときに使います。
といっても、釣れる魚が限定されるわけではなく、タコベイトひとつで海の魚はなんでも釣れると言っても過言ではありません。 釣具屋に行くと数多くのタコベイトを目にすることができます。特徴的な形をしていますので、釣りに興味がなくても見覚えがある人も多いでしょう。
写真のようにフックがついているものを仕掛けとして使用します。 狙う魚によってフックの数やサイズを変えたり、タコベイトの色を使い分けたりします。使い方次第で狙う魚の反応が変わるため、釣りの楽しさが膨らみます!
タコベイトで釣れる魚
タコベイトで釣れる魚①【タチウオ】
タチウオは釣り人からは人気の魚で、それによって当然タチウオ用の釣り道具も数多く販売されています。 もちろんタコベイトも例外ではありません。 夜明けや日没前後の時間帯にルアー釣りで狙うのが一般的です。
タチウオを釣る道具としてタコベイトがベストというわけではありませんが、調子が出ないときに気分転換にタコベイトを使ってみるのもいいでしょう。
タコベイトで釣れる魚②【アジ】
アジのような小さい魚もタコベイトで釣ることができます。 オキアミを餌にして釣ることが多いアジですが、疑似餌でもしっかり釣ることができます。
タコベイトで釣れる魚③【メバル】
メバルも人気の釣りターゲットの魚です。 タコベイトと似た、メバルベイトと呼ばれているルアーも存在するくらいです。
使い方次第でどんな魚でも釣れる
タコベイトは色も大きさも違う豊富な種類があり、使い方によっては大きい魚から小さい魚まで、どんな魚でも釣ることができます。 タコベイトの起源は、釣り針に巻き付いた赤い布にマグロが食いついたことがキッカケと言われています。
つまり、タコベイトの使い方次第ではマグロのような大きな魚も狙えるということです。 狙う魚やその日の気候、時間帯によって使い分け、タコベイトの仕掛け一本でいろんな魚を狙うのもおもしろいので、ぜひ試してみてください。
タコベイトフックの作り方
多種多様のタコベイトの完成品が販売されていますが、自分で自作したタコベイトを使って釣りをするのも、釣りの楽しみのひとつとも言えるでしょう。 タコベイトにフックをついていないものをあえて購入し、一から自作してみましょう。 人によって様々な作り方がありますが、一般的な作り方をごく簡単に説明します。
用意するもの
まずは材料を用意します。 ベーシックなタコベイトを作るために最低限必要なものを挙げます。
ライン(糸)
サンライン(SUNLINE) 海平 500m 10号
太すぎず細すぎず、8号~10号くらいのラインがおすすめです。
フック(針)
シングルフック ふかせ鈎 16号
フックのサイズはあまり大きなものでない方が汎用性が高いものが作れます。 ただし大きめの魚を自作タコベイトで狙う場合は、少し大きめのサイズのフックを用意するのもアリです。 16号~19号ほどのサイズをおすすめします。
サルカン
デュエル スイベル ローリングサルカン徳用 5号
スベイルとも呼ばれています。 タコベイトと針に合わせたサイズを用意します。 4~7号くらいのサイズがいいでしょう。
タコベイト
ヤマシタ LP タコ・オーロラ 2号
タコベイトはもちろんフックがついていないものを用意します。 サイズは2号を使うことが多いです。 色は狙う魚や環境にもよりますが、赤やシルバーを選ぶ人をよく見ます。 しかしせっかく自作するので、自分が好きな色を選んで作ると愛着も湧きやすいでしょう。
タコベイトフックの作成手順
1.針に糸を結ぶ
結び方は、外掛け結びか内掛け結びのどちらかで、抜けないようにしっかりと結びましょう。
2.サルカンと糸を結ぶ
針に結んだ糸のもう片端にサルカンを結びます。 こちらはひとえ結びを数回繰り返して結束します。 糸の長さは使うタコベイトに合わせて調整しましょう。
3.タコベイトを通す
タコベイトの頭からサルカンが出るように取り付けて完成です。 この時無理にサルカンを通そうとすると、タコベイトが裂けてしまうことがありますので気をつけましょう。 もしタコベイトの頭の穴が小さすぎる場合は、端が短くなるよう少しだけカットして、穴を大きくします。くれぐれも短く切りすぎないよう注意してください。
動画でもチェックしよう!
実際にどの流れで作っているのかを参考に、今まで説明した流れと合わせてご覧いただけると理解が深まるはずです!
市販のおすすめタコベイト
タコベイトは種類が多く、いろんなメーカーが販売しています。 単色のシンプルなものから、カラフルで派手なものもあります。形もさまざまで、いざ選ぶとなると迷ってしまうかもしれません。
「このタコベイトが釣れやすくておすすめ!」というものを紹介するのは難しいですが、インターネットで購入できるもので、いくつかおすすめを紹介します。 タコベイトを購入する際の参考にしてください。
市販のおすすめタコベイト①
仕掛け タコベイト 5cm 5色 50本 セット
5色のタコベイトがそれぞ10本ずつセットになっています。 タコベイトは消耗品です。使っていると痛みますし、糸が切れてしまって紛失することも多々あります。 同じものを何個も作っておく方がいいので、このように何本もまとまって販売されているものを購入するとお得です。
市販のおすすめタコベイト②
Wellvie タコベイト 10cm 20本セット
こちらはタコベイトの20本セットですが、同じ色が何本もセットになっているわけではなく、いろんな色がバラバラに入っています。 同じ仕掛けで違う色のタコベイトを作りたい時におすすめです。
市販のおすすめタコベイト③
SILANON タコベイト ソフトルアーセット 40本
「とにかくたくさん作りたい!」という人にはこちらがおすすめ。 40個多色でセットになっている商品です。 比較的価格が安いため、コストを抑えてタコベイトを量産できます。タコベイトを作る練習用やテスト用で購入するのもいいでしょう。
市販のおすすめタコベイト④
北海サーモンリグ 2.0寸 KPLR
こちらはフックがついて完成しているタコベイトです。 完成品をを解体して、どのような構造になっているのかを調べることで、自作する際の参考になります。 糸の結び方や長さ、使っているサルカンのサイズなど商品によって違います。
このような完成品を買ってみて、自分が作りやすいと思う作り方を探してみると、タコベイトの自作が捗るでしょう。
まとめ
釣りが上手な人は、仕掛けの使い方が上手です。 タコベイトも狙う魚とその日の環境によって使い分けることで、魚を釣りやすい状況を作ります。 たくさんの種類のタコベイトを持ち合わせていると、釣りが断然有利になります。
市販の完成品のタコベイトを使用するのもいいですが、自作したタコベイトを数種類持って釣りに出かける方が、断然楽しくなります。
タコベイトを初めて作る場合、糸を結ぶ作業などが慣れないうちは時間がかかってしまうかもしれません。しかし、構造自体は単純なものなので、慣れてくるとひとつあたり数分あればタコベイトを作れます。
最初のうちはあまり形にこだわらず、まずはどんどん自作して、タコベイトを作ることに慣れましょう。 そして自分で作成したタコベイトで釣りをしてみて、魚の反応を試しましょう。試行錯誤して作ったタコベイトで釣りをする楽しみをぜひ感じてください!