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【シンキングミノー】とは?初心者が知っておきたい4のポイント!

「シンキングミノー」と呼ばれる種類のルアーは、着水後水に沈む特性から、深い層 (レンジ)にいる魚を狙う場合に非常に効果的なルアーです。この記事では、初心者が知っておきたいシンキングミノーの4つのポイントと、おすすめのシンキングミノーについて取り上げます。
更新: 2022年3月25日
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ポイント1【シンキングミノーの定義】

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シンキングミノーの有効性や使い方について取り上げる前に、シンキングミノーの定義について知っておくことは大切でしょう。 ここでは、「シンキングミノー」と呼ばれる種類のルアーが持つ特徴や、「サスペンドミノー」と呼ばれる種類のルアーとの違いについて解説していきます。

この記事で取り上げる内容は、いずれも陸からの海釣りで使用するシンキングミノーに関するものです。

(1) 水に沈む種類のミノープラグの総称

「シンキング (英語: Sinking)」は、英語で「沈む」ことや「沈没する」ことを意味しています。つまりシンキングミノーは、着水後そのまま放置しておくと、どんどん水に沈んでいく種類のミノープラグ (小魚の形状をしたルアーのこと)の総称ということになります。

シンキングミノーに対し、「フローティングミノー」と呼ばれる種類のルアーは、英語の「フローティング (英語: Floating)」に、「浮く」ことや「浮遊する」ことという意味が含まれているため、着水後そのまま放置しておいても、水に浮いたまま沈んでいかない種類のミノープラグの総称ということになります。

つまりフローティングミノーの特徴と、シンキングミノーの特徴とは、正反対であると言えるでしょう。

また、フローティングミノーの中には、リールを巻くと1m前後まで潜行して泳ぐ種類のものもあるのに対し、ほとんどのシンキングミノーは、リールを巻いても浮き沈みすることなく、一定の層 (レンジ)を泳ぎ続けるという違いがあることも覚えておくと、より効果的な使い方ができるでしょう。

(2) サスペンドミノーとは区別される

シンキングミノーやフローティングミノーとは別に、「サスペンドミノー」と呼ばれる種類のルアーもあります。「サスペンド (英語: Suspend)」という英語には、「宙に浮く」という意味や「一時停止する」という意味があります。

すなわちサスペンドミノーとは、着水後一定の水深までは沈むものの、海底までは到達せずに、あらかじめルアーに設定された層 (レンジ)で停止したまま、水中を漂う種類のミノープラグの総称のことです。

「着水後水に浮かず、沈んでいく」という点では、シンキングミノーもサスペンドミノーも同様なのですが、シンキングミノーは最終的に海底に到達するまで沈み続けるのに対し、サスペンドミノーは一定の層 (レンジ)までしか沈まないという点で異なります。ですから、シンキングミノーとサスペンドミノーは区別して考える必要があります。

ポイント2【シンキングミノーの有効性】

シンキングミノーを使う際は、水に沈むという最大の特徴がどのような場合に有効なのかについて理解し、特性を十分にいかした使い方をする必要があります。 ここでは、シンキングミノーの全体的な有効性や、ターゲットごとの有効性の違いについて、初心者にも分かりやすく、徹底解説していきます。

(1) 深い層 (レンジ)狙いにはもってこい

前述した通り、水に沈んでいく性質を持つシンキングミノーは、1.5m程度の表層 (シャローレンジ)よりも深い層 (レンジ)にいる魚を狙うのにはもってこいのルアーです。

というのも、「シャローランナー (トップウォーター)」呼ばれる種類の、水面や水面直下の層 (レンジ)を泳ぐフローティングミノーではない、一般的なフローティングミノーであっても、潜行水深は1m前後ですので、深い層 (レンジ)でルアーを泳がすことは、どう頑張っても無理です。

一方のシンキングミノーは、海底スレスレの低層 (ディープレンジ)を泳がせることも可能です。また、使い方次第では、フローティングミノーが主戦場とする表層 (シャローレンジ)を泳がせることも可能ですので、結果的にはシンキングミノーの方が、フローティングミノーよりも広い層 (レンジ)をカバーできると言えます。

(2) 5種類のターゲットごとに有効性が異なる

ソルトルアーフィッシングのターゲットは多彩ですが、それぞれのターゲットごとに、主に活動している層 (レンジ)や、エサの捕食方法が異なっているため、シンキングミノーの有効性も異なっています。

ここでは、ソルトルアーフィッシングの代表的なターゲットである「シーバス (スズキ)」、「青物 (カンパチやヒラマサなど)」、「ヒラメ」、「チヌ (クロダイ)」、「根魚 (アイナメやカサゴなど)」の5種類のターゲットごとに、シンキングミノーの有効性について探っていきましょう。

ターゲット種類1【シーバス】


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シーバス (スズキ)は、海や汽水域に生息する代表的なフィッシュイーターの一つです。一部の時期を除き、基本的にシーバスは、水面から海底付近までの幅広い層 (レンジ)で捕食活動しています。

というのもシーバスは、小魚の群れを追い掛け回し、泳ぎ疲れて弱っている小魚や、群れからはぐれてしまった小魚を捕らえる方法で捕食活動するのが日常です。ですから、小魚の群れがいる層 (レンジ)の変化に合わせて、シーバスも泳ぐ層 (レンジ)を変えているのです。

ですから、堤防や港湾などの水深の深いフィールドにおいて、小魚のいる層 (レンジ)が深く、同時にシーバスが活発に泳いでいる層 (レンジ)も深くなっている条件下では、シンキングミノーの有効性が発揮できるでしょう。

ただし、河口などの水深の浅いフィールドでシンキングミノーを使用すると、底を引きずってしまい、ルアーロストにもつながりますので、水深の比較的浅いフィールドで沈むルアーを使用したい場合は、サスペンドミノーの出番となります。

ターゲット種類2【青物】

青物 (カンパチやヒラマサなど)も、引きの強さからシーバスと並ぶ人気ターゲットです。青物が小魚を捕食する方法もシーバスと同様で、小魚の群れを追い掛け回し、捕らえやすい小魚を選んで捕食しています。

そのため青物も、活動範囲とする層 (レンジ)が広く、小魚のいる層 (レンジ)が深めになっている時には、フローティングミノーではカバーできない深い層 (レンジ)を攻略できるシンキングミノーが、大活躍してくれます。

しかしながら、シンキングミノーによっては、後述する理由から、キャスト時の飛距離があまり伸びない種類のものもあり、砂浜からキャストする際や、沖目にいる青物を狙う際などの、遠投力が好釣果のカギとなる状況では、全く使い物にならない場合もありますので、注意が必要でしょう。

ターゲット種類3【ヒラメ】

「堀田光哉」氏の活躍で、ヒラメもソルトルアーフィッシングの人気ターゲットになっています。シーバスや青物と違い、海底の砂の中に潜って息を潜め、頭上を小魚が通過すると、目にも留まらぬ速さで襲い掛かる捕食方法が、ヒラメの特徴です。

このことからも分かるように、海底にいるヒラメの頭上付近を泳がせられるシンキングミノーは、ヒラメを狙う際に非常に有効なのです。とはいえ、砂浜などの水深の浅いフィールドでの釣りでは、海底をルアーが引きずる結果となり、ルアーロストにつながります。

特に砂浜では、深い層 (レンジ)を狙う場合でも、1m前後の水深まで潜行するフローティングミノーで十分に対応できるため、シンキングミノーの出番はほぼ無いでしょう。

また前述したように、シンキングミノーによっては遠投性能が低い種類のものもあり、遠投が不可欠な砂浜におけるシンキングミノーの有効性には、疑問が残ります。ヒラメ狙いでは、フィールドの状況に応じた適切なシンキングミノーの使い方が大切です。

ターゲット種類4【チヌ】

近年、釣り関連のメディアで頻繁に取り上げられ、人気が急上昇しているのが、チヌ (クロダイ)をルアーフィッシングで狙う「チニング」です。チヌは雑食性で、30cmを超える大型であれば小魚も捕食するため、チニングで狙うことが可能です。

チヌが小魚を捕らえる方法も、シーバスや青物と同様で、小魚の群れを追い、弱ったり群れからはぐれたりした小魚を捕食しています。とはいえ、シーバスや青物ほど遊泳能力に優れているわけでありませんので、わざわざ猛スピードで小魚の群れを追うようなことはせず、近くにいる小魚を中心に食べています。

大型のチヌは警戒心が高く、あまり浅い層 (レンジ)で小魚を捕食することはないため、チニングで用いるルアーは、シンキングミノーやメタルジグなどの、中層 (ミドルレンジ)以深を攻められるルアーが中心となります。

また、シンキングミノーのベリーフック (お腹に装着されているフック)を外し、ルアーのベリーフックアイ (ベリーフックを接続するリング)にガン玉オモリを装着した「Mリグ」は、チニングにおいて登場したシンキングミノーのチューニング方法で、チヌに対する抜群の有効性が認められています。

ターゲット種類5【根魚】

根魚は、ジグヘッドを使用したワームなどのソフトルアーでの釣り方が中心ですが、シンキングミノーをはじめとしたハードルアーにも積極的にアタックしてきます。根魚の捕食対象の中心は甲殻類ですが、小魚も捕食する大型の根魚は脂が乗り、非常に食味が良いのが特徴です。

根魚は、海底にあるストラクチャー (岩やテトラポッドなどの障害物のこと)周辺に息を潜め、近くを小魚が通過すると、ストラクチャーから勢い良く飛び出して襲い掛かり、素早く元いた場所に戻ります。

海底付近からあまり動こうとしない根魚を狙ううえで、シンキングミノーは大いに有効でしょう。ただし、あまりにもストラクチャーに近い低層 (ディープレンジ)を泳がせてしまうと、ルアーロストの危険性がありますので、注意が必要です。

ポイント3【シンキングミノーの使い方】

シンキングミノーの使い方は、それほど難しいものではなく、初心者でも簡単に使えます。ここでは、シンキングミノーの使い方について見ていきます。

(1)「カウントダウン」がポイントとなる


基本的な使い方は、まずは他のルアーの使い方と同様、沖にキャストして着水させます。着水しても、すぐにリールは巻かず、「カウントダウン」と呼ばれるルアーを沈める操作で、ルアーを任意の層 (レンジ)まで沈め、任意の層 (レンジ)にルアーが到達したら、リールを巻き始めます。

ルアーが沈むスピードは、ルアーの種類や水の塩分濃度によって変化します。カウントダウン時にラインを張り気味にした場合は、「カーブフォール」と呼ばれる、手前に向けてカーブを描くようにゆっくりとルアーが沈むアクションが生まれます。

カーブフォールは、長時間ルアーが落ちる動きで魚に誘いを掛ける時や、初心者が、ルアーが落ちていく最中のバイト (アタリのこと)を確実に取りたい時におすすめです。カウントダウン時にラインをたるませ気味にした場合、「フリーフォール」と呼ばれる、素早くどんどんルアーが沈むアクションが生まれます。

フリーフォールは、ルアーが偽物のエサであることを魚に見破られないようにしたい時や、狙いたい層 (レンジ)が深く、カーブフォールでは到達するまでに時間が掛かってしまう時などにおすすめです。状況に応じて、カーブフォールとフリーフォールを使い分けるようにしましょう。

(2) 様々な応用的な使い方も可能

シンキングミノーは、基本的には一定の水深まで沈める使い方をしますが、その他にも様々な応用的な使い方も可能です。例えば、竿を立て気味にし、着水後すぐにリールを巻くようにすれば、フローティングミノーが得意とする表層 (シャローレンジ)付近を泳がせることが可能です。

またシンキングミノーは、前述したMリグのように、各種チューニングを施すこともできますから、様々な使い方をマスターして、好釣果につなげていきましょう。

ポイント4【シンキングミノーの飛距離】

前述したように、シンキングミノーの種類によっては、飛距離が伸びないものがあります。 特に、砂浜や大規模河川の河口などの遠投が不可欠なフィールドでの釣りでは、飛距離の伸びないルアーは使いものになりません。 ここでは、シンキングミノーの飛距離について考察していきます。

(1) 重心移動システムの有無がカギとなる

出典: http://fishing.shimano.co.jp/product/series/lure-x/exsence/goliath-izumi.html

シマノは、「飛距離の向上と泳ぐ時の姿勢の安定性を両立した、究極の重心移動システム」としています。

近年の多くのミノープラグの内部には、「重心移動システム」と呼ばれる機構が備わっています。重心移動システムは、ルアーの内部でシンカー (オモリ)が自由に動く仕組みになっています。キャスト時の飛翔中は、ルアーのテール部 (後方)にシンカーが移動し、水中を泳ぐ際は、ルアーのヘッド部 (前方)にシンカーが移動します。

ルアーの飛距離を伸ばすためには、ルアーのテール部に重心がある方が有利ですが、ルアーが水中を泳ぐ際は、ヘッド部が少し下がった安定した姿勢をキープできるように、ルアーのテール部に重心がある方が有利です。

そういった経緯から、重心移動システムは、飛距離の向上と泳ぐ時の姿勢の安定性を両立した画期的な仕組みとされており、シンキングミノーの飛距離は、重心移動システムの有無に大きく依存していると言えます。

(2) 泳ぎと飛距離は, 表裏一体である

確かに重心移動システムは、理論上は飛距離と泳ぎを両立できることになっています。しかしながら、水中を泳いでいる時のルアーは、潮流や波の影響を受けて頻繁にバランスを崩しています。

重心移動システムを搭載したルアーは、バランスを崩した時、シンカーがルアー内部で動いてしまうことで、重心が安定せず、結果的に泳ぎ方も不安定になってしまうという盲点があるのです。それを防止するために、シンカーを動きにくくするという対策がありますが、こうすると、泳ぎの立ち上がりが極端に悪くなってしまい、本末転倒です。

これに対し、重心移動システムを搭載していないルアーは、飛距離は多少犠牲になるものの、常時安定した姿勢で泳ぎます。遠投が必要なフィールドでの釣りにおいて、ルアーの飛距離は釣果に直結する重要な要素ですが、泳ぎと飛距離は表裏一体で、現在の技術では両立が難しいのです。

おすすめのシンキングミノー2つをご紹介!

様々な種類のシンキングミノーが、釣り具メーカー各社から発売されており、初心者がベストなものをチョイスするのは、容易なことではありません。 ここでは、筆者おすすめのシンキングミノー2つをご紹介しますので、シンキングミノー選びの参考にして頂ければ幸いです。

おすすめシンキングミノー -1-

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おすすめシンキングミノー -2-

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いかがでしたか。シンキングミノーの特徴や使い方に関する知識を深め、効果的に活用できれば、他の種類のルアーでは攻略するごとが難しいターゲットを仕留められるでしょう。