アライテント|トレックライズ 1 (1〜2人用)
モンベル|ステラリッジテント2型 /キャンプ/アウトドア/mcsts
ニーモ・イクイップメント|アンディ 2P NM-ADI-2Pグリーン(2人用) テント タープ 登山用テント 登山2 アウトドアギア
テント泊登山の魅力とは?
衣・食・住を背負って非日常へ!
テント泊登山の魅力は、なんといっても「衣・食・住」を背負って非日常の世界へ行くことではないでしょうか。 温かいストーブや宿泊者同士のコミュニケーション、小屋の親爺さんの山話。小屋泊の魅力も数えきれないほどあります。しかし、大自然の中でしか味わうことのできないプライベート空間と時間は、何ものにも代えがたい贅沢になるはずです!
キンと冷えた山中での夜。 テントと寝袋の温かさは、極上の幸せを感じることができます。 チャックを開ければ満点の星。 朝、結露して少し重たくなったテントを背負って出発する時には、「次はどこでテントを張ろう」と考えてしまうはず。 これから最高の一張りを見つけて、贅沢な時間を味わいに出かけてみませんか?
色々なタイプのテント
一口に「テント」と言っても、場所や季節など、どんなシチュエーションで使用するか、そして何人で使用するかによってテントの選び方は異なってきます。 キャンプ場で使用する場合はキャンプ用テントを、登山で使用する場合は登山用(山岳)テントをおすすめします。
キャンプ用テントは「居住性」重視!
アウトドアブランドだけでなく、アパレルやホームセンターなど多くのブランドからキャンプ用テントが展開されています。コストやデザインも様々ですが、全体的に空間が広く居住性が良いのが特徴です。登山用テントに比べて重量は重たくなりますが、車で荷物が運べる分、張形や前室の有無に合わせて必要なものを装備に加えていけば、リビングでの生活がそのままアウトドアに、というキャンプも可能です。
こだわりの料理を楽しむスペース、星を見るためのスペース、キッズが伸び伸びと遊べるスペース、などテントサイトには個性溢れるテントが見られるようになりました。
登山用テントは「軽量性・耐久性」重視!
登山用テントは、テント装備一式を背負わなければならないため、軽量でコンパクトになること、そして様々な環境に耐えうる強度があることが重要になってきます。 重量・デザインから無駄を省いた登山用テント。その特徴を次の項で紹介します。
登山用テントの特徴は?
登山用テントは、キャンプ用テントに比べ価格が高いものが多くなります。それは、生地や金属パーツ、ポールに、強風や降雪に耐えうる技術が詰まっているから。 そして、風を逃がし、過酷な環境でも素早く設営・撤収ができる工夫が、シンプルで美しい張形の秘密です。
テントを立ち上げる時に使用するポールの本数で、テントの張形や居住性が異なってきます。
張形「ドーム型」/ポール2本
よく見られるタイプの張形がこの「ドーム型」です。ブランドにより異なりますが、一般的にはインナーテントを2本のポールで立ち上げて張ります。展開するブランドが多いために選択肢も豊富で、初心者の方にも人気の張形です。
張形「Y字型」/Y字ポール
4隅をペグダウンしてからY字型ポールで立ち上げる「半自立式」テントです。ポールの重量が大きく削減できるので、荷物の軽量・コンパクト化と居住性の両方を確保できます。前後で形状が異なりますが、うまく活用できれば足元の狭さも気になりません。
張形「トンネル型」/ポール1本
トンネル形のこのテントは、センターにポールを1本通し、4隅をペグダウンするだけの簡単設営。慣れれば1分もかからず設営できる張型です。テント内の高さは低めですが、強風によるバタつきも少なく、程よく包まれるコンパクトなサイズ感が人気の張形です。
張形「ティピ型」/ポール1本
テントの周りをペグダウンしたら、一本のポールで真ん中を持ち上げるだけのティピ型テント。初心者の方でも簡単に設営できます。キャンプ用テントでも、大人数タイプが人気の張形です。
テントの用途を明確にしよう!
目指す「登山スタイル」をクリアに
ブランドやデザイン(張形)など、テントの選び方で迷ってしまったら、まず最初にテントの用途を明確にしておくことが大切です。 ●「夏季のみの使用」:メッシュ部分が広いタイプなど。 ●「雨が降る日は使わない」:インナーテントだけでも使用可能なタイプなど。 ●「冬も積極的にテント泊」:4シーズン対応タイプか、スノーフライをセットにする。 ●「荷物の軽量・コンパクト化が最優先」:非自立式タイプか、1ポールテントなど。 テント山行のスタイルも様々です。初心者の方も、ご自身がどのようなテント山行を目指すかをクリアにしておけば、様々なブランドの数あるテントの中から最適なモデルが見つかるはず!
購入時に注意したいポイント×4!
登山テントの特徴をふまえ、いよいよテント選び! ここからは購入時に気を付けたい選び方のポイントを紹介します。
登山用テント選び方➀.「重量」
近年は、登山用品の軽量化に伴い、登山用テントの重量も驚くほど軽くなってきています。ブランドや、ポイント➁で紹介する「シングルウォール」「ダブルウォール」など、機能によっても異なってきますが、1~2人用テントで1.5㎏、2~3人用テントで2.0㎏程の軽さです。 選び方として、1人用テントと1~2人用テントではさほど重量や収納サイズに差がないため、初心者の方は荷物を置くスペースを確保するためにも、1~2人用テントをおすすめします。
また、テント泊の登山を行うとなれば、必要になるのはテントだけではありません。テント以外にも、寝袋やマット、そして自炊セットなど荷物は格段に増えていきます。そうなると、テントは出来るだけコンパクトで軽いものを選びたいですよね。快適性と軽量性のバランスがとれたテントを見つけましょう。
登山用テント選び方➁.「シングル」or「ダブル」
テントには、大きく分けて「シングルウォール」と「ダブルウォール」の2つのタイプがあります。同じブランドから両方のタイプが展開されている場合も多く、テントを選ぶ際の重要ポイントとなります。 どちらのタイプにもメリット・デメリットがあります。選び方としては、居住性を重視するのか、軽量・コンパクト性を重視するのかなど、ご自身の登山スタイルに合わせて選んでください。
シングルウォール
防水効果を持たせた生地一枚でできている、一層構造のテントです。 【シングルウォールテントのメリット】 ●設営・撤収が簡単。 ●コンパクトに収納でき、軽量。 【デメリット】 ●ダブルウォールテントよりも結露が発生しやすい。 ●前室がない。
ダブルウォール
インナーテントの上に、防水加工が施されたフライシートをかぶせる、二層構造のテントです。 【ダブルウォールテントのメリット】 ●前室がある。 ●シングルウォールに比べて結露しにくい。 ●雨・風・日差しなどの影響が少ない。 【デメリット】 ●重量が増える。 ●設営に時間がかかる。

ダブルウォールテントは、インナーテントとフライシートの間の空間「前室」が出来ることで、荷物を置いたり靴を脱いだりするスペースが生まれます。自炊スペースとしても便利な空間です。
設営は慣れが大切。慣れればダブルウォールでも素早く設営できます。初心者の方は、居住性を重視したダブルウォールタイプがおすすめです。
登山用テント選び方➂.「自立式」or「非自立式」
自立式テント
自立式テントは、ペグダウン無しでもフレームそのもので自立するテントのこと。多くのブランドが展開するテントのタイプです。 テント泊初心者の方には、強風や降雨の中でもスムーズに設営しやすい自立式テントをおすすめします。
非自立式テント
非自立式テントとは、その名の通り、ペグやロープを使用して外部の張力を利用して立てるテントのことです。 装備の軽量・コンパクト性を重視した登山に使われますが、ペグダウンしてしまうと移動ができない点や、ロープを張るために広いスペースが必要になる点など、初心者には使いづらいテントと言えます。 自立式テントに慣れ、軽量化を図る際の選択肢として非自立式テントをおすすめします。

ポールやストックを利用して立てる「ツェルト」と呼ばれる非自立式テント。 軽量でコンパクトに収納できるので、ビバークなど非常時用として携帯するのに便利です。
登山用テント選び方➃.「設営方法」
自立式テントには、ポールをテントに取り付ける方法に、「吊り下げ式」と「スリーブ式」の2タイプがあります。 「吊り下げ式」はフックをポールに引っ掛けるタイプで、先にペグダウンしてからテント本体を取り付けることが可能。強風の中でも安全に設営と撤収ができます。しかしパーツが多い分、現地での破損や紛失には注意が必要です。 「スリーブ式」は、ポールを通す部分がテント生地に縫い付けられているため、強風でもテントの安定感は抜群です。
どちらにもメリット・デメリットがあります。 設営は慣れることが一番大切ですので、初心者の方はまず庭や部屋で試し張りをしてみましょう。
登山用テント選び方のおまけ.「オプション」
おすすめギア1.「グランドシート」
「テントフロアを汚れや突起から守る」「冷気や湿気を防ぐ」「一時的な荷物置き場」などなど、グランドシートはテント泊登山をする上でとても優秀なアイテムです。テントブランド純正のグランドシートか、フロア面積よりも小さいサイズのものを選ぶようにしましょう。

おすすめギア2.「ロフト」
このロフトはモンベル製テントの人気のオプションとなりますが、カラビナや細引きなどで自作してみるのもおすすめです。居住空間が広がることと、濡れたグローブなどを乾かすことも可能です。また、この上にヘッドライトを置くと、テント内全体が明るくなるので便利です。
登山テント初心者さんにおすすめ 3選!
上記の「選び方ポイント」の4点をふまえて、ここからは、初心者さんにもおすすめブランドのテントを3選紹介します。 どれも自立式のオールラウンドに使用できる人気モデルで、最初の一張に最適です。
おすすめ登山テント➀.アライテント/トレックライズ1
アライテント|トレックライズ 1 (1〜2人用)
●重量:1460g(本体・フライシート・フレーム合計) ●サイズ:開口210㎝×奥行110㎝×高さ105㎝ (前室張り出し45㎝) ●付属:ペグ、張り縄、シームコート、リペアスリーブ
半月型の大きな入り口が特徴的な、3シーズン対応の1~2人用テント「トレックライズ」。 28dnリップストップナイロンを使用した、わずか1250gという人気の軽量テントです。軽量で設営も簡単なので、初心者の方や女性にもおすすめです。 同じアライテントが展開している「エアライズ」シリーズも軽量で人気のモデルです。
おすすめ登山テント➁.モンベル/ステラリッジテント2型
モンベル|ステラリッジテント2型 /キャンプ/アウトドア/mcsts
●重量:1.41g(本体・フライシート) ●付属:ポール2本、張り綱4本、ペグ12本、ポール応急補修用パイプ1本
スノーフライを使用すれば冬期の使用も可能な「ステラリッジテント」。こちらも1~2人用テントで1.4㎏と軽量で人気です。また、モンベルテントの人気は、コストパフォーマンスの高さと、オプションの豊富な点にもあります。テント泊登山に慣れてきたら、快適性を追求して少しづつカスタマイズしていくのも楽しいですね。
おすすめ登山テント➂.ニーモ/アンディ2P
ニーモ・イクイップメント|アンディ 2P NM-ADI-2Pグリーン(2人用) テント タープ 登山用テント 登山2 アウトドアギア
●重量:1.25㎏
軽量・コンパクト性とそのデザイン性の高さから人気のブランド「ニーモ」。 2人用の十分な居住スペースを持ちながら、1.25㎏という驚きの軽量性・コンパクト性で人気の「アンディ2P」は、シングルウォールに吊り下げ式を採用することで、どんな環境下でも設営と撤収が素早く安全に行うことができます。
臨機応変に!「共同装備としてのテント」
稜線や混雑時は共同テントがおすすめ
ソロ登山・ソロテントが主流となってきている昨今のテント泊登山事情。プライベート空間の確保や、山の中での自由で開放的な時間は素晴らしいものです。 しかし、混雑したハイシーズンのテント場や稜線の狭いテント場では、一人一張りのソロテントが原因で、遅く到着した人がテントを張ることができなかったり、テントから伸びるロープが張り巡らされて転倒の元となったり、と問題もあります。 行き先や混雑状況を踏まえて、共同装備としてテントを使用するのも選択肢に加えることをおすすめします。
トップシーズン、人気のテント場はすぐにテントでいっぱいになります。 日中は見えていた張り縄も夜間は見えづらく、転倒・トラブルの元に。気を付けましょう!
「荷物」も「温かさ」もシェア
共同装備としてテントを携行すると、単純にテント分の重量の負担が減ります。そうなれば、テント泊の食事を豪華にしてみたり、(適量の)お酒を持参することも可能。また、冬期や夜の寒さも、人のぬくもりがある分温かく過ごすことができます。山のテントの中でこそ感じることができる仲間の温かさは、共同テントの醍醐味ですね。
まとめ
いかがでしたか? 大自然を肌で感じる素晴らしい手段の一つ、テント泊登山。目指すシーンに合わせ、強度と重量のバランスが取れた最適なテントを見つけてくださいね。
「軽量・コンパクト性」と「設営・撤収の容易性」でいえば、断然シングルウォールテント。雨天や強風時でも、素早く設営・撤収が可能です。