アイスバーグって?
フロリバンダ系
系統・・・・フロリバンダ系 原産国・・・ドイツ 作出年・・・1958年 ドイツ名・・「シュネー・ビッチェン」 咲き方・・・丸弁平咲き・四季咲き・房咲き 樹形・・・・ブッシュ形 と つる性がある。 開花期・・・春がピークで秋に第2の開花。比較的に開花期が長く秋から冬の間しばらく咲き変わる。
アイスバーグの魅力
オーソドックスな花の形が魅力
バラの咲き方、花の形は様々で数多くあります。これは好みとも言えるでしょう。 花弁が複雑に重なったり、中心がくしゅくしゅと渦巻いていたりと色々な形がある中で、アイスバーグの花の形と言うのは比較的、シンプルな形です。
「バラの絵を描いてごらん」と言われて誰もが描く、いわゆるみんなが知っている「バラの形」ですね。 それがなおさら、真っ白な事と並んで清楚さを引き出します。 また房咲きなので、1本の茎につく花数が多いのは間違いなし。 さらに花もちがいいのでいつまでもきれいなままで言う事なし!のバラです。
アイスバーグの種類
枝変わり種
つるアイスバーグ
本来のアイスバーグと花の形などは変わりません。 つる性の方が茎が細くやわらかくどこまでもつるが伸びるので、定植する時に注意しましょう。 つるを這わせるためのオベリスクやフェンス、支柱などが必要になります。
ピンクアイスバーグ
白のアイスバーグの枝変わり種です。 白と同様、強健で花付きも多くて人気の種類です。
ブリリアントピンクアイスバーグ
ピンクのアイスバーグより更に濃いピンクの枝変わり種。 少し紫がかった色もあり、本来の白のアイスバーグと一緒に植えても素敵です。
バーガンディアイスバーグ
1番色の濃い枝変わり種であり、その名の通り深いワイン色が人気です。 親株と同じように花付きが良く、沢山のワイン色の花がとてもインパクトがありますね。 更にいつまでも花もちが良いので素敵な印象をもたらせてくれます。
アイスバーグは鉢植えでもOK
本来のブッシュ形であれば鉢植えでも。
つる性のアイスバーグは鉢植えにしても這わせる物が支柱などが必要になります。 本来の木立性の物であれば、鉢植えでも大丈夫。 横に少し広がる部分を剪定すれば、きれいに仕上げる事ができます。 庭などのスペースがない時にいいですね。
アイスバーグの育て方1/6 準備する物
鉢植えの場合は水はけの良い鉢で。
10号サイズで深型の大き目の鉢だと根がはりやすいです。 また鉢植えで1番気を付けたい水はけ。 素焼きの方が通気性は良いけれど、バラが成長すると土の植え替えなどが大変になってきます。 プラスチックのバラ用の鉢がおすすめですね。スリットがあり上げ底で底面に沢山の排水口があるのでバラの鉢植えに最適です。
質の良い土を使う
バラは若い苗でも価格はそれなりにするもの。末永くいつまでも枯らさないようにしたいですね。 そんなバラに大切な土作り。ちょっと手をかけてみましょう。
大切なのは、水はけが良い事、しかし乾きすぎるのは良くないので適度に水もちも肥料もちも良い土である事です。 水はけが良いのは赤玉土、土壌改良には牛糞などの堆肥が良いでしょう。
初心者はバラ用の市販の土
初心者の場合、既述したような土作りに自信がない時はバラ用の土が市販でブレンドされて売っていますので、利用する事をおすすめします。 バラには質の良い土に植えるようにしましょう。
アイスバーグの育て方2/6 定植
スペースを考えて植えよう
つる性であれば、つるを這わせる為のフェンスのそばなどに植えましょう。 木立性であれば、横に多少広がる習性があるので、横のスペースをあけておいてから定植します。 その前後にもともと植えている植物など、バラを植えた事で日照時間が減るなどの問題も出てくるのでよく考えてから植えた方がいいですね。
植え付ける時期は?
冬に接木された初めての春を向かえる新苗(1年苗)・・・・春~初夏に植える。 さらに春から秋まで育てられた苗、大苗(2年苗)・・・・・花が終わる時期の9月から秋、または3月から4月までの間に植える。
アイスバーグの育て方3/6 肥料の与え方
定期的な肥料を。
〇1.2月・・・寒肥。 緩効性の油粕や牛糞などの有機肥料。 〇3.4.6月・・芽出し肥。 これから芽が出てくる前に即効性の化学肥料。 〇9月・・・・お礼肥。 花がひと段落終わった後に化学肥料。
花がピーク時の5月からは1~2週間に1度の割合で液肥を与えるとより活発に生育します。しかし肥料の与えすぎは株が甘えてしまいますので要注意。
初心者は専用の肥料が一番!
何が合っているのか、肥料も考えて手作りする。それもガーデニングの楽しみ方ですが、初心者は市販のブレンドされているバラ専用の物がお勧めします。 特に鉢植えの場合は肥料をこまめに与えましょう。 肥料食いと言われるバラだからこそ、間違いない施し方をする必要があります。
アイスバーグの育て方4/6 剪定の仕方
こまめな剪定は花を咲かせ続けるが、、、
アイスバーグは四季咲きの中でも開花期が長く、花が咲いてその花がしおれてきた時にその下の5枚葉を切るとすぐに又新芽が出てきます。 それを繰り返ししていると咲き始める5月から霜が降りる12~1月くらいまで咲き続けます。
真夏であろうと冬であろうと咲き続ける、これも楽しみ方の1つですが、茎が細く花付きも小さな物であったり数が少なかったりします。 なのでその間に夏に弱剪定、冬に強剪定する必要があるのです。
夏は弱剪定、冬は強剪定。
開花のピークを過ぎても日々の花殻摘みを続けていると、数は少なくても小さめの花が咲いています。 これを9月ごろに弱剪定しましょう。咲いている花を剪定するのは少し気が引けますがそうする事で秋にまた沢山の花を咲かせてくれます。
株が休眠状態になる12~2月に冬剪定をします。 歯も自然に落ちて、枝も柔らかくしなるようになります。 全体を見て中央をより高めに株全体の形が扇型のようにすると格好が良いでしょう。 株全体の2/3くらい思い切り強剪定すると来春に向けてゆっくりと元気な新芽が伸びてきます。
アイスバーグの育て方5/6 つるの誘引の仕方
枝が柔らかくなる冬に誘引
株の具合、枝が柔らかくなっているか確認してから誘引しましょう。 株の一番外側にある枝、またはその近くの太くて長い枝があればその枝をできるだけ地面と平行に誘引します。 その株の外側より次に内側にある枝を、今度は地面より少し傾斜をつけて誘引して平行に誘引した枝と重ならないようにします。
このようにして徐々に中央に行くにしたがって傾斜も高くなっていき、一番中央は少し真っすぐに誘引します。 株の中心から左右対称にしても良いですし、スペースが無ければ同じ方向にフェンスに這わせるようにして誘引しても良いでしょう。
アイスバーグの育て方6/6 害虫対策
比較的、害虫はつきにくい品種
バラの一番の悩みである害虫。 株自体は植物の中でも丈夫であるけれど、その分虫にとっても美味しいのでしょう。葉を食いばんだり、つぼみをむしばんだり。 一番の被害はその成虫たちが産んだ幼虫が土の中の根を食い尽くします。
こうなるともう株自体が死んでしまい、枯れてしまいます。 殺虫剤である薬に頼るほかありません。 定期的にお勧めなのが「スミチオン乳液」。特に春に虫たちが活発なる時期はこまめな噴射が必要です。
肥料と殺虫の両方を兼ねた物。
液肥として有名な「ハイポネックス」に殺虫効果もある物が売られています。 両方の役割があるので手間が省けて一石二鳥! これと併用して虫が活発な時期には、「とうがらし木酢液」を週に1度くらいでこまめに噴射しましょう。 この他には春になる前に予防として根本にまいておく「オルトラン」なども効果的です。
まとめ
バラは育て方が難しくて苦手!という人が多いでね。確かに虫がついたり病気になったりする事が多いです。 しかしバラは、本来強い植物。少し気を付けていればいつまでもきれいな花を見せてくれます。
その中でもアイスバーグは虫がつきにくく、病気にもなりにくい、トゲも少なく、開花期が長いというメリットだらけの初心者向けのバラと言えるでしょう。
すでに新芽が出てきている場合は、その芽を生かす為にすぐ上の部分を剪定します。