アオリイカのさばき方をご紹介!
さばき方と料理をまとめてご紹介!
味が良く釣りのターゲットとしての 人気も高いアオリイカ。 魚とは形状が大きく異なるので 初めての方は不安に感じるかもしれませんが コツを押さえておけばさばき方と調理は簡単です。 さばき方動画とお刺身のポイント、 調理方法をチェックして イカの王様を美味しく調理しましょう!
1.アオリイカの締め方をチェックしておこう!
目の間に刃を入れて締めよう!
アオリイカの締め方を紹介している動画です。 目と目の間の少し上、 上部と下部の接続部分に刃を入れて 色が白くなれば成功です。 一回で決める必要は無いので 何回かに分けて行っても構いません。 素手で締める方法もありますが、 初めての方はイカ締めピックなど 専用の製品を使って締めると簡単です。
2.新聞紙の上でさばくと汚れにくい!
汚れを抑えるさばき方のポイント!
アオリイカは粘液、体液の量が多く 体内に海水を含んでいる場合があるので おろす時は新聞紙を敷いて解体するのがおすすめ。 胴を割って上部と下部を切り離すところまでは 汚れにくい方法で行いましょう。 船釣りなど数が釣れた時も パートに分けて行うと効率的です。
3.水の使い方に注意しよう!
過度な真水との接触は避けよう!
アオリイカは身が真水に触れると 味が落ちやすいので さばく時、持ち帰る時は 真水の扱いに注意が必要です。 2つのポイントをチェックして アオリイカを美味しく調理しましょう!
1/2.持ち帰り時のポイント
アオリイカを持ち帰るときは 氷に直接触れない工夫、 氷が解けた真水に漬からない工夫が必要です。 味が悪くなるのでビニール袋やスノコを使って アオリイカを氷の水分から守りましょう。 粘液やスミでクーラーが汚れるのも防げます。 イカは活けの価値が高い食材なので 良い状態でアオリイカを持ち帰るのが 美味しく食べるポイントになります。
2/2.さばき方のポイント
アオリイカをさばく時も 水の流しっぱなしはおすすめしません。 イカを洗う回数を減らして 洗うときはしっかり汚れを落としてください。 道具を洗うときはザルやバットにイカを入れて 水に触れないように作業を行ってください。 包丁やまな板は汚れたら綺麗に洗う事も 大きなポイントになります。
4.アオリイカのさばき方 墨袋を押さえておこう!
墨の爆発に注意!
アオリイカなど丸型のイカは 墨袋が大きい事イカです。 釣り上げた時に墨を吐いた固体は 残量が少なくなりますが 吐かなかった固体は墨袋に 大量の墨が残っているので クリップや洗濯ばさみで口を閉じてから 処理に入るのがおすすめ。 特に大型の固体は墨袋が大きく 噴出口からスミが出てシンクが真っ黒になるので 必ずチェックしておいてください。 位置は胴の裏側を開いてすぐのところ、 ブルーとシルバーが目印です。 口を閉じてしまえばそのままさばいても 裏返してさばいてもスムーズに処理が行えます。
5.アオリイカのさばき方 包丁でのさばき方を動画でチェック!
4つのさばき方をご紹介!
包丁を使うさばき方と キッチンバサミを使ったさばき方、 胴と頭に分けて計4つのさばき方を 動画付きで紹介しています。 数が釣れたときはハサミで 手早く処理する方法が手軽なので 包丁を使ったさばき方と組み合わせて 効率よくイカを処理していきましょう。
1/4.アオリイカをさばいてみよう!
アオリイカのさばき方、 上身の処理方法を紹介している動画です。 まずは胴にまっすぐ包丁を入れてます。 中に内臓が入っているので 傷つけないよう浅く切れ目を入れてください。 イカ類特有の軟骨が出てくるので 指で確認して軟骨を除去。 上身と下身を分離します。 目の辺りを掴んで力をかけながら 胴の中に手を入れて繋がっている部分を 外しながら行いましょう。 ぬめりや汚れを水で洗います。 洗う回数を減らしたいので ボールに水を汲みながら しっかり汚れを取り除いてください。 水気を切ったら皮むきを行います。 ヒレと身を指で切り離してから エンペラを掴んで引っぱると外皮は簡単に除去できます。 えりと軟骨を切断し表と裏の薄皮を外して完成です。
2/4.エンペラ、げその扱いも確認しておこう!
先ほどご紹介した方法で上身と下身、 エンペラを外したら各部位の 処理方法をチェックしてみましょう。 エンペラは扱いやすいよう半分に、 内側の厚い部分に包丁を入れて 指で外皮を外しましょう。 薄皮は竹串を使うと簡単です。 下部位の処理は縦長の軟骨を取り除き 墨袋を傷つけないように 外すところからスタートです。 目の上に軟骨があるので 浅く包丁を入れて軟骨を除去しワタを取り除きます。 頭を半分に割ってくちばし、目を取り除いて完成です。 ゲソは付け根の軟骨部分をカットして 食べやすい大きさに整えておきましょう。 吸盤は包丁でそぎ落とすと口当たりが良くなります。
3/4.キッチンハサミで手早く処理しよう!
小型の数釣りでおすすめのさばき方です。 手順は包丁と同じ要領でOK。 胴と頭の付け根からハサミを入れて 胴を割り墨袋を除去。 胴体を外ししっかり開いたら 素手でエンペラをはがして完了です。 小型のハサミよりも大型の方が使いやすいので キッチンバサミを用意しておきましょう。
4/4.頭部もハサミで処理しよう!
分離した頭部もハサミを使って処理できます。 内臓をハサミでカットしたら 後ろから切込みを入れて開き 目玉とくちばしを手で取り除きます。 ゲソも縦に切込みを入れてから 処理を行うとスムーズです。 吸盤が気になる場合はハサミで挟んで スライドさせて綺麗にしておきましょう。
6.アオリイカの皮は丁寧に除去しよう!
大型の固体ほど丁寧に除去!
アオリイカの皮は外皮、薄皮とも 魚臭さの原因になるので 丁寧に除去するのがおすすめ。 軟骨同様大型の固体ほど口当たりが気になります。 アオリイカの皮は内側に1枚、 外側は外皮と薄皮の2枚で計3枚。 内側の皮はキッチンペーパーを使って 軽くこすりながら取り除くと簡単です。 甘みが大きく変化するので 丁寧に除去して美味しく調理しましょう!
7.さばき方の工夫で食感をコントロール!
イカの筋繊維は横向きで 胴をリング状に覆う構造です。 筋を切断するように刃を入れると柔らかい食感に、 筋を残すようにカットすると 歯ごたえのある食感に仕上がります。 胴やエンペラを扱いやすい大きさに切ったら 縦向きと横向きを意識して 切り分けてみてください。
8.イカスミとワタの使い方
簡単に試せるイカスミとワタの調理
アオリイカはイカの中でもスミが多いイカです。 ワタは少ないので複数釣れたときに試してみてください。 ワタは頭の後ろ、黄色いので簡単に見つかります。 墨袋は内臓の真ん中辺り、ブルーとシルバーが特徴です。 鮮度が高くなければ楽しめない部位ですが 魚好きには堪らないコクが楽しめるので 試してみたい方は傷つかないよう 各部位を丁寧に外しながら 下処理を行ってみましょう。
1/3.料理にコクと香りをプラス!
イカスミはほんのり甘みがあって 料理に独特のコクをプラス。 磯のような香りがつきます。 ワタは濃厚な味わいで かにミソ、アンキモのような系統の味なので 好き嫌いが分かれる味わいです。 ワタは多めに入れても美味しく食べられますが スミは素材の色が見える程度、 真っ黒にならない程度で楽しんでください。
2/3.使い方はそのまま投入!
ワタもスミも料理にそのまま投入してOKです。 ワタは中身を取り出して和えてから、 スミは仕上がる直前に墨袋ごと投入して お箸で穴を開けてスミを素材と絡めましょう。 薄める事が出来ないので使いすぎにならないように 様子を見ながら調整するのがポイントです。
3/3.加熱調理で楽しもう!
スミ、ワタとも内臓部位なので 寄生虫のリスクがあります。 色が付いていて発見が難しいので 必ず火を通して調理を行いましょう。 アオリイカはスルメイカほど確率が高くないので 目視での過熱と過熱を組み合わせれば 美味しく食べられます。
9.アオリイカの調理 お刺身のポイント
仕上げのポイントをチェックしておこう!
隠し包丁とエンペラの切り方、 ワサビと生姜の使い分けをご紹介。 少しの工夫でアオリイカのお刺身を もっと楽しめるポイントを紹介しているので エギングに慣れている方、 アオリイカを良く食べる方も 是非チェックしてみて下さい!
1/3.胴には隠し包丁を入れよう!
大きく切り出したいときは刺身、過熱調理とも 隠し包丁を入れておくのがおすすめです。 モチモチとした食感が楽しめますが 噛み切りにくいので 切れ目を入れて歯切れをプラス、 醤油の乗りも良くなります。 寿司ネタ程度の大きさで楽しみたい場合は 是非この方法を試してみてください。
2/3.エンペラは細切りにしよう!
エンペラは常に動いている部分なので 胴と違って硬いです。 別の料理に使う方法もありますが 生で食べてみたい場合は 細くカットして調理しましょう。 1/3で紹介した隠し包丁を入れる方法もおすすめです。
3/3.生姜とワサビの使い分け
好みの部分が大きいポイントですが 基本的な使い分けは 身にハリが残る釣りたてには生姜、 寝かせて柔らかくなったら ワサビを使うのが定番です。 イカ類の香りが苦手な方は 香りの強い生姜を試してみましょう。
10.アオリイカの調理 火を通す料理もチェックしておこう!
過熱調理でも美味しく食べられるアオリイカ
硬くてお刺身に向かない部位、 お刺身で食べきれなかったアオリイカは 過熱での調理がおすすめ。 冷凍保存しても過熱後の味が落ちにくいので 3つのレシピをチェックして 大漁に備えておきましょう!
1/3.アオリイカのソテー
イカ調理の定番、バターソテーのレシピをご紹介。 ニンニクやアンチョビなど イタリアンな食材との相性はバッチリです。 火を通しても硬くなりにくいイカですが プリっとした食感を残すためには 手早くサッと仕上げるのがポイント。 材料の準備やカットは調理前に済ませておきましょう。 ワタやスミで簡単にアレンジ出来るので 少量でのお試しやパスタとの 組み合わせにもおすすめです。
材料 (2人前) アオリイカのゲソ、エンペラ1杯分 にんにく ひとかけ バター10g 塩少々 パセリやエルブドプロバンス少々 パルメザンチーズ少々 バルサミコ酢 少々
1 アオリイカのゲソとエンペラを洗い食べやすい大きさに切っておく。 フライパンにオリーブオイルとにんにくみじん切りをいれる 2 フライパン中火にかけにんにくの香りがしてきたら、バターとイカ、塩を入れて全体に絡めて広げ、蓋をして2分ほどおく。 3 イカに火が通ったらお皿にあけて、パルメザンチーズ、パセリ、バルサミコ酢をふりかけて出来上がり。
2/3.アオリイカのテンプラ
衣とアオリイカの食感が楽しいい 天ぷらのレシピをご紹介。 エンペラやゲソなど お刺身で余った部位を使いやすい料理です。 家庭で上手に揚げるのが難しい料理ですが 味は抜群なので是非挑戦してみてください。
材 料(2人分) イカ(胴)1杯分 塩少々 小麦粉少々 天ぷら粉50g 冷水80cc サラダ油適量 生姜小さじ1杯分 辛味大根大さじ3杯分 ≪天つゆ≫ 日本酒1/2カップ 三河みりん大さじ1 水3カップ だしパック2パック 砂糖大さじ1 濃口醤油大さじ3
1 胴体からゲソと内臓を一緒に抜きとり、エンペラを剥がし取ります。胴体に縦に包丁を入れて開き、内面に付いた軟骨と細かい内臓を洗い流して薄皮を剥ぎます(コツ①)。表の皮も剥ぎます。 2 表に幅5mm程度で鹿の子に切れ目を浅く入れます(コツ②)。剣先を切り落として縦半分に切り、胴体は縦4分割に切ります。エンペラは縦二つに切り、皮を剥いで横に糸造り(かき揚げ用)。 3 塩を振って5分ほど下味を付けてから、キッチンペーパーで水気をしっかり拭き取り、サラサラした小麦粉を塗します(コツ③)。日清製粉の「こんな小麦粉ほしかった」がオススメです。 4 天ぷら粉を分量の冷水で溶きます。水がぬるかったら氷水を作ってからときます。 5 天ぷら鍋(ここでは深手のフライパン)に油を入れて火にかけます。大体170℃になったら薄く衣を付けたイカを揚げます。少しは跳ねるので注意してください。2分程度で揚げて油を切ります。 6 皿に紙ナプキンを敷き盛り付けます。 ※ イカだけでは見た目が寂しいので、大葉とウドの脇芽を一緒に揚げて添えました。 7 ≪天つゆ≫ 小鍋に酒とみりんを入れて火にかけ、煮切ったら水とだしパックを入れて5分ほど煮出します。 醤油と砂糖で味付けをして天つゆにします。 8 辛味大根と生姜を摩り下ろして薬味にします。
3/3.アオリイカの八宝菜
贅沢な中華料理、八宝菜も アオリイカと相性抜群の料理です。 材料を沢山使うので準備が必要になりますが ボリュームがあってメインのおかずにピッタリ。 こちらもゲソやエンペラなど 硬い部位を美味しく食べられる調理方法です。
材料 豚肉100g ○酒.ごま油.片栗粉各小1/2 キャベツ1/8個 人参1/2個 玉ねぎ1/2個 しめじ.しいたけ類適量 えび.いか適量 うずらの卵適量 きくらげ適量 ★水350cc ★鶏がらスープのもと小1 ★醤油大1 ★オイスターソース 小2 水溶き片栗粉水大2+粉大1
1 ビニール袋に豚肉と○を入れ揉み込む。 2 キャベツ3cm角、人参は短冊、玉ねぎは薄切り。きのこ、きくらげも適当に。 3 フライパンで豚肉を炒め、えび.いか、野菜をいれる。 4 野菜に火が入ったら、きくらげと★を加え沸騰するまで煮る。 5 火を止め水溶き片栗粉を入れたら再度火にかけ、うずらを投入。 6 とろみをつけて、好みでごま油を入れたら出来上がり!
アオリイカのさばき方はこれでバッチリ!
動画で予習してエギングに出かけよう!
釣れたアオリイカは出来るだけ早く 処理して水気を抜くのが 美味しく食べるポイントです。 ゲーム性や釣り味に惹かれる方も多い釣りですが 食べても美味しいターゲットなので さばき方や調理方法をチェックして 美味しいアオリイカを楽しんでください。