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水耕栽培とは?始める前に知っておきたい5つの基本知識をご紹介!

水耕栽培(ハイドロカルチャー)で観葉植物を育ててみませんか?園芸の分野でも農業の分野でも、水耕栽培の需要が年々増しています。園芸はちょっと苦手という方でも、ハイドロカルチャーなら土を使わず清潔に観葉植物を暮らしの中に取り入れることができますよ。
2020年8月27日
fumimame55
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この記事で紹介しているアイテム

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ハイドロカルチャー用|用土 ハイドロコーン 中粒(約5~8mm) 2L

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水耕栽培(ハイドロカルチャー)を始めてみよう!

土を使わずに水だけで植物を育てる水耕栽培。室内や手を汚さずに楽しめるのが利点ですね。 この記事では、水耕栽培を始める前に知っておきたい以下の5つの基本知識について紹介します。 ・水耕栽培とはどのような栽培方法か ・水耕栽培のメリットとは ・どのような植物が水耕栽培に向いているのか ・水耕栽培に必要な道具や資材 ・植えた後の管理について

水耕栽培とはどのような栽培方法か

ヒヤシンスやクロッカスの水栽培を小学校のときに行ったという人もいるのではないでしょうか? あるいはクレソンや豆苗をコップの水につけておいたら根が生えてきた、という経験はありませんか? 植物が育つのに必要な要素「水」「栄養」「温度」「光」「酸素」。 これらの条件が揃えば、土がなくても上手に育てられるものがあります。 「水耕栽培」とは、土を使わずに、水に栄養分を溶かして育てる栽培方法全般のことを呼びます。

水耕栽培(ハイドロカルチャー、ハイドロポニック)の意味は?

水耕栽培の需要は年々上がっています。水耕栽培という言葉を農業の分野でも園芸の分野でも時折耳にしますが、そもそもどのような意味でしょうか? 水耕栽培とは、英語で言うところのハイドロポニック(Hydroponic)とハイドロカルチャー(Hydroculture)の2つの言葉を訳したものです。 Hydroはギリシア語で「水」、ponicは「働く」を意味します。 「水を働かせて」植物を育てるということですね。

ハイドロカルチャーとハイドロポニックの違い

ハイドロポニック(Hydroponic)とハイドロカルチャー(Hydroculture)の2つの言葉は同じように用いられることもありますが、若干のニュアンスの違いがあります。 ハイドロポニックという言葉は、農業分野で使われることが多いです。 商業用の野菜や果物、生花などを土を使わず水と培養液で育てるシステムをテレビなどで見たことがあると思いますが、その場合の育て方を水耕栽培=ハイドロポニックと呼びます。 ハイドロカルチャーという言葉は、cultureという言葉に「耕す」という意味があることからもわかるように、水と培養液だけではなく、土以外の培地を用いて植物を育てる、水耕栽培の一分野「passive hydroponic(パッシブハイドロポニック、閉鎖型水耕栽培)」を指すことが多いです。

新しい園芸、水耕栽培のメリットは?

水耕栽培とは、土を使わずに植物を育てる方法です。 土で栽培するのと比べて、どのようなメリットがあるのでしょうか。 ・土を使わないので汚れないし、汚さない。清潔で、衛生的。 ・水の管理が簡単。水やりの回数が少なくて済む。 ・植物が病気にかかりにくい

観葉植物をハイドロカルチャーで育てるメリット

観葉植物の多くはハイドロカルチャーに向いています。 土を用いて育てるのと比べて、どのような利点があるのでしょうか。 ・清潔なので、マンションやオフィスのインテリアとして最適。 ・栽培に手がかからない。 ・根の生育が見やすい(ガラスの容器を使った場合)。 ・コバエや病気を寄せ付けない。 このような理由から、レンタルグリーンなどにもハイドロカルチャーが多く用いられています。

新時代の園芸、野菜やハーブをハイドロポニックで育てるメリット

近年、野菜やハーブなどを水耕栽培で育てることが増えています。 その多くは商品生産者が大掛かりな生産システムを作って行う水耕栽培でしたが、家庭用の栽培キットも発売されるようになりました。 この場合は、ハイドロボールなどの培地を使うものより、植物の根に直接栄養分の入った培養液を吸わせ、根から出される有害物質がたまらないよう水と空気を常に循環させる方法が一般的です。 このようにして室内で育った野菜やハーブは、土耕栽培で育ったものと比べて味が劣ったりしないのでしょうか? 実際のところ、味については品種や土壌や栄養分に左右されるところが大きいようですが、生育についてはハイドロポニックで育ったものの方が早く、大きくなるそうです。 何といっても場所を選ばず、早く確実に清潔な野菜を育てられるのがハイドロポニックの魅力ですね。

水耕栽培器 |オート運転 ユーイング UH-A01E1

どのような観葉植物が水耕栽培(ハイドロカルチャー)に向いているか

培地として用いられているのは、廃ガラスを高温で焼いて作った「エコパミス」です。


一般に、観葉植物として流通している植物のほとんどはハイドロカルチャーで育てることができます。 例えば100円ショップで手に入るような観葉植物はハイドロカルチャー向きのものがほとんどで、簡単に植え替えすることができます。また、園芸店やホームセンターではハイドロカルチャー用に育てられた苗を入手することができます。 人気があって育てやすい品種をいくつかご紹介します。

簡単に増やせてみんなに人気の観葉植物!園芸初心者向けのポトス・アイビー

ポトス

水差しで簡単に増やせるところが魅力です。茎を切って水にさしておくと、2週間ほどで新しい根が出てきます。根が少し伸びたところでハイドロカルチャー用の培地に植えつけると簡単に増やすことができます。

アイビー

精霊が住むと人気の観葉植物!ガジュマル・テーブルヤシ

ガジュマルやテーブルヤシなどの木立性の植物もハイドロカルチャーに向いています。

ガジュマル

テーブルヤシ

個性的な葉が美しい、モンステラなどサトイモ科の観葉植物

・モンステラ ・スパティフィラム ・フィロデンドロン 特徴のある大きな葉が人気のサトイモ科の観葉植物。これらもハイドロカルチャーに向きます。

その他にも、次のような品種もハイドロカルチャーに向いています。 パキラ、プミラ、ザミア、ストレリチア、カポック(シェフレラ)、サンスベリア、カラディウム、スパティフィラム、フィロデンドロン、セローム、アンスリウム、ビンロウジュ、ドラセナ(幸福の木)、アスピディストラ(ハラン)、ディフェンバキア、カランコエ、コチョウラン、ポインセチア、ユッカ…etc

たったこれだけ!園芸店に行かずに揃う水耕栽培に必要な道具や資材

ハイドロカルチャーにはどのような資材が必要なのでしょうか? ハイドロカルチャーは土を必要としませんが、次のようなものは最低限揃えたほうがよいでしょう。園芸店やホームセンター、通販やネットショップ、あるいは100円ショップで見つけられるものばかりです。 ・植物を支えるための培地(ハイドロボール、ハイドロコーン、レカトン、ネオコールなど) ・器/コップなど ・苗(ハイドロカルチャー用のもの) たったこれだけです!以下に詳しく見ていきましょう。

観葉植物に適したハイドロカルチャー用の培地にはどんなものがあるか

茶色く丸い粒状の「ハイドロボール」「ハイドロコーン」「レカトン」などを見たことがあると思います。 ハイドロカルチャーで最も多く用いられているこれらは、商品名や粒の大きさはさまざまに異なりますが、すべて同じ素材からできています。 粘土を高温で焼いて、ポップコーンのようにはじけさせたボール状の石ですので、材質は硬く安定していて多孔質です。その小さな穴に酸素や、水分、栄養分を取り込むことができます。劣化しないので、よく洗って乾かせば何度でも再利用することができます。


ハイドロカルチャー用|用土 ハイドロコーン 中粒(約5~8mm) 2L

出典:Amazon

レカトン|ハイドロボール

出典:Amazon
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ネオコールは木炭の周りを多孔質セラミクスで覆ってあり、浄水作用や空気清浄効果も期待できる培地です。カラーバリエーションもあります。

インドアグリーン専用培土|ネオコール 

出典:Amazon
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出典:Amazon
出典:Amazon
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カラーは6色、サイズも3タイプあり、バリエーションも豊富です。 ホルムアルデヒドを吸着し、シックハウス症候群に効果があります。

ハイドロボールやネオコールの他にも、培地として使えるものには次のようなものがあります。 ・ロックウール ・グロウストーン ・パーライト ・バーミキュライト ・キャナ・ココ ・エコパミス ・レインボーサンド

大和プラスチック| ロックウールブロック 60P

出典:Amazon
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水耕栽培で幅広いシェアのあるロックウール。挿し木や種まきなど、根がまだ細く弱い段階での育成時に向いています。

レインボーサンド|200g入り 小粒カラーカラーサンド

カラーサンドを使った植え付けはおしゃれで大人気。 南国風の観葉植物によく似合います。

園芸家の強い味方!水質を浄化してくれるゼオライト

ハイドロカルチャーで失敗する原因の多くに根腐れがあります。 根腐れ予防に、鉢底にミリオンAをあらかじめ敷いておくと、水質が保たれ、植物が長持ちします。 値段も高くなく、幅広い園芸愛好家から支持されています。 鉢底用だけでなく、ミリオンAのみで観葉植物を植えつけることもできます。

ソフトシリカ| ミリオンA(500g)

出典:Amazon
出典:Amazon
出典:Amazon

水に含まれる有害物質を取り込み、有益なミネラル分を排出してくれる。 水質を中性に保ってくれる。 雑菌の繁殖を抑える。

海外の園芸家にも人気!自宅で始める水耕栽培

水耕栽培はアメリカやヨーロッパで研究が重ねられ、実用化の面でも大きく進んでいます。 次のサイトと動画で、ハイドロボールについての詳しい説明がありますので見てみてくださいね。(英語)

Hydroton (Expanded Clay Pebbles) Growing Guide
Expanded clay pebbles, or hydroton, are one of the most popular types of growing media. Learn what they are, the benefits and downsides, and how to use them.

ハイドロカルチャーの器にはどんなものが使えるか

ハイドロカルチャーでは植物の根が空気に触れている時間が長くなるので、基本的には底穴のないものを選びます。 底穴の開いている容器を用いる場合は鉢カバーを使い、鉢カバーの底に水をためるようにします。 一番使いやすいのは、穴の開いていないガラスの容器です。水切れ・水やりのタイミングがわかりやすいのでハイドロカルチャー初心者に向いています。 水やりのタイミングさえつかめれば、どのような容器もハイドロカルチャー用の器になります。

ハイドロカルチャーに適した観葉植物の苗の選び方

園芸洋品店やホームセンターなどでハイドロカルチャー用の苗が売られていますので、はじめはそのような苗を用いると失敗しません。 土で育てられたものをハイドロカルチャーに植えることもできますが、枯れてしまうこともあります。 植物の根には水栽培用のものと、土壌栽培のものとがあるからです。 健康で色つやがよく、葉や根が変色していない、良い苗を選びましょう。ハイドロカルチャーには小さめの苗がおすすめです。50cmを超えるような大きなものは適しません。 また、植物の発育に良い季節を選ぶことも大切です。新しい根が伸びやすい春が最も適しています。

清潔な園芸、観葉植物をハイドロボールに植えつけよう


〈根の準備〉 ポットから植物を出し、水をはった容器にひたします。根のまわりの土をなるべく落とします。 水道水で根を十分にすすぎます。土を完全に取り去ることが大切です。 はさみで軽く根の先のほうを切り落とし、長さを揃えます。

〈植え付け〉 ハイドロボールは使う前に水で十分にすすぐことが大切です。植え付けの24時間前には水に浸して吸水させておきましょう。 ミリオンAを容器の底に敷きましょう。その上にハイドロボールを入れます。 苗をその上に配置して、高さが決まったら苗の周りにハイドロボールを入れていきます。植物が安定するように気をつけて入れましょう。 根がハイドロボールの中できちんと落ち着くように、鉢を軽くゆすります。 水を容器の下から3分の1くらいの高さまで入れます。このとき、肥料を入れてはいけません。

ハイドロカルチャー(水耕栽培)、植えた後の管理は簡単?難しい?

ハイドロカルチャーの水やりについて

はじめに入れた水が完全になくなるまで、次の水やりをしてはいけません。 鉢底の水が完全に完全になくなってから2~3日後、植物が軽く水切れを起こしているような様子を見てから、また鉢の3分の1くらいの量を注水します。 通常、ハイドロカルチャーの観葉植物には、1ヶ月に1~2度の水やりで大丈夫です。植物によっては多くの水を必要とする種類もありますが、その場合は水を入れる量を鉢の高さの2分の1くらいにします。

肥料について

肥料が必要になるのは、新しい根が発達してからです。植え付けから2ヶ月ほどは肥料をあげずに育てます。 肥料をあげるときは、必ず指示通りの分量を守りましょう。

ハイポネックス| キュート ハイドロ・水栽培用 150ml

ハイドロカルチャー、水栽培に最適。 うすめずにそのまま使える便利な活力剤です。

日光について

ハイドロカルチャーは、基本的には直射日光に当てずに育てます。 観葉植物は暑さに強いものが多いですが、ハイドロカルチャーの場合は日光が鉢の部分に当たると、中に入っている水の温度が上がりすぎて根を傷める場合があります。とくにガラスの容器で育てている場合は日光に直接当てないように気をつけましょう。

6ヶ月ごとに全部を洗浄しましょう

6ヶ月に一度、全てのものを水洗いします。 鉢と、ハイドロボールと、植物を水道水でよく流してから、元のように植えつけます。

新しい園芸、水耕栽培を始めてみよう

水耕栽培を始める前に必要なことは、植物が育つのに大切な要素を揃えることでした。 従来の園芸での常識だった、日光や土などがなくても、光と栄養分があれば植物は育つのです。 きれいな水を保って、十分の酸素を根に与えて、根から出された毒素を吸収させれば、長く観葉植物を楽しめることがおわかりいただけたでしょうか? ぜひ、室内で植物を楽しむ生活を始めてみて下さいね。