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アシストフックは自作すべき?既存おすすめ商品との比較検証まとめ

シーバスや青物などを狙う多くのジギングアングラーの間で、常に議論の題材となるのが、「アシストフックは、本当に自作すべきなのか」という点です。この記事では、アシストフックに求められる要素を取り上げたうえで、自作品と既製品とで優劣を徹底的に比較検証していきます。
2020年8月27日
cgjpm705
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アシストフックは, 本当に自作すべきなのか?

アシストフックは、市販されている既製品のほかに、自作することも可能で、自作しているジギングアングラーも多くいらっしゃいます。 とはいえ、自作品と既製品との良しあしを判断するには、様々な要素を考慮する必要があります。 この記事では、アシストフックの自作方法や、おすすめの既製品アシストフックについて見ていきながら、「アシストフックは、本当に自作すべきなのか」について、徹底的に検証していきます。

自作品と既製品とで, アシストフック2要素を比較!

「アシストフックは、本当に自作すべきなのか」について考えるにあたって、根魚や青物などを狙うジギングで使用するアシストフックに求められる要素や、自作品と既製品それぞれの特徴などについて洗い出す必要があります。 ここでは、アシストフックに求められる、「フッキング性能」と「コストパフォーマンス」の、2つの要素を取り上げたうえで、自作品と既製品とで優劣を比較していきましょう。

アシストフック比較1【フッキング性能について】

ジギングにおいて、アシストフックのフッキング性能は非常に重要です。 バーチカルスタイルでアプローチするジギングにおいては、水中でのジグの姿勢が不安定になる時間が長く、この間にバイトが発生しやすいため、あらゆる種類のバイトを確実にものにできるフッキング性能が不可欠なのです。 また、キャスティングスタイルでアプローチするジギングにおいても、ジグのスイミング中はトリプルフックがボディーから離れてしまうため、アシストフックのフッキング性能は、スイミング中のバイトのフッキング率そのものを左右します。

《フッキング性能を決定するポイント4つは?》

ポイント1 <フックの形状>

一般的なアシストフックに使用されるフックは、ベンドが緩やかにカーブしていて、ゲイプが広い「伊勢尼バリ型」と、ベンドのカーブが角ばっていて、ゲイプが狭い「キツネバリ型」とに大別されます。 伊勢尼バリ型の場合、ショートバイトでもフックポイントが刺さりやすいのが利点である反面、シーバスのエラ洗いや、口が小さい魚に弱い欠点もあります。 伊勢尼バリ型のアシストフックは、大型の青物などを相手にするオフショアゲームで広く用いられており、アシストフックのフック形状としては最もポピュラーでしょう。

キツネバリ型の場合、口が小さい魚でも吸い込みやすく、角ばったベンドで魚をしっかりとホールドするため、シーバスのエラ洗いでもバラしにくいのがメリットですが、ショートバイトを乗せにくいデメリットも否定できません。 キツネバリ型のアシストフックは、シーバスゲームにおいて武器となるほか、カマスやアジに対しても非常に有効です。

ポイント2 <フックのサイズ>

フックのサイズは基本的に、ターゲットの口の大きさによって判断します。 例えば、同様のサイズのマダイと青物とを比較した場合、マダイよりも青物の方が口が広角に開くため、青物の方がより大きなフックに適していると結論付けることができます。 ただし、フックのサイズについては、ジグの大きさとのバランスも大切です。

最近では、鉛などよりも比重の重い“タングステン”が用いられたジグが脚光を浴びています。 タングステン製ジグは、同ウェイトの鉛製ジグと比較すると、ボディーのサイズが小さいため、単純にターゲットの口の大きさに合わせたフックを装着すると、フックが異常に目立ってしまい、場合によってはバイトの数が減ってしまう可能性がありますので、そういった点にも注意を払う必要があるでしょう。

ポイント3 <アシストラインの長さ>

前述した通り、アシストフックはジグのリフトアップ時のフッキング率を高めるためのものです。 そのため、アシストラインの長さは、リフトアップ時の水流によって、ジグのベリー付近にフックポイントが位置するようになる長さが理想的です。 また、ツインアシストフックセッティングの場合は、2本のアシストラインそれぞれの長さに差を設け、ややテール寄りのエリアと、ややヘッドよりのエリアとの、2ヵ所にフックポイントが分散するように工夫することも、フッキング率を向上させるうえで有効な手段となります。


ただし、前述したようにタングステン製ジグは、同ウェイトの鉛製ジグと比較すると、ボディーのサイズが小さくなる傾向があるので、フックのシャンクの長さによっては、極端に長さの短いアシストラインが最適となる場合もあります。 また、長さの長いアシストラインはジグのフォールダウン中に、ショックリーダーに絡み付きやすいという欠点も持ち合わせているため、フロロカーボンコア内蔵アシストラインを用いるケースもあります。

ポイント4 <アシストラインの頑丈さ>

フッキングした時やファイトをしている時に、アシストラインに掛かる荷重は想像以上です。 特に大型の青物などを相手にする場合、アシストラインは非常に頑丈なものである必要があります。 アシストラインの素材は、PEラインの素材と同様、引っ張り強度の高い“ポリエチレン”が主流となっていますが、ポリエチレンは表面がツルツルしている特徴があります。

フックへのアシストラインの固定は、セキイトと接着剤とによって行われますが、セキイトの結び付け方が悪いと、接着剤の接着力が十分にいきませんし、接着剤の塗布方法が誤っていると、セキイトの繊維がほつれてきてしまうこともあるため、自作する際には、セキイトの結び付け方や接着剤の塗布方法に注意しましょう。 また、安価な既製品の場合は、セキイトが熱収縮チューブで覆われておらず、魚の口とセキイトとが擦れた際の破断の心配が拭えません。

《フッキング性能の優劣やいかに?》

既製品のラインナップは, 自作品には及ばない

既製品の多くは、フックサイズに合わせて、アシストラインの長さも長くなっていく商品や、フックの形状によっては、ラインナップされているサイズが限られている商品がほとんどです。 前述した通り、フックサイズが大きい場合でも、アシストラインを短くしなければならないこともありますし、口が小さいにもかかわらず、パワーが強い魚を狙う場合などでは、頑丈なアシストラインが付いたキツネバリ型のアシストフックが欲しいところです。

既製品には、そのような相反する性質を兼ね備えた商品が少なく、実際の釣りにおいて起こりうる様々な状況に対して、ベストマッチなものを探すのは困難です。 そのため、フッキング性能に対するこだわりの強いジギングアングラーは、あらゆる種類のアシストフックを用意できる“自作”にこだわっているのです。

頑丈さは, 既製品の方が優れることもあるが・・・・

前述したように、アシストフックの頑丈さは、セキイトの結び付け方や接着剤の塗布方法によるところが大きいです。 自作のアシストフックでは、どうしても手による製作作業となるため、初心者が自作すると、セキイトの結び付け方が適切でなかったり、強度にばらつきが生じたりすることは避けられません。 既製品は、機械によるセキイトの結び付け方や接着剤の塗布方法となるため、最適な状態で完成するので、強度のばらつきもほとんどありません。

ですから初心者のうちは、自作の練習をしながら既製品を利用するのが賢明です。 それでも、下巻きの工程を入れて、セキイトの結び付け方を工夫したり、複数回に分けて接着剤を塗布したりすれば、既製品との強度の違いは無視できるレベルになるでしょう。

アシストフック比較1【コストパフォーマンス】

複数のジグを持っている場合、アシストフックは大量に必要となりますので、コストパフォーマンスは見逃せない点です。 コストパフォーマンスに優れていれば、劣化した時点で容易に交換できるため、高いフッキング率を維持することができます。

《両者それぞれの“掛かるコスト”は?》

自作品のアシストフックの場合は?

1.フックバイスやニードルなどの、制作に必要な各種道具の購入費は含まれておりません。 2.ここで取り上げる内容は、大型の青物やマダイに対応した、大型のサイズのアシストフックの場合の一例であり、製作するアシストフックのサイズや材料の購入方法によって、掛かるコストは異なります。

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既製品のアシストフックの場合は?

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《両者それぞれの“使用までの手間”は?》

自作品は, 製作の手間が掛かる

※1 下の動画では、アシストフックの作り方の実演をしています。 ※2 セキイトの結び付け方や溶接リングの有無については、下の動画と異なる場合もあります。

当然、材料を基にアシストフックを自作する必要が生じます。 前述したように、セキイトの結び付け方や接着剤の塗布方法を誤ると、完成品の強度は大きく低下してしまうので、製作の際は注意が必要です。

装着するだけで使用可能なのが, 既製品の魅力

既製品は基本的に、パッケージから取り出してジグに装着するだけで、使用可能です。 そのような手軽さが、既製品の大きな魅力なのです。 ただし、溶接リングが装着されていない状態で販売されているものは、別途溶接リングを購入し、装着する必要が生じます。

《コストパフォーマンスの優劣やいかに?》

掛かるコストの多少の差異はあるものの、基本的には、既製品の方が掛かるコストは増加します。 確かに自作品は、製作の手間が掛かるものの、生粋のジギングアングラーにとっては楽しみの1つですから、自作品と既製品との開きが1.5倍程度もあるとなると、自作品の方が全体的なコストパフォーマンスは高いと言えるでしょう。

アシストフックは, 自作がおすすめという結論!

いかがでしたか。 筆者は、種類の豊富さや楽しさの面からみても、やはりアシストフックは自作するのがおすすめであると結論付けています。 もちろん、ジギングアングラーによって考え方はまちまちですが、自作品の1.5倍のコストが掛かり、なお且つ種類も限られている“既製品”を選択するメリットは、あまり無いのではないでしょうか。