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トップウォーター用のラインセッティングとは?最適な選び方をご紹介!

トップウォーターゲームは、独特の駆け引きと水面を割るバイトが醍醐味ですが、ラインセッティングが適切でないと、ルアーの動きが悪くなり、バイトを引き出すことができません。この記事では、トップウォーターにおけるラインの選び方について取り上げていきます。
更新: 2022年4月16日
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トップウォーターは, 独特の駆け引きが魅力!

水面や水面直下のレンジにルアーを通し、ブラックバスを狙うトップウォーターゲームは、水面付近でブラックバスを狙い撃つ際の独特の駆け引きが魅力です。 特に、水面の温度が上昇しやすい時期の釣りや、上方向のベイトを捕食するチャンスをうかがっているブラックバスを釣る場合などには、トップウォーターの独断場になることもしばしばです。

3種類のライン別の比重と伸縮性をご紹介!

最適なラインセッティングでトップウォーターに臨むためには、ラインの種類別の特徴について理解したうえで、ベストなライン選びをしなければなりません。 ここでは、「ナイロン製ライン」、「PE製ライン」、「フロロカーボン製ライン」の3種類のラインごとに、トップウォーターにおけるライン選びで重要なポイントとなる、「比重」と「伸縮性」の2つの特徴や、それらの特徴とトップウォーターとの関係について考えていきます。

トップウォーターのライン1【ナイロン製ライン】

バススペシャル HG 100m 3.5号 14LB

出典:Amazon

ナイロン製ラインは、釣り糸の代表的存在として、長年幅広い釣りに使用されています。 トラブルも少なく、独特のクセもほとんどないため、非常に扱いやすいラインと言えるでしょう。 また、他の種類のラインと比較すると、価格も非常にリーズナブルで、お財布にも優しいラインです。 ここでは、ナイロン製ラインの「比重」と「伸縮性」の2つの特徴や、それらの特徴とトップウォーターとの関係について見ていきましょう。

ナイロン製ラインの比重: やや重い


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水の比重を“1”とした時の、ナイロン製ラインの比重は“1.1” - “1.2”で、水の比重よりもわずかながら重いため、少しずつ水に沈んでいく特徴があります。 トップウォーターでナイロン製ラインを使用した場合、若干ラインが水に沈み気味になるため、ルアーがしっかりと水面を噛むようになります。 結果的に、ポッパー独特のポップサウンドやスプラッシュを発生させやすくなりますから、トップウォーターには非常におすすめです。 また、ペンシルベイトを使用する場合であっても、ナイロン製ラインが持つ絶妙な比重の効果で、トゥイッチやドッグウォークなどの各種アクションを付けても、ルアーの姿勢が非常に安定してくれます。 ただし、完全に水に沈む比重ではないため、「OSP ベントミノー」のような、やや水中に潜らせ気味にする使い方が効果的なルアーには不向きです。

ナイロン製ラインの伸縮性: 高い

ナイロン製ラインの伸縮性は高く、強い引きに対してもクッション性をいかしたやり取りが可能で、初心者が扱ってもトラブルが少ないのが利点です。 とはいえ、伸縮性の高さは飛距離の低下を招きます。 後述するPE製ラインのような低伸縮性のラインと比較すると、飛距離の差は歴然です。 また、伸びやすいナイロン製ラインは、アクションを付けた時に、ロッドが生み出すパワーの半分ほどのパワーを吸収してしまうため、より広いストローク幅で大きくアクションを付ける必要が生じてしまうという難点があります。 そのため、アクション時のロッドのパワーがルアーに伝わりにくくなる傾向がある、ロングキャストでの使い勝手が非常に悪く、あまりおすすめできないというのが、筆者の正直な意見です。

トップウォーターのライン2【PE製ライン】

ポリエチレン素材でできたラインを、“4の倍数”本ヨリ合わせて作られたPE製ラインは、ルアーフィッシングにおいてメリットとなる様々な長所を持っており、価格が高いものの、現代の多くのルアーフィッシングに不可欠な存在です。 しかしながら、ショックリーダーを介してルアーを接続する必要があったり、後述する理由から、ライントラブルが発生しやすかったりするなど、扱いづらい面も持ち合わせていますので、使う際には注意が必要です。 ここでは、PE製ラインの「比重」と「伸縮性」の2つの特徴や、それらの特徴とトップウォーターとの関係についてご紹介していきます。

PE製ラインの比重: やや軽い


水の比重を“1”とした時の、ナイロン製ラインの比重は“0.9” - “1”で、水の比重よりもわずかながら軽いため、水に浮く特徴があります (比重が“1”に近いPE製ラインは、水に漂う特徴がある)。 トップウォーターでナイロン製ラインを使用した場合、ラインが水に浮くため、ルアーのヘッドの角度が上向き気味になってしまい、ルアーがしっかりと水面を噛んでくれません。 そうなると、ポッパーの武器であるポップサウンドやスプラッシュが効果的に生まれず、バスにルアーの存在を十分にアピールできないので、トップウォーターには不向きであると結論付けることができます。 とはいえ、軽いラインは飛距離も向上しますので、比重が“1”に近いPE製ラインであれば、オープンウォーターでのロングキャストで威力を発揮してくれるでしょう。

PE製ラインの伸縮性: 低い

出典: http://110.50.218.208/daiwa/ultimate/index_2.html

PE製ラインは、伸縮性が極めて低いのが特徴ですが、低伸縮性にはメリットとデメリットの両方の側面があります。 もっとも大きなメリットは、飛距離の大幅アップが期待できる点です。 もともと、PE製ラインは引っ張り強度が高く、他の種類のラインよりも細いラインが使えるうえ、前述した比重の軽さとの相乗効果で、遠投する釣り方にはおすすめのラインです。 また、ナイロン製ラインのように、アクション時に、ロッドが生み出すパワーの多くを吸収してしまうようなこともないため、キビキビとシャープにルアーをコントロールすることが可能です。 一方、大きなデメリットは、何と言っても扱いづらさです。 前述した通り、低伸縮性や結束強度の弱さを補うために、ショックリーダーラインシステムを組む必要がある点や、伸縮性の低さ故に、ライントラブルが起きやすい点が挙げられるため、特に初心者にはおすすめできません。

トップウォーターのライン3【フロロカーボン製ライン】

フロロカーボン製ラインは、耐摩耗性の高さがいかせる、ストラクチャー周りでの釣り方において幅広く用いられています。 ただし、素材自体が硬く、コシの強いラインですので、扱いには多少コツがいるでしょう。 また、PE製ラインほどではないものの、ナイロン製ラインに比べると、若干値が張るのも気になるところではあります。 ここでは、フロロカーボン製ラインの「比重」と「伸縮性」の2つの特徴や、それらの特徴とトップウォーターとの関係について取り上げていきます。

フロロカーボン製ラインの比重: 重い

水の比重を“1”とした時の、フロロカーボン製ラインの比重は“1.6” - “1.8”で、水の比重よりも極めて重いため、そのままの状態で放置しておくと、どんどん水に沈んでいく特徴があります。 トップウォーターでフロロカーボン製ラインを使用した場合、ラインが素早く水に浮むため、ルアーは水中に引っ張られます。 その結果、水面よりもわずかに下のレンジでルアーが泳ぐので、水面を主戦場とするポッパーを使うと、ポップサウンドやスプラッシュなどの武器が全くいきません。 その一方で、水中で立ち気味の姿勢を維持しながら、ドッグウォークアクションによる小刻みな動き得意とするペンシルベイトを使う場合、ルアーの姿勢が沈み気味になり、よりジャークが効きやすくなったり、水面のルアーへの反応が悪いバスのバイトを引き出せたりすることがあります。

フロロカーボン製ラインの伸縮性: やや低い


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PE製ラインのような超低伸縮性ではないものの、ナイロン製ラインと比較すると、フロロカーボン製ラインも伸縮性がやや低いと言えます。 ただし、比重が非常に重いため、PE製ラインのような飛距離の向上の恩恵を受けることはできず、飛距離はナイロン製ラインの場合と同等か、若干落ちる程度となります。 とはいえ、フロロカーボン製ラインはコシが強く、アクションの立ち上がりも素早いので、見方によっては最も扱いやすいラインかもしれませんね。

トップウォーターに最適なラインセッティングは?

ここまでで取り上げた内容を総括すると、ナイロン製ラインについては、使用するルアーを問わず、トップウォーターにおいて最も全般的にパフォーマンスが高いラインと言えるでしょう。 太さは、12 - 14lbのものが最適です。 PE製ラインに関しては、基本的にはトップウォーターに不向きあるものの、比重が“1”に近いものであれば、ロングキャストで優位性がいきてきます。 ただし、PE製ラインを用いる場合は、ライントラブルを防止するために、最低でも40lbのものを使用するようにしましょう。 フロロカーボン製ラインは、水に素早く沈む比重が、水中で立ち気味の姿勢になるペンシルベイトや、水面直下のレンジのトレースを得意とするルアーなどに効果的であると言えます。 14 - 16lbの太さのものを選んでおけば、ラインブレイクの可能性も低減できます。

エキサイティングなトップウォーターを楽しもう!

いかがでしたか。 前触れ無く水面に飛び出すブラックバスのバイトは、まさに胸が高鳴る瞬間です。 皆さんも、ベストなラインセッティングで、エキサイティングなトップウォーターゲームを楽しみましょう。