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ジェット天秤とは?投げ釣り用オモリの使い方と特徴をご紹介!

「ジェット天秤」は、天秤を用いる投げ釣り仕掛けで使用される天秤の一種で、独特のオモリの形状故、仕掛けが根掛かりしにくい利点があります。この記事ではジェット天秤の、定義、特徴、種類、使い方と、筆者おすすめのジェット天秤について解説します。
更新: 2024年2月28日
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「ジェット天秤」とは?

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「ジェット天秤」とは、天秤を用いる投げ釣り仕掛けで使用される天秤の一種で、オモリとアームとが一体になっている種類の天秤です。

詳細については後述しますが、ジェット天秤には仕掛けの根掛かりを防止できる特徴があるため、岩礁帯やテトラポット周辺など、障害物があちこちに点在する釣り場における投げ釣りで重宝されています。

ジェット天秤の特徴とは?

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ジェット天秤のオモリの上部には、プラスチック製のウィング (羽)が装着されています。仕掛けを回収する際、ウィングは水の抵抗を受けて浮き上がろうとするため、他の天秤と比較するとより素早く仕掛けが海底から離れます。

岩礁帯やテトラポット周辺などの、障害物があちこちに点在する釣り場における投げ釣りでは、仕掛けを回収するために巻き上げた際に、周囲の障害物や海藻に仕掛けが絡んだり引っ掛かったりと、仕掛けを失ってしまうことが多々あります。

ジェット天秤なら根掛かりが半減!?

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仕掛けを巻き上げた瞬間に、素早く仕掛けが海底から浮き上がってくれる“ジェット天秤の有効性”は、非常に高く、カイソウ天秤と比較すると根掛かりの確率は半分程度まで低下します。

障害物の周りには、多数の大型の根魚が身を潜めていますし、カレイやヒラメなどの“砂地に生息する”魚たちであっても、障害物と障害物との間にあるわずかな砂地を好む傾向がありますので、根掛かりを恐れることなく、障害物周辺で果敢に釣りを展開できるメリットは大きいのです。

ジェット天秤の種類2つをご紹介!

アームの長さの違いやオモリの重さの違いを除き、ジェット天秤には2つの種類があります。使用する仕掛けに合った種類のジェット天秤を選択しないと、釣果に悪影響を及ぼしかねません。ここでは、ジェット天秤の種類2つについて取り上げていきます。

ジェット天秤の種類 1/2【固定式仕掛け用】

固定式の投げ釣り仕掛けとは?

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「固定式」の投げ釣り仕掛けの付け方はその名の通り、天秤の“仕掛け接続側”のアームの先端のリングに、スナップ付きスイベルなどで仕掛けを固定する付け方です (詳細については後述する)。

最も一般的な投げ釣り仕掛けの付け方で、仕掛けが絡むなどのトラブルが少なく、釣り初心者にもおすすめしたい付け方です。

※ 画像は、拡大してご覧ください。

ただし、ジェット天秤のオモリは可動式であるため、ジェット天秤で固定式仕掛けを用いた場合、厳寒期のカレイに代表される小さなアタリが竿先に出にくい欠点があります。

また、道糸接続側のアームと仕掛け接続側のアームとの接合部が、溶接固定式になっている天秤 (カイソウ天秤など)で固定式仕掛けを用いた場合のように、仕掛け接続側のアームの弾力による自動アワセ効果も享受できません。


固定式仕掛け用のジェット天秤の特徴とは?

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固定式仕掛け用のジェット天秤の特徴は、主に3つあります。

●1つ目は、道糸接続側のアーム上でオモリが自由に動くようになっている点です。名古屋天秤などと同様の特徴で、キャスト時と回収時とで重心が異なるため終始仕掛け全体の姿勢が安定しているのが長所と言えるでしょう。

●2つ目は、道糸接続側のアームと仕掛け接続側のアームとの接合部が可動ジョイント式になっている点です。

そのため、仕掛けの回収時には仕掛けの姿勢が一直線になることで、仕掛けが受ける水の抵抗が少なくなくなるので、楽に仕掛けを回収することができます。

※ 画像は、拡大してご覧ください。

●3つ目は、道糸接続側のアームの先端のリングの大きさと、仕掛け接続側のアームの先端のリングの大きさとの差が小さい点です。

ただし、市販されているジェット天秤の中には、はっきりと判別することが難しいものもあるため、そういった場合には、道糸接続側のアームの先端のリングにスイベルが付いているものを、固定式仕掛け用のジェット天秤と判断するのが賢明でしょう。(一般的には樹脂パーツがオレンジのものは固定式、樹脂パーツがグリーンのものが遊動式となっています)

ジェット天秤の種類 2/2【遊動式仕掛け用】

遊動式の投げ釣り仕掛けとは?

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「遊動式」の投げ釣り仕掛けの天秤への付け方は、天秤の“道糸接続側のアーム”に道糸 (または力糸)を、天秤の“仕掛け接続側のアーム”にスナズリを、それぞれ通したうえでスナズリと道糸 (または力糸)とを接続する付け方です (詳細については後述します)。

この付け方は、魚がエサをくわえて引っぱった際に、竿が水中に引きずり込まれてしまう可能性がある大型の魚や、エサをくわえた際のわずかな抵抗に敏感な魚などを狙う投げ釣りで多用される付け方です。

※ 画像は、拡大してご覧ください。

遊動式仕掛けを用いる投げ釣りでは、「ドラグフリー釣法」と呼ばれる方法でアタリを取ります。ドラグフリー釣法では、リールのドラグをフリー状態まで緩め道糸が引き出される形でアタリを取り、アワセを入れる際にドラグを締めるようにします。

ジェット天秤で遊動式仕掛けを用いた場合、固定式と比較すると仕掛けの浮き上がるスピードが若干遅くなる傾向があるため、根掛かりが激しい釣り場で遊動式仕掛けを使うことはおすすめしません。

遊動式仕掛け用のジェット天秤の特徴とは?

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遊動式仕掛け用のジェット天秤の特徴も、固定式仕掛け用ジェット天秤と同様に、主に3つあります。

●1つ目は、オモリが固定されていて動かない点です。カイソウ天秤などと同様の特徴で、キャスト時も回収時も重心が常に同じ位置にあるため、仕掛け全体の姿勢の安定感に若干掛ける難点があります。

●2つ目は、道糸接続側のアームと仕掛け接続側のアームとの接合部が、固定溶接式になっている点です。

そのため、固定式仕掛け用のジェット天秤と異なり、仕掛けの回収時には仕掛けの姿勢が一直線にならず、仕掛けが受ける水の抵抗が大きいので、仕掛けを回収する際にリールや竿に掛かる負荷は大きくなります。

※ 画像は、拡大してご覧ください。

●3つ目は、道糸接続側のアームの先端のリングの大きさと、仕掛け接続側のアームの先端のリングの大きさとの差が大きい点です。ただし、固定式仕掛け用のジェット天秤の場合と同様で、はっきりと判別することが難しいジェット天秤もあります。

そういった場合には、道糸接続側のアームの先端のリングにスイベルが付いていないものを、遊動式仕掛け用のジェット天秤と判断するのが無難です。

ジェット天秤の使い方2つを解説!

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ジェット天秤のメリットを十分に享受するためには、正しい使い方でジェット天秤を使用することが大切です。ここではジェット天秤における「仕掛けの付け方」と「仕掛けの回収方法」の、2つの使い方を解説します。

ジェット天秤の使い方 1/2【仕掛けの付け方】

仕掛けの付け方 1/2【固定式仕掛けの場合】

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ジェット天秤を使う固定式仕掛けの付け方は、まず道糸 (または力糸)の先端にジェット天秤を接続します。

市販されているほとんどのジェット天秤は、道糸接続側のアームの先端のリングにスイベルが装着されているため、そこに道糸 (力糸)を直結する形となりますが、道糸接続側のアームの先端のリングにスイベルが装着されていないジェット天秤の場合は、スナップ付きスイベルを別途購入し、それを用いて道糸 (または力糸)を接続する必要が生じます。

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あとは、仕掛け接続側のアームの先端のリングに、仕掛けに付いたスナップ付きスイベルを接続すれば、仕掛けの付け方は完了です。なお、固定式仕掛け用のジェット天秤のジェット天秤は形状ゆえ、上下方向を間違えた使い方をしてしまう方もいらっしゃいます。

オモリが通されているアームが道糸接続側、すなわち上方向に位置するアームとなりますので、釣り初心者は使い方に注意が必要です。

仕掛けの付け方 2/2【遊動式仕掛けの場合】

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ジェット天秤を使う遊動式仕掛けの付け方は、まず仕掛け接続側のアームの角度を調整し、道糸 (または力糸)をジェット天秤の道糸接続側のアームの先端のリング(小さいリングが先)に外側から通します。

仕掛け接続側のアームの角度は釣り人の好みが分かれる部分ですが、直角が最も一般的な角度でサビく釣り方で、キスやハゼを狙う投げ釣りでは、鈍角に調整する釣り人もいらっしゃいます。

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次に、仕掛けに付いたスナズリを、ジェット天秤の仕掛け接続側のアームの先端のリングに外側から通します。あとは、ジェット天秤の道糸接続側のアームの先端のリングの直径よりも大きいシモリ玉を道糸 (または力糸)に通し、仕掛けに付いたスイベルに道糸を直結すれば仕掛けの付け方は完了です。

ジェット天秤の使い方 2/2【仕掛けの回収方法】

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前述したように、ジェット天秤の最大の武器である仕掛けの回収時の浮き上がりの速さは、オモリの上部に取り付けられたウィングが、水の抵抗を受けることによって発生する揚力によって生まれます。

他の天秤の場合と同様の“仕掛けの回収方法”でももちろん、ジェット天秤の有効性は十分高いのですが、さらに効果的に仕掛けの根掛かりを防止するには、仕掛けの回収方法にも少し工夫が必要です。

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というのも、ウィングが受ける水圧が大きければ大きいほど、より素早く仕掛けは浮き上がるため、仕掛けを巻き上げる直前に軽く空アワセをするようにすると、仕掛けを一瞬のうちに海底から引き剝がすことができます。

ただし、仕掛けが海藻や障害物などに軽く乗っている状態の場合は、あまり大きく空アワセをすると根掛かりしてしまう可能性があるため、注意が必要です。

また、魚が掛かっている場合も、大きな空アワセはあまり好ましくないため、通常のアワセよりも、わずかに強めにアワセる程度の力に抑えておくのが無難でしょう。

筆者おすすめのジェット天秤2つをご紹介!


筆者おすすめのジェット天秤 1/2【固定式仕掛け用】

固定式ジェット天秤 25号

大手釣り具メーカー 「富士工業」の固定式仕掛用ジェット天秤です。オモリの上部には、独自設計の3枚のウィングが装着されており、より素早く仕掛けを浮き上がらせて、根掛かりを極限レベルまで防止できるようになっています。

筆者おすすめのジェット天秤 2/2【遊動式仕掛け用】

遊動ジェット天秤 富士工業 2UJO 23号

富士工業の遊動式仕掛け用ジェット天秤です。前述の商品と同様のオモリの形状であるため、仕掛けの浮き上がりが非常に良好な天秤です。

遊動ジェット天秤 富士工業 2UJO 25号

遊動式ジェット天秤は、多少の慣れが必要ですので、初心者の方は固定式から入り、上達に合わせて遊動式に変えるとよいでしょう。言いかえれば遊動式は上級者向けのジェット天秤です。

ジェット天秤のポテンシャルを侮るなかれ!

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ここまでジェット天秤の定義・特徴・種類・使い方と、筆者おすすめのジェット天秤について見てきましたが、いかがでしたか。

ジェット天秤は他の天秤と比較すると若干価格が高い点は否めないものの、障害物の周辺で息を潜める魚たちを狙い撃ちする投げ釣りにおいて、確かな武器となります。

ジェット天秤を使って魚が居付きそうな障害物の周囲に仕掛けを投入すれば、思わぬ大物と出会うことができるかもしれませんよ。