フロロカーボンライン ソルティメイト スモールゲーム
ダイワ サーフキャスター 4色ラインR 200m
サンライン テーパーちから糸投げ
富士工業 遊動 ジェット 天秤 2UJO 25号
景山 六角 1kg詰パック 25号
クレハ ハリス シーガー グランドマックスFX 5号
Gamakatsu カレイ専用 フック(赤) 13号
P入りインタースナップNTパワースイベル クロ
ハヤブサ P374
TOHO カラミ止パイプ 透明
拙者砂ズリ 全遊動てんびん用 2本
ハリス シーガー グランドマックスFX 60m
景山 六角 1kg詰パック 40号
堤防カレイ仕掛けの基本構成は?
下の画像は、堤防カレイ仕掛けの基本構成です。堤防カレイ仕掛けの中には、天秤を使わない仕掛けなども存在しますが、この記事では、天秤を使用する堤防カレイ仕掛けについて取り上げます。
下の画像の左側の仕掛けは、「固定式」仕掛けと呼ばれる、最もポピュラーな作りの仕掛けです。
固定式仕掛けは、カレイがエサを吸い込む際の竿先を押さえるようなアタリが取りやすいだけではなく、アタリが出ると同時に、天秤のアームの反発力によってハリ先がカレイの口に食い込んでいくことで、アワセ後のスッポ抜けを低減する効果も期待できます。
また、シンプルな構造故にトラブルが少なく、初心者や潮流の流れが速い場所での釣りにも最適でしょう。
上の画像の右側の仕掛けは、「遊動式」仕掛けと呼ばれる、喰い込みの良さを重視した作りの仕掛けです。
遊動式仕掛けは、天秤の両アームの間を道糸が自由に上下できる仕組みなっており、カレイの前アタリが出た段階で道糸を送り込み、カレイの喰い込みを促進して確実にフッキングさせることが可能です。
特に狡猾なカレイは、最初にエサをくわえた段階で出る前アタリを竿先が捉えた際に生じる、わずかな竿先の反発力による抵抗を感じ取っただけで、エサを口から放してしまい、以降アタリが遠のいてしまうことがあります。
また、厳寒期にもエサの喰い込みが極端に悪くなるため、遊動式仕掛けは、こういったシビアコンディションで威力を発揮してくれます。
堤防カレイ仕掛けアイテム6つは?
堤防カレイ仕掛け作りに必要な仕掛けアイテムは6つありますが、各種仕掛けアイテムの選び方を間違えたまま仕掛け作りをしてしまうと、アタリが思うように出なかったり、アタリがあってもなかなかフッキングに持ち込めなかったりして、結果的に釣果が伸びなくなってしまいます。
ここでは、仕掛け作りで重要な要素となる各仕掛けアイテムの選び方と、筆者が自信を持っておすすめする各仕掛けアイテムについて解説します。
堤防カレイ仕掛けアイテム1【道糸】
選び方
投げ釣りでは、長年ナイロン製道糸が広く釣り人に使われてきましたが、ここ数年はPE製道糸を用いるのが主流となっています。PEが持つ軽さ、細さ、低伸縮性などの特徴によって、遠投力やアタリの取りやすさは、ナイロン製道糸の場合と比較して飛躍的に向上しています。
ただし、PEが持つ伸縮性や耐摩耗性の低さは、仕掛け作りで使用する結び方を複雑化させているだけではなく、扱いにも細かいコツを必要とするなど、初心者にもおすすめできる道糸とは言い難いのが実情です。
ですから、釣り自体が初心者の方の場合は、ナイロン製道糸が無難でしょう。使用するオモリの重さにもよりますが、基本的にはPEは1号、ナイロンは3号の太さが基準となります。
おすすめの道糸
フロロカーボンライン ソルティメイト スモールゲーム
ダイワ サーフキャスター 4色ラインR 200m
堤防カレイ仕掛けアイテム2【力糸】
選び方
力糸は、道糸の先端に接続する10m前後の糸で、仕掛けを投げた時に瞬間的に加わる道糸への強い衝撃によって、道糸が切れることを防いだり、海中の障害物に道糸が擦れることで道糸が傷付き、道糸の強度が低下することを防いだりする役割を果たします。
基本的には、道糸と同じ材質のものを用いるのが一般的ですが、筆者は、伸縮性、耐摩耗性、価格面などの理由から、ナイロン製力糸を好んで使用していまし、おすすめです。ナイロン製力糸の場合、太さは3号-12号が汎用性が高いでしょう。
おすすめの力糸
サンライン テーパーちから糸投げ
堤防カレイ仕掛けアイテム3【天秤とオモリ】
選び方
天秤は、仕掛けを投げた時や海中での仕掛けの安定性を左右する重要な仕掛けアイテムです。
様々なタイプの天秤が市販されていますが、オモリと一体型になっていて、固定式仕掛けにも遊動式仕掛けにも使用可能なL字型のカイソウ天秤や、2本のアームの角度が可変式になっている改良名古屋天秤などがポピュラーです。
仕掛けの全長が長い場合は、アームの長いテンビンをチョイスすることおすすめします。投げ釣りで使用するオモリは、重いものほど潮流に流されにくいメリットがある一方、固定式仕掛けではアタリが感じ取りづらくなるデメリットもあります。
また、オモリと一体型の天秤は、状況に応じてオモリの重さを柔軟に変更することが困難な点にも注意が必要です。
おすすめの天秤とオモリ
富士工業 遊動 ジェット 天秤 2UJO 25号
景山 六角 1kg詰パック 25号
堤防カレイ仕掛けアイテム4【幹糸とハリス】
選び方
幹糸やハリスの太さは、仕掛け全体のパワーを決定するため、釣れるカレイの最大サイズに合わせて選択することが大切でしょう。
なお、根掛かりした際でも幹糸が生き残るようにして、ハリス交換のみで素早く釣りを再開できるように、ハリスの太さよりもワンランク太い糸を幹糸として使います。
釣れるカレイの最大サイズが40cm程度であれば、ハリスが3号、幹糸が4号でも全く問題ありませんが、50cmを超す大物カレイが姿を現す釣り場では、場合によってはハリスが5号、幹糸が7号という極太仕掛けも視野に入ってくるでしょう。
長い仕掛けや早い潮流でも絡みにくいコシがあり、根ズレにも強いフロロカーボン製の糸が、幹糸やハリスには最適でしょう。
おすすめの幹糸とハリス
クレハ ハリス シーガー グランドマックスFX 5号
堤防カレイ仕掛けアイテム5【ハリ】
選び方
カレイの投げ釣りで使用する主なハリは、「流線バリ」と呼ばれる、軸のチモトから腰曲げにかけての部分が、S字にカーブしている形状のハリを原型としているものがほとんどです。
流線型のハリは、魚の吸い込みが非常によく、特にカレイのような、おちょぼ口でエサを吸い込むようにして食べる魚に最適の形状のハリと言えます。
一部のハリには、チモトの下に「ケン」と呼ばれる突起が付いているものがあり、虫エサのズリ落ちを防ぐ効果があると言われていますが、筆者の経験では、虫エサがハリの腰曲げ付近まで大きくズリ落ちた状態でないと、ケンの効果が発揮できないように感じましたので、あくまで「無いよりはマシ」程度に考えておくのが良いかもしれません。
おすすめのハリ
Gamakatsu カレイ専用 フック(赤) 13号
堤防カレイ仕掛けアイテム6【その他5つ】
前述の6つの仕掛けアイテムの他に、堤防カレイ仕掛け作りでは、5つの仕掛けアイテムが必要となる場合があります。ただし、ここでご紹介する仕掛けアイテムの中には、必ず必要というわけではないものもありますので、状況に応じて柔軟に対応しましょう。
1.各種接続金具アイテム
P入りインタースナップNTパワースイベル クロ
各仕掛けアイテムの接続部には、各種接続金具が使われます。例えば、固定式仕掛けでは、道糸と天秤との接続や、天秤とハリスとの接続にスナップ付きスイベルが用いられますし、遊動式仕掛けでは、道糸とスナズリとの接続にスイベルが用いられます。
この他にも、場合によっては幹糸とハリスの接続にも、各種接続金具が用いられることがあります。
カレイは、同様の体形をしているヒラメに比べてパワーはないので、各種接続金具が破損する心配はそれほどありません。重くて大きい各種接続金具は、仕掛け全体の重量を増加させてしまい、仕掛けが潮流に乗らなくなる原因になりかねませんので、むしろ軽くて小さい各種接続金具が最適なのです。
2.各種装飾アイテム
ハヤブサ P374
カレイに対して、エサの存在を視覚的に強力にアピールすることができるとされているのが、各種装飾アイテムの使用です。
中には、ネックレスのような状態になるほど、たくさんの装飾アイテムを付けたド派手な仕掛けを愛用している釣り人もいます。実際の効果の有無についてですが、科学的研究や筆者の経験では、カレイを含むほとんどの魚は、視覚を頼りにエサを探していないという結論が出ています。
派手な仕掛けで好釣果を上げているという釣り人は、おそらく装飾アイテムによって仕掛け全体の重さが最適な状態になり、結果的に釣果がアップしているものと思われます。ただし、この点は自己満足の部分もありますので、必要に応じて使ってみるのも面白いでしょう。
3.チューブ
TOHO カラミ止パイプ 透明
チューブは、幹糸と枝ハリスの接続部などの絡みやすい仕掛けの部分にかぶせることで、仕掛けが絡むことを防止することができます。ただし前述のように、パイプの重さは仕掛け全体の重さに影響を与えることも考慮する必要があります。
また、赤色やオレンジ色などの視認性の高い色のチューブは、装飾アイテムとしての役割も果たします。
4.シモリ玉
スーパーシモリ玉
遊動式仕掛けにおいて、天秤のアームとスイベルとの間の道糸に通すことで、スイベルが天秤の上のアームの先端のリングをくぐり抜けてしまうことを防ぐ仕掛けアイテムです。使用する道糸に対応しているシモリ玉を選びましょう。
5.スナズリ
拙者砂ズリ 全遊動てんびん用 2本
スナズリは、天秤の2本のアームの間を道糸が自由に上下できる遊動式仕掛けで、天秤の下のアームの先端のリングの摩擦に耐える目的で用いられます。既製品の他に、自作も可能です。
堤防カレイ仕掛けでの釣り方のコツは?
堤防や港湾からの投げ釣りでよく見かけるのが、仕掛けを投げ入れた後、竿が三脚から一切動いておらず、長時間そのまま放置されている光景です。これでは、カレイにエサの存在を十分にアピールできませんし、エサを取られたまま、空バリ状態で釣りをしている状態にもなりかねません。
ですから、ときどき竿を静かに大きく持ち上げて仕掛けを動かすことで、エサの臭いを水中に分散させるように心掛けます。また、竿を動かす際にリールを少し巻き、前回とは違うポイントでカレイのアタリを待つのもおすすめです。
竿を動かす頻度は、3分に1回程度が基本ですが、厳寒期には5分に1回程度、エサ取りが多い時には1分に1回程度にするのが効果的です。
船カレイ仕掛けの基本構成は?
上の画像は、船カレイ仕掛けの基本構成です。基本的には、堤防カレイ仕掛けの固定式仕掛けと同様です。
船カレイ仕掛けアイテム2つは?
船カレイ仕掛け作りでは、一部の仕掛けアイテムを除いて、ほとんどの仕掛けアイテムで堤防カレイ仕掛けと同様のものを使い、仕掛け作りを行います。ここでは、堤防カレイ仕掛けと異なる「力糸」、「天秤とオモリ」の2つの仕掛けアイテムのみのおすすめをご紹介します。
船カレイ仕掛けアイテム1【力糸】
ハリス シーガー グランドマックスFX 60m
船でのカレイの投げ釣りでは、遠投が必要ないため、力糸は使用しません。ただし、PE製道糸を用いる場合は、各種接続金具との接続強度を高めるために、道糸の先端にフロロカーボン製の糸を10m程度接続しておくことがおすすめです。
船カレイ仕掛けアイテム2【天秤とオモリ】
景山 六角 1kg詰パック 40号
沖合は潮の流れが速いため、堤防カレイ仕掛けよりも重い30 - 50号のオモリを使用することがほとんどです。また天秤についても、遠投が不必要なことから、竿先に鮮明にアタリが出やすくなるアームの短い天秤が使われる傾向があります。
船カレイ仕掛けでの釣り方のコツは?
船から狙うカレイの投げ釣りでは、竿先を細かく上下させ、オモリで海底をトントンと小突くように誘いを掛けます。この時の竿先の動かし方や上下幅が、カレイへのエサのアピール力を左右します。
通常は、竿先を20 - 30cm程度持ち上げては落とす操作を繰り返しますが、シビアコンディションでは竿先の上下幅を小さくしたり、高活性時には道糸を張り気味にして、海底からオモリを少し浮かせた状態で上下させたりするなどのちょっとした工夫で、釣果が大きく変わってきます。
堤防でのカレイのカレイの投げ釣りと同様に、いかにエサの臭いを拡散させ、カレイの捕食本能を刺激できるかが、釣果のカギを握ります。
番外編: マコガレイとイシガレイとの違いは?
カレイの投げ釣りのターゲットとなるカレイは、主に「マコガレイ」と「イシガレイ」の2種類です。マコガレイとイシガレイの違いを最も簡単に見分ける方法は、目が付いている体の方向 (有眼側)に並ぶ突起 (石状骨質板)の有無です。
この突起は石のように固いため、イシガレイの名前の由来にもなっています。マコガレイの有眼側には、このような突起はありません。また食味についても、マコガレイの方が美味とされ、旬の時期は市場で高値で取引されます。
ベストな仕掛けで, 大物カレイを狙い撃ち!
いかがでしたか。カレイがハリに掛かり、平たい魚が海面に姿を現した時の興奮や満足感は、カレイの投げ釣りならではの魅力です。大物カレイを狙い撃ちするなら、ベストな仕掛け作りをすることが大切なのです。
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