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アルストロメリアの育て方!屋外でも育てやすい?元気育てる7つのコツ

アルストロメリアは、切り花として花束やフラワーアレンジメントでよく使用される花ですが、ガーデニングでも楽しむことができます。ここでは、豊富な花色を持つ人気のアルストロメリアを、自宅の庭やベランダで育てる7つのコツを紹介します。
2020年8月27日
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目次

この記事で紹介しているアイテム

ニチカン 花と野菜の支柱

住友化学園芸 カリグリーン

アルストロメリアとは?

原産地・由来

アルストロメリア科アルストロメリア属。 南米原産で50種ほどが知られており、ペルー、ブラジル、チリにまたがる地域のアンデス山脈の寒冷地に自生しています。 名前の由来は、スウェーデンの植物学者カール・フォン・リンネが親友のクラース・アルストレーマーにちなんで、アルストロメリアと名付けられました。 日本へは明治から大正にかけてもたらされましたが、あまり普及されず、1980年代以降、オランダで品種改良が進み、日本でもたくさん流通するようになったとされています。 ペールのユリ、インカ帝国のユリとも呼ばれ、和名はユリズイセンといいます。

アルストロメリアの品種

アルストロメリアの分類

原種には砂地で育つものや森に生えるもの、熱帯雨林の低地からアンデスの高地まで、様々な性質を持つものがあります。 品種改良の元になった種類ごとにオーキッド、オーランチアカ、バタフライ、ハイブリッド、タッセン、カルメン、リグツといった系統に分類されていましたが、他系同士の掛け合わせも増え、年々その区分があいまいになりつつあるようです。 近年では、丈夫で育てやすいハイブリッドの新品種が多数出回り、販売されるアルストロメリアの主流となってきています。

四季咲き系


ガーデンアルストメリアと呼ばれる四季咲きの品種が人気です。 耐暑性、耐寒性の双方を持ち合わせ、7、8月は花を休めますが、6月、9~10月には次々と開花します。 代表的な品種としては、インディアンサマーがあります。

一季咲き系

ほとんどのアルストロメリアは、5~6月に花を咲かせる一季咲きです。 一季咲きの特徴は、まず耐寒性の強さ。 気温が-10℃まで下がっても大丈夫な品種もあります。 草丈も高くなるものが多いので、支柱があったほうがいいでしょう。 夏に休眠して、また秋から育ち始めます。

アルストロメリアを元気に育てる7つのコツ

それほど難しい管理をしなくても、屋外でアルストロメリアを楽しむことができます。 ここでは、アルストロメリアの育て方の7つのポイントを紹介します。

①場所・土

地植えであれば、日当たりが良く、風通しの良い場所に植えて下さい。 日光を浴びることで、花芽がたくさんつきます。 アルストロメリアは有機質の水はけの良い土を好みます。 土には堆肥や腐葉土を混ぜるといいでしょう。 その際に、酸性土壌だったら苦土石灰で中和します。 適正なpHは、6~6,5と言われています。 鉢であれば、真夏は半日陰に移動させて下さい。 また、長雨の多湿にも弱いので、直接雨のかからない場所がいいでしょう。 土は、市販されている一般的な培養土にパーライトやピートモスを混ぜて、水はけの良い土にします。 もしくは、赤玉土7・腐葉土2・ピートモス1の割合で土を調合しましょう。

②植え付け


植え付けの時期は、成長が始まる3~5月、9~10月です。 多くのアルストロメリアは、球根か苗で販売されています。 球根は、クラウンという芽が出る基部に、細長いジャガイモのような貯蔵根がくっついた形をしており、 植え付けの際には、必ずクラウンが上になるようにして下さい。 地植えは、秋は凍らないように7~8㎝球根に土が乗るくらい、春は高温時に球根を弱らせないために3~4㎝球根に土が乗るくらいの深さに植え付けます。 さらに蒸れないように、隣の株とは30~50㎝程度間隔を空けます。 その際、水がたまらないように10㎝程度の高畝にしておくといいでしょう。 鉢は5号以上の深鉢を用意します。 根がしっかり張らなければ、地上部が大きく育ちません。 やはり、球根の上に3~4㎝の土をかぶせるようにしましょう。

耐寒性品種を春にしっかりした株に仕立て、花をたくさん咲かせるためには、秋の植え付け時期が大事になります。 秋の早い時期に植え付けすると、霜が降りるまでにしっかり根が広がり茎が伸びれば冬を越しやすくなり、春に新芽がたくさん出てくるようになります。 上手く育てば、一つの球根から多くの新芽が立ち上がる様子を見ることができます。

③水やり

植え付け直後は、たっぷり水をあげて下さい。 その後は、鉢は乾いたらたっぷりやる、が基本となります。 ただ、地植えはほとんど水やりは不要です。 いずれも、過湿にならないように注意します。 植えた球根がなくなってしまったという時は、大概暑さや雨で球根が腐ってしまったケースが考えられます。 特に夏の休眠中の時、冬の寒い時は、光合成をする葉がないので、特に水のやりすぎには気を付けましょう。

④肥料

地植えの場合、土作りした際にマグァンプKなどの緩効性肥料を混ぜ込みます。 花芽を増やすリン酸が多く、根から出る酸や微生物の働きで分解される成分を含むので、ゆっくり長く肥効が続きます。 その上で、芽が出たばかりの育成初期の段階で、水溶性の置き肥を置いてあげましょう。 あとは様子を見ながら、葉が緑色している期間は適宜液肥を与えます。 花が咲き始めたら、施肥はストップします。 鉢植えも同様の管理となりますが、水やりの際に水溶性の肥料が流れてしまうことがあります。 葉の色を見ながら、しっかり肥料をあげるようにしましょう。 注意が必要なのは、夏や冬の休眠状態の時です。 肥料過多になってしまうと、根が焼けたり球根が弱ったりしてしまいます。 休眠に入ったら、肥料をあげるのをやめるようにしましょう。

⑤支柱立て

ニチカン 花と野菜の支柱

草丈の高い品種は、花芽がついたら、その重みで倒れることがあります。 また、日照をしっかり当てる育て方をすれば大丈夫ですが、育てる場所が日陰だったりすると、徒長して倒れやすい苗になってしまいます。 そのような場合は、早目に支柱を立てるようにしましょう。

⑥植え替え・株分け


秋が植え替えの季節です。 苗が密集すると風通しが悪くなり蒸れやすくなります。 掘り起こして、同時に株分けを行いながら植え替えます。 植え替えの注意点は、まず球根や根を傷つけないことです。 傷がつくと、球根が腐りやすくなります。 さらに、球根自体が乾燥しないうちに植え替えを終わらせたいです。 どうしても当日中に作業が終わらない場合は、球根を新聞紙にくるむなどして乾燥を防ぎましょう。 また、球根は皮膚炎を起こす毒性物質を含みます。 植え替え、株分けをする時は、必ず手袋を着用しましょう。

⑦冬の管理

春から初夏にかけてきれいな花を咲かせるには、秋に植え付け、植え替えした苗を、冬もしっかり管理しなければなりません。 地面が凍ったり強い霜で地面が盛り上がるような地域では、マルチを敷いたり落ち葉や敷き藁を乗せて、球根や根を保護しましょう。 鉢は、屋内の凍らない場所へ移動させます。 暖地では地上部が枯れないこともあります。 そうなると生育期に茎葉がたくさん出てきますので、花が付きそうにない茎を抜き、風通し良い環境を作ってあげて下さい。

気をつけたい病害虫

住友化学園芸 カリグリーン

出典:Amazon
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アルストロメリアは病害虫に強い植物ですが、いくつか注意しておきたい病気があります。 まず、雨が続く時期に花が咲くと灰色かび病が発生することがあります。 治療薬としてカリグリーン、トップジンM水和剤などの殺菌剤があります。 休眠中には白絹病にも気を付けましょう。 タチガレン液剤が有効です。 また、苗の手入れにハサミを使用するとウィルス病にかかる危険があります。 株の管理はできるだけ手で行うようにしましょう。

アルストロメリアをガーデニングで楽しもう

色鮮やかでカラフルなアルストロメリアは、人目を引くとても魅力的な花です。 育て方も難しくなく、初心者でも楽しめるガーデニング素材と言えるでしょう。 是非、お気に入りの品種を見つけて下さい。