自然派には嬉しい♪アロマオイルでできる虫除けの作り方
虫除けのニオイが苦手。 化学品の成分で肌がかぶれる。 子どももペットもいるから、安全性に不安・・・ そんなお悩みを持っていませんか? 自然派には注目のアロマオイルを上手に利用してみましょう。 実はアロマオイルには虫や特定の動物が嫌う成分が含まれていることが分かってきました。 嫌な蚊やハエなどを寄せ付けず、体に優しい自然派虫除けの作り方を紹介します。 ぜひ試してみませんか?
アロマオイルとは。その効能と歴史
アロマ(香料)はいつ頃から利用されていたのでしょうか?興味深いアロマの歴史と、その効能について紹介します。
アロマ(香料)の歴史
アロマの歴史は古く、最も古い記録だと紀元前3000年と言われています。 エジプトでのミイラ造りでは香料が使用されていました。このころから美容や医療、宗教儀式で大いに利用されていたのです。 香料は古代から傷薬で使用されていましたが、私たちが知るアロマの歴史は20世紀に入ってからでした。 フランス人のモネ=モーリス・ガットフォセが研究を始め、香料の防腐効果、民間薬としての効果を体系立ててまとめたのです。 「アロマテラピー」という言葉が生まれたのもこの頃からです。
市販されている虫除けには何が入っているのか
ところで、今使っている虫除けスプレーには何が入っているのか知っていますか? 単に「化学品だから悪い」のではなくこれからは自然のもの、化学的なもの両方を上手に使い分ける必要がありそうです。 その理由もあわせてお伝えします。
虫除けの主成分「ディード」について
市販されている虫除けスプレーには「ディート」という成分が含まれています。 このディートという成分は、米国軍が亜熱帯地方での戦争のときに、マラリア予防のために開発した農薬の一種です。 安全性は高いとしながらも、動物実験では神経性の中毒症状が見られたと報告があります。 そのためカナダではディートの仕様について厳しく制限を設けており、それに従って日本でも制限が作られました。
使い分けが大切
現在日本では、デング熱やジカ熱などの蚊を媒介とする疾病予防のために、これまでの基準12%から30%に引き上げられました。 実際にこれまでの基準では、病気を媒介する海外の蚊には効果が薄く、疾病対策においては必要な引き上げともいえそうです。 とはいえ山中での活動や、蚊が活発になる時期、海外旅行普段以外の、普段の生活でそこまで強力なものは必要でしょうか。特に子どもやデリケート肌の方は抵抗がありますよね。 普段の生活ではもちろん、濃度の低いものを使用したり、虫が嫌うアロマを利用した虫除けグッズを使用したりの工夫はできます。 虫除けにもTPOが必要なのかもしれませんね。
アロマオイルで作る虫除けスプレーの作り方
おまたせしました。 簡単に手作りできる虫除けアロマスプレーの作り方を紹介します。 作り方は「混ぜるだけ」の簡単なレシピです。好きな香りのアロマを使ってください。慣れてきたらブレンドに挑戦してみると楽しみが広がりますね。
用意する材料
50mLの虫除けスプレーができるレシピの材料です。 ・アロマオイル(精油 表記のもの) :10滴 ・キャリアオイルまたは無水エタノール :5mL ・精製水または水道水 :45mL 容器として、ガラス製のスプレーボトルを用意しておきます。 光を通さない、茶か青など色つきのボトルが望ましいです。早めに使い切るなら透明でも構いません。
虫除けスプレーの作り方
① キャリアオイルとアロマオイルを加え、よく混ぜ合わせる ② ①に精製水を加えて混ぜる ③ スプレーボトルに詰めて完成! 化粧品としての使用が目的ではないので、キャリアオイルの代わりに無水エタノール、精製水の代わりに水道水でも構いません。 より安価にお手軽に手作りできますよ!
キャリアオイルとは?
キャリアオイルは自然由来の植物油を指します。 代表的なものをあげてみました。 ・ホホバオイル ・オリーブオイル ・グレープシードオイル キャリアオイルは化粧品中の精油成分を、肌に浸透させる手助けに使われています。 虫除けスプレーに使用するのでしたら粘性が低く、品質安定性の高い種類を選ぶのがコツです。 初めて手作りをするのでしたら、手に入りやすく扱いやすいホホバオイルがオススメです。
手作りした虫除けスプレー。使用上の注意点は
せっかく手作りした虫除けスプレーですが、安全に使いたいですよね。 どれくらいの期間使えるのか、どれくらいの頻度で使えるのか、使用上の注意はなにか、をお伝えします。
2週間以内に使い切る
手作りした虫除けスプレーには、防腐剤などは一切入っていません。そのため日にちを追うごとに雑菌が繁殖してしまいます。 作ってからできるだけ早く、2週間以内に使い切るようにしましょう。
1、2時間おきにスプレーする
アロマオイルで作った虫除けは、天然の香りの成分で虫を追い払います。そのため香りが失われると虫除け効果を発揮することができなくなります。 1~2時間おきにスプレーし、香りを絶やさないようにするのがコツです。
肌に直接つけない
手作り虫除けスプレーは、肌に優しい材料を使用していますが化粧品として保証できるものではありません。 そのため香水のように直接肌につけると、カブレや湿疹などの皮膚トラブルの原因にもなります。 使用するときは洋服の上からスプレーするようにしましょう。
小さな子どもに使う場合は
小さな子どもに使う場合は、布にスプレーして使用してください。 特に3歳未満の子どもは肌がとくに繊細であり、アロマの薬効が強く出過ぎてしまう危険性があります。
虫除け効果のあるアロマオイルの紹介
一口に虫除け効果、といってもどんな虫に効果があるのかは使うアロマオイルの種類によって異なります。 ここでは主に蚊やハエに効果のあるアロマオイルを紹介します。