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【花言葉辞典】「希望」の花言葉特集!花の由来や開花時期をご紹介

春夏秋冬、変化を織りなす花々は私たちに希望を授けてくれます。 「花言葉」には見た目通り艶やかで美しいもの、可憐な見た目とは相反する驚きの言葉もあり、興味深く思われることでしょう。 見る人に「希望」を与える「花言葉」を、季節ごとにご紹介します。
2020年8月27日
tsukibijin
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希望の花言葉 1/5. アネモネ(ホワイト)

アネモネは、4~5月に最盛期を迎えます。 はっきりした発色の赤やピンク、白、青、紫、複色もありカラフルです。 「見放された」「見捨てられた」「はかない恋」「fleeting love(つかの間の恋)」など、その花言葉には少し悲しげなものが目立ちますが、色によっては「希望」を花言葉に持つものもあります。

アネモネ/科名・属名

科名:キンポウゲ科/属名:イチリンソウ属 アネモネの学名は「anemone coronaria(アネモネコロナリア)」 日本の園芸店などで、アネモネと言えばこの種類が代表的です。

アネモネ/和名・英名

和名:牡丹一華(ぼたんいちげ)/英名:Poppy Anemone(ポピーアネモネ) この他にも、「花一華(はないちげ)」「紅花翁草(べにばなおきなぐさ)」、英語の別名で「wind flower(風に揺れる花)」といったものがあります。

アネモネ/原産地

ヨーロッパ南部から地中海東部沿岸地域にかかります。 十字軍や巡礼者の手によって、世界各地に分布されました。耐寒性があり初心者でも育てやすい花です。

アネモネ/花名由来

ギリシャ語の「anemones(風)」に由来しています。 穏やかな風の吹く春先に花が咲き始める様子からも連想できます。

アネモネ/花言葉由来

冒頭でも触れた悲しみを連想させる花言葉の由来は、これまで語り継がれてきた、以下の悲劇の伝説によるものなのでしょう。

愛と美の女神アフロデーテの悲劇

有名な愛の神である「キューピット」の母親が「アフロデーテ」でした。 ある時、キューピットが放った愛の矢が、アフロデーテの胸を刺してしまう事故が起こります。その時に、アフロデーテの目に入ったのが、「アドニス」という美しい青年でした。 愛の矢の傷を負っていたアフロデーテは、アドニスに恋の感情を持ちますが、狩りが趣味だったアドニスは、その最中に、怒りに燃えた猛獣に反撃を受けて命を落としてしまいました。 悲しみに明け暮れたアフロデーテは、アドニスの傷から流れる血を使って「アネモネ」を咲かせたのです。

アネモネに託された希望の言葉

アネモネの赤い花には「君を愛している」「あなたを愛します」といった花言葉があります。 愛にあふれたアフロデーテは、恋焦がれたアドニスの死に直面してどんな思いで「アネモネ」の花を眺めたのでしょう。 この他に、キリスト教が広まった頃より「受難のキリストの血」から咲いた花という伝承もあります。

花言葉は「希望」です。 悲しげで、絶望的な花言葉が並ぶアネモネの中で、未来へ光がさしているのを感じることが出来るものです。

真っ白な花色で太陽に向かうそのさまは、悲しみを乗り越え、真っすぐな希望の光を目指しているのでしょうか。

花言葉は「信じて待つ」です。 キリスト教の教えの1つである「イエス・キリストの復活」や、離れてしまった愛する人のことを、信じて待つ気持ちは「希望」と供にありました。

アネモネ/希望の誕生花

1月22日・3月12日・3月13日 ・4月6日 ホワイト=4月2日、レッド=4月4日

アネモネ/開花時期

最盛期は4月です。店頭に出回るのは3~5月で、咲いた花は3~5日ほど持ちます。

アネモネ/希望の花言葉を持つ素直な花

特徴

アネモネは、温帯から熱帯にかけておよそ100種あまりが分布しています。 花の高さは15~50cmで、花径5cm近くの大輪の花を咲かせる宿根草で、6~8枚の花びらに見えるものは実際は「がく片(ガクヘン)」です。


初心者向きで育てやすい

日本では、秋頃から芽を吹きはじめ春に花を咲かせます。初夏に地上部を枯らし、塊根(かいこん)を作ってから休眠期に入ります。地上部が枯れるまでは、土の表面が乾いてから、鉢底から流れ出るようにたっぷりの水を与えます。 休眠期の真夏は、雨のかからない日陰に置いて、土は完全に乾かすようにします。10月頃から水やりを再開してください。 水はけの良い土と、日当たりを好み、多肥を嫌いますので、この点に注意しておけば、植え替えず土を足していく程度で、何年も花を楽しむことができます。

希望の花言葉 2/5. トルコキキョウ(カラー全般)

5~8月に花を咲かせる「トルコキキョウ」の花色は、代表的な紫に、赤、ピンク、黄、青、白、そして覆輪があります。 花言葉は「希望」「優美」「appreciation(感謝します)」「calming(穏やか)」などです。

1930年代に日本へ上陸したトルコキキョウは、当初の花色は紫一色で、一重咲きの小さく可憐な姿をしていました。 その後しばらくしてから改良が進められていきます。 フリルのような花びらをしたものや、八重咲、花色も複数に渡りますが、日本で品種改良されたものは、大変美しく花持ちも良い、和洋問わずに利用できる、などと国内のみならず、世界各地で高く評価されています。

トルコキキョウ/科名・属名

科名:りんどう科/属名:ユーストマ属 トルコキキョウの学名は「Eustoma grandiflorum(ユーストマ・グランディフロラム)」で、旧学名は「Eustoma Lisianthus(ユーストマ・リシアンサス属)」です。

トルコキキョウ/和名・英名

和名:トルコ桔梗(トルコキキョウ)/英名Lisianthus(リシアンサス) 「トルコギキョウ」と濁した発音で呼ばれることもあります。 別名として日本でも「ユーストマ」と表記されたり、英名では「TexasBluebell」、「TulipGentian」また単に「Gentian」「Eustoma」と呼ばれることもあります。

トルコキキョウ/原産地

北アメリカ(テキサス州周辺)から、メキシコ北部にかかります。 花名の「トルコ」は、原産地ではありません。

トルコキキョウ/花名由来

トルコ石を想像させるような青の花色と、紫の花色は桔梗の花のそれによく似ていることから云われていたり、形でいえば、ターバンを巻いたトルコ人の頭のようだからとか、桔梗の花の形にも見えるからそう呼ばれ始めたなど、様々な由来があります。

トルコキキョウ/花言葉由来

ユーストマとも呼ばれるトルコキキョウですが、ギリシャ語の「Eustoma」の「Eu」は日本語で「良い」、「Stoma」は「口」と訳されます。 この花の持つ形の良い唇のような、優雅な気品と愛らしい姿に由来しています。

トルコキキョウ/誕生花

6月28日・7月12日・7月20日 ピンク=7月10日 ホワイト=7月30日

トルコキキョウ/開花時期

5~8月に花を咲かせます。 店頭に出回るのは、5~11月で、1~2週間ほど咲いてくれます。

トルコキキョウ/希望の花言葉を持つ万能の花

品種改良により、姿形や色の多様性から冠婚葬祭を問わずに利用されることの多い花です。 八重咲のバラを思わすほどの、華やかな雰囲気が結婚式でも重宝されており「ブライダルフラワー」とさえ呼ばれています。

トルコキキョウの好む環境

育て方は、日当たりの良い場所で、水はけの良い土に植え付けます。 弱酸性の土と肥料を好むタイプなので、有機質を含む土に規定量の元肥をしっかり施しておきます。 雨などにあたり、土が酸性に傾けば苦土石灰をまいて中和させると良いでしょう。

希望の花言葉 3/5. ガーベラ(ホワイト)

ガーベラの花言葉は、色それぞれに花言葉が付いています。以下に、日本語と英語で記します。

ガーベラの花言葉は、色それぞれに付けられています。 ・ホワイト:「希望」「律儀」 ・レッド:「神秘」 ・ピンク:「崇高美」 ・オレンジ:「我慢強さ」 ・イエロー:「究極美」「親しみやすい」

英語での花言葉


・ガーベラ全般「cheerfulness(上機嫌、元気)」「beauty(美しい)」 ・ホワイト「purity(純粋)」「innocence(純潔)」 ・レッド「passion(情熱)」「love(愛してる)」「romance(ロマンス)」 ・ピンク「appreciation(感謝します)」「compassion(思いやり)」 ・オレンジ「you are my sunshine(あなたは私の眩しい太陽)」      「patience(忍耐)」 ・イエロー「warmth(あったかい・優しい)」「sunshine(陽の光)」      「friendliness(親しみやすい)」

ガーベラ/科名・属名

科名:キク科/属名:ガーベラ属 ガーベラの学名は「Gerbera spp」です。

ガーベラ/和名・英名

和名:ガーベラ/英名:Gerbera 大正時代初期に日本上陸した頃には「花車(はなぐるま)」「花千本槍(はなせんぼんやり)」などと呼ばれていました。「アフリカ千本槍」という別名もあります。 英語の別名は、「AfricanDaisy」「TransvaalDaisy」「BarbertonDaisy」です。

ガーベラ/原産地

ガーベラの原種が、20世紀初めの南アフリカにある金の採掘場で発見されたのが始まりです。 「ガーベラ・ヤメソニィ」というものが、現在一般的に出回っている品種です。 花の特徴として、外側にある「舌状」のものと、内側にある「筒状」のもの2種類の花びらから構成されています。新鮮であればあるほど、内側の「筒状」の花びらが締まっています。購入する際の参考にしてください。

ガーベラ/花名由来

ガーベラは、19世紀末にドイツ人の医師であり植物学者であった「ガーバー(Traugott Garber)」によって発見されたので、その名前にちなんで名付けられました。

ガーベラ/花言葉由来

太陽へ向かって大きく花を広げている積極的なイメージから「希望」「常に前進」と云われています。 また「神秘」については、中央の筒状の花びらが黒い種のものがあり、その中心から外側の花びらにかけての色のグラデーションが神秘的であることにちなんで付けられました。

ガーベラ/誕生花

2月11日・8月1日・9月27日 ・10月8日・10月12日 レッド=1月21日

ガーベラ/開花時期

4~10月の、気候の良い春と秋の期間に開花します。花が咲くと1週間から10日ほど続いて楽しめます。

ガーベラ/希望の花言葉を持つ堂々とした佇まい

俳句の世界では、ガーベラの季語は「夏」です。しかし、蒸し暑い日本の気候では、咲く花の数も少なめになります。 風通しが良く、適度に日の当たる家の軒下などの置き場所が向いているでしょう。 葉が茂りすぎ花が付きにくい時は、リン酸が足りずに、窒素の成分が多すぎるなど、肥料の種類に問題がある可能性がありますので見直すことをおすすめします。

一輪挿しなど、切り花を飾るときには、水の中にほんの一滴ほどの「酢」を垂らすと茎がシャキッとしますので試してみて下さい。 1本の茎に対してたった1つの花を思い切り咲かせているようすは、見ていて気持ち良く、こちらまで姿勢を正したくなる思いがします。

希望の花言葉4/5.スノードロップ(ホワイト)

出典: https://pixabay.com/ja/%E3%82%B9%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%AD%E3%83%83%E3%83%97-%E3%82%B9%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0-%E6%98%A5%E3%81%AE%E5%85%86%E3%81%97-%E8%87%AA%E7%84%B6-3-%E6%9C%88-2-%E6%9C%88-2136964/

スノードロップの花言葉は「希望」「慰め」です。 早咲きの球根植物で、10cm前後の草丈になります。花びら3枚で組み合わされる白く小さな花が、まるでランプのように下に向かってひっそりと咲いています。

スノードロップ/科名・属名

科名:ヒガンバナ科/属名:ガランサス属 スノードロップの学名は「Galanthus nivalis(ガランサス・ニヴァリス)」です。

スノードロップ/和名・英名

和名:待雪草(まつゆきそう)/英名:Snowdrop 別名は「ゆきのはな」「ガランサス」があります。

スノードロップ/原産地

スノードロップの原産地は「ヨーロッパ」「西アジア」です。

スノードロップ/花名由来


スノードロップの学名である「Galanthus nivalis(ガランサス・ニヴァリス)」の「Galanthus」はギリシャ語では「乳のように白い花」を表し、そして「nivalis」はラテン語の「nivas(雪)」を語源としています。 これは「雪の中、または近くで成長する」といった意味を持ちます。 また英名である「snow drop」は、直訳どおり雪のしずくのように見える形からも由来しています。

スノードロップ/花言葉由来

寒さの厳しい季節に、健気に可愛らしい花を付けるようすは、これからやってくる春に希望を託しているように見えることから「希望」「慰め」という花言葉が付いています。 他にも、楽園を追い出されてしまったアダムとイヴを哀れんだ天使によって、舞い落ちる雪がスノードロップに変えられ「もうすぐ春が来ますから、絶望しないでください。」と慰めたという伝説もあります。

国によっては、死を希望する象徴にもなる花

イギリスの地方で、「乙女ケルマ」の悲しい言い伝えがあります。 傷を負い亡くなった恋人の上に、ケルマは、スノードロップをそっとおきました。その後、恋人は目覚めることもなく、雪のしずくと化してしまいました。 この話から、スノードロップは「死」を連想する花として忌み嫌われている地方があるため、人へプレゼントをする際には、注意が必要です。

自己犠牲の思いと幸運があふれる花

自分に色がないことにコンプレックスを感じた「雪」が、花たちに「色を分けてください」と願いました。ほとんどの花から断られてしまい落ち込んでいたところに、スノードロップだけが自分の色を与えてあげ、そして真っ白に変わったと、ドイツでは言い伝えられています。 また、スコットランドでは、お正月前にスノードロップの花を見つけることが出来たら、次の年は「幸運に恵まれる」とも云われています。

スノードロップ/誕生花

出典: https://pixabay.com/ja/%E7%B5%84%E7%B9%94-%E7%B4%99-%E3%83%8A%E3%83%97%E3%82%AD%E3%83%B3-%E8%AA%95%E7%94%9F%E6%97%A5-%E7%A5%9D%E8%B3%80%E4%BC%9A-%E3%81%BC%E3%81%8B%E3%81%97-%E3%82%AD%E3%83%83%E3%83%81%E3%83%B3-%E3%83%86%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%AB-2561470/

1月1日・1月7日・1月16日・2月2日   ・2月26日

スノードロップ/開花時期

早春の2~3月に、残雪の中で咲き誇り、春の訪れを告げてくれます。

スノードロップ/希望の花言葉を持つ伝説の花

雪の残る季節に、小さいながらも立派に花を付けるスノードロップはヨーロッパでは「純潔」の象徴として扱われています。 カトリック教会で、2月2日に行われる「マリアの清めの祝日」には祭壇にこの花が飾られます。 多くの伝説や逸話を持つスノードロップの可愛らしさは、それだけ人々の関心を集めている証拠といえるでしょう。

花びらの先端に、緑色の斑点がちょこんと付いている花は「スノーフレーク」という名前です。 この花の開花時期は4~5月で、スズランやスノードロップにとても似た花を咲かせます。

希望の花言葉5/5.バラ(ブルー)

春夏秋冬に沿って、「希望」という花言葉を持つ花を1種類ずつ紹介してきました。 最後にもうひとつ、花を紹介します。

出典: https://pixabay.com/

バラは、元々青い花をつくる色素を持たなかったため、現実には存在しない「幻の花」と言われていました。 こうした理由から青いバラには「不可能」という花言葉が付いていました。 その後、青いバラが見事に誕生し、不可能が可能になった出来事から、花言葉は「夢かなう」と新たに名付けられています。

幻の花に託された「希望」の言葉

今では、インターネットなどでも購入できる「青いバラ」ですが、その背景には、気の遠くなるような実験を行ってきた企業努力があります。 色などの遺伝子を植物の中に入れることの出来るバイオテクノロジーの発展に伴って、日本とオーストラリアの企業により1990年から開発が始まりました。 12年後の2002年に「青の色素(デルフィニジン)」を多く持つバラを咲かせることに成功し、2004年に広報で発表、そして2009年から販売が始まり、現在に至っています。

トルコキキョウの中でも触れましたが、日本から色々な花の品種改良が行われ、世界中で称賛を受けています。 原種の野性的な美しさを愛しながら、そこから更に可憐で美しい花々が生まれてくる嬉しいニュースに「夢かなう希望」を持たずにはいられません。