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【枝豆】栽培を始める前に知っておきたい3つのコツをご紹介!

ビールのおつまみなどの定番食材として知られている枝豆。 今回は枝豆の栽培についてご紹介いたします。育て方のコツとしては、種まき、苗の植え付け、肥料の与え方や水やりなど。プランターでも簡単に育てられる枝豆、大豆としても食べられます。ぜひ栽培に挑戦してみてください。
2020年8月27日
printemps117
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枝豆を育ててみよう

枝豆と大豆は同じ?

ビールのおつまみの定番ともいえる枝豆ですが、枝豆は大豆の未成熟の時期に収穫したものなので、実は枝豆と大豆は同じものだとご存知でしたか? 主茎と分枝に分かれ、枝それぞれに豆の鞘ができます。花は、白や紫色で、房から3~4つほどの花が咲きます。 枝豆は野菜として分類されていますが、大豆になると豆類に分類されます。

枝豆のさやについて

枝豆のさやにはうぶ毛が生えており、2~3粒ほどの実が入っています。栄養価も高い枝豆は、甘みがあり食べやすく、夏バテ防止にも役立つ食材です。

枝豆の栄養価と食べ方

枝豆には、タンパク質やビタミンB1・B2、ビタミンCも多いのが特徴です。 茹でて食べることが多いと思いますが、茹でても栄養価はあまり変わりません。冷凍保存もできます。

栽培する品種について

枝豆は、莢の毛色によって白毛と茶毛、また種皮の色によってできた茶豆、黒豆、一般種である緑豆に分けられています。 また早生種、中生種、晩生種の使い分けとしては、早まきには早生種、遅まきには虫~晩生種を選ぶようにします。 茶豆は独特の甘みと風味があり、近頃人気がありますし、「地方品種」といって、黒豆の最高品種である「丹波黒大豆」や「フクユタカ」などを作ることもできます。 品種の中には、枝豆用に開発された品種もたくさんあります。枝豆として食べる黒豆の品種やビールにより相性がよい品種などもあります。

枝豆栽培のコツ

枝豆栽培の3つのコツをご紹介いたします。 【枝豆栽培のコツ1】 枝豆栽培は比較的簡単ですが、栽培中に気を付けたいのは「乾燥」です。 枝豆の株は、根が浅いために乾燥に弱く、特に花が付いてから乾燥してしまうと収穫量に影響が出ます。 乾燥しないように毎日たっぷり水やりすることを忘れないように気を付けましょう。 【枝豆栽培のコツ2】 枝豆の種まきをする際に、種を鳥に食べられる鳥害を受けることがあります。 種から栽培する際は、鳥などに食べられないようにしましょう。 種まきした後は、ネットなどで保護することをおすすめしますが、万が一鳥害を受けても発芽率が高まるように、一つの種まき個所に、3~4粒蒔くようにします。 【枝豆栽培のコツ3】 枝豆は日当たりのいい高温な場所を選んで育てるようにしましょう。 連作は病気や虫害が発生しやすくなりますので、1度枝豆を育てた畑やプランターでの連作は避けましょう。


育て方1.枝豆の栽培スケジュール

枝豆は、「実が入る時期に雨が必要」といわれています。よく、「誰でも簡単にできる」と言われている割には、「失敗した」という経験をよく耳にする、不思議な野菜でもあるのですが、実の入る時期に水が足りなかったことが原因というケースが多いようです。

育て方2.枝豆の栽培用土作りと準備するもの

枝豆は水もちの良い粘土質の土なら養分があまりなくても構いません。例えば田んぼの畦などに植えてもよく育ちます。 地植えにする場合元肥は使用せず、草木灰もしくはくん炭を土に混ぜ込んでおきます。 コンテナやプランターで栽培する場合は、市販でよくみられるような、肥料が含まれた培養土を使う必要はありません。例えば使い古しの培養土から古い根などを取り除き、一度日光に当てたものなどに草木灰やくん炭をよく混ぜておけばそのまま栽培用の土に使えます。

栽培で準備するもの

・枝豆の種または苗 ・野菜用培養土 ・直径9cmのポリポット ・スコップまたは鍬 ・苦土石灰 ・完熟牛糞堆肥 ・肥料(粉状肥料) ・移植ごて ・ポリマルチ ・じょうろ

育て方3.枝豆はプランターで栽培できるの?

枝豆はプランターで育てることができます。 プランターで枝豆を育てる際に必要なものは上記でお話ししたものとほぼ同じです。 プランターの大きさですが、横70㎝×縦30cm×深さ30㎝(容量35~40リットル)ぐらいの大型のものを用意するとよいでしょう。 枝豆は水やりを多く必要とする野菜なので、じょうろやホースなど水やりしやすい道具をそろえておくとよいでしょう。

プランターでの株の植え付け方

上記でご紹介したサイズのプランターですと、約20~25cm間隔で1つのプランターに2~3株が目安です。 大きめのプランターですとついついたくさん植え付けたくなるかもしれませんが、苗の間隔が狭すぎると一つ一つが育ちにくくなるので、この間隔以上に狭くならないようにしたほうがいいかもしれません。 またプランター栽培する時にも鳥害やその他害虫などをプランター用防虫ネットを一緒に購入しておくのをおすすめします。

育て方4.枝豆の苗の選び方と植え付け方


ポリポットに蒔く場合

枝豆を種から育てる方法として、直播きとポット播きと両方でできます。ただし、直播きは鳥害に遭いやすいのでポット播きをおすすめします。 種をポット播きする際は、9cm程度のポリポットに種を2~3粒ほど、指の第一関節まで用土に押し込むようにして埋め込みます。種を植え付けてから7日~10日ほどで発芽します。

畝幅と種の蒔き方

ここからは、地植えとプランター栽培の両方を踏まえた育て方をご紹介いたします。 地植えにする際は、畝の幅を60cmぐらい取ります。 1か所に3~4粒を15cm間隔ぐらいで蒔きます。コンテナの場合は、幅60cmのものであれば、左右の2か所にそれぞれ3~4粒蒔きます。円形の植木鉢などの場合は、直径25cmぐらいのコンテナであれば、真ん中に1か所だけ穴をあけて3~4粒蒔きます。 発芽する時、豆自体が土の上に出てきて、そこから双葉になるので、そこを鳥に狙われて食べられることがよくあります。種まきした後は、寒冷紗や膨張ネットなどを被せて管理し、本葉が2~3枚出てきたら外すようにするとよいです。 発芽した瞬間から変形しているものは容赦なく間引くようにしましょう。

枝豆の苗の選び方について

移植栽培をする場合はポット植えを選びましょう。 プランターに植えかえる時に楽だし、株を傷めないからです。 苗は節が短く太いものを選ぶようにしましょう。

育て方5.枝豆の栽培中の手入れについて

枝豆を地植えで育てていた場合、本葉が出てきたら間引いて1~2本立ちにしていくことをおすすめします。 その後は基本的に放任しておいても大丈夫ですが、風通しを良くしておくことと、倒れないように支柱などで支えておくようにしましょう。 家庭菜園などで少量で大事に育てる場合は1本ずつ支柱をしておき、丁寧に育てていく方が、ある程度の収穫量を確保することができます。

枝豆の適芯について

「適芯」といって植物、の頂芽(茎の先端につく芽)を摘み取ることをこのように呼びます。よい実を育てるためにも「適芯」は大切な作業の一つです。 適芯をすると、植物はかわりに側枝を伸ばそうと成長が盛んになります。枝豆の場合、適芯をして側枝を増やすことにより、そこにも花がつくのでその分収穫量を増やすことができます。 たくさんの枝豆を育てるためにぜひ適芯を行うようにしましょう。 適芯を行うときは本葉に注目して摘み取るようにします。本葉は茎から3枚1セットで生えるのが特徴です。 本葉が5~6枚ほど生えてきたら、適芯を行うタイミングです。適芯のやり方ですが、茎の第5~6本葉から上の部分にある頂芽を切り取るようにします。枝豆の摘芯はこれで完了です。 その際は、ハサミなどを使わなくても手で摘み取ることができます。適芯は実の数を増やすだけでなく、上に生長しない分、草丈が低くなるので茎が手折りてしまうのを防ぐ役割もあります。 ぜひ適芯を行い、できるだけ収穫量を多くしましょう。

育て方6.枝豆の土寄せ、間引き、追肥について

栽培中は土寄せをして根針を良くしましょう

育てている枝豆の株が倒れないように土寄せします。土寄せすることで、根張りを良くすることにもつながります。 第一本葉が出た頃に株元に土を盛り、子葉は埋めてしまって構いません。 枝豆の間引きについては、丈が10cmほどになったら1か所2本ずつになるよう間引きをします。 密集して育てるのは成長の妨げになり、収穫に影響を及ぼすこともあります。


育て方7.枝豆の肥料の与え方、追肥の仕方

豆類は、根に根粒菌(窒素固定菌)が共生しています。この根粒菌は、豆の株から栄養素を分けてもらう代わりに窒素分を株に還元する働きをしています。 このため、豆類に施す肥料は、他の野菜の半分ほどで賄うことができます。 肥料を通常の野菜と同等に与えてしまうと、窒素分が多すぎてその結果、実がつかない「つるボケ」状態になってしまうことがあるので、施す肥料の分量には注意が必要です。

育て方8.枝豆の収穫時期について

枝豆が収穫できる時期の状態としては、実の7割ぐらいがぷっくりと膨らんできた頃です。プランター栽培の場合は、本葉が出てきて混み合いすぎていなければそのままで構いませんが、混みあっている場合は1~2本間引くようにします。その後は地植えと同様、そのまま放っておいてもかまいませんが、実入りの時期に雨が足りなくなると実が膨らまないことがあるので、さやが突き出して、晴天が続くようであれば水やりを多めにしましょう。 枝豆の収穫時期は、6~9月です。枝豆は種まきしてから80~90日後、開花してから40~50日後が収穫時期です。 枝豆は1個ずつハサミで収穫するのも構いませんが、株ごと引き抜いても構いません。 過熟すると黄色くなりますので、その前に収穫するようにするとよいでしょう。

育て方9.大豆にもなる枝豆、大豆として食べるには?

枝豆として育てる苗ですが、実は大豆として楽しむこともできます。大豆にする場合は、枝豆の段階で食べずにそのまま数株だけ残しておき、全体が茶色く枯れ、枝を振るとさやの中で豆がカラカラと音を立てるようになったら、大豆としての収穫時期です。 刈り取った後は、茎ごと束ねて風通しが良く、雨の当たらない場所でさらに乾燥させるようにします。 完全に乾いたら、豆をさやから取り分けて保存しておきましょう。

家庭菜園でぷりっぷりの枝豆を食べる喜びを

枝豆の育て方やコツなどを踏まえてご紹介しましたが、苗を植える場所や肥料のやり方、適芯などを忘れないように気を付けながら大きく育てていきましょう。 あと、乾燥にあまり強くないので水やりを忘れずにしましょう。 自分で育てた苗から実がなるのは枝豆に限らず、どんな野菜でも楽しいものです。ビールのおつまみやサラダなど大いに活用してみてくださいね。