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【初心者向け】わけぎ(分葱)の簡単な栽培方法を伝授!注意すべき病気&害虫対策も!

わけぎ(分葱)はネギの仲間です。秋に分葱の種球を植え付けて根元を残しながらくりかえし小ねぎとして収穫できます。春になると球根を掘り上げて、秋にふたたび植え付けることでつづけて栽培できます。わけぎは栽培が簡単で手間もいらず病害虫に強い重宝する野菜です。
更新: 2021年12月28日
ka123eru
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わけぎ(分葱)はすぐれもの

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料理でトッピングに青みがほしいときに重宝するのが小ねぎです。庭先などにあるといつでも料理に使うことができます。 しかも繰り返し収穫ができて使えます。ねぎの仲間の中でもとりわけ栽培が容易なのがわけぎ(分葱)です。 小ねぎとして、あさつきや九条ねぎなどと同様に料理に用いることができます。球根の部分は生でも食べることができ、生タマネギの代わりにもなります。

わけぎ(分葱)の特徴

わけぎはたまねぎとねぎのかけ合わせから生じたとされる野菜です。種子がなくすべて種球として植え付けて栽培します。葉ねぎや長ねぎは春まきすることが多いですが、わけぎの植え時期は秋で種球を植え付けます。

すぐに栽培・収穫できる

わけぎは9月、10月の時期に球根を植えて育てます。種球を9月に植え付けると10月半ばにはもう収穫をはじめることができます。とても短い期間で栽培できますから失敗しにくい初心者向きの野菜といえます。 育て方がかんたんなので家庭菜園をはじめる方、自信がない方はまずこのわけぎからはじめてみるのがおすすめです。種子で栽培する野菜や苗ものを買って定植する場合と比べて、その簡便さや丈夫さに驚かれると思います。

長く栽培・収穫できる

たまねぎとくらべると球根部分も含めて生で食べても辛みがほとんどありません。もちろん火を通すととてもやわらかくやさしい味わいに変化します。この点もわけぎのよさです。 したがってさまざまな料理に使える野菜となるでしょう。育て方がやさしいうえに10月中頃から4月過ぎまで長い期間にわたり収穫できます。そのあいだ料理にずっと使うことができます。少しでよいので栽培しておくといつでもほしいときに使える常備野菜となりえます。 わけぎはほかのねぎとくらべて春の時期にとう立ちしにくいです。ねぎの少ない時期にわけぎは収穫できます。その点も長所のひとつです。

コンパクトで場所いらず

わけぎのよさはそれだけではありません。葉がまっすぐ立ちあがる小柄な野菜ですので、庭先でも栽培スペースをとりません。畑の一番すみでもじゅうぶんりっぱなワケギが収穫できます。 またつごうでそのときに料理できなくても球根つきのまま収穫し新聞紙にくるんで冷蔵庫の野菜室に立てておけば、日持ちがします。その点でも重宝する野菜です。 ほかの野菜との混植もしやすいです。ベジタブルガーデンを試みたい方はぜひ候補の野菜に取り入れるとよいです。その姿かたちからユニークな庭になるでしょう。


わけぎ(分葱)の種球

種球については知り合いから入手するか、市販品の種球を購入することになります。市販の分葱に球根がついているときはそれが使えます。 種球については押さえてへこむものはさけて、ひとつひとつの種球がまるみを帯びて充実したもの、病気のないものを選びます。茶色の皮が鮮やかでしわやよごれがないものがよいです。

わけぎ(分葱)の栽培適地

基本的に日当たりのよいところがいいです。しかし半日でも日が当たる場所ならばそれで構いません。やせた土地よりは肥沃な土地を好みます。乾燥しやすい場所よりも比較的水持ちのよい場所を好みます。 ねぎの仲間のなかでは肥料がそれほど多くいりません。その理由はわけぎには植えつける際の球根に養分があるからです。栽培する際の肥料にそれほど注意する必要がありません。葉の色がうすくなってきた頃に肥料をおぎなえば育ちます。

プランター・鉢でも栽培できるわけぎ(分葱)

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プランターや植木鉢でも育て方は庭植えの場合とほぼ同じでじゅうぶん栽培できます。マンションのバルコニーなどでもとくに支障ありません。 ただしプランターや鉢の場合には水切れに注意し、水やりを欠かさないようにするのはほかの植物の育て方と同じです。

プランターから取り出した種球の保存

梅雨が来る前に葉が枯れます。その状態でプランターから掘り上げて、雨にあてないように日にあてて乾燥させます。さらに風通しのよい雨の当たらない日陰などにつるしてじゅうぶん乾燥させます。これでくさりにくくなります。

わけぎ(分葱)の栽培法

それでは実際の育て方を紹介していきましょう。適切な植え時期ならば育て方がかんたんなのでぜひ栽培をはじめてみてください。それほどスペースはいりません。

分葱を栽培する場所の準備


わけぎは種球を直植えします。植え付ける場所は前もって苦土石灰を1平方メートルあたりふたにぎりとたい肥をバケツに2杯まいてよく耕します。そのまま1週間おいてなじませます。畝は70センチ~90センチにします。

プランター栽培の場合

分葱の栽培には大きな野菜用プランターでなくても一般のサイズで育てられます。野菜用栽培用土もしくは赤玉土7、腐葉土(もしくは堆肥)3、有機質肥料ひとつまみをよく混ぜて使います。 プランターの底には鉢底石を入れておくと水のとおりがよくなります。その上に培養土もしくは自分でブレンドした土を8分目ほど入れます。

わけぎ(分葱)の栽培法:植え付け

分葱を畑や庭の畝に植え付ける際には次のようにします。畝の真ん中の条間に鍬の幅で溝を10センチほどつけてそこへ元肥として堆肥ふたにぎり、有機質肥料ひとにぎりを入れます。溝を埋めて畝を平らに整えます。 株間15センチ、条間30センチほどあけて2条で植えます。種球は2,3個ずつに分けて植え付けます。土がやわらかい場合には、芽のほうを確認して芽の反対側を土に押し入れるようにすると簡単です。芽の先が土から少し出るぐらいでよいです。 土がかための場合には、5センチほどの溝に上記の間隔で芽を上にして並べてその上に土をかけます。この場合も種球の芽の先が少し土の表面に見えるぐらいの浅めでちょうどです。 プランターや鉢の場合も同様で、ふつうのサイズのプランターならば4、5か所に間隔をあけてならべて植え付けます。

植えつけ後の管理

畑や庭の場合には水やりは基本的にいりません。よっぽど乾燥している場合には植えつけのときだけ水やりしその後はやりません。 その一方でプランターや鉢の場合には土の表面が乾いたら水やりをするようにします。乾燥には耐えますが基本的には水やりを欠かさないようにします。

葉が伸び始めたら

葉が伸びてきて10~15センチほどになったら有機質肥料を追肥し、土寄せを行います。プランターの場合も同じ時期に肥料を少量追肥として与えます。土寄せをすることで土の表面がほぐれて空気の流通がよくなります。 ねぎの根は酸素をほしがりますので、水の流通とともに空気の流通をよくしておくことが栽培のコツです。種球の栄養分も消費されますがこの時期に肥料をおぎなうことで分けつがよく起こり、葉がよく育ちます。

わけぎの肥料

長く栽培しますので、わけぎには完熟した堆肥と長くじっくり効く有機質肥料が合っています。くり返し収穫を行うつもりならば、追肥を葉の色や様子を見ながらその後も数回おこない、土寄せします。


わけぎ(分葱)の育て方:収穫の方法

ひとつの種球から20本ほどの葉が出てきます。それを束ねて収穫します。畑・庭・プランターとも収穫する際には根元から3センチほどを残して鎌、包丁、はさみなどで刈ります。 鎌を使って収穫するときには親指を下にして株の葉をまとめてつかみその下を刈ると比較的安全に刈れます。収穫後に追肥と土寄せをするとよいでしょう。 根元を残した場合には、しばらくするとふたたび葉が伸びてきます。春までに多いと5回ほど収穫できます。

べつの収穫法

もちろん葉を球根ごと収穫することもできます。しかしその後の収穫はできなくなります。球根部分もいっしょに料理に使えます。球根の部分は火を通すととてもやわらかくなります。

種球を育てたいとき

その後、株の球根を秋以降も使う場合には春以降は収穫せずに3月までに少量の追肥を行って葉が枯れるのを待ちます。葉が枯れて倒れる時期に掘り上げて球根を回収できます。 丁寧に掘り取り、数日間のあいだ畑や庭で乾燥させ、さらにその後風通しのよい日陰でつづけて乾燥させます。そのあいだに葉や根は取り除いておきます。 そうして十分乾燥したものをタマネギのネットに入れて日陰の風通しのよい場所につるしておくと、つぎの植えどきまで保存することができます。

わけぎ(分葱)の育て方:わけぎの病害虫

わけぎ(分葱)は病害虫が気にならない野菜です。まれにアブラムシがつくことがありますが、大きく広がることはあまりなく除去してしまえばよいです。 万が一広がった場合には、わけぎに適用のある薬剤を用います。またスリップスが葉の一部を黄変させてしまうことがありますがアブラムシと同様です。 その一方で種球には保存法によっては病気が入りくさることがあります。梅雨時でもじゅうぶんに風通しをよくしてあまりタマネギ袋に詰め込まないようにするとくさらせにくいです。