ペグは「テントに付属しているもの?」
ペグは「買うもの」である!~スノーピークのソリッドステーク~
キャンプ用品は、最近様々な商品が多くのメーカー、ブランドからでています。 テントはどんなものを使おう、シュラフは秋用を買おう、ガスバーナーはどのメーカーのものを使おうというように、選ぶ段階から楽しんでいる方も少なくないのでは無いでしょうか。 その中でペグを選びにアウトドア用品店に行った方、ネットで調べた方は少ないはずです。 ペグなんて買うものでは無い。という方もいるようで、テントを買ったときの付属品として、ペグは扱われているようです。 しかし、今までのペグの概念を覆すペグが、スノーピークから発売されているのです。 その名も「ソリッドステーク」。 なぜそう言えるのか、そしてメンテナンス方法、長さが豊富な種類の選び方、ペグの効果的な抜き方などを徹底解説していきます!
スノーピークが誇る「ソリッドステーク」のもの凄さ① どんなペグよりも強い堅牢性
スノーピークの公式ホームページでは、「品質に、情熱を」というプロダクトストーリーが公開されています。 その記念すべき第一回に取り上げられたのがこのソリッドステーク。 その中でも注目すべきは、頭の部分と地面に打ち込む部分を分けて製造しているという点なのです。 ハンマーの衝撃を直に受ける頭の部分は鍛造により強度を出すが、打ち込む部分は鍛造の必要はないという結論にたどり着き、コストダウンの点も考えられています。
他のペグと比べて値段は高いのですが、ペグが折れる、曲がるなどがほとんどないために、逆説的に考えるとお金の節約になるのでは無いでしょうか。 プラスチック製のペグや金属製のペグが様々なブランドから製造、発売されていますが、一度キャンプに行っただけでも、一つや二つ曲がったり折れたりするものです。 しかし、このソリッドステークはそうそう折れることがありません。 予備も必要ないのでは無いでしょうか。
スノーピークが誇る「ソリッドステーク」のもの凄さ② スノーピークが誇る圧巻の打ちやすさ
キャンプをよくする人なら一度は必ず通ったであろうペグ打ちの大変さにも、このソリッドステークは対応しています。 地面が固く感じてなかなか入ってくれなかったり、せっかく打ち込んだのに強風などで抜けてしまうなんてことはよくあることですよね。 特に初心者でペグうちの大変さを知ってしまうと、キャンプ自体が嫌いになってしまうことになりかねません。 そういった点から、上級者はもちろんなのですが初心者にもおすすめできるペグです。 こまかいところも研究、実践が重ねられているので、知れば知るほどこのスノーピークのソリッドステークを使ってみたくなることでしょう。 まずは地面に入りやすい形状に作られている先端部分から見ていきましょう。
このように、先端が必要最低限にとがらせてあるのみ。 万が一の事故に備えて、鉛筆のようにはとがっていないというところが注目すべきポイントです。 テント付属のペグはとがりすぎていて、小さな子どもなどには触らせたくありませんよね。 とがっていないのに、木に差すことなどもお手のもの。 地面に差すだけでなく、こんな使い方もできるんですね!
さらに、ハンマーを打ち付ける頭の部分は丸く、平らになっています。 ハンマーが吸い付くように打ち付けることができるようになります。 この打ちやすさを体感してしまうと、テント付属の安価なペグは使えなくなってしまうかもしれません。
スノーピークが誇る「ソリッドステーク」のもの凄さ③ ハンマーとの相性抜群!
スノーピークから、別売りですが「proハンマー」が発売されています。 キャンプ用のハンマーは、様々な強度、強さのものが発売されていますが、強すぎるハンマーでソリッドステークを打ち付けてしまうと、場合によっては曲がってしまう可能性があるのです。 その点、このスノーピークのハンマーはソリッドステークを打ち付けるのにちょうど良い強さなので、打ち付けるハンマーを選ぶ際には、スノーピークのハンマーをオススメします。
スノーピークが誇る「ソリッドステーク」のもの凄さ④ 抜きやすさ
さらに、スノーピークのハンマーにはもう一つ特徴があります。 ペグを抜きたいときに使える、便利な工夫があるのです。
ペグの抜き方1
まずは、ペグを打ち付ける側ではない方の突起の部分が、ソリッドステークの穴に入るようになっていることです。
ペグの抜き方2
ハンマーの穴に、ソリッドステークの突起を入れて抜くという方法もあるようです。 その突起まで地面に食い込んで締まっている場合はペグの穴を使用し、突起が地上に出ている場合はハンマーの穴を使用するという抜き方ができますね。
ソリッドステークの穴の活用方法!
ソリッドステークの丈夫に空いている穴に、ロープやゴムロープを通して使用することもできます。 このロープにまたロープを通して引っ張っても、方向が逆であれば抜けることはありません。 なので一本で二本のペグの役割を果たすという使い方もできますよ。
通すロープは〇m単位で購入できます。 15cmほどにカットし、その部分をバーナーなどで少しあぶれば、ほつれることが無くなるので便利ですよ。 メンテナンス時にロープを交換する場合も、同じようにすれば大丈夫です。
スノーピークのソリッドステーク、どれを選ぶ?
ソリッドステークには、「ソリッドステーク20」、「ソリッドステーク30」、「ソリッドステーク40」そして「50」という種類があります。 この違いは長さと太さの違いです。 と、いいたいところなのですが、実は長さ、太さに合わせて製造方法を変えているのです。 ですから製造方法も違う、といったところでしょうか。
スノーピークのペグ、選び方の基準はソリッドステークの「20」
普通のキャンプサイトにテントやタープを設営するくらいであれば、「ソリッドステーク20」があれば十分です。 一番小さいものですが、この長さを基準にして考えていくといいでしょう。 それだけ刺さりやすく固定しやすいですし、それでいて抜きやすい長さです。
強風やぬかるみ対策のペグ、ソリッドステーク「30」
強風時や地面がぬかるんでいる時には「20」だと刺さっても抜けてしまうかも知れません。 そんなときのために、ソリッドステーク「30」を用意しておくといいでしょう。 もともと地面が柔らかいキャンプ場だと分かっているという場合なども、「20」ではなく「30」で対応することができると思いますよ。 穴にロープを通して使いたい場合は、「20」の長さを使うよりも「30」の長さを使った方がロープをしっかりはることができるでしょう。
海辺などのペグ、ソリッドステーク「40」「50」
「40」や「50」などの長さになると持ち運びも少し大変になるので普通は持っていきませんが、活躍するときがあります。 それは、海辺のキャンプ、バーベキューのときのタープ、テント設営です。 海辺の砂の地面には、「20」や「30」の長さでは対応できないほどに柔らかい場合があります。 ですので、キャンプサイトではなく海辺でのバーベキューなどをよく行なう人は、この長さを持っていくと良いでしょう。 ただ少し値段が高くなってしまいます。 なので買えない人、またはキャンプサイトと海辺どちらもよく行かれる人などに教えたい裏技があります。 「20」や「30」を持っていき、ペグを差すまえに砂を海水などで濡らすのです。 そうすれば、砂が締まって抜けづらくなりますよ!
ペグ使用後のメンテナンス方法
丈夫さが売りのソリッドステークでも、長く使っていると塗装がはげたりさびが付いたりするものです。 しかし毎回メンテナンスをすることによって、いつまでもキレイに使うことができますよ。
このように泥が付くので、水洗いをしましょう。 さびが付いた場合も、この水洗いの時点で洗い取ってください。 この水洗いで重要なのは、堅いスポンジでやらないということです。 塗装がはげてしまうとそこからさびが発生してしまうので、スポンジの柔らかい部分を使いましょうね。 水洗いが終わったら、しっかりと干すことを忘れないでください。 干すときの注意点は、新聞などの上に置くのではなく立てかけることです。(下の写真参照) 水分が残っていると、地面と接している部分からさびが発生する可能性があるので注意しましょう。 キャンプの後に毎回メンテナンスをするのは面倒だとは思うのですが、ソリッドステークの強さを活かすためにもしっかりとメンテナンスをしてください。
半月に一度のメンテナンス方法
毎回メンテナンスをしていても、塗装がはげたり、とれないさびが出てきたりするものです。 買った当初の輝きは失われ、さびもどんどん付いてしまう...。 そんな時行なうと良いメンテナンス方法を紹介します。 必要なのはアクリル製のラッカースプレーと、さびがとれる堅めのスポンジのみ。 まずは堅めのスポンジでさびをとります。 塗装がはがれたところと付いているところの境目を曖昧にしましょう。 紙やすりなどがあれば、それを使うのも手です。 そうして全体がなめらかになったら、ラッカースプレーを全体に振りかけます。 そうして完成です。 買った当初の輝きを取り戻すことができるでしょう!! ロープを通している場合も、一度そのロープをほどき、新しいロープに取り替えましょう。
まとめ
ここまでスノーピークのソリッドステークの魅力を紹介してきましたが、実際に使用しなければ分からない魅力がたくさんあります。 気になった方は是非手にとって見てください!
頭の部分と打ち込む部分を別々に製造する。