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ブルーベリーの挿し木のやり方は?失敗しない上手な方法とコツを解説!

ブルーベリーは剪定することをおすすめしますが、剪定が終わったら、その枝を使って挿し木に挑戦してみませんか?ブルーベリーの挿し木の時期や方法についてご紹介します。また挿し木で失敗しがちな原因や対策についてもご紹介しておりますので、ぜひ参考にしてみましょう。
2020年8月27日
printemps117
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ブルーベリは定期的に剪定が必要。

ブルーベリーの剪定時期について

初夏から夏にかけて甘い実をつけるブルーベリー。その後1月~3月ぐらいまでブルーベリーの紅葉を楽しむことができます。ブルーベリーの紅葉を楽しんだあと、落葉したら剪定&植え替えに適した時期です。 ブルーベリーの剪定は思い切ってやるのをおすすめします。落葉したあとすでに花芽が多くついているのを見つけるかもしれまえんが、花芽が多くつきすぎていると一つ一つの実が小さくなってしまう原因にもなるのです。

ブルーベリーの剪定のコツ

・ブルーベリーの剪定は思い切ってやること(花芽が多くついていても気にしない) ・落葉した後に剪定を始め、2月までには終わらせる。 ・枝の量は剪定前の1/2ぐらい、花芽の数は1/3ほどに減らす。 ・8号~10号程度の鉢植えが多いと思いますが、収穫時期に大体120cmぐらいの高さになりますが、それを90cmぐらいになるまで剪定する必要があります。 このように、次年度も元気で大きな実のできる枝を出すためにも剪定が必要です。

どんな枝を剪定すればいいのか

ブルーベリーの剪定ですが、具体的どんな枝を切り落としたらいいのかをご紹介します。 昨年度も剪定されていない場合は、「下枝」「内側向きの枝」「ほかの枝に重なっている枝」「古い枝」などが残っていると思いますし、その他に「花芽のない枝」「今年実がなった枝」などがあると思います。 このような枝はすべて剪定で切り落とします。

ブルーベリーの枝の剪定、手順について

切り返し剪定と枝の剪定について

ブルーベリーは、品種にもよりますが、勢いがよい枝ほど花芽の付きが悪い傾向にあります。 勢いが悪い枝ほど枝全体に花芽がついています。 先端だけに花芽がある枝のみを残し、株元に戻る方向で切り落とすことを「切り返し剪定」といいますが、ブルーベリーの剪定はこの切り返し剪定が基本です。

下枝から処理する


ブルーベリーの枝の剪定は、株元の下枝から処理していきます。地上から50cmぐらいまでに生えている枝は、低すぎて収穫できない可能性があるため、無条件に切り落とすことをおすすめします。 そして幹の元からきれいに剪定していきましょう。 また4~5年古い幹は、花つきや実つきが悪くなるので、それも同時に剪定します。

剪定したブルーベリーの枝は挿し木して増やせる

剪定で多く切り落とした枝、もし育てられる場所や余裕があるならそのまま挿し木して株を増やすことができます。 ブルーベリーの挿し穂は、夏と冬の剪定後の枝を利用しましょう。剪定をしたついでなので効率が良く、挿し穂の選択肢も多いのでおすすめです。ここからはご家庭でも手軽にできる挿し木の方法をご紹介します。

挿し木に使える枝

挿し木する枝の選び方ですが、挿し木には冬季に剪定した枝の中から、発育が特に充実したものを使用します。 枝は長さが50cm~1mまでなるものもありますが、花芽が付いている部分は切り落とし、枝の部分から10cmぐらいの長さに切り分けておきます。

ブルーベリーの挿し木時期について

挿し木時期について

ブルーベリーの挿し木に適した時期は7~8月、11月~12月の剪定直後がおすすめですが、この時期に限らず、 1年中いつでもおこなうことができます。剪定直後に挿し木するのをおすすめするのは、切り口が新鮮で発根率がよく成熟しやすいためです。 剪定直後にすぐに挿し木しない場合は密閉したビニール袋に入れて挿し木できるタイミングがくるまで冷蔵庫などで保存します。 外に置いておくと枝が袋の中で腐ってしまったり枝が枯れてしまうことがあるので気を付けましょう。

挿し木の時期によって呼び名が変わる

【休眠挿し】 休眠が覚める直前の2月中旬~3月上旬にかけておこなう挿し木の方法です。挿し木する3~4週間前に充実した1年枝を選び挿し穂します。 ブルーベリーは、冬の間生長がとてもゆっくりになり、時に止まっていることもあります。 水やりなどほとんど手間がほとんどかからないことや、剪定後の枝がすぐ利用できるので効率がよいです。 【緑枝挿し】 緑枝挿しは、休眠挿しと比べて挿し穂を保存する必要がないので手軽にできます。 ラビットアイやその他休眠挿しでは発根しにくい品種で、この緑枝挿しが行われます。 こちらは高温期の作業なので管理が少し大変ですが、短期間で成功できます。 挿し木時期、挿し木後の水やり、日照・温度管理に注意しましょう。

ブルーベリーの挿し木に使う用土や鉢について


挿し木に使う用土ですが、市販の挿し木専用用土を使うか、数分間湿らせたピートモスをに鹿沼土を加えたものを用いて挿し木を使うとよいでしょう。

挿し穂と用土の準備について

【挿し穂と用土の準備について】 ・挿し木したい数の枝(10cm程度の長さ、枝の切り口は斜めに切り落とし先端の花芽も切り落とす) ・挿し木の3時間前に基部を水につけて吸水させておく ・挿し木中の肥料として化成肥料や堆肥など、緩効性のものを少量混ぜておく。

挿し木の植え方と準備物

挿し木する際の鉢の選び方ですが、素焼きの平鉢の底に通気性をよくするために軽石を敷いておきます。 1.鉢とは別の容器にピートモスを入れて水を吸収させて湿らせ、鉢に入れます。 2.湿らせたピートモスに水をかけピートモスを落ち着かせ、深さ2~3cm間隔、できれば5cm間隔で挿します。 3.空中湿度を保つため、保湿防風用のホットキャップなどを被せ、乾燥を防ぎます。 4.挿し木後約1か月で新芽が伸長し、木洩れ日のあたる場所に約2~3か月置いておくと発根しますので、そのあと鉢上げします。

鉢上げについて

挿し木した枝が根付いたり、本葉が数枚ついたりして生長してきたら、その苗を2~3号のビニールポットなどに植え替えます。これを鉢上げといいます。 鉢上げに使用する鉢も、挿し木する時と同じように鉢底石などを軽く敷いたものに培養土を入れて準備しておきます。 そこに植え替えるのですが、深植えしすぎないようにしましょう。植え替えたあとは、静かに水を注ぎ水やりします。 肥料は鉢上げした1週間後から水で薄めた液肥を月に3~4回のペースで与えます。

挿し木した枝が枯れてしまった。原因と対処方法

挿し木したブルーベリーの枝が、しばらく経つと枯れることがあります。 挿し木して枯れる原因や失敗しやすいポイントなどをおさえておきましょう。

ブルーベリーの挿し木に失敗する原因


ブルーベリーの枝に関わらず、挿し木した枝が枯れる原因には、 ・乾燥気味で挿し木自体が活着しない ・挿し木の時期が悪いために活着しない ・過湿度で腐食してしまった場合などが考えられます。 その他、切り口から酸化し、そこから枯れることもあります。

これで挿し木を失敗しない!重要なポイントとは

・直射日光にあてないこと ・高温の中で放置しない ・水に長時間つけておかない ・湿度を保つ ・低温に保つ ・ビニル袋などで密閉して保存しない このような注意点があります。水に長時間付けておかないということですが、これは根っこから病気や菌などが発生しやすく、苗自体が病気にかかりるのを防ぐためです。 長時間挿し穂を水に浸けておくのはいけませんが、土や周りの湿度を高く保ちましょう。ただしビニル袋などで密封するのはやめましょう。

このような対策も有効!

挿し穂をよりうまく根付かせるため、このような対策も有効です。 挿し穂に葉が付いている場合は、できるだけ葉を切り落とします。 また夏場など日光が強い場合、それによって乾燥しやすい場合は、寒冷紗などで遮光し、遮光率を季節によって変えます。 湿度を保つため、ミスト装置などを用いて湿度を高めるのもいいでしょう。 通気性をよくするのは大事ですが、過度に送風するのは避けましょう。

ブルーベリーは挿し木すると効率よく増やせる!

挿し木した枝から翌年に実をつけるのは難しいかもしれませんが、年を増すごとに実の収穫量も増えてくるでしょう。 ブルーベリーを剪定したあと、株数を増やしたいなと思ったら、丈夫な枝を選んでぜひ挿し木に挑戦してみませんか。