シマノ チタノス チヌスペシャル 1000
デュエル STガン玉 C/S入
がまかつ カン付チヌ フック 5号 12本
シマノ 19 セイハコウ SP RC83
トヨフロン チヌ筏 かかり 120m 1.7号
シマノ 21 アドバンス イカダ 160
マルキュー くわせオキアミ 食い込みイエロー
マルキュー 生さなぎソフト
マルキュー ムギコーン
マルキュー 速戦爆寄せダンゴ
筏(イカダ)釣りとは
筏釣りとは、海に浮かんだ木製の足場である筏の上で釣りをする海の釣り方の一種です。主に近畿で人気のある海釣りのスタイルの一つで、初心者でも安全に海釣りを楽しむ事が出来るのが特徴。
筏の上はトイレも完備で女性や子供を連れた家族連れでも安心して釣りを楽しむ事が出来るので今、密かに人気を集めている釣りです。
1:筏釣りの魅力
筏釣りの魅力は、何と言っても海の上でのんびりとした釣りが楽しめる事。何人かの団体で行けば筏を貸し切って釣れますし、それでなくても筏には人数制限がありますから、人でごった返してごちゃごちゃした中で釣るわずらわしさもありません。
海の上に筏はありますが、波の静かな湾内に筏が設置されているので、船酔いに弱い人も安心です。船で筏まで行きますが、渡し賃も船での沖釣りより安価な価格なので、よりお手軽に海上からの釣りを楽しめます。
2:筏釣りで釣れる主な魚
筏釣りで釣れる魚で一番メジャーなものが、チヌ(クロダイ)です。チヌはしっかり生き締めをして持ち帰れば臭みもなく、おいしく刺身や塩焼きで食べられる魚。
また釣りの対象魚として有名で、古くからヘラブナ釣りに似た奥深さのある釣り方をする魚で、ベテランの釣り師にも大変人気のある魚です。
チヌ以外にも様々な魚が釣れる筏釣り
筏釣りのメインターゲットとなる魚はチヌですが、それ以外にも様々な魚を釣り上げることが出来ます。一例をあげれば真鯛やヒラメ、クエといった高級魚からグレやアイゴ、アオリイカなどといったバラエティ豊かな魚が釣れるのです。
3:筏釣りを安全に楽しむために
いくらゆったりと安全に釣りが出来るといっても筏釣りは海上での釣りです。万が一に備えてライフジャケットは必ず着用するようにしましょう。多くの筏釣りのポイントでも着用を必須としているので、無ければ筏に乗る事すらかなわない場合もあります。
楽しく釣るにはまずは安全から。しっかりと最低限の安全は自分で確保しましょう。
4:筏釣りのマナー
筏釣りは多くの人が同じ筏に同席する釣りです。他の釣り客に迷惑にならない様にマナーを守って釣りを楽しみます。常識の範囲でわかる基本的なマナーですが、お互い気持ちよく釣りをする為に必ず守るようにしましょう。
マナーの一例
激しく筏が揺れることになりますし、チヌは非常に音に敏感な魚です。走り回ったり、大声で騒いだりするのは止めましょう。小さい魚などはリリースしてあげましょう。
魚の血などが流れると釣れなくなってしまうため、筏上で魚を絞めたり捌いたりするのは厳禁です。アカエイなどの毒魚が釣れる場合もあります。周りに放置せずに細心の注意を払って海に返してあげましょう。周りの人の迷惑にならない様に荷物はコンパクトに纏めておきましょう。
5:おすすめの筏釣り業者を紹介
筏釣りをするには船で筏釣りのポイントまで連れて行ってもらう為、筏釣り業者に筏までの案内を頼む必要があります。ここではおすすめの筏釣り業者をいくつか紹介したいと思います。
カタタのイカダ釣り
南紀白浜のアドベンチャーワールド付近にある堅田漁業組合が運営している筏です。1回大人3300円とリーズナブルな価格で筏釣りが楽しめるおすすめポイント。筏にそれぞれトイレも完備してあるので女性の方も安心。
筏自体も田辺湾の養殖筏に隣接しているので、たくさんの魚が筏付近に回遊しているので真鯛やチヌを始めとしたさまざまな魚が釣れます。(※情報は2022年03月28日時点の物です)
カタタのイカダ釣りHP
金丸渡船
福井県の若狭本郷にある金丸渡船は、小浜湾にある渡船の中でも最も歴史のある老舗の渡船です。主な釣れる魚はチヌや真鯛、セイゴ、アジ、サヨリなど。船の料金は一人4000円からで、もちろん筏にはトイレも完備しています。(情報は2022年3月28日時点のものです。)
金丸渡船HP
長井かかり釣りセンター
関東では数少ない筏釣りが出来るポイントの一つが、神奈川県長井港にある長井かかり釣りセンターです。料金は一人6000円から、チヌ、シマアジ、イナダ、カンパチなどが釣れます。エサは長井かかり釣りセンターで販売しているので、タックルと仕掛けを持っていくだけでOK。手軽に筏釣りを楽しめるスポットです。
長井かかり釣りセンターHP
6:筏釣りのタックル
筏釣りのタックルはかかり釣りと呼ばれる釣り方のタックルを使用します。タックル構成はとてもシンプル。ロッド、ライン、リール、ハリ。基本はこのたった4種類です。ここではかかり釣りに使うタックルをご紹介します。
筏釣り用ロッド
かかり釣りのタックルに使うロッドは専用の物が販売されているので、それを購入するのが一番です。ただ、かかり釣りはヘラブナと同様に奥深い釣りとされ、それだけに種類が多く、初心者の方が選ぶのにはどんなものを選んでいいか分かりにくいかと思います。
初心者の方はまずは1.5mから1.8m程度の身長と同じかわずかに短いぐらいの竿が取り回しが良く、扱いやすいでしょう。繊細な竿なので慣れないうちは穂先を折ることもままあります。予備の穂先もあると万全です。
初心者におすすめのロッド
シマノ 21 アドバンス イカダ 160
有名釣り具メーカーシマノが出している、かかり釣り用ロッドのエントリーモデル「アドバンス イカダ」です。リーズナブルな価格ながら使いやすさ重視した先調子のロッドは、オレンジ色に塗装しており視認性が高く、感度の良いグラスソリッドを採用し、小さく敏感なアタリも逃がしません。
また、がっちりホールドするシマノオリジナルのスクリューリールシートにより握り込みやすく、ハイパワーXの恩恵によって、ネジレが少なくパワーのあるバットに仕上がっており、大物とも十分にたたかえるロッドです。
筏釣り用リール
シマノ 19 セイハコウ SP RC83
繊細で高感度の性能の良さが求められるかかり釣りのタックルのロッドに対し、リールはシンプルな機能にものになっています。かかり釣りは仕掛けを遠くのポイントに飛ばすことは無く、足元などの近場のポイントに落とすのが基本。
エサのダンゴが綺麗に底に落とせ、仕掛けが巻き取れるものであればいいので、極力シンプルな作りになっています。初心者の方はまずは安めのかかり釣り専用のエントリーモデルを買ってみて、かかり釣りのリールとはどんなものか、掴んでみるのがおすすめです。
初心者におすすめのリール
シマノ チタノス チヌスペシャル 1000
ロッドと同様シマノが出している チヌ釣りリールのエントリーモデル「チタノス チヌスペシャル」です。実売5000円を切るリーズナブルさ (2022/3/28現在)ながらその機能は必要十分。軽量で堅牢な作りで初心者でも扱いやすいので、かかり釣りタックルの入門向けモデルとしておすすめです。
筏釣りのライン
トヨフロン チヌ筏 かかり 120m 1.7号
かかり釣りタックルのラインは、基本的に1.5号から2号のラインが使用されます。ラインの材質はフロロかナイロンのどちらかを好みで使っている方が多いようですが、かかり釣りのタックルには、フロロカーボン製のラインをお勧めします。
フロロ製のラインは伸びが少ないためチヌの繊細なアタリを取りやすく、擦れに強いのでチヌの強靭な歯でも擦り切れることなく持ちこたえられるからです。
7:筏釣りの仕掛け
筏でのチヌ釣りの仕掛けは上の図の様にとても単純。メインラインから直で結んだハリにガン玉のオモリを付けるだけ。数多くある海釣りの仕掛けの中でもトップクラスにシンプルなもので、けれどもそれだからこそオモリの重さやハリの大きさの調整が重要となる奥深い仕掛けです。
筏釣りのオモリ
デュエル STガン玉 C/S入
チヌ釣りの仕掛けではオモリの重さを潮の流れなどで使い分けるので交換、調整が容易なガン玉をオモリに使うのがおすすめ。
基本的な考え方としては潮が緩やかなら仕掛けの モリを軽くするか、オモリ無しに。潮の流れが激しい時は仕掛けの モリを重くするという考え方で間違いありません。こればかりは経験なので、実戦で色々と仕掛けのオモリの重さを試してみましょう。
筏釣りのハリ
がまかつ カン付チヌ フック 5号 12本
チヌ釣りの仕掛けは専用のチヌ針を使うのが基本。サイズは1号から6号の物をエサなどによって使い分けるのが一般的ですが、初心者の方は3号辺りのハリで初めてみるのが良いでしょう。また、初心者の方にはハリにラインを結びやすい、管付きのハリがおすすめです。
8:筏釣りのエサ(付けエサ)
筏での釣りのエサには、直接魚に食わせる為の付けエサと、魚を寄せる為の団子(寄せエサ)の2種類が存在します。まずは付けエサについて解説していきます。
オキアミ
マルキュー くわせオキアミ 食い込みイエロー
数多くの海釣りで使われる海釣りのエサの代表格とも言えるのがこのオキアミ。筏釣りでも最もポピュラーなエサの一つです。筏釣りでは基本的にハリに1匹のオキアミをかけるようにして使います。
丸貝
チヌの歯は強靭で、貝などは貝殻ごと砕いて食べてしまうので、丸貝の様な小型の貝もチヌのかけエサとしてよく使われています。使われ方としてはそのままハリにかけたり、むき身にしてみたり、片方だけ貝殻を付けてみたりと、その時のチヌの食いつきによって変わってくるので上手く使い分けましょう。
サナギ
マルキュー 生さなぎソフト
昆虫の蛹がなんで海の魚のエサになるのか疑問に思う方もいらっしゃるとは思いますが、蛹も昔からチヌ釣りで使われてきた実績のある付けエサの一つです。蛹自体に浮力があるのでエサに蛹を使う時は注意しましょう。
コーン
マルキュー ムギコーン
いわゆるトウモロコシです。蛹に次いでなぜチヌが食いつくのか不思議なエサではありますが、これもきちんとした実績のある チヌ釣り用の付けエサの一つになります。基本はハリに2個から3個ほど付けて使います。
チヌは雑食性の非常に強い魚なので、地域によってはスイカを餌にする所もあるとか。意外に自分オリジナルの付けエサを探してみるのも筏釣りの楽しさの一つになるはずです。
9:筏釣りのエサ(団子)
マルキュー 速戦爆寄せダンゴ
筏釣りの撒きエサに使われる団子は、これの配合が筏釣りの楽しみ方の一つであるくらい重要なものです。基本は市販されている団子の元を買ってきて使います。しかし団子の中身は人によって千差万別。
市販の団子の元をいくつかブレンド配合して使っている人がほとんどですし、中には自分だけの秘密のエサを団子に配合している人も多くいます。始めのうちは市販の物をそのまま使うのが一番ですが、慣れてきたらそうやって、自分だけの団子の配合を見つけるのも醍醐味の一つです。
10:団子の配合の仕方
1/3:バケツにエサと水を入れる
撒きエサとなる団子の配合の仕方です。まずはバケツやタライなどの容器に団子エサのもととなる粉末を入れます。そのあと軽くかき混ぜて水とエサの元をなじませます。
2/3:適量水を加えて混ぜ合わせる
軽く水をなじませ終わったら適量の水を加えてしっかりとエサの元と水を配合します。この時配合する水の量は人によって様々なのですが、初めのうちは団子エサの袋に書いてある分量の水を配合して団子を作るのが良いでしょう。
なれれば混ぜる回数や水の分量、エサのブレンド配合などを調節して自分なりの配合の団子を作ってみてください。
3/3:団子を作る
しっかりと水と団子の元を配合し終わったら、つけエサを団子の中に仕込ませるようにして丸く握ってください。この時丸い球体になるように心掛けて握るようにするのが基本です。
11:筏釣りの仕掛けの投入の仕方
1/2:まずは団子を5、6個海に落とす
筏釣りの釣り方ではエサの投入の仕方にはちょっとしたコツがあります。まずは釣るポイントに着いたら、足元に付けエサの入っていない団子エサを5個から6個ほど撒きます。このとき、静かに団子を投入するようにしてください。
始めに投入するエサは魚を寄せる為のエサです。自分の仕掛けを投入するポイントより潮の流れの上手側に落とすのが、筏釣りでの釣り方のポイントの一つです。
2/2:仕掛けをゆっくり下ろす
団子を巻き終わったらいよいよ筏の釣り方の本格的な開始。中に付けエサを付けた団子をゆっくり海に投入します。この時必ず先に団子を投入したポイントよりも潮の流れの下手側のポイントに、つけエサ入り団子を落とすようにしてください。
クラッチを切ってゆっくり団子を落として、ラインがフケ始めたら着底した証拠。少しラインにテンションをかけて団子を割るようにするのが釣り方のコツです。
12:筏釣りのアタリの取り方
筏釣りの釣り方においてアタリの取り方は非常に重要です。釣り方のコツとしては、まず1つはラインのテンションを張り過ぎないこと。慣れるまではなかなか難しいと思いますがチヌなどの魚はアタリが繊細です。
軽くチョンとアタリが出たり、もぞもぞと震えるアタリだったりと、なかなか釣り方に慣れないと取れないものが多くあります。
アタリかな?と思ったら
筏での釣り方の基本は焦ってアタリが出たからと言ってあわせないこと。まずはアタリかな?と感じることがあれば、そっと竿先を送り出して見るのがチヌの釣り方の基本。そこでググッと抑え込まれるようなアタリが来れば、チヌが食いついている事が多くありますので要注意です。
アタリがきたら、竿尻を水平に持ち上げるような形であわせましょう。アタリに対して手首を使ってあわせるようなアタリの取り方では、竿先が折れる可能性もあります。
13:筏釣りにあると便利なもの
筏釣りは長時間座って釣ることになるので、なかなか人体に対する負担が大きいゲームです。快適に筏釣りを楽しむためにも、折り畳みの椅子や画像の様な折り畳みクッションを持参するのがおすすめ。より釣りを楽しむために体は労わりましょう。
筏釣りはシンプルだけど奥深い
筏釣りの仕掛けはとてもシンプルでエサもわかりやすい釣りです。一見単純で簡単そうに見えますがその底は計り知れません。穏やかな海の上で魚と1対1で静かに競い合う。そんな「シブい」楽しみに満ちています。ぜひそんな奥深く楽しい筏釣りの世界に足を踏み入れてみてください。