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ブルーベリーを挿し木で増やすには?適切な時期や初心者でも失敗しない方法をご紹介!

ブルーベリーの挿し木についてご紹介します。ブルーベリーの挿し木を成功させるには、挿し木の時期やその方法を間違わないようにすることが大事です。 挿し木に必要な準備物や正しい方法、途中で枯れる失敗例なども合わせてご紹介いたします。
更新: 2021年4月6日
printemps117
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ブルーベリーは挿し木で増やせる?

ブルーベリーは挿し木で増やし、挿し木したものを大きく育てることで、果実を実らせる木を増やすことができます。 ブルーベリーの挿し木はそれほど難しいわけではなく、初心者の方も簡単に増やすことができます。ブルーベリーの挿し木は、一般的に行われている植物の挿し木と同じように、適切な時期に枝を土に植えて育てるとうまく根付きます。

そもそも挿し木とはどういったものか?

ブルーベリーは受粉させるために他家受粉が必要になることがあります。 また、育てている品種のブルーベリーを増やすことができれば、それだけ花粉の採取量も増え、受粉する確率が高まります。 苗をたくさん買ってくるよりも挿し木で増やす方が経済的なので、挿し木を方法を使ってブルーベリーを増やす方法をご紹介します。 挿し木とはその植物の枝などの根が生えていない一部分を切り取ってそのまま土に植えることで再度成長させる人工的な増殖方法のことです。

ブルーベリーの挿し木の準備物と方法について


挿し木したい数の枝(10cm程度の長さ、枝の切り口を斜めにしてナイフで切り、先端の花芽を捨てて置く) 挿し木の3時間前に基部を水につけて吸収させておく。(こうすることで発根しやすくなります) 用土は、ピートモス5:鹿沼土5を混ぜるか、土にピートモスを混ぜた混合用土を用います。 肥料はなくても構いませんが、使う場合は化成肥料や堆肥などの緩効性を少量混ぜるとよいでしょう。

ブルーベリーの挿し木の準備と時期について

挿し木の適期は7月~8月、11月~12月

ブルーベリーの挿し木は、基本的に1年十行うことができますが、その中でも適期は7月~8月、11月~12月の剪定後におこなうことをおすすめします。 挿し木する枝は切り取ってからの時間が短ければ短いほど発根率が高く、樹が成熟しやすいといわれています。 切り取ってからすぐに挿し木にしない場合は、密閉できるビニール袋などに入れて保存し、挿し木にする時期まで冷蔵庫で保存します。外に置いていると袋の中で腐ったり、枝枯れ病などになり、挿し木に失敗してしまいますので、保存する場合は早めに冷蔵庫に入れてください。

挿し木の方法について

ブルーベリーの繁殖には、挿し木による方法が最も一般的ですが、挿す枝の熟度により、新梢を用いる緑枝(りょくし)挿し、休眠期の枝を使用する休眠枝(きゅうみんし)挿しの2種類があります。

休眠枝挿し


休眠枝挿しは、春芽吹く前の枝を挿し木する方法です、挿し木の時期は加温なしで管理する場合、ブルーベリーが芽吹く時期で、桜の開花時期とほぼ同時期が目安です。挿し穂は1~2月の剪定時期に切り落とした枝を低温で保管したもの、または挿し木直前に採取した枝から取ります。 休眠枝挿しは、初めて挿し木をする方や家庭菜園におすすめできる方法です。冬の間はブルーベリーの成長がとてもゆっくりで、生長が止まっていることもあるほどなので、水やりなどの手間がほとんどかかりません。また、剪定後の枝が利用できるので効率的です。

休眠挿しの挿し穂の調整例について

挿し穂は、前年に伸びた若い枝から取ります。木化した枝を挿しても発根できないことはありませんが、発根しがたいようです。 剪定で切り取った枝を利用する場合は、保管は長い枝のままで乾燥を避けつつ、冷蔵庫の野菜室などの低温に保てる場所に保管します。 挿し穂は、土に2~3cmほど挿し、地上部に2節(2芽)が出るように調整します。 挿す側の枝の切り口は、鋭利な刃物できれいに整え、組織をつぶさないように気を付けましょう。挿し穂は調整したらすぐに切り口を水に漬け、切り口を乾燥させないように気を付けましょう。 用土に挿す時は、あらかじめ挿し穴を空け、挿し穂の切り口を傷めないようにします。また挿し穴は浅めに空け、挿した後に挿し穂の切り口と用土がよく密着するように気を付けましょう。 挿し木後の管理は、用土を絶対に乾燥させないように水やりをし、強い風の当たらない明るい場所に置くことが必要です。 挿し木後、2~3週間で芽が展開してきますが、この時点では根は出ず、枝に蓄えられた養分のみで芽がてんかいしています。 その後、展開した芽の伸びが止まる、一時的に芽の先端が黒く枯れてしまいます。挿し木してから約2か月前後でこの状態となります。 さらに1か月ぐらい経つと、今度は元気に新しい枝を伸ばし始めます。ここまで来ると確実に根も伸びていますので、鉢にあげます。

緑枝挿し

緑枝挿しは、春から新しく伸びた若い枝を挿し木する方法です。挿し木の時期は、枝の成長が止まり、枝の先端の葉まで硬くなったころで、6月中旬~7月いっぱいが目安です。緑枝挿しのポイントですが、枝の成長が止まり、枝の先端の葉まで硬くなった枝から挿し穂をとることです。これだけを守れば、いつでもOKです。 2か月程度でこのような芽が動き出すと、ほとんど発根していると考えていいでしょう。 こちらも発根している状態でこの状態で鉢上げすることが可能です。挿し穂はその年に伸びた若い枝から取り、挿し穂を取る枝は十分に伸びて生長が止まったものを選びます。

緑枝挿しの挿し穂の調整例などについて

挿し枝をして2か月ほど経ち、芽が動き出していたらほとんど発根しています。 挿し穂はその年に伸びた若い枝から取ります。挿し穂をとる枝は十分に伸びて成長が止まったものを選びますが、先端に柔らかい葉が残るような生長中の枝から挿し穂を取ると挿し木した直後に枯れてしまうことが多いようです。 挿し穂は、土に3~4cmほど挿し、地上部に2節(2葉)が出るように調整します。 挿し木後は、用土を絶対に乾燥させないように水やりをし、強い風に当たらない場所に置きます。また直射日光には当てず、50%遮光程度の明るい場所で管理します。 挿し木後は、1~3か月で新芽が出てきますが、緑枝挿しの場合、新芽が元気よく展開し始めればほぼ発根しています。 新芽が出ない場合も、3~4か月経過して挿し穂が枯れずに葉を残していれば根が出ている可能性もあります。 また、緑枝挿しでは10月頃までに発根していなくても、その時点で挿し穂が枯れていなければ、高い確率で翌年の春に新芽が出て発根します。失敗したとあきらめずに翌年まで水を切らさずにおいてみるのも一つの手です。


挿し木の植え方

1.挿し木用の鉢またはプランターを用意して、鉢底ネットと軽石、水で湿らせたピートモスまたは土を混ぜた用土を用意する。 2.用土に水をかけて水を含ませておき、約10cmの挿し穂を用意し、切り口などをナイフで尖らせます。夏は先端に葉を2枚残し、2枚を半分にカットします。 3.5cm間隔で挿し穂を植えていき、3~4週間後に発根します。

挿し木したけど枯れる、失敗例とは。

挿し木を試みてみたが、途中で葉が茶色くなって枯れるというのは、原因には、「挿し木の時期が悪く活着しなかった」、「過湿度で腐食してしまった」などが考えられています。 挿し木する時期はもちろんですが、水やりのし過ぎで切り口が腐食してしまうこともありますので注意してください。 また緑枝挿しの場合は葉からの蒸散が多いと枯れることが多くなるので、葉は2~3枚を半分くらい切ってやります。 暑くなってきた今の時期の緑挿しは、用土の乾湿の管理が難しくうまく挿し木ができにくい環境です。 挿し木をそのまま用土に差し込まないようにしましょう。挿し木は穴をあけて挿したら、あとはやさしく用土を穴の隙間に押しやるように詰めていくようにしてください。

ブルーベリーの挿し木で収穫量を増やそう!

ブルーベリーを挿し木で増やすことで、他家受粉しやすくなり、実の収穫量を増やすことにつながります。 正しい挿し木方法をマスターして、ブルーベリーの収穫を楽しんでください。