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エレモフィラの育て方!特徴や基本情報を交えて解説!【植物図鑑】

人気のオーストラリア花木で、日本でもよく見るようになったエレモフィラ。冬に輝くシルバーリーフが特徴で、クリスマスシーズンの寄せ植えにもぴったりの植物です。でも日本では冬越しが難しいってほんと?エレモフィラの育て方、特徴や花言葉など詳しくご紹介します。
2020年8月27日
しまうま花屋
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目次

エレモフィラとは

寒い時期になると美しく輝くシルバーの葉がきれいなエレモフィラ。 オーストラリアでは約200種ほどが分布する常緑低木として知られ、日本では冬の寄せ植えに高さのあるシルバーリーフとして人気があります。また、エレモフィラはシクラメンや葉牡丹、ビオラとも相性の良い植物です。

エレモフィラ/科目名

ゴマノハグサ目ハマジンチョウ科エレモフィラ属。 シソ目とするものや、ゴマノハグサ科とすることもあります。ハマジンチョウ科の学名はMyoporaceaeと表記され、語源はギリシャ語で「myein」(閉じる)+「poros」(孔)という意味で、乾燥地の植物に見られる水分量を保ちやすい葉の特徴に由来しています。

エレモフィラ/学名

学名は「Eremophila」。 ギリシャ語で「eremos」(砂漠)+「philo」(愛)の合成で、乾燥を好む特性に由来しています。

エレモフィラ/品種・原種

属名も学名も「乾燥」というワードが関連しているエレモフィラ。 エレモフィラの原産地と、日本で手に入る主な品種について見ていきましょう。

エレモフィラ/原産地

エレモフィラの原産地はオーストラリアです。 特にオーストラリアの乾燥地に見られ、オーストラリアでは常緑低木として1〜1.5mほどになります。

エレモフィラ・ニベア

日本でよく出回っているのはエレモフィラ・ニベアです。 品種名のニベアには、雪のように白いという意味があります。また「ホワイトツリー」という別名もあり、葉も茎も綺麗なシルバーカラーです。葉の形がラベンダーのように細長く、樹形も縦に大きくなるので、寄せ植えや花壇の背景にもとても扱いやすい品種です。花は淡い青色で、春の一季咲きです。

エレモフィラ・トビー・ベル


エレモフィラの園芸種で、ニベアよりお花が大きく、葉が丸っぽく広いのが特徴です。 ひょろひょろと伸びていくニベアに比べ、よりお花が密集して咲き、コンパクトな株立ちになりやすいです。2010年の新品種で、四季咲き性で春と秋にお花が咲いてくれます。

エレモフィラ・マクラタ

「エミューブッシュ」という英語名でも知られる品種です。 葉の毛が少ないため、葉色は若干グレーがかって見える程度です。花色が豊富で、赤色や黄色、ピンク、青、白などの種類があります。「エミュー」とはオーストラリアにいるダチョウのような走鳥類のことで、花姿がエミューに似ていることからつけられました。花は春に咲きます。

エレモフィラ/花言葉・開花期

エレモフィラ/花言葉由来

エレモフィラの花言葉は 「憧れの佳人」 「瞳の佳人」 佳人とは美しい女性・美人を指す言葉です。 シルバーリーフと淡い青色の花との美しいコントラストから生まれた花言葉でしょうか。 贈り物へぴったりの花言葉ですね。

エレモフィラ/開花期

品種によって開花時期が違いますが、主に初春から初夏に花をつけます。 開花時期以外にも、カラーリーフとして周年楽しむことができるのが魅力です。

エレモフィラ/特徴

乾燥に強く、雨に弱い

名前の由来にもなっているように、エレモフィラは乾燥を好み、多湿が苦手です。 過湿になると根腐れを起こしやすく、長雨にさらされると魅力のシルバーリーフが黒ずんでしまいます。水のやりすぎや、梅雨などの雨の多い時期には気をつけましょう。

関東以西では冬越しできる

寒さに弱いエレモフィラ。 日本では冬越しは難しいとされ寄せ植えや鉢植えが主流ですが、0〜5℃で冬越ししますので、寒冷地では鉢植えにして冬は日当たりの良い室内に取り込みます。関東以西では屋外での冬越しが可能で、霜が降りなければ庭植えでも育てられます。 耐暑性も若干弱いので、夏は直射日光は避けます。また、乾燥好きとはいえ水切れに注意します。

その他の基本情報


形態:多年草・常緑低木 草丈:50〜250㎝ 花色:淡い青、白、赤、ピンク、黄 耐寒性:弱い。0〜5℃以上。 耐暑性:やや弱め 日当たり:日向を好む

エレモフィラ/育て方・栽培方法

エレモフィラ/難易度

エレモフィラの難易度は中くらいです。 寒冷地では冬越しが難しく、高温多湿が苦手なため日本では大きくするのはなかなか難しいとされていますが、条件が合えば日本でも大きくなっているものを見かけます。一般的には鉢植えや寄せ植えに使われています。

エレモフィラの育て方/1.日当たりと置き場所

エレモフィラは高温多湿に弱く寒さにも弱いため、置き場所が重要です。 春:日当たりの良く風通しの良い屋外 夏:風通しの良い半日陰 秋:日当たりの良く風通しの良い屋外 冬:寒冷地では日当たりの良い室内・関東以西では日当たりの良い屋外 鉢植えでは雨の当たらない軒下が適しています。 霜が降りなければ庭植えもできます。雨の当たりにくい、水はけの良い場所が良いでしょう。

エレモフィラの育て方/2.水やり

エレモフィラは乾燥を好みますので、乾燥気味に育てます。 春〜秋は土の表面が乾いたら。冬は土の表面が乾いて2、3日おいてからあげるくらいが適しています。庭植えでは水やりはほとんどいりません。 水のやりすぎは根腐れしてしまう可能性がありますので注意します。

エレモフィラの育て方/3.植え付けと植え替え

エレモフィラの植え付け、植え替えは春と秋が適しています。根の成長が遅い植物なので、適期にもあまり根鉢を崩さないように注意します。成長が早くないので、植え替えは2、3年に一度くらいで良いでしょう。 土は水はけの良いものを選びます。市販の培養土に赤玉土かパーライトなどを少し混ぜて水はけを良くしましょう。水保ちの良い土は嫌いますので気をつけましょう。

エレモフィラの育て方/4.剪定

エレモフィラは剪定をしてしまうと枯れてしまう可能性があるので、株が小さいうちや、植え付け植え替え後などは剪定はしないことをおすすめいたします。 エレモフィラは性質的に剪定には強くないようです。株が大きくなってきたら剪定しても枯れるまでには至りにくいですが、それでも切った部分から枯れ込んでしまうことがあります。樹形が乱れてきたり、間延びしてきたりしてどうしても剪定したい場合は、以下のポイントを気をつけましょう。 ◾️適期は春と秋 花が終わった直後が適しています。株が弱ってしまうので夏にかからないように気をつけます。 ◾️新枝は切らない 開花後に出る新枝が次の年に花をつけますので、新枝は切らないように気をつけましょう。新枝を切ってしまうと花が咲かないばかりか親株にもダメージを与えます。

エレモフィラの育て方/5.枯れ葉取り

株が大きくなると下の方の葉が枯れてきます。 こまめに枯れ葉をとってあげると、株の負担が減ります。込み合った中の方の枝が枯れている場合も、こまめに掃除してあげましょう。

エレモフィラの育て方/5.増やし方

エレモフィラは挿し木で増やします。 挿し穂は新枝を5㎝から10㎝ほどに切ったものを使います。挿し穂は長めにしておくと成功しやすくなります。下の方の葉を取り除き、水揚げをしてから用土に挿しておきます。パーライトとピートモスを半々に混ぜた用土か、挿し木用土に挿します。日陰におき、水をやりすぎないように気をつけます。

エレモフィラ/その他おすすめ情報

寄せ植えにぴったり


ワイルドフラワーらしい花姿を生かして、ナチュラルな寄せ植えに。

美しいシルバーリーフを生かして、ほかのカラーリーフと合わせた寄せ植えにしてみても良いですね。細長く背が高いので合わせやすく、全体のボリューム感を増すことができます。

美しい銀葉は、冬の寄せ植えにぴったり。葉牡丹やビオラと合わせて冬のお庭を彩る寄せ植えにしてみるのも。

別名ホワイトツリーとも呼ばれるエレモフィラ・ニベアは、クリスマスの寄せ植えにももってこいです。シクラメンやチェッカーベリーと合わせると、一気にクリスマスカラーになります。

玄関のシンボルツリーに

大きな株であれば比較的生育が安定し扱いやすくなるので、シンボルツリーにも向いています。常緑のため周年通して楽しめます。

まとめ

いかがでしょうか。 エレモフィラは特性さえ知っていれば枯れにくく、長く楽しむことができます。寄せ植えなどにもぜひ挑戦してみてくださいね。