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gardens(ガーデンズ) 鉢 エコポット丸型 5号 素焼き
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住友化学園芸 ベストガード粒剤 200g
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ガーベラとは?
キク科ガーベラ属。 切り花は季節を問わず、苗は春と秋によく見かけるガーベラは、育て方も難しくないため日本人の生活にすっかりなじんで溶け込んでいます。 また、品種改良が進み、世界で2000種以上の品種が流通しています。 日本だけでなく、ヨーロッパを中心にガーベラは世界中で栽培され、愛されています。 ちなみに、4月18日がガーベラの国産品種第一号が咲いた日として、「ガーベラの日」に登録されています。
①ガーベラの原産地と歴史
ガーベラの原種は約40種あり、熱帯アジアやアフリカに分布しています。 園芸種としてのガーベラは、19世紀末、イギリスの採種家ジェイムソン氏が南アフリカから持ち帰ったことから始まります。 南アフリカのトランスバール・ナタール地方に自生するジャソメニーという品種を中心に改良が進み、ヨーロッパを中心に多くの品種が生み出されました。 また、ガーベラという名前の由来は、医師であり、植物学者であったドイツ人ガーバーに敬意を表して付けられたものです。 日本にもたらされたのは、大正初期です。 その花姿から和名も付けられ、「花車」「花千本槍」「大千本槍」「アフリカ千本槍」とも呼ばれます。
日本でのガーベラの切り花生産
日本で一番生産されている切り花はキクですが、カーネーション、バラに続き、4位にガーベラが入ります。 静岡県、福岡県、愛知県、千葉県が主な産地です。 また、北海道や沖縄からも出荷されています。 育て方が確立され、多くの農家が切り花用のガーベラを栽培しています。
②ガーベラの花言葉
どの世代の人からも贈られてうれしい人気のガーベラです。 その花言葉も、プレゼントした相手に喜んでもらえるものばかりです。 ガーベラの花言葉は、その愛らしい花輪と明るい色合いで温かい雰囲気を作ることが由来と言われています。 ガーベラには、花全体のものと花色ごとのものと、多くの花言葉があります。 花全体の花言葉は、 “希望”“常に前進”“美しさ”“感嘆” です。 とてもポジティブな言葉がそろっています。 それでは、花色ごとの花言葉を紹介します。
赤いガーベラの花言葉
赤の花言葉は、 “神秘”“燃える神秘の愛”“前向き” です。 愛の告白やプロポーズの時に人気があるようです。 記念日に大切な方への贈り物にも最適です。
ピンクのガーベラの花言葉
ピンクの花言葉は、 “熱愛”“童心にかえる”“崇高美”“感謝” です。 恋に効く色と言われ、結婚式にもよく使われます。 小さい頃の思い出を誘ってくれる花とも言われています。
黄色のガーベラの花言葉の
黄色の花言葉は、 “究極美”“究極の愛”“親しみやすい”“優しさ” です。 長く連れ添ったご夫婦にピッタリの花です。 黄色は金運を上げてくれる色でもあります。
白いガーベラの花言葉
白の花言葉は、 “希望”“律儀”“純潔” です。 出発、旅立ち、新生活に贈りたい花です。 ホワイトデーの贈り物にも活躍しています。
オレンジのガーベラの花言葉
オレンジの花言葉は、 “冒険心”“がまん強さ” です。 チャレンジする人に贈りたい花です。 太陽を連想させるオレンジは、人のやる気を誘います。
青のガーベラの花言葉
青の花言葉は、 “神秘”“若き貴婦人” です。 希少価値が高い珍しい色なので、特別な人への贈り物に最適です。
③ガーベラの種類
品種が多岐にわたるガーベラですので、分類の仕方も様々です。 ただ、約2000種あるガーベラの見た目にその違いを見極めるのは、素人にはかなり難しいようです。 好きなガーベラを探す時は、これから紹介する花色や花輪の大きさ、花の咲き方をしっかり見て選びましょう。
ミニ系
ミニ系は花輪が10㎝未満のものをいいます。 「ミニガーベラ」として販売されている花輪が3㎝程度の苗も、ミニ系に入ります。
スタンダード系
スタンダード系は10㎝以上のものをいいます。 切り花の品種のほとんどは、スタンダード系です。
ガーベラの色
花言葉でも紹介した、赤、ピンク、黄色、白、オレンジが基本です。 まれに青もありますが、流通量はとても少ないようです。 青は、白いガーベラに色水を吸い上げ青く染めたものです。 ブラウン、緑もあります。 また、花弁の内側から外側にかけて色が変わるバイカラーも人気です。
ガーベラの咲き方
一般的なガーベラの多くは「一重咲き」ですが、咲き方も多彩な種類があります。 一重咲きの中心部に八重の細かい花びらが付くのが、「半八重咲」です。 花全体が子細かい花びらが、「八重咲」です。 他に、糸状の花びらを持つ「スパイダー咲き」、花びらの先端が巻いている「カール咲き」があります。
代表的な鉢花の品種
-5℃まで大丈夫な耐寒性の強い種類には、タキイ種苗の宿根ガーベラ「ガルビネア」があります。 関東以西の平地では3~12月中旬まで花を楽しめ、越冬します。 病害虫にも強く、育て方も易しい品種です。 中輪、大輪、スパイダー咲きと、ラインナップもそろっています。 同じく、寒さに強い種類で「エバーラスト」(ハクサン)があります。 こちらも連続開花性と強い耐病性があり、-5℃まで耐えることが出来ます。 切り花品種由来の大輪、「パティオ」(ハクサン)は豪華な花姿が特徴的です。
F1品種(一代交配種)として、生産者向けのカタログに種子販売で掲載されている主な品種も紹介しておきます。 フロリライン サンデイズ ロイヤル ロイヤルミニ レボリューション レボリューションメガ ジャガー カートホイール フェスティバル F1品種とは、異なる種類や系統の親から交配された品種で、仮に種が出来ても同じ花がさくとは限りません。 参考までに、このようなF1品種に対して、同じ品種の種が採れるものを、在来種、固定種と呼びます。
④ガーベラの育て方
ガーベラは花芽がついてから開花するまで時間がかかる花です。 きれいな花を咲かせるためには、どんな育て方をすればいいのでしょうか。
育てる季節はいつ?
ガーベラの生育適温は15~25℃です。 原種が自生する南アフリカの気候は、夏は冷涼、冬は温暖で、雨は少なく、日照が多い気象条件です。 苗を植えるのに良い季節は、3~4月頃、もしくは9~10月頃です。 苗に花芽がない状態がベターです。 ただ、30度以上の高温には弱いので、夏は直射日光の当たらない風通しの良い場所で育てるのがいいでしょう。 なので、夏の間はあまり花が咲かないか、花数が少なくなるかもしれません。 また、関東以西の平地では、路地で越冬も可能です。 0℃前後まで冷え込む冬は地上部が枯れ、休眠状態になりますが、春になったらまた新芽が出てきます。 寒冷地では、鉢やプランターに植え込み、凍らない室内で冬を越すようにしましょう。 極端な暑さには弱いですが、花を咲かせるためにはある一定以上の日光が必要です。 日照不足でも株は育ちますが、葉ばかり増えて、花が咲きづらくなります。 室内で育てる時は、特に明るい場所を選んで置くようにしましょう。
鉢
gardens(ガーデンズ) 鉢 エコポット丸型 5号 素焼き
鉢植えのガーベラは、1年もたたないうちに根が詰まってしまいます。 本当は春と秋に植え替えが出来ればいいですが、最低でも1年に1回は植え替えてあげたいです。 鉢は特に選びませんが、多くの種類は結構大きく育つので、5号鉢以上がおすすめです。 ガーベラは乾燥を好むので、しっかり下から水が抜けるものを選んでください。 素焼きの鉢、テラコッタ、プラスチックなど、お好みの物をお使い下さい。
土
創和 赤玉ボール小粒 14L
ガーベラは季節を問わず多湿を嫌う植物です。 ですので、水はけの良さが絶対条件となります。 小粒の赤玉土5、腐葉土3、パーライト2を混ぜた土を使います。 または、園芸店やホームセンターで販売されている一般的な培養土でも大丈夫です。 もし水はけが悪く感じたら、パーライトや軽石、ピートモスなどを混ぜるといいでしょう。
肥料
ハイポネックス マグァンプK 中粒 600g
鉢やプランターで育てる場合、あらかじめ土に緩効性の肥料を混ぜておくといいでしょう。 マグァンプKが一番手に入りやすい緩効性肥料です。 窒素-リン酸-カリ-マグネシウムの割合が、6-40-6-15となっています。 水溶性の養分はすぐに溶け出し、根から出る酸や微生物の働きで溶ける養分が長く植物の栄養を供給し続けます。 肥料切れも防ぐことが出来て、育て方も楽になります。 その上で、季節に応じて液肥や置き肥を使えば、ガーベラの成長をコントロールできます。 春や秋の涼しい季節は市販の肥料を通常濃度で施します。 ただ、窒素分が効きすぎると、葉にばかり増えて大きくなり、花芽が上がってこなくなることがあるので注意が必要です。 さらに、窒素が多すぎると軟弱苗になりやすいので、注意しましょう。 特に気温が上がる夏は育て方に注意が必要で、肥料を薄めにして株の様子を見ながら施肥するようにしましょう。
水やり
基本の育て方は、表土が乾いたらたっぷりあげる、です。 ガーベラは乾燥気味を好むので、過湿にならないように気を付けましょう。 過湿になると、根腐れを起こしやすくなります。 また、水が足りず乾燥しすぎると、成長が止まることもあります。 適度な水やりを心がけて下さい。 冬の季節は特に水のやりすぎに注意です。
ガーベラを種から育てよう!
先述した通り、市場に出回るガーベラの苗の多くが品種改良されたF1品種です。 花が終わったら種が採れますが、それを播いても同じ花が咲くとは限りません。 ホームセンターや園芸店、通販で販売されている種を購入したほうが、イメージ通りの花を咲かせることが出来ます。 国内の種苗メーカーもいろんな種類の種を販売していますが、大概が生産者向けで、500粒とか1000粒とか単位が大きく、一般の園芸愛好家にはなかなか手を出しづらい感じです。 発芽温度は20~25℃です。 植えた後は、光が届かないようにしっかり土をかぶせましょう。 一度植えたら、発芽まで湿度を保ち続けるのが育て方のポイントです。 3~4月、9~10月が種まきに適した季節です。
プランター
木製 プランター 2個 収納 木 ウッド ボックス 植物 植木 鉢 入れ物 花 鉢植え 小物入れ 【櫻文庫】
株が大きくなることを想定して、ある程度間隔をあけて株を植えるといいでしょう。 詰めて植えてしまうと、すぐに根詰まりを起こしてしまいます。 また、風通しも悪くなり、病害虫の発生が心配になります。
寄せ植え
寄せ植えは、ガーデニングの大きな楽しみの一つです。 是非、ガーベラを使って寄せ植えを作ってみましょう。 ポイントは三つです。 まず、生育温度が同じだと育て方も同じでよくなります。 春と秋に花を咲かし、10~20℃で元気に育つ花苗がいいでしょう。 二つ目は、乾燥気味を好む性質であることです。 水をたくさん必要とする種類の花と寄せ植えすると、ガーベラの根が弱る可能性があります。 三つ目は、明るい色合いで主役となるガーベラと、相性の良い形や色合いの種類の花苗を選びましょう。 ガーベラは直立性で上で大きな花を咲かせるので、脇には匍匐性の苗が合っています。 横に伸びる種類なら風通しの良い寄せ植えになり、病気や害虫の被害を防げます。 具体的には、ジプソフィラ、バコパ、アリッサム、這い性ビオラなどが、ガーベラと相性の良い寄せ植えアイテムと言えます。
地植え
関東以西の平地では、外で冬を越します。 -5℃まで枯れないガルビネアやエバーラストなどの種類であれば、路地での越冬はなお安心です。 花壇や庭でも、ガーベラは花を咲かせてくれます。 季節ごとの育て方のポイントは、まず夏に直射日光が当たらない半日陰に植えることです。 暑い日に、本当に地面が乾いてしまったら、水やりもしてあげて下さい。 冬は地上部の葉がなくなってしまいますが、春になったら新芽が上がってきます。 植え込むときに腐葉土をすきこみ、水はけがよくなるように作ります。 その際、緩効性肥料を混ぜ込むのもいいでしょう。
室内で育てよう
室内でも、ガーベラが咲いていれば部屋を明るくしてくれます。 季節に応じて室内での栽培も、花を長く楽しむ手段の一つです。 その際、株を出来るだけ明るい場所に置くようにしましょう。 日照不足は、花芽が形成されない原因となります。 寒冷地では、ガーベラは室内でしか越冬出来ません。 水のやりすぎに注意しつつ、春になって新しい葉が出てきたら植え替えてあげて下さい。
⑤ガーベラが元気がない時は?
ガーベラの株の元気がなくなった時、原因は色々と考えられます。 これまで述べてきた通り、まず多いのが日照不足です。 次が、水のやりすぎでしょう。 葉の色が薄ければ、肥料不足かもしれません。 また、季節によっては高温、低温も株に影響を与えます。 さらに、ここではガーベラがかかりやすい病害虫を説明します。
ガーベラの病気
うどん粉病
住友化学園芸 カリグリーン 1.2g×10 殺菌剤・肥料
うどん粉病とは、葉の表面に白い粉状のカビが生える病気です。 光合成が阻害されたり、葉から栄養を吸収されたりして、株が弱ってしまいます。 温度があって乾燥した季節に発生しやすいので、5~6月、9~10月に特に注意が必要です。 まずは、予防です。 葉が密集しないようにして、風通しを良くしましょう。 窒素過多も、株を軟弱にしてしまいます。 定期的に予防効果のある殺菌剤も有効です。 ダコニール1000などもいいですが、微生物農薬であるボトキラー水和剤も効果的です。 治療には、まず早期発見が大切です。 見つけたら、まずその病気が着いた葉をすぐに除去しましょう。 治療に有効な成分は、炭酸水素ナトリウムと言われています。 炭酸水素ナトリウムを含む重曹や食酢を薄めたものや、農薬ではカリグリーンに治療効果があります。
ガーベラの害虫
オンシツコナジラミ
住友化学園芸 ベストガード粒剤 200g
多くの花苗や野菜にとって、最も厄介な害虫のひとつです。 葉の裏に寄生し汁を吸い株を弱めたり、排泄物の上にすす病が発生したりします。 一度発生すると駆除が難しい害虫なので、予防に力を入れましょう。 ベストガード粒剤を根元に撒いておけば、かなり予防効果が見込めます。 臭いも少ないので、屋内でも使いやすい農薬です。 オンシツコナジラミが発生してしまったら、オルトラン水和剤、アドマイヤー水和剤などを散布しましょう。 ただ、卵まで駆除出来ないので、繰り返し散布することをおすすめします。 黄色に集まる習性のあるオンシツコナジラミは、黄色の粘着シートでも捕殺できます。 葉の裏を濡らすだけでサナギからのふ化を防いでくれるので、水やりの際に葉の裏まで濡らすようにしてみてもいいでしょう。
ハダニ
殺ダニ剤 粘着くん液剤 1L
こちらも葉の裏に生息し、高温乾燥状態で増殖します。 汁を吸い、斑点やかすり状の傷をつけてしまい、放っておくと株が弱ってしまいます。 発生初期で発見できれば、ガムテープなどを使った駆除が可能です。 また、水に濡れれば一緒に流れてくれるので、強めの水圧で葉に水をかけるのも一つの手段です。 農薬であれば、でんぷん由来の粘着くん液剤が、苗にも人にも余計な負担を与えないのでおすすめです。
最後に
開花したガーベラは、とても明るい気分にしてくれます。 種類も豊富、丈夫で育て方も難しくありません。 園芸店でお気に入りのガーベラの株を見つけて、一度栽培にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。