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オキナワスズメウリ特集!特徴や育て方をご紹介【植物図鑑】

緑と赤の可愛らしい実で人気が出てきたオキナワスズメウリ。ウリと言っても2cm程の実で毒性があり食べられません。夏にはぐんぐん伸びるツルで緑のカーテンができ、最初は緑色で段々と赤に変わっていきこの2色でクリスマスカラーとして人気のオキナワスズメウリです。
2020年8月27日
sarabande
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オキナワスズメウリとは?

★ウリ科 オキナワスズメウリ属 ★学名「Diplocyclos palmatus」 ★別名「琉球オモチャウリ」「ヤマゴーヤ」 ★マレーシア、オーストラリアなど熱帯地方が原産。 ★日本ではその名の通り沖縄で自生。 ★ツル性植物で1年草。

オキナワスズメウリの特徴

花は1cmほどで目立たない

雄花と雌花があり雌雄同株なので人工授粉しなくても実がなりやすいです。 両方とも白くて小さな物で目立たないで咲いてる事に気づかない場合もあります。

可愛らしい実が魅力

★ぐんぐんとツルを延ばして拳ほどの葉を茂らせ、夏は涼しいカーテンになります。 ★初夏から1cm程の小さな花を咲かせた後に、やがて2cmくらいの緑の実がなります。この可愛らしい姿は気温が寒くなると赤へと変わっていきます。 ★実は毒性があり食べられません。観賞用として栽培されています。 ★似た物で「カラスウリ」や「スズメウリ」があります。これらは毒性はないけれど食べる人は少ないようです。 ★雌雄同株で実がつきやすいです。 ★寒冷地や、東北、北海道では栽培しにくいです。

オキナワスズメウリの育て方1/6  種まきから

苗の流通が少ない

苗を購入するには5月くらいからと時期が限られてきますし、まだ流通量も多くはないので、1度自分で育てたら翌年の為に採種して種まきからの栽培をお勧めします。 ①5月中旬くらいに種まき用のポットに1個ずつ種をまいていきます。 ②10mmくらい覆土します。 ②乾かないように水やりを毎日します。暑い時期であれば1日2回は必要です。

発芽温度は25℃。


種まきの時期によりますが25℃くらいであれば、2週間くらいで発芽します。クリスマスの時期に赤い実が欲しいのであれば早い段階での発芽が理想ですが、いくら早い時期に種まきをしても結局25℃くらいまで気温が上がらないと発芽しません。 発芽率は気温や日照の条件があれば、6~7割くらいでほぼ発芽します。 中々発芽しない物も忘れた頃に出てきたりします。 このまま本葉が出てくるまで水やりを続けます。

オキナワスズメウリの育て方2/6 植え替え

目的に合わせた定植

本葉が2枚、子葉と合わせて4枚葉になったら苗を定植します。 そのまま観賞用としてなら、8号以上の深鉢タイプに支柱とともに植えます。緑のカーテン目的であれば、野菜用プランターの深型に支柱がセットになっている物を選ぶと栽培しやすいです。

観賞用としてならば8号以上の深鉢に、行燈仕立ての支柱を固定します。 ツルが勢いよく伸びるので長めの支柱と、沢山の実をつけたいのであれば、鉢を更に大きくして2株ほどの苗を植えると良いでしょう。

ツル自体は細くて実も小さな物で重くないので、他の植物に絡ませても良いでしょう。 肥料なくても勢いよく伸びるので、苗を定植する時はよく考慮してツルを充分に絡ませる場所に植える事が大事です。 ツルを絡ませる部分が無くなるとせっかくの沢山の実をならす事ができなくなります。 収穫だけを目的とするならば目立たない所でも夏の間だけツルを絡ませる物があれば、充分に育ちます。

オキナワスズメウリの育て方3/6 水やり

水切れに注意

気温が上昇するとともに花を咲かせ、ツルも勢いよく伸びていきます。 夏の暑い中でも沢山の花や実を見せてくれる姿を維持する為に水やりは欠かせません。 毎日、土が乾かないように注意する事が大事です。葉から蒸散するので夏は1日2回の水やりが必要です。

オキナワスズメウリの育て方4/6 肥料

実を沢山ならせる為に。

少ない肥料でも雌雄同株なので実がつきやすいです。 それでも収穫する実を沢山つけたいのなら、リン酸を含む肥料が必要です。 植え付けの時に元肥料を、その後は緩効性肥料を月に1度、花が咲き始めてから実がなり始めたら液肥料を定期的に1~2週間に1度与えます。

オキナワスズメウリの育て方5/6 収穫の注意点


クリスマスに合わせる為に

育てる環境の土地や、その年の天候などで多少変わってきますが、花が咲いて実がなるのが7月くらいからです。花は雄花と雌花があり1cm程の小さな物です。 雌花が枯れ実になると最初は1cmくらいの実が徐々に10円玉ほどに大きくなっていきます。 クリスマスリースを作る場合はツルを長めに収穫すると良いでしょう。

ちょうど緑と赤の2色になるように。

最初は緑色で徐々に赤へ変わっていきます。毒性があり食べられません。 しかし種まきや発芽、その後に生育時期などが遅れると、緑の実がなるのが秋頃になり気温も低くなるとそれから赤へ熟すのが更に遅くなります。 クリスマスの時期に緑と赤の2色になるようにするためには収穫に注意が必要です。 緑のまま収穫しても枯れずに気温がまだ暖かければ中には赤に変わる物もあります。その時期が気温が低い場合は室内に干しておくと赤に変わるのが早まります。 緑の物もリースに使いたい場合は、気温が低ければそのまま収穫せずにいくつかはならせておくのも良いでしょう。 収穫する時期、その後の処理の仕方で緑のままの物、赤に変わる物ができます。

オキナワスズメウリの育て方6/6 採種

来年用に。

苗からの栽培よりも種まきした後の栽培が効率良いです。 なので来年用に種を採る事をお勧めします。 赤い実をそのまま放置しておくとカラカラに乾いて、指で強く握りつぶすとバリバリと敗れるまでになります。 1つの実から10粒くらい種が入っています。 よく洗った後に、乾かしてからビニールなどに入れて日が当たらない場所で保管します。

食べられない実、その毒性について

思わず食べたくなるような実ですが、果実と根に毒性があり中国では「毒瓜」と言われています。 この毒の成分はククルビタンEが含まれていて食べると腹痛、下痢、嘔吐などの症状を引き起こします。 その為なのか害虫や鳥などからの被害も少ないです。 しかしインドやネパールでは若い芽や葉を食べる事もあります。

収穫後の楽しみ方

もちろん、収穫せずにそのまま苗になっている様子を楽しむ事もできます。 種まきの時期をずらして植えたりすれば違った色の実が楽しめるでしょう。

クリスマスリースとして。


クリスマスの時期に運よく緑と赤と2色揃えられたら、これだけかわいいリースを作る事ができます。 赤色に変わった実が無くても他の赤い植物、例えば「セイヨウヒイラギ」「サンキライ」「ナンテン」の実などで代用できます。 これに松ぼっくりやドングリを飾るのもかわいいです。

多肉と一緒にそのまま飾る。

収穫してそのまま置いておいても枯れません。 特に水やりをする必要もないので、多肉と一緒に飾ってもかわいいです。赤い多肉と合わせるとよりかわいいです。

木の実と一緒に。

木の箱やお洒落な小箱に入れて玄関などにおくだけでかわいいです。 室内と屋外の両方に飾る事ができます。 可愛らしい実は食べてしまいそうですが、毒性なので小さなお子様がいる場合は手の届かない場所において、くれぐれも気を付けましょう。

その他の飾り方

ブリキの缶の中に入れたり、ガーデニング用のハンギングラックの中に入れてもかわいいです。 かごに入れてもいいですし、コニファーやクレストに接着材などでつけるとクリスマスツリーのオーナメントにもなります。 独自のセンスを生かして色んな飾り方を楽しむ事ができますね。

まとめ

肥料が少なくても実がつきやすいオキナワスズメウリ。 日光に良く当たるように気を付けていれば育て方はいたって簡単です。 元々が温かい地方で生まれた植物なので寒冷地での栽培が難しい為、苗の流通も多くないのでそのために1度育てたら、種を採り翌年には種まきからの栽培をお勧めします。 誰もが溜息が出てしまうほどかわいい実。花を楽しむというよりは、毒性で食べる事はできませんが可愛い実がなる様に魅了され、収穫した後もその実を使って色んな楽しみ方が沢山です。 苗はベランダでのプランターでも充分に栽培できるので1度挑戦してみましょう。