ジャッカルが送る新機軸ルアー「スパイテール」
「スパイテール」とはルアーフィッシングを メインに取り扱う有名釣り具メーカー 「ジャッカル」が新たに開発した ニューコンセプトのミノーの事。 これまでビックベイトがメインだった ジョイント付きのS字アクションを 70mmの小型ミノーに搭載。 これにより小型のミノーでも よりリアルな動きを魅せることが 出来るようになり、スレたバスでも たまらず飛びつく仕上がりになっています。 スパイテールの魅力はまだまだ他にも有。 今回はこのスパイテールのインプレを お送りします。
スパイテールのスペック
スパイテールは全長70mm、重量4.3gと ライトなタックルでも十分に 扱うことが出来る小型のルアーです。 水中に何もせずにおいておくと ゆらゆらとゆっくり沈んでいく スローシンキングタイプで 使った感じとしてはサスペンションに 近い使用感だと思われます。 デフォルトのフックサイズは#14。 カラーリングはハーフミラーワカサギ カラーや弱光ギルカラーをを始めとした 10パターンのカラーリングが 用意されています。
スパイテールの機構
スパイテールのインプレでまず欠かすことが 出来ないのがその機構です。 全長70mm、重量4.3gのコンパクトな ボディに仕込まれているのはI字と S字のアクションを完璧に使い分ける ジョイント機構。 これまでビックベイトとその専用タックルの 専売特許だったS字のアクションを 通常のタックルでも使用可能にした 驚きの構造です。
I字系とは
ここで簡単にI字系とS字系の ルアーが何なのか解説しておきます。 I字系ルアーとはあえて過剰な アクションはせずに、いっそ何も しない方が釣れてしまうのではないか というコロンブルの卵的発想から 生まれたルアー。 超スローリトリーブで 水面直下を滑るように泳ぎ、弱った ベイトフィッシュを演出して 食わせる革新的ルアーでした。 有名どころで言えばこの スパイミノーを発売した ジャッカルの「セイラミノー」 などが挙げれます。
S字系とは
S字系ルアーとはビックベイトなどに 代表されるルアーの中間にジョイント 機構を仕込み、一体成型のルアーよりも よりナチュラルでまるで生きた魚の様な 動きを魅せるルアーの事。 ジョイントを仕込む機構の制限上、 基本的にルアーが大型化してしまうのは これまで避けれなく、主にビックベイトと 呼ばれるルアーにのみ使用されていた タイプの機構になります。 有名どころではイマカツの 「アユロイド」などがパイオニアとして 挙げることが出来ます。
スパイテールの特徴
この新機軸のジョイント機構を 採用したことによるスパイテールの 特徴のインプレッションを 紹介していきたいと思います。 スパイテールの特徴は リトリーブスピードによって アクションを大きく変える事。 スローリトリーブの時は ほとんど体を振らないI字の アクション。 逆に中速から高速の リトリーブになった時に ナチュラルなS字のアクションを 見せてくれます。 この本来ではありええない 2つのルアーアクションを 併せ持つことによって スパイテールはスレた バスにもアピールし 他にはない釣果を もたらしてくれるのです。
トゥイッチによるイレギュラーアクション
スパイテールはそのリトリーブの 変化によるアクションの違いによって バスを誘いますが、スパイテールの 実力はそれだけではありません。 スパイテールはトゥイッチングを することによって激しく左右へ イレギュラーなダートアクションを することが可能。 リトリーブの中にイレギュラーな アクションを混ぜることによって バスのリアクションバイトを誘い 釣果に繋げます。
静止状態でも誘うアピール力
スパイテールのもう一つの特徴。 それは静止状態でもバスを 誘うアピール力です。 その秘密はやはりジョイント機構に あり。 水のわずかな動きでも捕らえて 静止状態でも緩やかにボディを くねらせるのでその動きに バスは思わず誘われてしまいます。 さらにスパイテールは 後部のフックに毛が付いた フェザーフックを 採用しているのでより水の 抵抗を受けやすい仕様に なってるのです。
スパイテールの使い方
ジャッカルの公式ページに実際に スパイテールの使い方についての 動画がアップされています。 こちらを紹介しながら スパイテールの使い方を 解説していきたいと思います。
基本はI字のアクション
スパイテールの基本の動きとなるのは 超デッドスローリトリーブによる I字アクション。 動画の説明でもあったように リトリーブでルアーを引っ張って 来るのではなく、糸ふけを取るような 形でゆっくりと巻き上げて弱った 魚の動きを演出するのがキモ。 通常のI字アクション系ルアーとは 違い、デッドスローリトリーブでも スパイテールは微かに揺れ動くので さらにバスに対してナチュラルに アピールすることが出来ます。
バスが食いついてこない時は
I字アクションを行って バスが寄って来るのにいまいち 釣果に繋がらない。 そんな時はS字アクションの出番です。 デッドスローのI字アクションからの S字アクションへの変化は ベイトフィッシュがバスに 追われているのに気が付て 急に逃げ出す動きにそっくり。 思わずバスもその動きに騙されて 食いついてくるはずです。
トゥイッチによるイレギュラーな動きも効果的
トゥイッチングとはブラックバス、 シーバスなと問わず広くミノーを 使ったルアーフィッシングで 使われている基本テクニックの 一つ。 ロッドを下に向け、足元に 向かって小刻みにロッドを 動かして通常のミノーの アクションとは違った メリハリのあるイレギュラーな 動きを演出するテクニックです。 スパイミノーはこのトゥイッチングとも 相性抜群。 イレギュラーな左右への切れの良い ダートアクションでバスを誘います。
トゥイッチの基本はメリハリのある動き
スパイミノーでトゥイッチングをする時は I字アクションやS字アクションでも バスが食いつかない時にチャレンジして 見るのがおすすめ。 バスはイレギュラーに動くものに とっさに食らいついてしまう 性質を持っています。 トゥイッチングはバスの その性質を利用して食わせるのです。 キャストしたらまずは糸フケだけ取って ルアーは静止。 波紋が収まるころにトゥイッチをして アクションを開始させます。 その後はトゥイッチと静止の繰り返し。 静と動のメリハリのあるアクションが バスを思わず反応させ、釣果に 繋がります。
3種の動きを組み合わせて釣果アップ
ここで紹介した使い方はあくまで1例。 スパイミノーはI字、S字、トゥイッチの 他のルアーでは出来ない3種類の 動きの組み合わせで様々な アクションパターンを持つ 素晴らしいポテンシャルを持った ルアーであると思います。 実際に使ってみて自分だけの アクションのコンビネーションを 見つけるのもスパイテールで釣る 楽しみに繋がるのではないでしょうか。
これからを作る新機軸ルアー
以上でジャッカルの「スパイミノー」の インプレを終了しようと思います。 個人的な感想ですがこのタイプの ルアーはこれからの新機軸足りえる ルアーでは無いかと思います。 まだ発売して半年も経っていない 新しいルアーなのでまだありませんが 類似品も多くこれから発売されるのでは ないでしょうか。 それぐらいの新しさをこのスパイミノーに 感じました。 残念ながら現在は人気の為品切れしている所が 多く、なかなか手に入らないルアーではありますが ぜひ手に入れてその素晴らしさに触れてみてください。