OWNER(オーナー) B-99 マルチオフセットフック No.11799 #1 釣り針
オーナー GO-37 岩礁メガトンロックフック
「オフセットフック」とは?
「オフセットフック」とは、ワーム (プラスチックなどで作られている、軟質のルアー)を用いたルアーフィッシングで使用されるフック (ハリ)の1種です。 オフセットフックには、ラインアイの付近に「オフセットクランク」と呼ばれる、シャンクが大きく曲がった部分があり、そこでワームをしっかりとホールド (保持)し、激しいロッドアクション (ロッドやリールの操作で、ルアーを動かすこと)を加えてもワームがズレないように設計されています。
また、オフセットフックにワームを装着する際、フックポイントがワームで隠れるような付け方をするのが一般的であるため、根掛かりによるリグ (仕掛け)のロスト (紛失)を恐れることなく、ストラクチャー (障害物)周辺を果敢に攻めることができるのも、オフセットフックを使用する各種リグの大きなメリットと言えるでしょう。 ジグヘッドのようにシンカー (オモリ)がフックと一体になっていないオフセットフックは、バレットシンカー (銃弾のような形状をした中通しのシンカー)やスプリットショットシンカー (ガン玉オモリのようにラインに挟んで固定するシンカー)などの各種シンカーが別途必要となります。 (ノーシンカーリグもある)。
オフセットフックに関するポイント3つを解説!
オフセットフックを使う際は、様々な基礎的な知識についての理解を深め、ベストな使い方でオフセットフックの長所を引き出すことが肝心です。 ここでは、「オフセットフックの種類に関するポイント」2つと、「オフセットフックへのワームの付け方のポイント」1つとの、計3つについて、釣り初心者にも分かりやすく解説していきます。
オフセットフックの種類に関するポイント2つとは?
釣り具メーカー各社から発売されているオフセットフックには、様々な種類があり、用途や状況にマッチしたものをチョイスすることが、釣果アップには不可欠です。 ここでは、オフセットフックの種類に関するポイント2つをご紹介します。
ポイント 1/2【オフセットフックの形状は, 2種類ある】
ゲイプの幅やシャンクの角度に注目したい
オフセットフックの形状は、ゲイプの幅が広い「ワイドゲイプ (「ロングゲイプ」とも呼ばれる)」と、ゲイプの幅が狭い「ナローゲイプ (「ショートゲイプ」とも呼ばれる)」との、2種類に大別されます。 ワイドゲイプは、オフセットクランクの部分のシャンクの角度が大きく、オフセットクランクからフックポイントに掛けて、全体的に大きくカーブを描いています。 一方のナローゲイプは、オフセットクランクの部分のシャンクの角度が小さく、全体的にコンパクトにカーブしているのが特徴です。
ワイドゲイプは, 高いフッキング性能が魅力
ワイドゲイプのオフセットフックは、最も幅広く使用されているポピュラーな存在です。 オフセットクランクの部分のシャンクの角度が大きいため、アワセを入れた際のフックポイントの立ち上がりが良好で、フックの姿勢が安定していない状態のバイトや、触るようなショートバイトに対するフッキング率の高さが魅力です。
また、ゲイプ幅が広いため、大型サイズのワームのホールド性が高いことも特徴の1つでしょう。 とはいえ、ゲイプ幅が広いフックは、魚にとっては吸い込みにくいことを意味しています。 そのため、魚がワームをしっかりとくわえてくれない“シビアコンディション”でのゲームにおいては、フッキング性能が大きく低下してしまうデメリットがあります。
吸い込みの良さは, ナローゲイプに分がある
前述したように、ナローゲイプのオフセットフックの特徴の1つは、ゲイプ幅が狭いことでした。 ゲイプ幅が狭いフックは、魚の吸い込みが非常に良好ですので、魚の口の中の奥深くにフックポイントを刺すことができるようになるため、フッキング (ハリ掛かり)後のハリ外れによるバラシの確率が大幅に低下します。 また、シビアコンディションでのゲームでありがちな、ワイドゲイプでは今一つフックに乗ってくれない状況においても、ナローゲイプは確かな武器となります。
ただし、ナローゲイプのオフセットフックは、オフセットクランクの部分のシャンクの角度が小さいため、ストローク幅 (ロッドのシャクり幅)の小さいアワセをしてしまうと、フックポイントが十分に立ち上がらず、すっぽ抜けてしまいやすい欠点があるのです。 そのため、バイトに対してワンテンポ遅くアワセを入れるようにし、且つストローク幅の大きいアワセで確実にフッキングさせることが重要になってきます。
ポイント 2/2【オフセットフックの太さも重要】
シャンクの太いフックは, バラシを低減する
同様のサイズと素材のフックで比較した時、シャンクの太いフックは頑丈さがあります。 アワセた瞬間や、掛かった魚が強く引き込んだ時、シャンクは引き伸ばされる力と闘わなければなりません。 シャンクの太いフックは、強い力が加わってもフックが広がってしまうことが少ないため、フックが一瞬広がることによるすっぽ抜けを低減できます。
一方、シャンクの太いフックは、魚の口に刺さりにくいという側面も持ち合わせています。 そのため、しっかりとフッキングさせるためには、魚がしっかりとワームを口にくわえている状態で、確実にアワセを入れる必要が生じますが、シビアコンディションでは魚のくい込みが全体的に悪化するため、シャンクの太いフックでは太刀打ちできないこともあります。
刺さりやすいのが, シャンクの細いフックのメリット
シャンクが細いフックは、フックポイントが魚の口に刺さる際の抵抗が小さいため、素早くフッキングする特徴があります。 ですから、魚が理想的な形でワームを口にくわえていない場合でも、フッキングさせやすいのです。 筆者も、特にシビアコンディションにおいて、シャンクの細いフックの長所が大いにいかされた経験があります。
とはいえ、同様のサイズと素材のフックで比較した時、シャンクの細いフックの強度には不安が残ります。 そのため、アワセた瞬間や、掛かった魚が強く引き込んだ時には、シャンクに加わる強い力に耐えられず、フックが一瞬広がってしまい、すっぽ抜けを引き起こすことがよくあります。 ですから、シャンクの細いフックでやり取りをする際は、柔らかくしなやかなロッドを用い、リールのドラグパワー (ドラグが作動する基準となる負荷)も弱めに設定しておくようにしましょう。
オフセットフックへのワームの付け方のポイントとは?
※ 下の動画では、オフセットフックへのワームの付け方の実演をしています。
オフセットフックは形状故、ワームの付け方に工夫がいります。 オフセットフックでは、オフセットクランクからフックポイントに掛けて、一直線にワームを付けるのがポイントとなります。 釣り初心者であっても、練習を重ねればマスターできますが、付け方が適切でないと、フッキング性能が極端に悪化したり、根掛かりしやすくなったりしかねません。 特に、大きなサイズのワームや太いワームは、装着しづらくなる傾向があるため、注意が必要でしょう。
オフセットフックのサイズの選び方は?
ここでは、ワームに合わせたオフセットフックのサイズの選び方をご紹介します。適合するフックサイズがワームのパッケージに書かれていることが多いのですが、書かれていない場合もあるので、参考にしてみてください。
フックのサイズはワームに長さを合わせて選ぼう!
フックの全長は極力短い方が良いです。フックの全長が長いとワームの可動部が少なくなり、ワーム本来の動きが出せないことがあるからです。魚がしっかりと食い込まない時は、フックのサイズを上げることも検討してみましょう!
ゲイプ幅はワームの体高に合わせる!
ゲイプ幅はワームの胴体部体高の1.5〜1.8倍を目安に選ぶのが良いと言われています。
ゲイプ幅が適正であれば、魚がワームをくわえた時に針先が露出し、フッキングしやすくなります。一方、ワームに対してゲイプ幅が足りない場合は、針先が上手く露出せずに、フッキングにいたらないことがあるためです。
おすすめのオフセットフック2つとは?
バスゲーム用のおすすめオフセットフックとは?
OWNER(オーナー) B-99 マルチオフセットフック No.11799 #1 釣り針
大手釣り具メーカー 「オーナーばり」の「カルティバ」ブランドのオフセットフックです。 表面にマジックフッ素コーティング加工を施すことで、魚の口への貫通性能とワームのホールド性能とを、高いレベルで実現しています。
ロックフィッシュゲーム用のおすすめオフセットフックとは?
オーナー GO-37 岩礁メガトンロックフック
オーナーばりのカルティバブランドのオフセットフックです。 大型のロックフィッシュのパワーに負けない頑丈な極太シャンクで、アグレッシブなアングラーを全力でサポートしてくれます。
オフセットフックで最高のゲームを楽しもう!
いかがでしたか。 オフセットフックは、ワームを使うゲームフィッシングにおいて、非常に重要な役割を担っているアイテムの1つです。 皆さんも、オフセットフックを十分に活用して、最高のゲームを楽しみましょう。
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