検索アイコン
エックス
Facebook
LINE

【簡単】アロマオイルで出来る虫除けスプレーの作り方。好きな香りで効果的に防虫対策

化学合成品に頼らない、自然派思考が高まっています。天然の植物から抽出されたアロマオイルも自然派が注目するひとつ。 さまざまな効能があるアロマオイルには、虫除け効果があることが分かってきました。 そこで簡単に手作りできる天然アロマの虫除けを紹介します。
更新: 2021年6月21日
m.miura
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

自然派には嬉しい♪アロマオイルでできる虫除けの作り方

虫除けのニオイが苦手。 化学品の成分で肌がかぶれる。 子どももペットもいるから、安全性に不安・・・ そんなお悩みを持っていませんか? 自然派には注目のアロマオイルを上手に利用してみましょう。 実はアロマオイルには虫や特定の動物が嫌う成分が含まれていることが分かってきました。 嫌な蚊やハエなどを寄せ付けず、体に優しい自然派虫除けの作り方を紹介します。 ぜひ試してみませんか?

アロマオイルとは。その効能と歴史

アロマ(香料)はいつ頃から利用されていたのでしょうか?興味深いアロマの歴史と、その効能について紹介します。

アロマ(香料)の歴史

アロマの歴史は古く、最も古い記録だと紀元前3000年と言われています。 エジプトでのミイラ造りでは香料が使用されていました。このころから美容や医療、宗教儀式で大いに利用されていたのです。 香料は古代から傷薬で使用されていましたが、私たちが知るアロマの歴史は20世紀に入ってからでした。 フランス人のモネ=モーリス・ガットフォセが研究を始め、香料の防腐効果、民間薬としての効果を体系立ててまとめたのです。 「アロマテラピー」という言葉が生まれたのもこの頃からです。

市販されている虫除けには何が入っているのか

ところで、今使っている虫除けスプレーには何が入っているのか知っていますか? 単に「化学品だから悪い」のではなくこれからは自然のもの、化学的なもの両方を上手に使い分ける必要がありそうです。 その理由もあわせてお伝えします。

虫除けの主成分「ディード」について

市販されている虫除けスプレーには「ディート」という成分が含まれています。 このディートという成分は、米国軍が亜熱帯地方での戦争のときに、マラリア予防のために開発した農薬の一種です。 安全性は高いとしながらも、動物実験では神経性の中毒症状が見られたと報告があります。 そのためカナダではディートの仕様について厳しく制限を設けており、それに従って日本でも制限が作られました。

使い分けが大切

現在日本では、デング熱やジカ熱などの蚊を媒介とする疾病予防のために、これまでの基準12%から30%に引き上げられました。 実際にこれまでの基準では、病気を媒介する海外の蚊には効果が薄く、疾病対策においては必要な引き上げともいえそうです。 とはいえ山中での活動や、蚊が活発になる時期、海外旅行普段以外の、普段の生活でそこまで強力なものは必要でしょうか。特に子どもやデリケート肌の方は抵抗がありますよね。 普段の生活ではもちろん、濃度の低いものを使用したり、虫が嫌うアロマを利用した虫除けグッズを使用したりの工夫はできます。 虫除けにもTPOが必要なのかもしれませんね。

アロマオイルで作る虫除けスプレーの作り方

おまたせしました。 簡単に手作りできる虫除けアロマスプレーの作り方を紹介します。 作り方は「混ぜるだけ」の簡単なレシピです。好きな香りのアロマを使ってください。慣れてきたらブレンドに挑戦してみると楽しみが広がりますね。

用意する材料

50mLの虫除けスプレーができるレシピの材料です。 ・アロマオイル(精油 表記のもの) :10滴 ・キャリアオイルまたは無水エタノール :5mL ・精製水または水道水 :45mL 容器として、ガラス製のスプレーボトルを用意しておきます。 光を通さない、茶か青など色つきのボトルが望ましいです。早めに使い切るなら透明でも構いません。

虫除けスプレーの作り方

① キャリアオイルとアロマオイルを加え、よく混ぜ合わせる ② ①に精製水を加えて混ぜる ③ スプレーボトルに詰めて完成! 化粧品としての使用が目的ではないので、キャリアオイルの代わりに無水エタノール、精製水の代わりに水道水でも構いません。 より安価にお手軽に手作りできますよ!


キャリアオイルとは?

キャリアオイルは自然由来の植物油を指します。 代表的なものをあげてみました。 ・ホホバオイル ・オリーブオイル ・グレープシードオイル キャリアオイルは化粧品中の精油成分を、肌に浸透させる手助けに使われています。 虫除けスプレーに使用するのでしたら粘性が低く、品質安定性の高い種類を選ぶのがコツです。 初めて手作りをするのでしたら、手に入りやすく扱いやすいホホバオイルがオススメです。

手作りした虫除けスプレー。使用上の注意点は

せっかく手作りした虫除けスプレーですが、安全に使いたいですよね。 どれくらいの期間使えるのか、どれくらいの頻度で使えるのか、使用上の注意はなにか、をお伝えします。

2週間以内に使い切る

手作りした虫除けスプレーには、防腐剤などは一切入っていません。そのため日にちを追うごとに雑菌が繁殖してしまいます。 作ってからできるだけ早く、2週間以内に使い切るようにしましょう。

1、2時間おきにスプレーする

アロマオイルで作った虫除けは、天然の香りの成分で虫を追い払います。そのため香りが失われると虫除け効果を発揮することができなくなります。 1~2時間おきにスプレーし、香りを絶やさないようにするのがコツです。

肌に直接つけない

手作り虫除けスプレーは、肌に優しい材料を使用していますが化粧品として保証できるものではありません。 そのため香水のように直接肌につけると、カブレや湿疹などの皮膚トラブルの原因にもなります。 使用するときは洋服の上からスプレーするようにしましょう。

小さな子どもに使う場合は

小さな子どもに使う場合は、布にスプレーして使用してください。 特に3歳未満の子どもは肌がとくに繊細であり、アロマの薬効が強く出過ぎてしまう危険性があります。

虫除け効果のあるアロマオイルの紹介

一口に虫除け効果、といってもどんな虫に効果があるのかは使うアロマオイルの種類によって異なります。 ここでは主に蚊やハエに効果のあるアロマオイルを紹介します。

シロトネラ

柑橘系の爽やかな香りが特徴のシロトネラは、特に蚊に対しての忌避効果が高いことが知られています。 また洋服ダンスの防虫や、ダニ・ノミ予防にも利用されるなど非常に多くの種類の昆虫に効果があります。 ※注意: シロトネラには限りませんが、ネコに対する中毒症状の事例が多数あります。具体的には運動失調、低体温、脱水症状、手足の震えなどです。ネコを飼育されているご家庭では使用を控えるか、専門家の指導を受けてください。

レモンユーカリ


シオトネラと同じく、多くの種類の昆虫を忌避する効果を持っています。 シトロネラと同じような爽やかな柑橘系の香りがしますが、リラックス効果が高くお休み前にも使えるアロマです。 抗菌作用もあるので、菌の繁殖が心配な季節に香らせておくのもいいでしょう。

ゼラニウム

ローズの香りとミントの香りが合わさったかのような芳香がします。人によって好き嫌いが大きく別れる傾向にあります。 ゼラニウム植物自体にも蚊を寄せ付けない効果が期待できるとされ、庭先に植えているガーデニング愛好者もいます。

レモングラス

強いレモンの香りが特徴のアロマオイルです。特に消臭効果に優れていて、少し強めに香らせるとタバコの煙も除去してくれます。 「ネコが大好物でよく食べる」という話も聞きますが、実はネコ除けとして利用されているのがレモングラス。植物としては適度に与えても良いですが、成分を抽出、濃縮したアロマオイルは有害です。

ラベンダー

親しみやすい香りで人気のラベンダーにも虫除け効果があります。蚊だけでなくゴキブリやノミの忌避効果も期待できます。 ポプリやサシャなど、様々なところで利用しやすいハーブです。就寝前に香らせるとリラックスできて気持ちよく眠れそうですね。

ミント

薬局でも「薄荷精油」として購入することができる、親しみやすいアロマオイルです。 虫除けの効果はシロトネラやゼラニウムと比べると見劣りしますが、万能に使え、比較的安価なのが特徴です。 この香りはご自宅の「困った」を助けてくれます。 抗菌・消臭効果はもちろんですが、アリやゴキブリ、ネズミといった害虫・害獣除けにも役立ちます。

品質の良いアロマオイルを選ぶコツ

アロマオイルは原料が採れる地域や、その年の環境によって品質がさまざまに変化します。それはあたかもワインのようで、素人では判断ができるものではありません。 それでも私たちには、品質の良いアロマオイルを選ぶことができます。

アロマオイルの表示を見て!

たくさんの種類やブランドのアロマオイルが販売されていますが、中には合成香料を使用している粗悪品もあります。 アロマオイルを選ぶとき、かならず表示を確認しましょう。 「精油」または「エッシェンシャルオイル」と表記のあるものがピュアで品質が確かなアロマオイルです。

アロマで虫除け。どんな風に使ってる?

手作りしたアロマ虫除けスプレーは、もちろんそのまま外出先で使用するだけでもいいです。けれどせっかくだから、いろいろな使い方を試してみませんか? ここからは手作り虫除けスプレーの、具体的な使用例を紹介します。

カーテンや網戸に。ルームスプレーとしても


手作り虫除けスプレーはルームスプレーとしても効果を発揮します。 消臭効果の高いレモングラスを使えば、お部屋の気になるニオイやカーテンに染みこんだタバコのニオイも除去できそうです。 レモンユーカリを使ったスプレーを絨毯やソファに使えばノミ・ダニの忌避効果も期待できます。

ベビーカーに。殺菌効果も期待

直接スプレーできない子どもにも、タオルやベビーカーなどに吹きかければ便利に使えます。夏で蒸れやすい季節には帽子や靴にスプレーするのもオススメです。 レモンユーカリの成分で抗菌作用を、ラベンダーでリラックス効果を期待しても良いでしょう。ただし子どもが口に入れそうなもへのスプレーは避けてください。

玄関に。防臭効果も期待

出入りが激しい玄関には最強の防虫成分があると言われるシトロネラのスプレーを。蚊やハエなどの嫌な虫をよせつけません。 ニオイが気になるならレモングラス。靴のこもったニオイも消臭してくれるので、靴の中にスプレーするのも良いですね。 ※変色の恐れのあるので目立たないところでテストして使用してください。

洋服ダンスに。上品な香りをまとって

洋服を掛けてあるクローゼットの中や、タンスにしまう前にスプレーしておくと防虫効果があります。 ラベンダーやミント、ゼラニウムなど好みの種類のアロマでスプレーしておくと、洋服を取り出す度に香りが待って、気持ちよくお出かけできそうですね。

アロマオイルの効能を知って賢く虫除けしよう

今回は虫除け効果があるアロマオイルとその利用方法の一例を紹介しました。 手作りの良いところは、好きな種類のアロマを選んで、効果を確かめることができるというところです。 玄関には消臭効果、リビングにはリラックスできる香り、など自分好みで香りを使い分けてみるのも楽しみのひとつです。

まずは自分の好きな香りで

けれどアロマオイルと一口に言っても、その効能は様々で、難しく考えられた方もいらっしゃるかもしれませんね。 まずは実際にアロマオイルを手にとって、香りを確かめてみるのが近道かもしれません。 難しく考えず自分が「好き」と思った種類の香りで作ってみましょう。

最後に。アロマオイルを扱うときの注意点

アロマオイルを使った虫除けの作り方を紹介しました。 アロマオイルは自然由来だからと、完全に安心だというものではありません。中毒の事例も多く報告されており、使用には十分な注意が必要です。 小さな子ども、ペットは代謝の機能に違いがあるので、アロマオイルの種類に関わらず、特に配慮をしてください。 もし使用中に体調の異変に気付いたら、医師の診察を受けてください。