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サボテン 育て方|長く元気に育てるコツをご紹介!

サボテンは多肉植物の一種で、ユニークな形が根強い人気を誇ります。乾燥に強く、育て方も簡単。忙しいあなたも、手間いらずなサボテンでインテリアにグリーンをプラスしてみませんか? 初心者さんでも大丈夫! 日当たりや、根腐れさせないコツなどの育て方をご紹介します!
2020年8月27日
三ツ矢ナオ
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サボテンを育てるのは超簡単!

グリーンに興味のある初心者さん必見!

サボテンは育てるのがとても簡単な多肉植物。 「インテリアにグリーンを加えたいけど、枯らさずに育てられるか心配」 「毎日の水やりを忘れずにできるか自信がない」 そんな風に悩んだことはありませんか? 忙しい毎日を過ごしていると、自分のことに精一杯だし、帰ってきてすぐ寝てしまって植物の世話なんかしてられない……。その気持ち、とてもよく分かります。週末だけの世話でも元気に育ってくれる植物があれば嬉しいですよね。 そんなあなたにこそおすすめしたいのがサボテンです! サボテンは手間いらずな植物の筆頭。初心者さんでも大丈夫です。どうしてサボテンが育てやすいのか、その理由から、日当たり等の長く元気に育てるコツまでご紹介します!

サボテンを育てるのが簡単な理由

丈夫で水やりが楽

サボテンはなんといっても丈夫で、水やりが楽。 過酷な環境で生き残るための、たくましい機能を備えています。 多くの植物は、鉢植えで育てる場合は特に水やりが頻繁に必要。 でも、サボテンなら、肉厚の肌の奥にたっぷりと水分を溜め込んでおけるので、最小限の水やりでOKなのです。あとは日当たりさえ良ければ、だいたいの場合失敗しません。

自分で消費エネルギーを調節

サボテンにはいろいろな種類があります。 乾燥した砂漠地帯のものから、熱帯雨林に自生するものまで、さまざまです。 クジャクサボテンのような、熱帯雨林産の種類は貯水機能をもちませんが、乾燥地域に多い球形サボテンなら、なんと気候によってエネルギーの消耗を自分で防げるのです。 そのひみつは、体表面積の調整にあります。 雨のときはからだを膨張させ、逆に乾燥しているときはからだを縮めることができるのです。こうすれば、最小限の水と最小限のエネルギーで生きることができます。

手のひらサイズの小さい種類がある

サボテンは小さいものだと、親指くらいのサイズから販売されています。 見た目も可愛く、スペースを取らないので、植物を飾る場所がない! と悩む必要はありません。どんなに狭い場所でも、ちょこんと置くことができちゃいます。

おまけに初心者さんでも買いやすい

サボテンはホームセンター以外の雑貨店でも販売されています。 安いところでは100円程度で買えてしまうのです。 手軽に栽培を始められるので、初心者さんの園芸入門用にぴったり!

サボテンは花も楽しめる!

じょうずに育ててあげれば、花を咲かせるサボテンもあります。 品種にもよりますが、サボテンの花は思いのほか大きく、見ごたえ抜群。色も白や優しい黄色、ビビットなピンクなど、カラフルで気分を明るくさせてくれるようなものが揃います。 トゲと美しい花の組み合わせは、サボテンにしかない独特な魅力です。

サボテンにはこんな種類がある

とっても豊富なサボテンの種類。 どれを買うか吟味するのも、楽しみのひとつです。 手間いらずな植物ではありますが、まず最初は育てやすい種類を選ぶのがいいでしょう。 初心者さんにもおすすめなサボテンたちをご紹介します。

アストロフィツム属

アストロフィツム属は、たいへん人気のあるサボテンです。 そのポイントは、割れたボディにあります。画像のように星形になる品種も。サボテンではありますが肌がトゲトゲしていないので、やわらかい雰囲気があります。

テロカクタス属

長いトゲが特徴的。 育てやすい品種なので、初心者さんにもおすすめ。 力強い外見で、男性のお部屋に良く合います。

コリファンタ属


白い雲のようなフワフワが特徴的。 トゲの形もきれいで、ゴツゴツしたボディとのバランスがよく、美しい観賞向きなサボテンです。 季節によって、てっぺんに赤や黄色の花が咲きます。 綿毛につつまれたような花姿は見事です。

エリオカクタス属

トゲが細かくたくさんつく種類です。 太いトゲのサボテンより、細いトゲのサボテンが好きな人におすすめ。 「金晃丸」のような品種があります。

マミラリア属

太くてまんまるな形がかわいい種類です。 バランスのよい白いトゲがつき、ピンクの花が咲く品種は特に女性に人気。

サボテンの育て方をご紹介!

育て方は簡単

サボテンの育て方は簡単。 小さな種類ならとくに、植物であることを忘れるくらい、ほったらかしでも管理できてしまいます。 とはいえ、やはり育て方を知っておくのが、長く丈夫に育てるコツです。 基本の置き場所から水やり、冬の管理や肥料の与え方など、最初にコツをおさえてサボテンを上手に育てましょう。10の項目に分けてご紹介します。うまくいけば花が咲くかも!?

育て方① 置き場所

日当たりの良い場所が好き

サボテンは年間を通じて、強めの日光を必要とする植物です。

屋内なら真冬以外は日当たりの良い窓辺

屋内で育てるなら、年間を通じて日当たりの良い窓辺に置くのがおすすめです。 ただし冬の窓辺は冷え込みが厳しくなります。冬の間は、窓から離した場所に移動させると安心です。その場合も、日当たりのよいところを選んでください。 北側の寒い部屋の窓辺より、南側に置いたほうが、たくさんの日光を浴びさせることができます。

屋外なら真夏以外は日当たりのよい場所

屋外で育てる場合、春から秋にかけては日当たりの良い場所に置きましょう。 ただし真夏は日焼けの心配があるので、炎天下なら屋根の下に移動させるような工夫をするとベターです。 冬には室内に取り込みましょう。そのとき玄関に置きっ放しにすると、日光が足りなくなりがちなので、日当たりの良い場所まで持っていってあげるのが良いでしょう。

育て方② どんな土を使えばいい?

水はけの良さが大切

水はけのよい、粒子の粗い土がおすすめです。 「サボテンの土」と銘打って売られている商品があるので、それを買ってくるのが一番簡単。 自分で用土を組み合わせ、オリジナルブレンドのものを用意する方法もあります。その場合、水はけのよい「川砂」のような商品を使うと良いでしょう。腐葉土と組み合わせ、川砂6:腐葉土4の比率で混ぜるのがおすすめです。 「花と野菜の培養土」のような、いわゆるふつうの土は、サボテン向きではありません。 根腐れを起こしやすくなります。

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どんな土を使えばいいかよく分からない方や初心者さんには、多肉植物全般に使えるこちらの商品がおすすめ。 買ってきてそのまま鉢に入れるだけで使えます。 サボテンが大きくなって別の鉢に植え替えたいときにも活躍しますよ。 サボテンだけでなく、他の多肉植物も育てられるので、これからの栽培の夢がふくらみます。

育て方③ 水やり

自分の育てている品種をよく知る

サボテンを育てるとき、水やりはとても重要な要素。 初心者さんは特に失敗しやすい部分なので、ぜひコツをつかんでおきたいところです。 植物は乾燥が極端に嫌いなものから、ジメジメしているとすぐに元気をなくしてしまうものまで、さまざまです。自然界にたくましく自生していますが、それも各々の植物が育つのに合った場所だからこそです。 サボテンが自生しているのは、熱帯雨林のような湿気が多い場所から、砂漠に近い乾燥地まで、多様です。 つまり、自分が育てている品種をよく知り、それぞれの故郷の雨量に水やりの量を似せてあげる必要があります。


基本の水やり

春から夏はサボテンが成長する時期です。 その分たくさん水も必要とするので、この時期は一番水やりの量を多くしましょう。 土の表面が乾いたら、たっぷりと与えます。 秋から冬の寒い時期は、サボテンにとって休眠期です。 水の量も少なくてOK。乾燥しすぎているくらいで大丈夫です。

水を頻繁に与えすぎると根腐れする

サボテンは、土が乾くのを待たずに水やりすると根腐れしやすくなります。 土の水はけの悪さが合わさっていると、さらにリスクが高まります。 根腐れさせないためには、心配してしょっちゅう水やりしないことです。 多少ほったらかすくらいで大丈夫。特に冬の時期は、こんなにカラカラでいいの? というくらい土を乾かしてしまいましょう。

育て方④ 植え替え

サボテンは植え替えが重要

サボテンにとって、植え替えはとても重要な作業です。 冬の終わりごろに行いましょう。 植え替えというと、特に初心者さんは自分にできるか心配になるかもしれません。でも方法さえ知っておけば、そう難しい作業ではないので大丈夫ですよ!

植え替え前後に意識したいこと

植え替える1~2週間ほど前から、サボテンの水やりをストップさせます。 なぜなら、植え替えのときに土が湿っていると、根が傷付きやすくなるからです。土は乾いてパラパラしていたほうが、落ちてくれやすいので、そのぶん根を傷つけにくいというわけです。 植え替え後も水やりを控えます。 1週間程度経ったら水を与え、徐々にふつうの頻度に戻していきましょう。

植え替えの方法

ひとまわり大きな鉢を用意し、根を2~3センチほどに切り詰めてから植え替えます。 悪くなってしまっている根は取り除いておきましょう。

育て方⑤ 鉢選びのコツ

おしゃれな鉢で育てるのが流行中

植え替えのときには鉢が必要になります。 サボテンはインテリア色が強いので、せっかくなら鉢もおしゃれなものを揃えたいところ。 いま、ホームセンターのような場所で売られているプラスチックや素焼きの鉢のほかに、様々な容器を鉢として利用するのが流行っています。室内で育てるなら、雨風による容器の風化も気にしなくていいのが嬉しいですよね。 あなたも常識にとらわれないユニークな容器を見つけてみませんか!?

どんな容器でも、鉢に早変わり

カップにサボテンを植えるアイディアです。 これは定番かつ初心者さんでも挑戦しやすい方法。自宅にある使っていないカップですぐに挑戦できちゃいます。 カップ以外にも、深さのあるお皿、湯飲みを鉢として利用する方法も人気です。

その容器、水はけは大丈夫?

ただ、園芸鉢以外の容器を利用するとき、注意して欲しいのが水はけです。 たとえばカップのような食器類は、底に穴が空いていませんよね。これでは水やりをしたときに古い水が出ていかず、根腐れしやすくなってしまいます。おしゃれな見た目だけでなく、実用性も意識できるとベスト。道具を使って自分で穴を空けられるような容器をおすすめします。

園芸用鉢は長く丈夫に育てたいなら優秀

園芸用鉢はやはり、植物に合った環境という意味で優秀です。 多肉植物を育てるなら、特に素焼きの鉢が向いているでしょう。

育て方⑥ サボテンの肥料

サボテンに肥料は必要?

結論から言うと、1回肥料を与えれば、その後は必要ありません。 ふつう、植物を育てるときは、葉を茂らせたり果実を大きく実らせたりするために、液体肥料を与えます。また年に1~2度、最初に与えたのと同じゆっくり効く肥料を与え、来年伸びる花芽をたくさんつけさせる場合もあります。 しかしサボテンは葉っぱがないので、肥料を与えなくても不格好になりにくく、また果実もつけません。そしてなんといっても、強い生命力をたくわえている植物です。肥料がなくても充分に育ってくれるのです。 ただ、サボテンの花を大きく咲かせたい! という場合、花つきのよくなる肥料を試してみるのも良いでしょう。


植え付けのときに肥料を与える

唯一、肥料を与えたほうが良いタイミングは、植え付けを行うときです。 鉢底にごく少量の完熟堆肥を施しておいてください。 根腐れ等の理由で植え替える場合も、同様にします。

育て方⑦ 病害虫に気をつけよう

カイガラムシやワタムシという害虫がつくことがあります。 見つけたらこすり落とし、薬剤散布で対応しましょう。

育て方⑧ 根腐れしてしまったら?

根腐れしたときは土ごと入れ替える

根腐れさせないのが第一ですが、そうなってしまった場合の対処法をご紹介します。 まず、「根腐れかな?」と思ったら、土からそっと掘り返して根の状態を見てみましょう。 他の根の色とは違い、黒ずんでいるような部分があれば、そこを切り捨ててください。きれいで新しい土に入れ替え、また新しい土が生えるのを待ちましょう。

育て方⑨ 冬にサボテンが枯れる!? 原因と対策

サボテン栽培は寒い時期に失敗しやすい

サボテンが冬に枯れてしまう! というのは、ありがちなトラブルです。 というのも、寒くなってきた時期に、春~夏と同じ感覚でたっぷり水やりをしてしまう人が多いから。 サボテンは暑い時期にまめな水やりをすれば、過度でないかぎり成長に使ってくれますが、冬は休眠期。水を多く必要としない季節です。この時期は特に、水を与えすぎてしまうと根腐れします。 なかでも初心者さんは、「冬のサボテンは土がカラカラでOK」という感覚をなかなか掴みづらいものです。 心を鬼にして、カラカラのサボテンを見守りましょう。

育て方⑩ サボテンを増やそう!

新しいサボテンを買ってこなくても、今育てているサボテンの一部を切り離せば、新しい株を増やせるって知ってましたか? 全体の形を整えたときに切りとった胴や子株を、そのまま利用してみましょう。 まず、切り離した部分の切り口をよく乾燥させます。 横に寝かすより、ビンか何かに挿しておくのがおすすめです。

切り離した一部を土に挿すだけ!?

乾燥が済んだら、新しい土に挿しましょう。しばらくすると発根します。 この根が定着したら成功です。あとは親株と同じように育てましょう。それがまた大きくなったら、子株を採取して……というふうにすれば、同じサボテンをたくさん増やすことができますよ。 多肉植物の生命力はすさまじく、自分の中にたくわえてある水分を使って根を出してくれるのです。 うまくいくと楽しいですよ。ぜひチャレンジしてみましょう!

サボテンでグリーンのあるお部屋を作ろう

肥料不要! 日当たりの良いお部屋なら育てられる!

いかがでしたか? 日当たりさえ良ければ、肥料もほぼ不要。 インドアグリーンの栽培入門にもってこいな植物が、サボテンなのです!