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綺麗な花を咲かせるダリアの育て方を解説!冬越しや植え付け方法など

フラワーアレンジメントや花束などにもよく使われる花、ダリア。 今回はダリアの育て方についてご紹介いたします。球根で育てるのが主流ですが、種まきの方法について、またその他土作りや肥料の与え方などダリアの気温的な栽培方法についてもご紹介しています。
2020年8月27日
printemps117
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花束やブーケの主役級の花「ダリア」

ダリアはキク科ダリア属に属する球根植物の総称のことです。ダリアは古くから品種改良がおこなわれており、花形や花色が異なる多くの園芸品種が生まれています。今までに作られた品種は3万品種といわれ、そのバリエーションの豊富さから、ダリアの花の定義を説明することは難しいとされていますが、ダリアの球根を見ると小さな芋の形をした独特のものであるため、球根を見ると簡単に判別できます。

球根と種まきどちらで育てる?

ダリアは、もともと球根から育てる植物なので、球根から育てるのが一般的ですが種から育てることもできます。 ただし種から育てた場合は、立派な球根になるまで3年ほど期間を要します。 最近では、室内用のミニダリアや早咲き品種など春に種を蒔いて、夏に開花するタイプもあります。 このように種まきで育てることもできますが、発芽率が100%ではないことや、球根になるまで時間がかかることから、初めてダリアを育てるなら球根から育てるのがおすすめです。

ダリアの育て方のポイント

ダリアを育てるときは、日当たりと水はけのよい場所を選んで植え付けましょう。ただし、夏の直射日光には弱いので、西日が当たらない場所に移動させるか、遮光ネットなどを被せて適度に日よけをします。

ダリアの種まきと時期や方法について

立派な球根に育てるために

ダリアは、20~25℃ぐらいが発芽適温です。時期としては大体3~5月ぐらいで、種を蒔く場合はこの時期に種を用意します。またこの時期夜が冷え込む場合は、室内で育てます。 セルトレイか箱(卵パックなど)に種まき用の土を入れ、5cm間隔で種を2~3粒蒔くような感じで蒔いていきます。 5㎜ほど土を被せたら、水やりをし、発芽するまでは土が乾かないようにこまめに水やりをします。 1週間ほどで発芽しますので、発芽が確認出来たら土が乾いてから水やりするようにします。 本葉2~3枚まで生長したら、ひと回り大きな鉢または庭に植え替えます。

ダリアの球根を植える時期や方法について


球根を植えるときの適期や注意点

ダリアの球根を植えるなら、3月下旬~5月頃が適期です。 気温が20℃を超える時期になったら、よく晴れた午前中を見つけて作業します。 東北地方や北海道などの寒冷地域では、上記よりももう1~4週間ほど遅らせて霜がなくなってから植えるようにします。 ダリアの根は横に広がるため、球根は1個だけ植えるのが基本です。球根1個に対しての鉢のサイズですが、超大輪もしくは大輪種で8~10号鉢、中輪、小輪種で5~7号鉢ぐらいのサイズを選ぶとよいです。 球根を植えるときは、細い首のようになっている「発芽点」が上向きになるようにします。

植木鉢またはコンテナに植える際の注意点

鉢植えやプランターなどコンテナ植えする際は、生長すると背が高くなるので、必ず支柱を立てるようにします。生長すると枝も多くなり、倒れやすくなるので注意が必要です。

鉢またはコンテナ植えの手順

植え付ける前の手順として、鉢底の軽石または鹿沼土を数cmほど敷き、鉢の2/3ほどまで土を入れるようにします。 球根が鉢の中央に向かって発芽するように向きを注意しておき、その上から土を5~10cmほど被せます。 土に浸透性のある殺虫剤と緩効性化成肥料を施し、4本を目安に支柱を立てます。そのあと、鉢底から流れるほどたっぷりと水やりを行い、発芽するまでは水やりを控えておきます。

地植えの場合

地植えの場合で、いくつもの株を植え付ける際は、大型種ならば株同士の間隔は80~100cm、小・中輪種で30~40cmくらい空けてください。 植え付けの2~3週間前にあらかじめ、肥料を土に混ぜておきます。そして植える当日に深さ5~10cmほどの穴を掘り、同じように球根の発芽部分が上向きになるように置きます。 あとは鉢植え・コンテナ植えと同様、土を被せて穴を埋め、支柱を4本立て、水やりをします。

発芽後の管理

定植後3~4週間すると芽が出ますが、2~3本出たときに太くて元気のよい芽を残し、他はかき取ります。草丈が30cmくらいになったら、クイックタイで支柱に誘引します。5月の晴天が続いて地面が乾く場合は、液肥を水やりの代わりに追肥して生育促進をはかります。

仕立て方について


定植後3~4週間すると芽が出ますが、2~3本出たときに太くて元気のよい芽を残し、他はかき取ります。草丈が30cmくらいになったら、クイックタイで支柱に誘引します。5月の晴天が続いて地面が乾く場合は、液肥を水やりの代わりに追肥して生育促進をはかります。

ダリアを育てる土作り、水やりや肥料を与える時期は?

土作りについて

鉢植えなら草花用培養土をそのまま使うか、パーライト5:バーミキュライト5もしくは赤玉土(中粒)5 :培養土3:バーミキュライト2の割合で混ぜた土を使うことをおすすめします。 地植えの場合は、1㎡あたり完熟堆肥約5㎏、腐葉土約1/3袋、化成肥料約50gを混ぜて2週間ほど寝かせたあと、1㎡あたり苦土石灰を1握り(100g)ほど混ぜて2週間寝かせれば土作りの完成です。

水やり

ダリアを鉢植えする場合は、土の表面が乾いてからたっぷりと与えるようにします。地植えは、球根を植えた後に1回水やりをしておくと、あとは基本的に降雨に任せておいても問題ありません。暑く乾燥した日が続くならば、葉の裏表に霧吹きで水を吹きかけるようにすると葉の洗浄と病気の予防につながります。

肥料の与え方について

ダリアは根が細かく、有機物の多い土を好みます。定植前に完熟牛糞を多めに入れておき、芽が出たら株元の根の張る範囲に化成肥料を蒔いておきます。 小さなつぼみが見えてきたときと、切り戻し後に芽が動き始めた時に、化成肥料を株元に施しておきます。 最初に施した元肥の効果はやがて薄れますので、葉や茎の生長が思わしくなかったり、色が薄くなるなど症状が見えてきたら、植え付けから1か月後を目安に追肥します。

剪定も必要なダリア、切り戻しについて

切り戻しとは

暑さで株が弱るので、秋に花を咲かせるため7月下旬~8月下旬に、地際から3~4節残し、その上は切り落とします。切り口に雨水が入るとそこから腐ってきてしまうので、アルミホイルなどで雨よけキャップをし、3~4週間するとわき芽が動き始めるので、大輪種や小輪種などそれぞれに応じた仕立て方をすると10月頃から霜が降りるまでの間咲かせることができます。

わき芽かきについて


わき芽をそのまま放置しておくと、枝分かれがどんどん進んで栄養分が分散してしまい、主茎の花が大きく育ちにくくなります。それを防ぐためにこまめなわき芽をすることが必要になります。 逆に小輪の花を数多く咲かせたい場合はわき芽かきを抑えましょう。

球根の堀り上げと冬越しについて

霜や雪に当たらないように冬越しさせよう。

ダリア球根は土中の凍結や過湿などによって、腐敗してしまうことがありますので、霜が降りる前に球根を掘り上げて冬越しさせる必要があります。 霜や雪などで茎が凍傷にかかると球根も使えなくなってしまうので、寒い地域では花が残っていても思い切って霜が降りる前に掘り上げてしまうほうが安心です。 霜の降りない暖かい地域では、掘り上げる必要はありませんが、地上部分を切り倒して株の上にムシロなどを掛けておきましょう。鉢植えの場合も掘り上げる必要はありませんが、鉢ごと玄関などの屋内に取り込んでおきます。

病害虫について

アブラムシやズイムシなどに注意

芽が伸び始めるとアブラムシが付きやすくなります。アブラムシは見つけしだい家庭園芸用のエアゾール式殺虫剤をかけ、予防・駆除しておきます。また夜の気温が高くなるとズイムシが茎の中に入り込むので、早めに見つけて穴の中の幼虫を針で突き刺して防除します。 また高温期に乾くと葉裏に赤ダニが発生するので、葉裏に水をかけて駆除します。その他ウイルス病予防には切り花や切り戻しに使うハサミやナイフは熱湯消毒してから使うようにしましょう。

花の形によって表情が変わるダリア

ダリアは本当に種類が豊富な花なので、「えっ、これもダリアだったの!?」と思ってしまうこともあるかもしれません。 基本的な栽培方法を抑えて美しい開花時期を楽しみましょう。