MFVE 英国ミスターフォザーギルズシード
アーティチョークとは?食感が美味しい野菜の食べ方
アーティチョークとは?
地中海沿岸原産のキク科アザミ属の、毎年紅紫色の花を咲かせる多年草で、草丈は2mを超す場合もある大型の草花です。主な開花期は初夏~夏で、アザミに似た紅紫色の花を咲かせますが、アザミに似ていますが、キク科の多年草です。原産地は地中海です。 和名は朝鮮アザミと言いますが、日本に自生するアザミとは属が違い別の種類の植物とされています。鱗のようながくが、重なった若い蕾を食用とします。ヨーロッパやアメリカでは古くから野菜として親しまれているポピュラーな野菜ですが、日本ではあまり馴染みがありませんでした。 しかし、最近は日本でも見かけられるようになりました。アーティチョークは、蕾をゆでて、少し肉厚のがくや、蕾の芯を食べます。でんぷん質で栗の様なほくほくした食感があります。 仲間のカルドンも野菜として利用されていますが、アーティチョークとは違い蕾の他、日を遮って柔らかく育てた若葉も食べる事が出来ます。カルドンとアーティチョークは良く似ていますが、カルドンには棘があります。
由来・伝来
切り花としても出回っている植物で、元は野生のアザミでしたが古代ローマ時代以降品種改良が進んだ結果、アーティチョークとなった物です。イタリアでは蕾のがくをゆでて食べます。独特の苦みがあり、イタリアでは野菜として分類されます。江戸時代にオランダから日本に渡来しました。
アーティチョークを栽培する
種から栽培する
種まきは3月~4月、9月~10月に可能です。しかし春蒔きの方が育てやすいです。種はポリポットや箱や鉢に蒔いて発芽するまで乾かさないようにして下さい。発芽したら、ポリポットに苗が1つになるように、混み合った部分を間引きして本葉が5枚位になって苗が大きくなってきたら、鉢や庭に植え付けて下さい。あまり大きくなった苗は根付きにくいですので、タイミングを逃さないで下さい。 アーティチョークは株が直径1m程にまで成長する大きな植物なので、基本的に地植えの方が良いでしょう。苗をポットから出したら根鉢を崩さないように注意して植え、たっぷりの水を与えて栽培して下さい。
MFVE 英国ミスターフォザーギルズシード
アーティチョークの苗を栽培する
アーティチョークは移植を嫌いますので、苗を一度植えるとそこから動かせませんし、もしも苗を植え替えても、根付きにくいのです。なので、栽培する場合は、花が大きく、一株も大きく、増えると庭の一角を占領すると言うことを良く考えて、最初に植える場所を決めて下さい。植える場合ポリポットから出し、土を崩さないように定植して下さい。
肉料理と一緒に。脂肪の代謝を助けるダイエットハーブとしても有名です。 空気穴をつけた植物がしっかりと呼吸できる苗専用の配送箱でお届けいたします。 「おうち菜園」は、ガーデニング初心者でも安心して購入できる苗・種・鉢・培養土の園芸専門店。 苗は200品種以上、鉢はご家庭用から、カフェ・店舗用の大型プランターまで。こだわった有機種子や培養土・馬ふん堆肥、有機ニームオイルなども取り扱っています。
アーティチョーク栽培用土
水はけが良ければ特に土質を選ばず元気に育ちますが、酸性土壌を嫌いますので、植え付けの前に、あらかじめ用土に苦土石灰を混ぜ込んで土壌を中和しておいて下さい。庭植えの場合は、用土に腐葉土を混ぜ込んで水はけの良い環境を作っておいて下さい。さらに元肥として、完熟堆肥と油粕を混ぜ込んで下さい。。鉢植えにする場合は、赤玉土(小粒)6:腐葉土3:川砂1の割合で混ぜた土を使用して下さい。少なくても10号鉢以上の大きな鉢で栽培して下さい。
栽培に適した場所・日当たりとは
1年を通して日当たりの良い場所で栽培して下さい。冬の寒さには強いです。寒冷地を除いて冬越し出来ます。-2℃位まぜは枯れる事はありませんが地面が凍ったり、霜で枯れる事もありますので、冬には腐葉土や敷きわらを株元に敷いたり、周りの土を株元に寄せて土が凍結しないように気を付けて下さい。
アーティチョークの水やり
苗を栽培している時の生育期に、完全に土が乾くと、生育が衰えたり、枯れる場合がありますので、土が乾いていたら水を与えて下さい。しかし、水を与えすぎても根腐れを起こし易いので水の与え方に注意して下さい。特に水はけの悪い土の場合は、夏の水のやり過ぎに注意して下さい。日当たりの良い場所では土が乾きやすいので、株元を腐葉土や敷きわらで覆って土が乾き過ぎないように気を付けて下さい。
アーティチョークの肥料
アーティチョークを植え付けて栽培する前に、堆肥と油粕を土に適量混ぜ込んで植え付けて下さい。植え付け後は追肥として5月、6月に化成肥料を月に1回計2回与えて下さい。鉢植えの場合は生育期に液体肥料を2週間に1回与えて下さい。
アーティチョークの病虫害とは
アーティチョークは蕾が付くとアブラムシの被害を受けやすいので、水圧の強いジェットホースで飛ばして除去するか、または、牛乳を霧吹きで吹きかけて駆除して下さい。
アーティチョークの花言葉とは
アーティチョークには、大きな葉の先に棘があり触れると怪我することに由来して「傷つく心」「警告」「独立独歩」「傷つく恋」「そばにおいて」「孤独」「厳格」と言うような花言葉があります。 「傷つく心」は、重なり合うがくが守っている柔らかく繊細な花から連想してつけられたのでしょうか。「そばに置いて」は、葉に鋭い刺が沢山あるけれど、大きな美しい花を咲かせるからお願いと言うことかもしれません
アーティチョークの収穫
6月~7月の何枚も重なったような蕾が出てきたら、花が咲く前の柔らかいうちに収穫して下さい。少し蕾が開きかけている時が収穫の適期です。茎を3㎝~5㎝程付けてナイフやハサミで切り取って下さい。収穫の適期が短く時期を誤ると蕾の内部が発達して味が悪くなってしまいますので注意して下さい。収穫後は蕾をしっかり洗ってから調理して下さい。
アーティチョークの収穫後
アーティチョークの収穫が終って冬を迎えた株は枯れた葉や茎を全部取り除き、大きな剪定ばさみやのこぎりなどで思い切って根元近くを切り戻してしまって下さい。そうすることによって、翌年に茎数が増え花を沢山付けるようになります。残った株は冬越しの対策をして下さい。
※アーティーチョークの種
アーティチョークの冬越し
耐寒温度は-2℃位で、霜で多少葉が傷みますが、春になれば新しい芽が出てきます。地面が凍結したり強い霜が降るような寒冷地では、株元を腐葉土や敷藁でマルチングし、防寒対策をして下さい。積雪がある所では、降雪対策も必要となります。
アーティチョークの株分け
株分けの適期は9月中旬~11月中旬です。株元から出ている小株を掘り上げて株分けをします。葉が4~5枚程度の高さ30センチ以上の小株が目安です。親株からゴボウのように太い根でつながっているので、スコップなどで切り分けて新しい場所に植え付けます。
アーティチョークの主な栄養・効果・効能とは
アーティチョークはビタミンB群(ビタミンB1・B2・B6葉酸・ナイアシン・パントテン酸)やビタミンC・ビタミンE・などのビタミン類とカリウム・カルシウム・マグネシウムなどのミネラルを含んでおり、食物繊維も非常に多い野菜です。これらのことから期待される効果として次のことが挙げられます。 ◆便秘の解消の効能 アーティチョークの食物繊維総量は100gあたり8.7gと食物繊維が豊富とされるゴボウの1.5倍 近い量を含んでおり、水溶性食物繊維が多く摂取できるる野菜です。 ◆むくみの解消の効能 アーティチョークはカリウムの含有量が多く100g当たり430㎎位ありますので、ナトリウム濃度 を下げる為に溜め込んでいた水分を排出させてむくみを改善する効果が期待されます。 ◆ダイエットをサポートする効能 アーティチョークに豊富に含まれているペクチンなどの水溶性植物繊維は水分を吸収してゲル化 し、胃の中での消化時間を長くさせる働きや、糖の吸収を抑制し血糖値の上昇を抑える働きがあ ります。また、腸内環境を整える作用もあります。つまり、便秘解消・糖の吸収抑制・満腹感維 持・代謝向上など様々な働きによって、ダイエットのサポート効果が期待できるのです。 ◆老化防止の効能 アーティチョークは抗酸化作用を持つポリフェノールが含まれていると考えられており、活性酵 素による酸化ダメージから身体を守ってくれることで、皮膚や血管の老化防止・免疫力向上に高 い効果が期待できます。
アーティチョークの葉・茎・根の効能とは
※アーティチョークの根
一部の茎部分を除いて食用では無くハーブとしてハーブティー等に用います。アーティチョークの葉や根の部分には、非栄養性機能物質(三大栄養素などと異なる様々な生物活性を示す物質)が、含まれています。 ◆肝機能向上・生活習慣病予防する効能がある アーティチョークの葉には、シナリンとフラボノイドの一種のスコリモサイトが含まれており、胆 汁の分泌を促進する働きや、肝臓の解毒作用があり、アルコール摂取による二日酔いや肝臓のダメ ージ回復に効きます。その他、新陳代謝を促進して、血中コレステロールや中性脂肪を減少させる 働きがあります。 ◆むくみ予防・消化器系の不調を整える効能がある アーティチョークの葉に含まれるシナリン・シリマリンには腎機能の代謝促進機能や利尿効果が認 められ、カリウムの働きと合わせてむくみ解消に役立ちます。又、苦み成分のタラキサステロール は胃腸の働きを活性化させる作用があると考えられています。
◆美肌効果 アーティチョークの葉の苦みの素となる成分の一つであるシナロピクリンには、肌荒れ防止・弾力アップ・毛穴トラブル・(毛穴の開きや黒ずみ)等の改善に役立つと考えられています。 シナロピクリンは、蕾や茎にも含まれますが、葉の中に最も多く含まれています。 そのアーティチョークの葉から抽出されるアーティチョーク葉エキスは、美肌を作り上げる効果が認められてきています。
アーティチョークを使ったお酒です
アーティチョークのお酒チナールはイタリアの食生活に根付いています。チナールはアルコール度数16%位のワインをベースにしたアーティーチョークの葉と13種類のハーブを調合した甘めで苦みのあるお酒で消化を助ける、食後酒として造られた物です。
アーティチョークの葉をハーブティーに
大型の蕾が取れるのはフランス種や英国種、蕾が沢山取れるアメリカ種など、品種は何種類もあります。作り方は可食部分を採取し、綺麗に洗って水気をとり、干します。そして、よく乾燥したものを砕いて作ります。その効果は胃腸薬や胆石にも良いとされています。 ハーブティの入れ方として3分~10分程蒸らします。蒸らす時間や濃さはお好みで調整しましょう。
こちらの画像でも紹介させていただいた「ăn di アン・ディー」さんのアーティーチョークティの味は香ばしさと甘さが特徴で、自然の優しい味わいに癒されると思いますよ。
急に涼しくなった夜、いかがお過ごしですか?秋の夜長の始まりですね。そんな癒しの時間には「アーティチョーク茶」をお供にどうぞ。 ノンカフェインだから目も冴えないから夜のドリンクにぴったり。カロリーもゼロなので安心ですね。
飲み過ぎた翌朝のハーブティーの効能
アーティチョークの茶葉1:ペパーミント2位の割合でハーブティを作り、お酒を飲み過ぎた翌朝などに飲んでみて下さい。二日酔いの緩和と吐き気を和らげてくれます。
アーティチョークの食べ方とは
※食べ方 一見これが野菜?とかこれが食べる事が出来るのか?と思われる方も多いかと思いますが、日本ではあまりなじみがないのですが、ヨーロッパやアメリカではポピュラーな野菜です。食べ方は、蕾をゆでて少し肉厚になったがくや蕾の芯を食べます。がくをすべてはがした芯の部分は「アーティチョーク・ハート」と呼ばれ柔らかくて食べ応えがあります。可食部は蕾の部分です。収穫期は好みですが、直径10㎝~15㎝程度になる頃から開花直前まで収穫できます。収穫時期によって味が変わってきますので、好みの時期に収穫して下さい。花が咲くと食べられませんので、タイミングを逃さないように気を付けて下さい。 ①水を張って塩を入れたボールに、アーティーチョークを逆さにした状態で30分程付けておきま す。こうすることによって、蕾の間に入ったゴミや虫を取り除く事が出来ます。この時酸化して 黒ずむのを防ぐために、お酢またはレモン汁を水に加えておくと良いです。 ②がくの先端が手に刺さるので蕾の先を切り取って下さい。切り取ることによって火の通りも良くな ります。 ③レモン汁で、芯の部分に竹串がスット入るようになるまで、30分ほど茹でます。ゆで汁が黒く濁 りますし、茹で上げても硬いままですが、これで大丈夫です。 ④茹で上がったらザルにあげ、外側を十分冷ましてから、食べやすい大きさにカットするか、そのま ま1枚1枚がくをはがすようにして食べます。 ⑤このがくの付け根の部分についている微量の肉を、丁寧に葉でしごきだして食べます。ほんの少し しかとれませんが、味は少しえぐみは残りますが濃厚なソラマメの様でもあります。 ⑥中身のもじゃもじゃした部分が出てくるまで全てのがくをはがします。 ⑦もじゃもじゃした部分、毛状の部分は捨てます。 ⑧残りのアーティチョーク・ハートと呼ばれる部分を食べます。 ⑨上質なアーティチョークになるほど、一番おいしいのは茎の中の芯です。これをゆでるのは、甘さ を逃がさない為に、レンジで15分ほど過熱して、熱いうちにバターをのせて食べると絶品です。 芯以外は食べない方が良いようです。
アーティーチョークの食べ方
⑨可食部に対してかなりの量のゴミが出ますので、灰汁でお皿が茶色く染まる前に捨てて下さい。
茹でたアーティチョークの保存後の食べ方
茹でてカットしたアーティーチョークを保存するには、ローリエや粒コショウ、ニンニクなどと一緒にオリーブオイルに付けておくとお酒のおつまみなどに役立ちます。
アーティチョークの食べ方
こんな感じの食べ方も
アーティチョークの色々な使い方
※ドライフラワーにしてお部屋のインテリアに
生花店で売られているアーティチョーク
※アーティチョークを使って初夏のフラワーアレンジメントに アーティーチョークを中心にそれを取り巻くようにラベンダーやオレガノ・セージ・ユーカリなどのハーブを差し、初夏に咲くハーブのアレンジメントを作ってみて下さい。
バスハーブの効能
アーティチョークのハーブやサルビアなどのハーブを木綿の袋に入れて口をひもで縛ってお風呂の中で揉みほぐします。発汗を促してくれる効能があるので、ダイエット中の方や、体の冷えが気になっている方におすすめのバスハーブです。
ヘアオイル
アーティチョークのハーブ15g位をガラス容器に入れ、ハーブがしっかり隠れる位オリーブオイルを入れます。しっかり蓋をして2週間位漬けこみます。(毎日1~2回程振って下さい)2週間後綺麗に濾して保存容器に入れます。 傷みの気になる毛先などになじませるようにすり込み、後はシャワーで洗い流して下さい。髪を守り潤いを与えてくれるヘアオイルです。
まとめ
ヨーロッパやアメリカでは日常的に食べられているアーティチョークですが、日本ではまだ名前だけは知っているが、しかし、「食べられるのか?」や「食べ方は?」と言う方が多いかと思いますが、今後日本でも認知度が高まりそうな野菜になって来ました。 そんなアーティーチョークの効果効能や美味しく食べる食べ方などをご紹介しましたが、楽しんで頂けましたでしょうか。非常に食べるところが少ない割に、廃棄する部分が多いアーティチョークですが色々な有効成分が含まれており、健康にも役立つかと思いますので、時間を忘れてゆったりと楽しんでみて下さい。