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「パンジー」「ビオラ」「スミレ」の違いとは?徹底比較!

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「パンジー」「ビオラ」「スミレ」の違いとは?徹底比較!

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「パンジー」「ビオラ」「スミレ」の違いって?

種からでも苗からでも育てやすく、それほど手をかけなくても綺麗な花を咲かせてくれるパンジーやビオラ。 初心者におすすめの春の花壇に欠かせない存在ですね。

パンジーとビオラは、ポット苗の価格も大体同じくらい。 違うのは花の大きさだけ?と思っている人も多いでしょう。 また、園芸店で少し価格が高めの「よく咲くスミレ」や「虹色スミレ」というタグのついた苗を見かけることがあります。

わざわざスミレと断っているのは、パンジーやビオラとは育て方に違いがあるの?と疑問に思っている人もいるかもしれません。 今回は、この「パンジー」「ビオラ」「スミレ」の違いとそれぞれの育て方について、分かりやすく解説していきます。

「パンジー」と「ビオラ」の違いは大きさだけ?

パンジーは、スミレ科スミレ属に属し、野生のスミレを品種改良して作り出した品種です。 花が大きく、花色の種類が豊富なのが特徴です。 一方、ビオラも同じくスミレ科スミレ属に分類され、品種改良が重ねられて様々な種類が作り出されています。

パンジーに比べて花が小さい代わりに、一株にたくさんの花を咲かせるのが特徴です。 園芸業界では、5~10㎝くらいの大きな花を咲かせる品種をパンジー、2~4㎝くらいの小さな花を咲かせる品種をビオラと呼ぶことが多いようですが、厳密な違いはありません。

パンジーかビオラか、区別がつきにくい花の大きさが5cm前後の品種は、たくさん花を咲かせる性質があればビオラ、そうでなければパンジーと判断することができます。 しかし、この判別も厳密なものではありません。

パンジーとビオラの中間の「パノラ」って?

パンジーとビオラの中間的な大きさの花を咲かせる品種を「パノラ」と呼ぶこともありますが、一般的な知名度は高くありません。 よく分枝し、長い期間にわたってたくさんの花を咲かせるビオラの性質と、花色が豊富で大きな花を咲かせるパンジーの性質を併せ持った種類の花であるといえそうです。



「スミレ」と「パンジー・ビオラ」の違いは?

スミレは、パンジーやビオラの原種ともいえる野草です。 スミレ科スミレ属の総称を指すこともあります。 日本にも野山や草原、道端などに50種類以上の野生種が自生しています。

花は園芸種のビオラよりも小さめですが、性質は丈夫です。 パンジーやビオラが一年草もしくは二年草であるのに対し、野生のスミレは多年草で、痩せた土地でも繁殖する生命力の強い花です。

「よく咲くスミレ」ってスミレなの?



サカタのタネが開発した「よく咲くスミレ」という名前のタグのついた苗を園芸店で見かけたことのある人は多いと思います。 「スミレ」とわざわざ明記してあるからには、パンジーやビオラとは育て方が違うの?と思う人もいるかもしれません。

サカタのタネHPで調べてみましたが、「よく咲くスミレ」は、【普通のパンジーよりも小さい4㎝前後の中輪の花をたくさん咲かせるパンジー】という位置付けのようです。 パンジーは、一つ一つの花は大きいけれど、花の数が少ないので淋しい印象になることがあります。

その弱点を克服するために開発された品種です。 また、気温が比較的高い時期から栽培しても、茎が徒長せず、長い期間花を楽しめるという特徴もあるそう。 パンジーとビオラの良いところをさらに強化した、「パノラ」のような品種であるともいえそうです。

「パンジー」「ビオラ」「スミレ」の違いと育て方のポイント!

それでは、ここからは、パンジー・ビオラ・スミレの細かい違いと育て方のポイントについて詳しく説明していきます。 共通する項目に関しては、まとめて書いてある部分もあります。

パンジーについて

【パンジー】特徴

パンジーは、ヨーロッパに自生する野生のスミレを園芸用に品種改良した花です。 そのため、パンジーの野生種はありません。 19世紀ごろから改良が重ねられ、現在では数千種ともいわれる種類があります。 スミレ属の中では、最も人為的に手が加えられている花です。

【パンジー】名前の由来

花の咲いた様子が、うつむいて物思いにふけっているように見えることから、フランス語のパンセ(思想)という言葉が変化して、パンジーと呼ばれるようになりました。

日本には、江戸時代にオランダ経由で入ってきましたが、花の中央部分が人の顔のように見えることから「人面草」と呼ばれたり、蝶が羽を開いた様子に似ていることから「遊蝶花」と呼ばれたりしていたそうです。

【パンジー】花言葉

花言葉は、名前の由来と同じ意味を持つ「物思い」「思慮深さ」が有名です。 「私のことを思って下さい」「陽気さ」「思い出」などの花言葉もあります。

【パンジー】花色/花の形

原種に近い紫や青をはじめ、赤、黄、オレンジ、白、黒など、ありとあらゆる種類の色があります。 また、単色だけでなく、2色以上の色が入ったものや、花の中心に人の顔のように見える「ブロッチ」という模様の入ったもの、フリル咲きのものなどもあります。

【パンジー】植え付け時期

9月頃から苗が出回りますが、暑さの残るうちに植え付けると蒸れて枯れてしまうこともあるので、気温が下がってから植え付けます。 植え付けの適期は、気温が20℃以下になってからです。

【パンジー】栽培環境

育て方は簡単で、日当たりのよい場所を選んで植え付ければ、少々放任していてもよく育ちます。 特に午前中に多くの日光の当たる場所が望ましいです。 水やりは、土の表面が乾いていたら与えればよく、地植えであれば、基本的に自然降水のみで大丈夫です。

【パンジー】肥料の与え方

市販の培養土を使用する場合、元肥は培養土に含まれていますが、パンジーは10月頃から5月頃までの長い期間花を咲かせ続けるので、途中で栄養分が不足してきます。 そのため、生育状態を見ながら追加で肥料を与えましょう。

開花期間中は、こまめにあげると花が次々に咲きます。 必要以上に肥料をあげ過ぎると、根が傷んだり、害虫を引き寄せてしまうこともあるので、肥料の使用量はきちんと守るようにしましょう。

【パンジー】病害虫

ツマグロヒョウモンという蛾の幼虫は、スミレ科の植物を食草とし、園芸種のパンジーやビオラの葉も食べます。 1匹が株につくと、葉を全部食べつくしてしまうくらいに食欲旺盛です。 小さな毛虫のうちに退治しておきましょう。

春先になって全体的に徒長してくると、風通しが悪くなり、灰色カビ病が発生することがあります。 病気の葉や株は早めに取り去り、他の株に病気が広がらないように被害を最小限に食い止めることが大事です。

【パンジー】【ビオラ】育て方のコツ

花がら摘みをこまめに行う

パンジーやビオラは、10月頃出回る苗を購入して植え付けるのが最も簡単な栽培方法です。 花が咲き終わったら、こまめに花がら摘みをして種ができるのを防ぐことで、開花を長い期間楽しむことができます。

茎が徒長してきたら切り戻す

パンジーやビオラの株は、初めはまとまっていますが、成長するにつれて茎が徒長してきます。 そのため、寒さが和らいで、成長スピードが速まる春先(3月頃)に一度切り戻しするとよいでしょう。

風通しがよくなり、害虫の防除にもなります。 植え付けが早かった場合は、本格的に寒くなる前(11月頃)に全体的に株を切り戻しておくと、春になってたくさんのつぼみをつけます。

黄色くなった下葉は取り除く

病害虫を防ぐために、花がら摘みをする際に、黄色くなった下葉や枯れ葉も一緒に取り除いておきましょう。

【パンジー】【ビオラ】種の取り方

今栽培しているパンジーやビオラを来年も育ててみたいと思ったら、種をとっておきましょう。 (ただし、栽培しているのがF1種の場合は、必ずしも来年同じ色の花が咲くとは限りません) 花が咲いた後、花がらを摘まずにそのままにしていると、緑色にふくらんだ実をつけます。

この実が熟してくると、殻がはじけて種がこぼれてしまいます。 確実に種を集めたいならば、取りたい花を決めて、種の部分を小さい袋などで覆ってクリップで留めておきます。 自然に熟してはじけてしまっても、種は袋の中に入るので安心です。

ビオラについて

【ビオラ】特徴

パンジーと同じく、スミレの園芸種です。 パンジーよりも花は小さめですが、花つきはよく、株もこんもりとまとまる傾向があります。 また、パンジーよりも原種のスミレに近いため、耐寒性はパンジーよりも優れています。 開花期間も長めです。

【ビオラ】名前の由来

ビオラは、英名では「ガーデンパンジー」などとも呼ばれています。 もともとビオラというのは、スミレ属を指す言葉なのですが、大輪のパンジーと区別するために、小さい花をたくさんつける種類をビオラと呼ぶようになったようです。 和名では、三色(サンシキ)スミレと呼ばれることもあります。

【ビオラ】花言葉

ビオラの花言葉には、「誠実」「信頼」「純愛」「少女の恋」などがあります。 どれも、ビオラの小さな花から連想される花言葉ですね。 パンジーと共通の「物思い」「私のことを思って下さい」という花言葉もあります。

花色の種類は、パンジーとほぼ共通です。 ブロッチや、「ひげ」と呼ばれる細い筋が花びらに多数入っている種類もよく見られます。 ビオラは1980年頃までは数種類だったそうですが、現在ではパンジーに引けをとらないほど様々な色やバリエーションをもつ花が増えました。 今でも、毎年多くの品種が生み出されています。

【ビオラ】花色/花の形

【ビオラ】植え付け時期

ビオラも、パンジーと同じく外気温が20℃以下になってから植え付けます。 パンジーと同じ時期に植えても、ビオラの方が花の咲き始めるタイミングが遅くなる傾向があります。

【ビオラ】栽培環境

ビオラの栽培環境はパンジーとほぼ共通と考えてよいでしょう。 日当たりを好む点も同じです。 ビオラは花つきがよく、パンジーよりも頻繁に花がら摘みを行わなければならないので、奥行きのある花壇の奥に植えると手入れか大変です。 手の届きやすい手前側に植えた方がよいでしょう。

【ビオラ】肥料の与え方

肥料の与え方もパンジーとほぼ同じですが、ビオラの方が花を沢山咲かせるため、より多くの肥料が必要になります。 肥料が切れても枯れることはありませんが、開花が途切れてしまいます。 花がら摘みと液体肥料の施肥をこまめにするのが、ビオラを長く楽しむコツです。

【ビオラ】病害虫

病害虫もパンジーとほぼ共通です。 ナメクジやアブラムシ、ヨトウムシなど様々な害虫がビオラを食用にしています。 ビオラの方が株が小さく、花や葉が密になっていることもあって、害虫の被害に気付きにくいことがあります。

気が付いたら葉が食べられて穴だらけ…ということも有りうるので、早めに予防の薬剤を散布しておくとよいかもしれません。

スミレについて

【スミレ】分類/特徴

単にスミレという場合、スミレ科スミレ属の総称を指す場合と、パンジーやビオラとは分類の違うビオラ・マンジュリカ(Viola mandshurica)という種を指す場合があります。

種を指す場合、園芸愛好家の間では、パンジーやビオラと明確に区別するためにマンジュリカと呼んでいる場合も有ります。 日本全土に古来から自生している山野草で、盆栽などでも親しまれています。 花の咲く期間は、3~5月頃とパンジーやビオラよりも短めです。

【スミレ】名前の由来

和名のスミレは、花の蜜の溜まる部分が大工道具の墨入れ(墨壺)に似ていることからそう呼ばれるようになったといわれています。 「スミイレ」→「スミレ」に変化したということですね。

春の訪れを感じさせる花であることや、ひかえめで可愛い花の形から、女の子の名前に用いられるケースも多く、明治安田生命の2016年度の名前ランキング・ベスト100では、漢字一文字の「菫」が54位に、ひらがなの「すみれ」が70位に入っています。

【スミレ】花言葉

道端にひっそりと咲くスミレの花言葉は、「謙虚」「誠実」「小さな幸せ」などが知られています。 花の小さなビオラに通じる印象がありますね。 珍しい白のスミレには、「無邪気な恋」という花言葉もあります。

【スミレ】花色/花の形

花の色は濃い紫色のものが多く、黄色や白のものもあります。 花の大きさは、2㎝前後のものが多くなっています。 花の大きさが同じくらいのビオラの花弁が扁平であるのに対し、スミレはとがっていて、蜜を入れる距(きょ)の部分もぷっくりと膨らんでいます。 葉は細長いか小さめのハート形で、茎はパンジーやビオラよりも長めです。

【スミレ】栽培環境/育て方のコツ

スミレは、どんな場所でも適応する野草ですが、直射日光が当たる場所よりも、半日陰のような場所の方がより栽培に適しているといわれます。 育て方のコツは、パンジーやビオラと共通です。

【スミレ】肥料の与え方

もとは野草なので、特に肥料を与えなくても枯れることはなく育ちますが、肥料を多めにあげると花の数が多くなります。 開花が終わった5月から梅雨に入る前までと、冬が始まる前の10月頃に追加で肥料を与えておくと、翌年も同じ場所に花を咲かせてくれます。

【スミレ】花を咲かせずに種をつける

スミレは、開花期に花を咲かせた後も、夏から秋の終わりにかけて「閉鎖花」と呼ばれる花をつけます。 見た目はつぼみのようですが、花びらの開かない繁殖のための花で、自家受粉して実になり、種を作ります。成熟してはじけた種は、表面にアリの好む甘い物質が付着しているので、アリによって離れた場所へ運ばれていきます。

これは、開花期間の短いスミレが、生育地を広げながら繁殖していくために生み出されたシステムだと考えられています。 園芸種のパンジーやビオラにはこのようなしくみはありません。

【スミレ】種の取り方

スミレは花が小さく、実に袋をかぶせて種をとるのは大変なので、閉鎖花の種をとるのがおすすめ。 閉鎖花の実が熟して上向きになってきたら、茎ごと取ってしまい、保存用のジップロックなどに入れておきます。 種の成熟は収穫された後も続いているので、いつの間にか実がはじけて袋の中に種が入っている…ということになります。

「パンジー」「ビオラ」「スミレ」一番人気はどれ?

パンジーは、19世紀から品種改良が行われてきましたが、そのうちにパンジーの中でも花の小さな種類を「ビオラ」と呼ぶようになりました。 園芸種としてはパンジーの方が歴史が古いのですが、最近は花の数が多く、長い期間咲き続けるビオラに人気が集まっています。

そのため、ビオラの改良種は年々増え続けています。 しかし、パンジーも中輪の花をたくさん咲かせる品種が出てきており、パンジーとビオラの境界線はどんどん曖昧なものになっています。

花壇や鉢植えに向いているのはどの種類?

パンジーは、株が大きく、花も大きくて見栄えがするので、広めの花壇などに向いています。 一度に咲く花の数もそれほど多くないので、こまめに花がら摘みをするのが面倒、という人にはパンジーがおすすめ。 ビオラは、小さな花が絶え間なく咲き続けるので、目立つ場所に置く寄せ植えなどに向いています。

横に広がる性質のある這性ビオラを、ハンギングバスケットなどに仕立てるのも楽しいかも。 ただし、こまめに花がら摘みをしてあげる必要があります。 野趣あふれるスミレは、寄せ植えにも使えますが、庭の片隅にさりげなく植え付けるのも愛らしいです。

「パンジー」「ビオラ」「スミレ」はどんな草花と相性が良いの?

パンジーやビオラとの寄せ植えでよく一緒に用いられるのが、アリッサムです。 白い花は、パンジーやビオラの花色を引き立てるアクセントになってくれます。 同じ春咲き一年草の中では、ストックやキンギョソウは、パンジーやビオラよりも背が高いので、コンテナなどに植えた時に立体感を出すことができます。

秋植え球根を使った寄せ植えでは、チューリップやムスカリがポピュラーです。 パンジーやビオラと一緒に植えると、球根の水やりが一緒にできるという利点もあります。 開花時期や栽培環境が共通している草花を選べば、育て方も楽になります。

「パンジー」「ビオラ」「スミレ」はエディブルフラワーになる?

スミレは、エディブルフラワー(食べられる花)として、昔からスミレの花の砂糖漬けなどで親しまれてきました。 オーストリアのエリザベート皇妃や 作曲家のショパンも食べたという記録が残っています。

作り方は簡単で、水洗いした花びらに卵白を塗り、その上にグラニュー糖などをふって乾燥させるだけです。 目にも舌にも嬉しいスイーツですね! パンジーやビオラもエディブルフラワーになるので、花びらをサラダやクッキー、ケーキなどに入れて食べることができます。

肥料や農薬などの残存成分が心配な場合は、エディブルフラワー用の苗や種で栽培したものを。 また、パンジーやビオラの茎や種には有害な成分が含まれているので、一緒に食べないように気をつけて下さい。

「パンジー」「ビオラ」「スミレ」の違い まとめ

パンジーとビオラとスミレの違いや育て方について詳しくなって頂けたでしょうか?

・パンジーは花が大きめで、一株に咲く花の数が少ない ・ビオラは花が小さめで、一株に咲く花の数が多い ・スミレは、パンジーやスミレの元になった原種で、世界中にたくさんの野生種が分布している というポイントを押さえれば、見分け方もすんなりです。

栽培する場所によって、パンジー・ビオラ・スミレを育て分けてみるのも面白いかもしれませんね。

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