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「筏釣り」とは?
「筏釣り (「カカリ釣り」や「カセ釣り」とも呼ばれる)」とは、海に浮かぶ“木材で作られた筏”の上でチヌを狙う釣り方です。 竿とリールのみのシンプルな道具立てで、付けエサを「ダンゴ」と呼ばれるコマセで包んで投入し、割れたコマセに寄ってきた魚のアタリを竿先で捉えます。 ダンゴで付けエサを包んでチヌを狙う釣り方には、筏釣り以外にも「ダンゴ釣り (「紀州釣り」とも呼ばれる)」がありますが、ダンゴ釣りはウキを使用してアタリを取るため、筏釣りとは異なります。
筏釣りに使用される竿は非常に短く、竿先で直接繊細な魚のアタリを取る釣り方であるため、他の“チヌを狙う”釣り方以上に、魚との1対1のスリリングな駆け引きを楽しむことができます。 そのため、筏釣りが可能な筏が多数存在している“関西地方”を中心に、多くの釣り人に人気を集めているチヌ釣りの1つで、釣り具メーカー各社からも、筏釣り専用タックルが多数発売されています。
筏釣りに必要なタックル3つをご紹介!
筏釣りの道具は非常にシンプルである故、少しでも選び方を間違えると、魚のアタリを確実に捉えることができなかったり、魚とのやり取りに苦戦したりし、結果的に好釣果を得ることはできません。 ここでは、筏釣りに必要な、「竿」、「リール」、「バッカン」、「その他」の、4つのタックルについて取り上げていきます。
筏釣りのタックル 1/4【竿】
筏釣りにおいては、魚のアタリを竿先で捉えるため、竿選びは釣果に直結する非常に重要な点です。 筏釣りで使用される竿は、一般的に「筏竿」と呼ばれていますが、筏竿には様々な調子設定のものがあるため、初心者がベストな竿を選ぶのは困難です。 詳細については後述しますが、調子が80:20調子で、長さが1.5m前後の筏竿が初心者でも扱いやすく、オールマイティー性も高いため、筏釣りに入門する初心者が最初に購入する1本目の筏竿にはピッタリでしょう。
筏釣りのタックル 2/4【リール】
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筏釣り用のリールには、数cm単位の繊細な“道糸の出し入れ操作”の快適性と、大型の魚とのやり取りにおいても信頼がおける“パワー”が不可欠であるため、ある程度の価格のものを選択する形になってしまいます。 筏釣り用のリールには、上向きで使うものと下向きで使うものとがありますが、初心者は下向きで使うものの方がアワセやすいと筆者は考えています。 また、ドラグ機能が付いていて、やり取り時のサミングが必要無いリールも市販されていますが、筆者はドラグ無しのリールを愛用していますよ。
筏釣りのタックル 3/4【バッカン】
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ダンゴを作る際に必要不可欠なのが、バッカンです。 筏釣り専用のものもあるようですが、大型の“ウキフカセ釣り用のバッカン”が最も使い勝手が良いと、筆者は実感しています。
筏釣りのタックル 4/4【その他】
筏釣りでは、前述した各種道具以外にも、仕掛け作りに必要な「ハサミ」や「プライヤー」、釣れた魚や飲食物の保存に不可欠な「クーラーボックス」、アタリを待つ間座るための「クッション」、魚の取り込みに使う「玉網」、手や道具を洗浄するための「水くみバケツ」や「タオル」、付けエサやマキエの保管に使用する「各種容器」などが必要となります。 筏釣り専用品でなくとも代用可能なものもあるため、上手に選べば、お財布への負担を軽減しながらそろえることが可能ですよ。
筏釣りの仕掛けの基本構成は?
筏釣りの仕掛けは、「ハリス兼用道糸」、「ガン玉オモリ」、「ハリ」の、3つの仕掛けアイテムによって構成されています。
筏釣りに必要な仕掛けアイテム3つをご紹介!
繊細釣りが展開される“筏釣り”において、各種仕掛けアイテムの選び方は、各種タックル選びと同様に重要になってきます。 筏釣りは初心者とベテランとで、釣果に大きな差が生まれる釣り方ですが、差を生む原因が釣り方だけにとどまらず、各種仕掛けアイテムの選び方にもあることがありますので、各種仕掛けアイテム選びは慎重に行う必要があるのです。 ここでは、筏釣りに必要な、「ハリス兼用道糸」、「ガン玉オモリ」、「ハリ」の、3つの仕掛けアイテムを見ていきましょう。
筏釣りの仕掛けアイテム 1/3【ハリス兼用道糸】
筏釣りでは、糸の結び目で発生する“糸の強度低下”を防ぐと共に、小さなアタリを確実に竿先に伝達させることを目的として、ハリス兼用道糸が用いられるのが一般的です。 材質は比重が重く、海水に素早くなじむ“フロロカーボン”が主流となっています。 最適な太さについては、釣り場の状況や釣れる魚のサイズによって判断しますが、初心者の場合は、多少無理なやり取りをしても切れにくい“2号”が無難でしょう。
筏釣りの仕掛けアイテム 2/3【ガン玉オモリ】
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ガン玉オモリは、仕掛けの姿勢を安定させるために使いますが、使用しない場合もあります。 釣り場の潮流の速さや、自分の釣り方のスタイルに合わせて、様々な重さのものを用意しておく必要があるため、初心者の場合は、数種類のガン玉オモリがセットになっているものを購入すれば、収納ケースも付属されているのでおすすめです。 なお、ガン玉オモリを糸に挟む際に、糸を傷付けてしまうことがあるため、軟らかい素材のものや、糸を挟むための溝にゴムが装着されているものをチョイスするのも良いかもしれません。
筏釣りの仕掛けアイテム 3/3【ハリ】
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素早く針先が立ち上がる“伊勢尼バリ型の各種ハリ”を使う場合がほとんどです。 とはいえ、具体的にどのようなハリを用いるのかについては、釣り人の好みや考え方が大きく分かれる部分でしょう。 丸貝 (殻付きのアケミ貝)を付けエサとして使用する場合は、海津バリなどが好まれるケースもあるのですが、筏釣り初心者であるならば、最も無難な“チヌバリ”を選んでおけば、大外しすることはありません。
筏釣りの“釣れるためのコツ”2つを解説!
筏釣りの釣り方自体は、道具をセットして仕掛けを作製し、付けエサをハリに付けてダンゴで包み、海に投入してアタリを待つだけの単純なものです。 とはいえ、各作業工程には“釣れるためのコツ”がたくさん隠れており、それらを完璧に習得することで、確実に好釣果に近づいていくことができます。 ここでは、筏釣りの“釣れるためのコツ”2つについて徹底解説していきます。
筏釣りの“釣れるためのコツ” 1/2【ダンゴについて】
ダンゴの割れるタイミングが, 釣果を左右する
筏釣りにおけるダンゴは、エサをエサ取りから守りながら海底まで素早く届け、集魚力と濁りで魚を寄せる役割があります。 通常の場合、ダンゴが着底すると、ダンゴは魚たちに繰り返しつつかれることで損傷し、やがて割れます。 すると、割れたダンゴの中から付けエサが現れ、その付けエサにくい付いた魚をハリに掛けるのが、筏釣りの“魚が釣れる”仕組みです。
ダンゴの割れるタイミングはダンゴの硬さ、すなわちダンゴを握る際の手の力加減によって変化します。 ダンゴが適切な硬さになっていないと、付けエサが姿を現すタイミングと、本命であるチヌが付けエサに近づくタイミングとが合わなってしまうため、ダンゴの割れるタイミングは、釣果を左右する重要なポイントとなるのです。
釣り始めは, 硬めのダンゴで魚の寄りを待つ
釣りを開始して間もない時間帯は、エサ取りたちがダンゴに寄って来ることがほとんどであるため、軟らかく、もろいダンゴで付けエサを包んでしまうと、付けエサが早い段階でエサ取りの餌食となってしまい、思い通りの釣りが展開できなくなりかねません。 そのため、釣り始めのうちは、強めにダンゴを握ることで、付けエサが現れるまでの時間を長くし、周囲にいる数少ないチヌを効果的に拾えるように工夫するのがコツとなります。
また、硬いダンゴは、外道につつかれてもすぐに割れてしまわず、長時間濁りを発生させます。 濁りは、大型の魚の警戒心を解き、捕食スイッチをオンにする効果があるため、釣り始めの時間帯に“硬く”割れにくいダンゴを使用するのは、非常に理にかなったことなのです。
チヌが寄ったら, 軟らかめのダンゴで手返しを向上させる
ダンゴの集魚力が効いてくるようになると、本命であるチヌが外道を散らすほどの勢いになります。 そうなってくれば、今度は素早くダンゴを割って付けエサを登場させ、手返し良く魚を釣り上げていくのが良いでしょう。 エサ取りとなる魚たちの状態や、チヌの活性度などは刻々と変化するため、一概にベストなパターンを断定することはできませんが、いずれにしても、釣り場の状況に合わせたダンゴを作ることが釣果のカギを握っているのは確かです。
筏釣りの“釣れるためのコツ” 2/2【竿選びについて】
筏竿には, 様々な調子のものがある
釣り具メーカー各社からは、様々な調子の筏竿が発売されています。 筏釣りは竿を手に持ち、水中で起こる様々な状況の変化を竿だけで捉える釣り方であるため、釣り場の状況にマッチした調子の竿を選ぶことが大切です。
筏竿の調子設定は、メーカーによって多少の差異がありますが、大手釣り具メーカー ―「シマノ」が製造する筏竿の場合、「穂先70:手元30」の「フカセ調子」、「穂先77:手元23」の「先鋭調子」、「穂先80:手元20」の「先調子」、「穂先85:手元15」の「攻調子」、「穂先90:手元10」の「エビ・極先調子」の、5種類の調子設定がラインナップされています。
くい込ませ方と潮流とが, 竿選びにおいては重要
アタリを待つ際のスタイルは様々です。 基本的には、竿先がわずかにしなる程度に“道糸のテンション”を調整するのが一般的であるため、オモリを付けていない仕掛けであっても竿先に重みが乗りやすい、77:23調子前後の竿が扱いやすいです。 とはいえ、丸貝を付けエサに使用している場合や、シビアコンディションでの釣りの場合は、しっかりとエサを噛み砕いてくれないこともあるため、85:15調子の竿を使って、早い段階のアタリでハリを掛けていくスタイルが好まれることもあります。
また、潮流が速い釣り場では、糸が潮流を受けて引っ張られることで、穂先を不必要に曲げてしまい、アタリが取りづらくなります。 そういった状況の釣り場において、70:30調子の竿のような、穂先に負荷が乗りやすい竿は不向きですから、85:15調子の竿のような、穂先に適度な張りがある竿の出番となります。 ただし筏釣りには、様々な釣り方のスタイルが存在しているため、そうした点についても総合的に勘案して、自分に合った筏竿をチョイスしていきましょう。
ぜひ, 筏釣りに挑戦してみよう!
いかがでしたか。 筏釣りは、チヌとの繊細な駆け引きや、短い竿と細い糸とでチヌの引きに向き合う醍醐味が、多くの釣り人に支持されています。 皆さんもぜひ、必要な道具をそろえて、筏釣りに挑戦してみませんか。
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