デュエル H3456-CL
第一精工 パックオモリ丸型 20号
関門工業 鯛玉オモリ タイプ2 20号
東邦産業 ウキゴム ヘッダー式
ささめ針 赤パワーステンスイベル 4号
ハリス シーガー エース 60m 1.2号
オーナー 前打ちチヌ
ライン 銀鱗 50m 5号 ナチュラル
プロマリン サーフブリーダー 25-390
20 クレスト LT3000-CXH
第一精工 釣り用オモリ ゴム管入リ20
ぶっこみ釣りは, 根魚やチヌ狙いに最適!
「ぶっこみ釣り (「投げ込み釣り」と呼ぶ場合もある)」は一般的な投げ釣り同様、虫エサを中心としたエサを針に付け、仕掛けを投げて沖にいる魚を狙う釣り方です。 とはいえ、一般的な投げ釣りと違い、使用する仕掛けが非常にシンプルであるため、根掛かりによって仕掛けを失ってしまっても、素早く新しい仕掛けを作り直すことが可能で、仕掛けを失うことによる経済的な損失も少ないのが利点です。
そのため、根掛かりの激しい釣り場における根魚やチヌ狙いには、最も最適な釣り方と言えるでしょう。 特に、シビアコンディションにおけるチヌ釣りでは、エサを食べるために、チヌが障害物周辺から大きく移動してくれない場合も多く、ぶっこみ釣りでないと攻めきれない場面も数多くあります。
ぶっこみ釣りの仕掛けの基本構成は?
一般的な仕掛けは?
筆者おすすめの仕掛けは?
竿やリールなどの基本的なタックルや、幹糸以外の各種仕掛けアイテムについては、一般的な“ぶっこみ釣りの仕掛け”の場合と同じです。
ぶっこみ釣りの仕掛けアイテム7つを解説!
ぶっこみ釣りの仕掛けはシンプルであるが故、1つ1つの仕掛けアイテムの選び方は、釣果を大きく左右します。 特に根掛かりの防止や、素早く作れる仕掛けのセッティングなどは、ぶっこみ釣りの仕掛けにおいて非常に重要なポイントとなります。 ここでは、ぶっこみ釣りの仕掛けに用いる、「道糸 (メインライン)」、「オモリ」、「クッションゴム」、「スイベル」、「ハリス」、「針」、「幹糸 [必要に応じて]」の、7つの仕掛けアイテムそれぞれの選び方と、おすすめの各種仕掛けアイテムとについて徹底解説していきます。
ぶっこみ釣り仕掛けアイテム1【道糸 (メインライン)】
ぶっこみ釣り用道糸 (メインライン)の選び方は?
ぶっこみ釣りでは、根ズレによる道糸 (メインライン)の劣化が深刻です。 根ズレによる劣化対策に有効とされているのはフロロカーボン道糸 (メインライン)ですが、数値上は耐摩耗性が高いものの、実際の釣りにおいては、頑丈な金属製のワイヤーでない限り、若干の耐摩耗性の高さはほとんど無意味です。 ですから安価である故、頻繁な交換も容易な“ナイロン道糸 (メインライン)が最適なのです。
ぶっこみ釣りは、仕掛けを遠投するには不向きな釣り方であるため、力糸は必要無く、50%の力で仕掛けを投げても切れる心配の無い、6号前後のナイロン道糸 (メインライン)であれば十分使い物になります。 なお、根ズレによる劣化によって頻繁に交換することに配慮し、リールに巻く量は150m未満にしておきましょう。
おすすめの“ぶっこみ釣り用道糸 (メインライン)”は?
デュエル H3456-CL
ぶっこみ釣り仕掛けアイテム2【オモリ】
ぶっこみ釣り用オモリの選び方は?
ぶっこみ釣りにおいては、オモリの中央部を貫通させた穴に道糸 (メインライン) (仕掛けによっては“幹糸”)を通す“中通しオモリ”が使われます。 市販されている中通しオモリには、様々な形状のものがありますが、完全な球体型やナツメ型の中通しオモリは、潮流や波によって海底を自在に転がってしまうため、根掛かりが頻発して使い物になりません。
第一精工 パックオモリ丸型 20号
そのため、根掛かり対策が最優先となる“ぶっこみ釣り”では、海底で転がりにくい“小判型 (カメ型)や鯛玉型”の中通しオモリがベストです。 重いオモリほど転がりにくいものの、海藻が繁茂している釣り場などでは、海藻の根元の奥深くまで仕掛けが到達してしまう可能性があるため、転がりにくさと沈下力のバランスの取れた“20号の重さ”のものを、筆者は愛用しています。
おすすめの“ぶっこみ釣り用オモリ”は?
関門工業 鯛玉オモリ タイプ2 20号
ぶっこみ釣り仕掛けアイテム3【クッションゴム】
ぶっこみ釣り用クッションゴムの選び方は?
仕掛けのキャスト時や回収時、オモリは自重によって落下するため、道糸 (メインライン)とスイベルとの結び目 (仕掛けによっては、幹糸とスイベルとの結び目)に常にぶつかることで、結び目の強度は低下していきます。 結び目の強度が低下することは、せっかく掛けた魚をバラしてしまうことにつながるだけではなく、キャスト時の破断によるけがの原因にもなりかねません。
第一精工 釣り用オモリ ゴム管入リ20
そのため、オモリとスイベルとの間にパイプ状のクッションゴムを通すことで、オモリが結び目にぶつかる際の衝撃を和らげ、結び目の強度低下を防止する必要があります。 クッションゴムが装着された状態で販売されている中通しオモリがあるほか、スイベルに容易にはまってしまわない (手ではめ込むことができない程度)太さの“ウキ釣り用ウキゴム”でも代用可能です。 長さは1.5cm程度あれば、十分な緩衝効果が期待できるでしょう。
おすすめの“ぶっこみ釣り用クッションゴム”は?
東邦産業 ウキゴム ヘッダー式
ぶっこみ釣り仕掛けアイテム4【スイベル】
ぶっこみ釣り用スイベルの選び方は?
小型の魚を狙う釣り方を中心に使用されている“タル型のサルカン”は、リング側のワイヤーの先端部が、ワイヤーの本線に巻き付いた構造をしているため、強度に問題があることは周知の事実でしょう。 とはいえ、ブッコミ釣りのターゲットは、最大でも体長が60cm程度 (体重は4kg程度)であるため、単純な破断強度だけを考慮すれば、大型のタル型サルカンであれば問題ありません。
しかしながら、タル型サルカンは構造故、外部からの強い衝撃を受けると変形し、強度が極端に低下しやすい弱点があります。 障害物が多く点在する海底を主戦場とする“ぶっこみ釣り”の場合、その弱点は致命的であるため、大型の魚を狙う釣り方を中心に使用されている“スイベル”の使用が不可欠です。 大きさについては、使うクッションゴムの太さを考慮し、4号前後のものが良いでしょう。
おすすめの“ぶっこみ釣り用スイベル”は?
ささめ針 赤パワーステンスイベル 4号
ぶっこみ釣り仕掛けアイテム5【ハリス】
ぶっこみ釣り用ハリスの選び方は?
ぶっこみ釣りにおいてハリスは、根掛かり時に真っ先に犠牲となる仕掛けアイテムです。 とはいえ、安価で粗悪なハリスを選択すると、せっかく掛けた魚をバラしてしまう原因を作りかねないため、ハリス選びは慎重に行う必要があります。 前述したように、フロロカーボンハリスは根ズレに対する有効な対策とは言い難いものです。
しかしながら、フロロカーボンハリスには“強いコシ”という特性があるため、潮流や波の影響が強い釣り場でも、水中でのハリスの姿勢が安定してくれる利点がありますので、フロロカーボンハリスを使うメリットは十分にあるでしょう。 太さは、根ズレによる強度の低下も鑑み、4号のものが無難でしょう。 また、長さについてですが、筆者はぶっこみ釣りにおいて、ハリスを長くすることによるメリットを十分に感じておらず、道糸 (仕掛けによっては“幹糸”)にハリスが絡み付くトラブルを回避するために、常時10cmとしています。
おすすめの“ぶっこみ釣り用ハリス”は?
ハリス シーガー エース 60m 1.2号
ぶっこみ釣り仕掛けアイテム6【針】
ぶっこみ釣り用針の選び方は?
ぶっこみ釣りでは主に、「チヌ針」と「マルセイゴ針」の2種類が広く使用されています。 チヌ針は形状故、針先の刺さりが非常に良好であるため、魚がエサをくわえた瞬間に素早くアワセを入れて、速やかに障害物周辺から魚を引きはがしたい“ぶっこみ釣り”には最適で、筆者も好んで使っています。 チヌ針を使用する際は、エサは短めに針付けして、早アワセでも確実に針掛かりするように工夫しましょう。
マルセイゴ針は吸い込みが良好で、根掛かりもやや少ない傾向があるものの、エサを吸い込ませている間に根魚が障害物の陰に逃げ込んでしまう恐れがあるため、筆者はあまりおすすめしていません。 根魚は大きさや時期を問わず、全般的に“大口でエサ”を捕食することが多いため、チヌ針の場合は7号、マルセイゴ針の場合は18号が最適です。
おすすめの“ぶっこみ釣り用針”は?
オーナー 前打ちチヌ
ぶっこみ釣り仕掛けアイテム7【幹糸 [必要に応じて]】
ぶっこみ釣り用幹糸の選び方は?
幹糸は、前述の“筆者おすすめの仕掛け”において使用します。 一般的な仕掛けでは、中通しオモリが道糸の上を自由に行き来するため、オモリと道糸との摩擦による道糸の強度低下の心配が拭えません。 そのため、糸グセがそれほどひどくはない状態であっても、道糸の交換を余儀無くされます。 ですから、ハリスと道糸との間に50cm程度の長さの“幹糸”を入れ、幹糸にオモリを通すことで、道糸の寿命を大幅に伸ばすことができます。
幹糸は道糸よりも強度が弱く、且つハリスよりも強度が強い必要があるため、ナイロンハリスの5号がベストな選択肢です。 また、3号のナイロンハリスをスナズリ (2本ヨリ)にして使用する方法もあり、オモリは通しづらくなるものの、根掛かり時のオモリの生存率を高めることが可能になります。
※ 下の動画では、スナズリの作り方の実演をしています。
おすすめの“ぶっこみ釣り用幹糸”は?
ライン 銀鱗 50m 5号 ナチュラル
ぶっこみ釣りのタックル2つを解説!
好釣果を目指すためには、仕掛けに合ったタックルを選ぶことが大切です。 ここでは、前述した“ブッコミ釣りの仕掛け”に合った「竿」と「リール」との、2つのタックルの選び方と、おすすめの各種タックルについて見ていきましょう。
ぶっこみ釣りタックル1【竿】
ぶっこみ釣り用竿の選び方は?
ぶっこみ釣りでは、投げ釣りに使用される竿が用いられます。 長さについては、竿掛けが使用できる“堤防や磯”などでは、素早い“仕掛けの回収”が可能な“4m前後の長い竿”が最適ですが、竿掛けが使用できない“テトラポットの上”などでは、取り回しの良い“3m前後の短い竿”に分があるでしょう。
オモリ負荷については、使用するオモリの重さよりも5号程度重いものが、よりパワフルでおすすめできます。 なお、竿掛けが使用できない釣り場では、必然的に竿は地面にじか置きとなるため、高価な竿の使用ははばかられるでしょう。
おすすめの“ぶっこみ釣り用竿”は?
プロマリン サーフブリーダー 25-390
ぶっこみ釣りタックル2【リール】
ぶっこみ釣り用リールの選び方は?
前述したように、道糸 (メインライン)を100m前後負けるリールであれば良いため、投げ釣り用リールでは糸容量が過多です。 また、投げ釣り用リールは大型であるため、竿掛けが使えない釣り場ではじか置きしにくく、不向きです。 そのため、様々な釣り方に使用可能な“汎用スピニングリール”が、ぶっこみ釣りにはベストです。
ただし、ぶっこみ釣りでは根掛かりを回避するために、仕掛けの回収を素早く行う必要があるので、最大巻き上げ長が長い“ハイギアタイプのリール”の使用を、筆者は強くおすすめします。 また、前述の通り、じか置きする場合の精神的なダメージを減らすためにも、安価な中古品を選ぶのが賢明かもしれませんね。
おすすめの“ぶっこみ釣り用リール”は?
20 クレスト LT3000-CXH
ぶっこみ釣りで, 大物根魚を狙い撃ち!
いかがでしたか。 ぶっこみ釣りはその名の通り、魚が居付く障害物周辺にエサをダイレクトにぶっこむ釣り方ですので、ベストな仕掛けとタックルで釣りに臨めば、効果的に大物根魚を狙い撃ちすることができるでしょう。