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【川乗山登山】初心者におすすめの登山コースをご紹介!

川乗山(川苔山)は、埼玉県にほど近い東京都西多摩郡奥多摩町に位置する標高1363.3mの山です。奥多摩山域の中では年間を通し初心者から中級・上級者まで多くの登山者が訪れます。この川乗山の山頂からは奥多摩の多くの山々や南東方向の尾根や沢が一望できます。
2020年8月27日
真鍋
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川乗山(川苔山)とは?

川乗山(川苔山)は標高1,363mと1,000m級の大きな山です。そのため、山での登山時間は往復でおよそ5~7時間となります。 しかし、川乗山(川苔山)の登山コースの中のどれもが、多くの登山者が利用しており、5~7時間という行動時間にさえ対応できれば、それほど登山の技術は必要ないため、初心者の登山におすすめの山といえるでしょう。ただ、全くの初心者だと険しい山道に感じてしまう人も多いようですので、ある程度の山道に事前に慣れておくと登りやすいでしょう。時間だけでみると、初級・中級者向けの山といえます。 この川乗山(川苔山)は、古くから多くの登山者に愛される山であり、都心からのアクセスも良く、オールシーズンを通じて多くの登山者とこの山ですれ違いざまに、出会うことができます。

川乗山と川苔山の由来とは?

ちなみに、この山の中にある川苔谷で「カワノリ」が取れることから、この川乗山(川苔山)の名前の由来となっており、普段は「川乗山」と表記されることが多いですが、正確には「川苔山」が正しい表現となるそうです。(※この記事は通称の「川乗山(川苔山)」で記載しています。) 川乗山(川苔山)の山頂の標識や道中の案内標識には「川乗山」や「川乗谷」と表記されていることもありますが、これはかつて国土地理院の地形図でそのように誤記されていたためだそうです。 そして、川乗山(川苔山)の登山口の1つである川乗橋の名前は現在でも「乗」を使用しています。

川乗山(川苔山)への登山ならどのシーズンがおすすめ?

川乗山(川苔山)は、東京からのアクセスも良く、初心者から中級・上級者まで多くの登山者に人気の山ですが、年間通してどのシーズンに行くべきなのでしょうか? ここでは、川乗山(川苔山)への登山におすすめのシーズンを紹介します。

川乗山(川苔山)への登山は冬と真夏は危険?

まず、冬は山頂付近に積雪があるので、冬に登る際は防寒対策が必需品です。また、夏の登山も可能ではありますが、気温は下界とそれほど変わらないため、真夏のシーズンだと天気が良ければなおさら熱中症や日射病で倒れる人も多いため、真夏と真冬のシーズンでの登山はあまりおすすめできません。

できれば天気が良い日で、春や初夏などの暑すぎず、暖かい気候の季節でももいいですし、秋の紅葉が美しい天気が良く涼しい時期なども登山もおすすめのシーズンといえるでしょう。

川乗山(川苔山)の紅葉の見頃はいつ?

一般に紅葉は、早いところで10月下旬~11月上旬・中旬頃に見頃を迎え、11月下旬か12月上旬にはすっかり散ってしまうので、桜のようにその色づいた山の木の葉の鮮やかさを求められるのはその時期だけとなります。川乗山の紅葉のシーズンの見頃はいつごろになるのでしょうか。

例年通りであれば11月中旬~11月下旬までが紅葉のシーズンの見頃といえるでしょう。ただその年によって多少のばらつきはあります。 滝がある低い場所より、山頂付近から山の木は鮮やかに紅葉で彩られているようです。

川乗山(川苔山)の見どころ


ここでは、川乗山(川苔山)の見どころを紹介していきます。滝を過ぎると険しい傾斜の山道になるので、山頂までは初心者の人だと苦しい思いをするかもしれませんが、天気の良い日は特にオールシーズン通して、その滝や苔に覆われた山中の自然、そして川のせせらぎに癒されること間違いないでしょう。

百尋ノ滝

川乗山(川苔山)にある「百尋の滝」は奥多摩を代表する滝の一つと言われ、水量も豊富で落差20mもあり、見ごたえがある滝です。 あの落差で滝壺まで行けるので、とても気持ちが洗われるようで癒され、登山の初心者の方にも人気が高いです。天気が良い日などは、この滝や川や山の自然を見るためだけに訪れる人もいるそうです。 真冬のシーズンに行くと、この滝は、雪と氷瀑に覆われ、凍って見えるので、ほかのシーズンとは全く違う表情を見ることができますし、滝つぼや川も全面凍って滝の真下に行くこともできます。 ただ天気が悪い日はあまりおすすめできません。足場がいつも以上に悪くなり怪我の原因となるので、できれば天気が良く、晴れた日に行くのがいいでしょう。 ただ、川乗橋からの登山コースの場合、滝を越えてからのルートが道のり長く途中も険しいので、忍耐力が試されます。

川乗山(川苔山)の川や森の自然

川乗山(川苔山)の見どころは何と言っても、滝と川の美しさともののけ姫に出てきそうな苔に覆われた森の中の大自然です。その景観を楽しみに登山に来る人も少なくありません。

そして、川のせせらぎや滝の水しぶきなど、目で見るだけでなく音や感触だけでもこの山の魅力を実感できそうです。都会での生活に疲れたときなど、都心からのアクセスも良いので会社が休みの日など、日帰りでこの光景に癒されに来る人も多いそうです。

早朝の川乗山(川苔山)

早朝に歩くこの川乗山(川苔山)の日が昇る早朝の時間帯の光景も日常からかけ離れたようで、とても癒されます。登山に来る時は、できるだけ早い時間に来るのがおすすめです。

黄金の川

山中、美しい緑と川があり、そんな中でもあまり知られていないのが、この写真のように天気や時間帯によって見える黄金に光ったように見える川があるそうです。

山頂からの眺望と料理

キツめの傾斜を超えて、頂上に登ったら、天気の良い日はそこからの景色の良さが楽しめます。そして、頂上ではバーナーで料理を作っている人も多くいるそうで、めいっぱい体力を使って登山をした後の料理を楽しむ人は多いそうです。

川乗山(川苔山)へのアクセス

奥多摩山系の山はバスを利用せざるを得ない山も多いのですが、川乗山(川苔山)はJR青梅線の鳩ノ巣駅から直接登ることができ、都心からのアクセスも良く山での登山時間もおよそ5~7時間と比較的初心者でも非常に登山をしやすい山として知られています。 川乗山(川苔山)は、通常の登山からトレーニング用の登山まで、幅広く楽しめる山で、おすすめの登山コースもそれほど複雑ではありません。 登山口までは、電車や車やバスを乗り継いでいくことができます。登山口からもくつかのコースに分かれています。

電車の場合


川乗山(川苔山)へのアクセスは、都心からだと大きく分けて2つのアクセス方法があり、まず1つ目のアクセス方法は、JR青梅線の鳩ノ巣駅から直接登る方法です。 鳩ノ巣駅に向かい、そこから歩いて登山口まで行き、そこから山道へと足を進めます。 そして2つ目のアクセス方法は、JR中央線に乗り、新宿駅から約2時間ほどかけて奥多摩駅まで電車で向かう方法です。そして、奥多摩駅からは川乗橋バス停までバスで向かうか、もしくは徒歩で歩きます。 ちなみに上の動画では、2つ目の方法で川乗山(川苔山)まで向かっている様子を見ることができます。

車の場合

車でのアクセス方法は10台ほどの駐車場のある東日原に駐車してから、登山口までの間は、バスを利用するのが良いです。 圏央道日の出ICより東日原駐車場まで約36kmです。

駅から登山口までの初心者向け登山コース

JR鳩ノ巣駅から大根(おおね)ノ山ノ神までは、途中の正法院まで舗装された道を行きます。そしてその後、整備された杉林を歩くコースとなります。そのため、実質的なところでいう登山コースとしては、大根ノ山ノ神から先が登山のスタートとなります。 都心からのアクセスの良いJR奥多摩駅からのコースの場合は、奥多摩駅から日原方面行きのバス(西東京バス)に乗って15分ほどで登山口に到着します。

登山口から川乗山(川苔山)山頂までのコース

登山口から川乗山(川苔山)までのコースには、鳩ノ巣駅からのコースと奥多摩駅からのコースがあります。ここではこの代表的な2つのコースについて詳しく見ていきましょう。

鳩ノ巣駅からのコース

まず、鳩ノ巣駅から出発し、登山口に着いた場合、その後の山頂までのコースは多彩なバリエーションがあり、本仁田山経由でも行けるし、太ダワのコースでも問題ありません。最短のコースであれば舟井戸の方まで行くことができます。 しかし、大ダワのコースは岩尾根であり、天気が雨の日や雨の日の後などは転倒しやすいので避けましょう。舟井戸からは約20分ほどで頂上に着くことがえきます。運が良ければ動物なども見ることができます。上の写真はニホンカモシカです。 このコースだと、道中掴む物の少ない急な勾配があります。真冬のシーズンだと積雪が少しでもあると危ない道になってしまうので、雪が多いシーズンの登頂は注意が必要です。

奥多摩駅からのコース

一方、JR奥多摩駅から出発し、川乗山(川苔山)登山口に着いたら、次は川苔谷沿いの林道を歩き、途中で林道と分かれて百尋ノ滝を経由し、横ヶ谷を渡ります。途中で滝が見えるのが良いです。ここで足毛岩と横ヶ谷沿いのルートに分かれるのですが、どちらを選んでも特に大差なく、山頂に到着します。

川乗橋からのコースはルートは景色の変化もあり楽しいです。百尋の滝以降は急登も続きますが、登山路も荒れているところがあり、注意を払わないと道迷いすることもありそうです。特に落ち葉のたくさんある紅葉のシーズンはトレースもわからないので注意が必要です。

川乗山(川苔山)登山の時に気を付けること

トイレは、駅の近くか、バス停近くにしかないので、必ずそこで済ましてから行きましょう。


川乗山の初心者におすすめ下山コース

川乗山(川苔山)山頂の景色を楽しんだ後の下山コースは、2つ以上のコースに分かれています。ここからはこの2つのコースについてご紹介していきます。

大根(おおね)ノ山ノ神を経由する下山コース

1つ目は、JR鳩ノ巣駅へ戻る方法で、こちらは約2時間ほどかかります。JR鳩ノ巣駅へ戻るコース以外に、古里駅に降りるコースもあるのですが、こちらはマイナーコースなので、初めて登る人は鳩ノ巣駅コースの方がいいでしょう。もし帰りも滝が見たいという人は、もう一方の滝を経由する下山コースを選びましょう。

滝を経由する下山コース

そして、2つ目は、川乗山→百尋ノ滝→川乗橋と続く滝を見ながら風景を楽しむ下山コースとなり、先ほど紹介した鳩ノ巣駅までのコースよりは、少し多めの2時間50分の時間がかかります。 川乗橋を目指す場合、それまでにある百尋ノ滝、その先の小さなわざび田の風景など、登山道としての風景も楽しむことができ、細倉橋で林道に出た後は林道に沿って歩けば川乗橋に到着します。 ですが、川乗橋に向かう際、合計の行動時間が約6時間30分となるため、若干体力が必要なルートとなります。トレーニングのための登山コースとしてはおすすめですが、初心者には若干厳しいコースといえるでしょう。 ただし、川乗橋に下山する場合は、川乗橋からバスで奥多摩駅まで移動する必要があり、奥多摩にある多くの山々は、行動時間を長く取るとどうしてもバスの利用が必要不可欠となるケースが非常に多くなってきてしまい、バスの時間までに着くように帰りのバスの時間を事前確認することが必要不可欠といえます。

川乗山に登山する際、気を付けること

奥多摩・川乗山での登山に来る時には、ヘッドライト・登山地図・レインウェアなどの基本装備は必ず持っていきましょう。また、日帰り登山でも6~7時間程度かかるため、午前9時には登山口に到着するようにきちんと早めに出発することが大切です。 ですが、体調の悪い時は決して登山中でも無理せず、途中で引き返しましょう。 そして、天気についてですがなるべくその日の天気が雨の日や、雨の日の翌日などは山道がぬかるんでいたり、大変滑りやすくなっているため天気の悪い日の登山は控えてください。ほんの少しの気持ちの緩みから怪我をする可能性もあります。 真夏の川乗山への登山は、あまりおすすめできませんが、熱中症予防のためできるだけ多めに水分を持っていきましょう。疲れたら木陰などの日差しが当たらないところに隠れるといいです。 あと、川乗山にはトイレがないので、心配な人は駅でトイレだけ事前にすましておいて登山に臨むのがいいでしょう。

まとめ

今回ご紹介したこの川乗山(川苔山)は、奥多摩の多くの山を頂上から見ることができて、都心からのアクセスも抜群です。 奥多摩山系の登山を行うのであれば、一度は登っておきたい山といえるでしょう。 この川乗山の山中には美しい自然が広がり、綺麗な緑と水に癒され、まるでスタジオジブリ映画の「もののけ姫」に出てくるような世界が広がります。マイナスイオンがたっぷり放出されている百尋ノ滝での光景も心まで浄化されたような気分になります。

日常の生活に疲れたとき、ふと都心から日帰りで来れるため、気軽に初心者でも登れる川乗山は、JR鳩ノ巣駅から直接登ることができるため、アクセスも良く、登山の時間も往復で約5~7時間ほどであり、通常の登山からトレーニング用の登山まで、非常に幅広く楽しめる山といえます。 いきなり本格的な上級者向けの山は少し心配という登山を最近始めてみた初心者のあなたも川乗山に是非一度登ってみてはいかがでしょうか?