検索アイコン
エックス
Facebook
LINE

アジアンタムの育て方!植え替え時期の目安や増やし方など7つのポイントをご紹介!

シダの仲間である「アジアンタム」は見た目によらず育て方は意外に難しいのが特徴です。でも育て方のポイントを抑えていれば大丈夫!今回は肥料の与え方や枯れる原因と対策などについてご紹介いたします。アジアンタムを初めて育てられる方もぜひ参考にしてみてください。
更新: 2021年4月16日
printemps117
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

種類も豊富、シダの仲間のアジアンタム

シダの仲間であるアジアンタムは、葉が繊細で柔らかく、見た目にも涼しげな雰囲気を醸し出してる植物です。原産地は世界の温帯地域から熱帯地域まで幅広く、その数約200種類が自生しています。 アジアンタムは種類や品種が豊富なのも特徴で、ミニサイズの観葉植物~虫・小鉢などでも育てられます。株分けで増やすこともでき、増やし方も簡単です。 また年間を通して楽しめる植物で、多湿を好みます。乾燥させるとすぐに枯れるので乾燥し過ぎないようにして栽培しましょう。

アジアンタムの種類や品種について

世界に約200種類が自生しているといわれるアジアンタムですが、日本国内には8種類ほどのアジアンタムが存在しています。 今回はその中から代表品種をいくつかご紹介いたします。

アジアンタム・ラディアヌム

アジアンタムの主流品種です。鮮やかな緑色の葉っぱを茎の先にたくさんつける種類です。 アジアンタムといえばこの品種を指すことが多く、鮮やかな緑色の葉っぱを茎の先にたくさんつけるのが特徴です。

アジアンタム・スノーフレーク

緑の葉の葉脈に沿って白い斑模様が入った品種です。観賞価値が高いことから近年人気のある品種です。

アジアンタム・ペルビアナム

イチョウのような大きな葉をしているのが特徴で、新しい葉が出てくると葉先がほのかにピンク色へと変化します。 エクアドルからボリビアにかけて自生する大型種です。

アジアンタム・ミクロフィラ

他の品種と比べて小さな葉をした人気の品種です。新芽は赤茶色をしており、紅葉すると黄色に近い黄緑色になります。

アジアンタム・フリッツルーシー

室内観賞用に改良された園芸品種で、葉が小さく茎が立ち上がるのが特徴です。

アジアンタム・プベッセンス


葉がこんもりとせず、垂れ下がる特徴があります。生産量が少ないため、あまり市場に出回っていない貴重な品種です。

アジアンタム特徴と育て方ポイントについて

見た目に反して意外と育て方が難しい!?

アジアンタムは、一見育てやすそうな見た目に反して、意外と育てるのが難しく、案外すぐに枯らしてしまうことも多いです。 その特徴に「乾燥に弱い」という特徴があります。アジアンタムが枯れる原因は水切れと乾燥です。アジアンタムは非常に乾燥に弱く、水切れや温風が当たるなど、室内の乾燥で萎れてしまうことが多いです。一度萎れてしまうとその部分は復活不可能なので、根元から切り落としてください。

長期不在の場合はお風呂などに移動

旅行などで1週間以上、世話ができない場合は、不在の間に水切れを起こすことがあります。水やりをしっかりとして湯船に水を張った風呂場にアジアンタムを置いておきます。このように湿度の高い状態を保っておくことで枯れにくくなります。 また冬場は風呂場が寒くなりますので、この手法では寒さで枯らせてしまいます。そこで室内の暖かい場所でアジアンタムに水をやり、透明なビニール袋をかぶせて似たような環境を整えておきます。

育て方に関する7つのポイント

・枯れると再生不可能。乾燥するとすぐチリチリになる ・環境が合えば手間はかからない。増やし方も簡単。 ・水が切れるとすぐチリチリになる。 ・冷暖房の風が当たると乾燥しがちなのでよくない ・室内の直射日光のあたらない場所か、戸外の日陰で管理する ・生育期に肥料を与える ・常緑の植物だが、地上部が枯れてもちゃんと管理すれば春には芽が出る

アジアンタムの日当たりと置き場所について

日当たりと置き場所について

アジアンタムの育て方で重要なのは、できるだけ乾燥させ過ぎないようにすることです。 室内ではエアコンの風が直接当たるような場所に置くと葉がチリチリになって枯れあがってしまいます。空気中の湿度が高い環境で良く育つという性質を持っていますので、水やり以外にも一年を通してこまめに霧吹きで葉や茎に水をかけてあげるとよいでしょう。 強い日差しに当てすぎると葉が焼けてチリチリになってしまうため、一年を通して直射日光には当てないようにします。また室内でも奥まった場所や完全に日陰になってしまうような場所での栽培には適さないので、室内の明るい場所に置きましょう。

日差しが弱い時期や気温が下がった時に

日差しが弱い時期はレースカーテン越しの日光が当たる明るい場所で育てるようにします。5月ぐらいになると室内でもレースカーテン越しでも日差しが強く、直射日光の当たらない涼しく明るい日陰で育てるようにします。 また気温が下がって朝の最低温度が15度以下になったら、室内へ取り込み最低温度5度以上の場所で管理します。 ・4月中旬から10月上旬 室内または戸外の明るい日陰(直射日光には当てない) ・10月中旬から4月上旬 室内の明るい所。(最低温度は5度以上で管理)

アジアンタムの土作り

アジアンタムを育てる土作りですが、水はけのよい土が適しています。市販の観葉植物の土を使用しても構いませんが、できるだけ水はけをよくするため川砂を1割程度混ぜて使用するのをおすすめします。 ご自身で配合するなら、赤玉土(小粒)5:腐葉土3:川砂2の割合で混ぜます。鉢や容器は素焼きのテラコッタでは乾燥しやすいので、気をつけましょう。

アジアンタムの植え付けについて


鉢植えに植え付けをする際は、苗よりも大きい鉢の底に軽石と土を入れ、苗を植え付けます。しっかり手で押し固めたあと、水やりをします。 地植えで育てる場合は、日の直接あたらない、明るい日陰に植え付けます。庭土を掘り返して土を作っておき、2週間ほどしてから苗を植え付けましょう。

アジアンタムの水やりについて

水やりは鉢土の表面が乾く前に

アジアンタムの水やりですが、春から秋の生育期については鉢土の表面が乾く前に与えるようにします。 特に最低気温が20℃以上に水不足にならないように注意しましょう。 生育期に水不足になると葉が縮むようにして枯れてしまいます。 アジアンタムはもともと高温多湿の植物です。葉の保水力が弱く乾燥した状態が苦手なので、霧吹きで湿度を与えながら育てる必要があります。

水やりの方法

少し大きめの受け皿にピートモスと腐葉土を混ぜ入れて湿らせて、その上から鉢を乗せたり玄関などに置いている場合は20℃を下回ってきたらだんだん水やりの回数を控えめにします。 真冬は表面が乾いていた時だけ、暖かい日の午前中に水やりをするようにします。また室内では暖房で空気が乾燥しがちなので、だんだんと水を吸い始めて乾くのが早くなるので表面が乾いてきたら、たっぷりと水を与えます。

アジアンタムの肥料の与え方について

肥料について

肥料の与え方ですが、春から秋にかけて液体肥料を与えます。春から秋の生育期にかけて緩効性肥料を2か月に1回ぐらいの割合で施します。または液体肥料を7~10日に1回施すのもよいでしょう。 肥料を与えすぎたり、液体肥料の濃度が濃いと根を傷めてしまうことがあるので注意しましょう。冬の時期は肥料は必要ありません。

アジアンタムの植え替えについて

植え替えについて

アジアンタムの植え替えは、鉢の大きさや品種によっても異なりますが、一般的には2年に1回ぐらいの目安で植え替えします。鉢の底から根が出てきたり、株元が混みあってきて葉の色が薄くなってくるような状態になったら、植え替えの目安です。植え替え適期は春から秋です。 鉢から抜いた株は、まわりの土を3分の1ほど落としたあと、一回り大きな鉢に植え替えます。大きなものは株分けをおこなったあと、新しい用土に植え替えします。 土は植え付けの際と同じ土でも構いません。

アジアンタムの株分けと増やし方について

増やし方は簡単!

アジアンタムは株分けで増やすことができます。株分けでの増やし方ですが、やり方は非常に簡単で植え替えのタイミングで株を好みの大きさに分けるだけです。

1.まず、アジアンタムを鉢から取り出して、古い土を取り除きますが、完全に土を取り除く必要はありません。 2.ハサミやナイフなどで株の中央部に切れ込みを入れ、手で優しく引っ張れば株分け完了です。


土は植え替えの時に使用した同じ土でOK!

株分けの増やし方で使う土は、植え替えの時に使用したものと同じ土を使います。 観葉植物の土2、赤玉土1、鹿沼土1などの割合で配合します。 土は植え替えのときに使用したものと同じ土を使います。 観葉植物用の土2、赤玉土1、鹿沼土1を混ぜ合わせたものを使いましょう。

株分けのやり方

今回は株分けで株の大きさを半分にしたので今まで使っていた鉢と同じ大きさのものを使用しても構いません。 鉢の底に鉢底石を入れ、少量の土を入れた後にアジアンタムをバランスよく配置します。あとは周りから土を入れて固定すれば完成です。 株分け後は水をたっぷりとあげてください。また、新芽や根がしっかりと張るまでは日陰で管理して土が乾燥しないようにしてください。

アジアンタムが枯れる!再生方法はあるの

一度枯れるとその葉は再生不可能

アジアンタムを乾燥させすぎて、葉を一度枯らせてしまうとそのままあきらめて捨ててしまう方もいらっしゃるようですが、枯れかけのアジアンタムなら再生させることも可能です。 アジアンタムが枯れると、葉が黒くカールして触るとカサカサという音がします。ちょっと水やりを忘れたり、直射日光やエアコンに当たり過ぎて乾燥してしまうと、葉がドライフラワーのようなチリチリ状態になってしまいます。 先にご紹介したように、アジアンタムの葉自体はチリチリ・カサカサになってしまって枯れるとそこからは、水をかけたり植え替えしたりしても元の緑の葉に戻すことはできません。

再生方法はバッサリカットするしかない

枯れたアジアンタムを再生するには、根元2~3センチを残してバッサリカットします。こうすることで、枯れた茎の間から新しい芽がでてきます。新芽がでるまでは毎日たっぷりと水やりをしましょう。 成長期の春から夏にかけては、新芽がどんどん育ちます。バランスの悪くなった枝葉を整えたい場合にも、根元からカットしてもいいでしょう。 新芽は乾燥しやすいので、元気な鉢でも部分的に枯れている場合もありますが、枯れた茎は、このように根元からカットします。

アジアンタムにつきやすい害虫について

アジアンタムの栽培で気を付けたいことは、湿度の高い環境で育てることになるため、どうしてもナメクジなどが発生しやすくなります。葉にキラキラと何かがはい回ったような跡が残っていたら、こうした害虫がいないか疑ってみてください。 ナメクジがはい回ると、新芽などの柔らかい部分から食べられてしまうので、見つけ次第殺虫剤などで駆除しましょう。

乾燥させないことが大事!

種類が豊富なアジアンタム。アジアンタムの育て方で大事なのは、まずは乾燥させないこと。育てるときはややじめっとしたところで育てるということを念頭に置いておきましょう。株分けや増やし方も覚えておくといざというときに、使えますよ。