エコギア| パワーシャッド 5インチ 440 常磐プレシャスオレンジ
がまかつ|バラ レンジスイマー タイプリバーシブル
バディーワークス|フラッグシャッド 5インチ
バディーワークス|45ヘッド(ヨンゴーヘッド) 14g
ジグヘッドリグの使用は, メリットが多い
シンカーとフック (針)が一体になった「ジグヘッド」に、ポリ塩化ビニル製やプラスチック製の「ワーム」を装着した「ジグヘッドリグ」と呼ばれる仕掛けは、シーバスやヒラメなどの多くのターゲットに有効です。 ジグヘッドリグは、ハードルアーよりもナチュラルな動きで魚に誘い掛けることができるため、魚がハードルアーを見切っている状況や、魚影は確かに確認できるものの、今ひとつバイトにつながらない状況などで、抜群の威力を発揮してくれます。 また、ジグヘッドリグはハードルアーと比較して、50 - 70%も割安ですので、ルアー操作に慣れておらず、ルアーをロストしやすい初心者にもおすすめできるでしょう。 初心者以外でも、ストラクチャー周辺で息を潜めるシーバスや根魚を狙う際などにも、財布の中身を気にすることなく使えるメリットは、非常に大きいですよ。
ワームの選び方のポイント3つは?
市販されているワームの種類は多岐にわたるため、正しい知識と経験が無ければ、最適なワームを選ぶことは困難です。 ここでは、ワームの選び方のポイント3つについて、初心者にも分かりやすく解説していきます。
ワームの選び方1【テール形状】
テール形状は, ワームの動きを決定する重要な要素
ジグヘッドリグが水中を泳いでいる時、ワームのテールは水の抵抗を受けることで、独特の波動を起こします。 この波動は、魚の「側線」と呼ばれる、捕食対象の動きや方向を感知する器官に伝わり、魚の捕食本能を刺激するのです。 ワームのテール形状によって、波動の大きさや質に違いがあるため、それぞれのテール形状の特徴を理解したうえでのワーム選びが大切です。
「シャッドテール」は, アピール力の高さが特徴
ジグヘッドリグで広く使用されているワームのテール形状は、「シャッドテール」と呼ばれる、ワームを縦にして見た時に、靴を履いた足のように見えるテール形状です。 仕掛けのセッティングにもよりますが、シャッドテールのワームをジグヘッドに装着すると、ロッドのティップに波動が伝わることもあるほど、大きくテールを振って波動を生み出すため、魚にワームの存在を強烈にアピールすることが可能です。 シャッドテールは、比較的釣果が安定しており、釣り場やターゲットの状況を探りやすいのも特徴の1つですので、釣行日の第1投目にキャストするワームとしても最適ですよ。
「ストレートテール」や「パドルテール」も用意しておきたい
シャッドテール以外にも、「ストレートテール」と呼ばれる、頭から尾に向かって徐々に細くなっているシンプルなテール形状のワームや、「パドルテール」と呼ばれる、カヌーのパドル (漕ぐためのオールのようなもの)の先端に似たテール形状のワームなども、ジグヘッドリグで用いられることがあります。 ストレートテールは、泳がせても波動がほとんど発生しないので、よりナチュラルに魚に対して誘い掛けられるのが利点ですが、その分アピール力に欠けます。 パドルテールは、アピール力とナチュラルさのバランスが取れたテールタイプで、筆者も多くの場面で使用しています。 釣り場の状況やターゲットの種類に応じて、ベストなテール形状のワームをチョイスすることが、好釣果への近道と言えるでしょう。
ワームの選び方2【サイズ】
「マッチザベイト」が基本だが・・・・
フィッシュイーターを狙うルアーフィッシングには、「マッチザベイト (Much the Bait)」という概念があります。 “マッチザベイト”とは、魚たちが普段捕食対象にしている小魚や甲殻類に似ているルアーが、最も安定した釣果を生み出すという考え方です。 この考え方は、ジグヘッドリグにおいても同様で、ターゲットの捕食対象と同じサイズのワームを選択するのが基本となります。 しかし時には、捕食対象よりも大型や小型のワームにバイトが集中することもありますので、数種類のサイズのワームを用意しておけば、柔軟に対応することができるでしょう。
ジグヘッドのサイズに合っているかどうかも大切
ジグヘッドのサイズに適合しないサイズのワームを使用すると、極端に動きの質が悪化し、魚に効果的にワームの存在をアピールすることができなくなってしまいます。 最適なサイズの目安は、大きなシングルフック (針)が付いているジグヘッドリグの場合、フックが出る位置からテールの先端までの長さが3cm程度確保できるサイズとなります。 装着するワームのサイズによって、水中での動きが変化する性質をいかし、最適なサイズのワームよりも大きく動いて欲しい場合は4cm程度を、小さく動いて欲しい場合は2cm程度を、それぞれ確保できるサイズのワーム使用するなど、ジグヘッドリグの水中での動きをワームのサイズで調整することも可能ですよ。
ワームの選び方3【カラー】
最もベストなカラーは, 魚に聞いてみないと分からない
釣り具メーカー各社からは、様々なカラーバリエーションのワームが発売されています。 とはいえ、どのような条件下で、どのようなカラーが最適なのかを完璧に知るには、魚に直接聞いてみるしか方法が無いというのが、釣りを長年楽しんでいる筆者の率直な意見です。 実釣経験が豊富なアングラーであっても、常にベストなカラーをセレクトするのは困難な点が、ルアーフィッシングの奥深さを象徴しています。
タイプの異なる数種類のカラーを用意しておくのが賢明

好釣果を目指すうえで一番賢明なのは、タイプの異なる複数のカラーを用意しておき、状況に合わせて柔軟にカラーチェンジをしていくことと言えるでしょう。 多数あるワームのカラーバリエーションの中でも、「チャート」系カラーと呼ばれる、赤やピンクなどの水中での視認性が高く、魚の視覚に強くアピールできるカラーや、「ナチュラル」系カラーと呼ばれる、ターゲットが普段食べている小魚や甲殻類のカラーに似せたカラーは、非常に出番が多く、必ず用意しておかなければ釣りが成立しないカラーと言っても過言ではありません。 他にも、「クリア」系カラーと呼ばれる、透明度が高く、太陽光の透過性が高いカラーや、「グロウ」系カラーと呼ばれる、ボディーに発光する材質が使用されているカラーなども併せて用意しておけば万全です。
ジグヘッドへのワームの付け方のポイントは?
※ 上の動画では、ジグヘッドへのワームの付け方の実演をしています。
ジグヘッドへのワームの付け方を誤ると、ワームが水中できちんと動かなくなる恐れがあります。 ジグヘッドにワームを装着する際には、ワームが曲がることなく、ヘッド部からテール部までが一直線になるように、まっすぐ付ける必要があります。 少しでも曲がった付け方をしていると、仕掛け全体の重心が偏り、仕掛けの姿勢が水中で安定しないため、魚にワームの存在を適切にアピールすることができなくなりますので、ワームの付け方には注意を払うようにしましょう。 また、ジグヘッドやワームの形状によっては、ジグヘッドへのワームの付け方にコツがいる場合もあるため、なるべくシンプルで、多くのアングラーに支持されているワームやジグヘッドを選ぶように心掛ければ、そうした事態を避けることができます。
おすすめのワーム2つは?
ここでは、筆者が自信をもっておすすめするワーム2つと、ワームにピッタリのおすすめのジグヘッドについてご紹介します。
おすすめのワーム -1-
マルキュー ECOGEAR POWER SHAD
エコギア| パワーシャッド 5インチ 440 常磐プレシャスオレンジ
大手釣り具メーカー ―「マルキュー」の「ECOGEAR」ブランドのワームです。 多数のカラーバリエーションと基本性能の高さから、多くのアングラーから人気を集めている、シャッドテールの定番ワームです。
《このワームにおすすめのジグヘッドもご紹介!》
がまかつ|バラ レンジスイマー タイプリバーシブル
大手釣り具メーカー ―「がまかつ」のジグヘッドです。 大きなシングルフック (針)が付いている形状をしています。 大型のターゲットを相手にする場合、強度の高いフック (針)が必要不可欠ですが、長年釣り針の製造に携わってきたメーカーの商品ならではの、確かな強度と貫通性能を実感できるジグヘッドです。
おすすめのワーム -2-
バディーワークス FLAG SHAD
バディーワークス|フラッグシャッド 5インチ
「バディーワークス」のワームです。 大きなパドルシャッドが特徴的で、ワームの重さが重いため、軽いジグヘッドとの相性はあまりよくないものの、サーフや大規模河川の河口などの遠投が必要なフィールドで活躍してくれる、筆者愛用のおすすめワームです。
《このワームにおすすめのジグヘッドもご紹介!》
バディーワークス|45ヘッド(ヨンゴーヘッド) 14g
「バディーワークス」のジグヘッドです。 前述のワームの装着を想定して開発されているだけあって、前述のワームとの相性は抜群です。 トリプルフックが付いている形状のジグヘッドで、フックの強度が試される大型のシーバスや青物狙いにも最適な、強度の高い大型のトリプルフック (針)が採用されています。
ジグヘッドリグで, フィッシュイーターを狙い撃ち!
いかがでしたか。 ジグヘッドリグには、ナチュラルにアピールできる点や、ストラクチャー周りを果敢に攻めることができる点など、ハードルアーにはない武器があります。 こういったメリットをいかして、ジグヘッドリグでフィッシュイーターを狙い撃ちしていきましょう。
この記事で取り上げる内容は、いずれもシーバスやヒラメなどの大型の海釣りターゲットに使用される、3inch以上のワームを使用するジグヘッドリグについてです。