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ゼラニウムの種類図鑑!人気の品種や見分け方など特徴と合わせてご紹介

鉢植えにしたり花壇に植えたりと家庭でも、公園や街路などの公共の場でも園芸植物として人気のゼラニウム。花も葉も見ごたえがあり開花時期が長く育てやすいのも魅力です。ゼラニウムは、色や品種など種類も豊富です。人気の品種や見分け方を種類別にご紹介します。
更新: 2022年1月15日
dilber
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南アフリカが原産のゼラニウム

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ゼラニウムは南アフリカが原産の植物です。種子でも挿し木でも増やすことができ、開花時期も長く育てやすいため、観葉植物としてもとても人気があります。一重咲き、八重咲、球状に大きく花を咲かせるなど形状も様々、香りや色合いも豊富な種類があるのも魅力です。園芸種として、豊富な改良品種があり、色々なゼラニウムを寄せ植えにして楽しむこともできます。鮮やかな緑色の葉と、赤や白、紫やピンクなどビビットな色合いの花は、写真映えもします。

開花時期が長く街路でもよく見かけるゼラニウム

ゼラニウムは、四季咲きの種類も多く、開花時期が長くて世話もしやすいことから、街路でもよく見かける植物です。街角や店先だけでなく、大通りにフラワーバスケットとして設置されていることもあります。ヨーロッパの古い石造りの街並みを背景に、大きな緑の葉っぱの中から赤い花が見えるゼラニウムといった構図は、思わず写真を撮りたくなる美しさがあります。

花が下垂する品種のゼラニウムは、道路際のフラワーバスケットに使われることもあります。

ゼラニウムの香りには虫が嫌う成分が含まれているため、他の植物と一緒に寄せ植えにすると防虫効果もあると言われています。

種類が多く花壇などの寄せ植えにも人気

季節を越えて、色とりどりの花が華やかに庭先を演出します。

窓辺に色とりどりのゼラニウムが並んでいると、家の中からも、道を行く人も楽しめます。

種類豊富なゼラニウムを大別!


南アフリカのケープ地方を原産とする、ペラルゴニウム・ゾナレとペラルゴニウム・インクイナンス、この2種類を親とする改良品種を総じてゼラニウムと呼んでいるため、数多くの種類があります。現在の植物分類による学名は、フウロソウ科ペラルゴニウム属、日本ではテンジクアオイと呼ばれることもあります。

大きく分けると、ゼラニウムは5つの種類に分けられます。 1.ゼラニウム 2.センティッド・ゼラニウム 3.パンジー・ゼラニウム 4.アイビー・ゼラニウム 5.ペラルゴニウム

種類その1:よく知られているゼラニウムは育てやすく開花時期も長い

日本で最も馴染みのあるゼラニウムです。元々、18世紀に植物分類の分類体系を作り上げたスウェーデン人のリンネの分類では、この品種がゼラニウムに分類されていました。その後、植物分類が見直され、ペラルゴニウム属に分類されるようになりました。今でもゼラニウムというと、この品種が頭に浮かぶという方も多いかもしれません。 開花時期が長く、季節を越えてほぼ一年中花が咲きます。数多くの園芸品種がありますが、比較的肉厚の茎を持ち、長く伸びた花弁の先に、星形や5弁の小花がボール状に集まって開花します。葉は濃い緑色で大ぶりの丸形をしているものが多いですが、白や黄色の班が入ったり、輪状にグラデーションが入ったりしているものもあります。爽やかな香りを持っています。

ゼラニウムの名前は、ギリシャ語で鶴を意味する「ゼラノス」に由来するとか。写真では少し見にくいかもしれませんが、花びらの中から尖った果実が出ているのがお判りでしょうか。この果実が鶴のくちばしに似ているため、ゼラニウムと呼ばれるようになったそうです。

華やかで人気のキャンディーボール

改良品種のキャンディーボール。八重の花がしっかり球状に花を咲かせ、華やかで写真映えします。白にピンクの斑入り、濃いピンク、赤、ピンクに白い斑入りなどカラフルな色が揃う人気の品種です。季節を問わず花をつける育てやすさも魅力です。

育てやすさが人気のスーパーゼラニウム:チャンピオン

高温多湿に強い品種から作られたハイブリッドゼラニウムのチャンピオン。暑さにも強く、真夏にも花を楽しむことができます。ビビットな赤や柔らかいピンク色、斑入りなど色合いも様々な品種があります。

深い切れ込みが美しい星咲ゼラニウム

深い切れ込みが入った5弁の花が、星形に見えるホシザキゼラニウム。暑さを嫌うため、季節的には春と秋に花を楽しむことができます。写真映えするゴージャスな美しさがありますが、育てやすく挿し木で簡単に増やすことができます。

種類その2:香りも楽しめるセンティッド・ゼラニウム


センティッド・ゼラニウムは葉に独特の香りがあるのが特徴です。バラの香りがするローズゼラニウム、ミントの香りがするミントゼラニウムなど、品種によって異なる香りがあります。オリーブオイルに漬け込んでフレーバーオイルにしたり、ジャムを煮こむ時に加えて香りづけにしたりと、用途も広く人気の品種です。

センティッド・ゼラニウムは、葉の形が違います。丸いよく見慣れた形ではなく、多くが、写真にあるようにギザギザした形をしています。

種類その3:花型も葉も独特なパンジーゼラニウム

パンジーゼラニウムは、ゼラニウムと同じペラルゴニウム属ですが、花の形がパンジーのようなので、パンジーゼラニウムと名付けられました。高温多湿に弱いため、季節的には夏を苦手とする品種です。春先にたくさん花をつけ、見ごたえがあります。育てやすい品種が多いゼラニウムの中では、育て方が一番難しい品種です。

その4:下垂する人気の種類アイビーゼラニウム

アイビーゼラニウムは、その名の通りアイビーの葉に似た、厚手で皮のような光沢のある葉をしています。茎が下垂するのも、アイビーと似ています。花の色は、白、明るい赤色、紫色、斑入りなど様々です。開花時期が長く、春先から咲き始め、真夏に少し勢いを落とすものの、秋口から初冬まで季節を問わず長く楽しめます。高温多湿を少し苦手とするため、夏は風通しの良いところに置いておくと、花が長持ちします。

アイビーゼラニウムは下垂するため、ハンギングバスケットやウォールバスケットなどに適しています。

種類その5:花の形も様々で品種が多く華やかなペラルゴニウム

ペラルゴニウムは、ナツザキテンジクアオイという別名があるように、春先から初夏にかけて花を咲かせます。品種によっては、夏まで花を咲かせるものもありますが、ゼラニウムのように季節を越えて咲くとはいえません。ゼラニウムの原産地である南アフリカのケープ地方原産のペラルゴニウム・ククラツムととペラルゴニウム・グランディフロルムなどを交配して多くの品種が作り出されています。アメリカで生まれた品種も多いですが、日本で作り出された品種も生まれています。

花弁の縁がフリルになっていたり、葉がフリル状になっていたり、花びらの中央に赤や黒の斑が入っていたり、様々な品種があります。


ゼラニウムと違い、球状に花をつける品種はあまりありませんが、2色以上の花弁をもつものが多く、華やかな美しさがあります。横から見ても美しく、写真を撮る際には上からだけでなく、側面を撮るのもおすすめです。通常のゼラニウムにはあまりない濃い赤色や、グラデーションのある花弁のものなどもあります。

種類だけでなくカラフルな色合いも魅力

ゼラニウムの魅力の一つは、カラフルな色合い!赤、白、ピンク、紫など、色が豊富なだけでなく、異なるトーンの色合いがあり、赤といっても、朱色に近い赤から、ワインレッドのような濃い色合いまで、様々なバリエーションがあります。

花弁に斑点が入ったり、ラインが入ったりといった多色の花もあり、華やかです。

柔らかなトーンのパステルカラーの品種も豊富で、見飽きません。

季節を問わず楽しめる葉っぱの美しさも魅力

ゼラニウムは多年草なので、花が咲いていない時期でも、季節を問わずグリーンとして楽しめるのも魅力です。ゼラニウムの葉というと大ぶりで目にも鮮やかなグリーンのイメージがありますが、実は葉っぱも様々な種類があります。写真のように、アイビーのように白とグリーンのコントラストが美しい品種や、厚みがあり皮のような艶やかさをもつ品種、グリーンの中に赤のラインが入っている品種な度多種多様です。

ゼラニウムの種類のまとめ

ゼラニウムは、開花時期が長く、春先から初冬にかけてほぼ一年中花を楽しむことができる人気の植物です。花や葉の形、色合い、香りの異なる様々な品種があります。大まかに5つに大別し、特に人気の品種をご紹介しました。地植でも、鉢植えでも育てやすく、挿し木などで簡単に増やせるのも魅力のゼラニウム、寄せ植えにしても華やかです。