グレートトラバース |日本百名山一筆書き踏破 ディレクターズカット版 [DVD]
日本百名山改版 |(新潮文庫) [ 深田久弥 ]
にっぽん百名山|DVD全16巻セット
グレートトラバース2 |日本二百名山一筆書き踏破 [DVD]
【グレートトラバース】って?
前人未到の『日本百名山一筆書き』!
【グレートトラバース】とは、日本百名山すべての頂を登り、その間一切の交通機関を使わず、自分の脚とカヤックだけでつなぐという、壮大なプロジェクトのこと。一筆書きでつなぐその旅の総移動距離、なんと7800キロ、累積標高差は10万メートル!この前人未到の壮大な冒険に、アドベンチャーレーサーの田中陽希氏は、2014年4月1日、屋久島・宮之浦岳から、およそ200日間をかけて北海道利尻島・利尻岳までの踏破を目指しスタートしました!
密着番組「グレートトラバース~日本百名山一筆書き踏破~」
NHKが、番組「グレートトラバース~日本百名山一筆書き踏破~」・「グレートトラバース2~日本2百名山一筆書き踏破~」として田中陽希氏に完全密着しました。日本の美しく険しい山々と、田中氏の壮大な冒険。プロジェクトそのものに興味と興奮を持てるだけでなく、番組ではカメラマンの驚きの撮影テクニックと、NHKの美しい映像技術で、観るものをくぎ付けに!DVDも発売されています。
グレートトラバース |日本百名山一筆書き踏破 ディレクターズカット版 [DVD]
ディレクターズカット版DVD「グレートトラバース~日本百名山一筆書き踏破~」では、この壮大な冒険の密着映像が臨場感満載で見ることができます。
田中陽希さんってどんな人?
前人未到の大冒険・百名山完全人力一筆書き「グレートトラバース」にチャレンジしたのは、1983年埼玉県生まれの田中陽希氏(プロアドベンチャーレーサー)。現在はTeam EASTWINDの主力メンバーとして、国内・海外のアドベンチャーレースで活躍中です。
幼少期に家族で富良野へ移住し、学生時代はクロスカントリースキー全日本選手権で数々の入賞を果たします。卒業後はアウトドア業界で働きながらアドベンチャーレースの世界に飛び込み、パタゴニア・エクスペディションレース(2012.2013)で2位に入賞、日本を代表するアドベンチャーレーサーとして活躍しておられます。
「日本百名山」とは
深田久弥 著「日本百名山」
随筆家であり登山家でもあった深田久弥は、「品格・歴史・個性」を兼ね備え、かつ原則として標高1500m以上の山という基準を設け、「日本百名山」を選定、自身の登山経験をもとに1964年に山岳随筆に著しました。
日本百名山改版 |(新潮文庫) [ 深田久弥 ]
『山の品格』 人には人格があるように、山には「山格」のようなものがあるとし、誰が見ても立派な山だと感嘆する山であること。
『山の歴史』 昔から人間との関りが深く、崇拝され山頂に祠が祀られているような山であること。
『個性のある山』 芸術作品と同様に、山容・現象・伝統など、他には無いような顕著な個性を持っていること。
おすすめ「日本百名山」DVD
日本百名山を素晴らしい映像で紹介するDVDです。
にっぽん百名山|DVD全16巻セット
「グレートトラバース」と同じく、NHKで放送された「日本百名山」のDVDです。山岳カメラマンの撮影テクニック、NHKの映像技術。ガイドさんと一緒に疑似登山体験ができ、高山植物や蝶などの映像も満載の、山好きには嬉しいDVDです!
【グレートトラバース】~山の魅力と田中陽希の魅力~
2014年4月1日にスタートした前人未到の大冒険。NHKでは、百名山一筆書きプロジェクトを全5集に分けて放送されました。
グレートトラバース第1集【宮之浦岳から剣山】
第1集。プロジェクトのスタートは、新緑に萌える世界遺産・屋久島の宮之浦岳(1936m)。九州までの大隅海峡は速い潮の流れで知られる危険地域。約90キロを2日かけてシーカヤックで渡ります。すでにこの時点で、田中氏のタフさ、そして精神的な強さを目の当たりにします。九州本土に到着すると休む間もなく開聞岳、霧島山と北上しながら百名山を登り進めていきます。そして関門トンネルを渡り本土へ入ると、日本海沿いに500キロの長距離ロード移動。舗装路を9日間かけて歩きとおし、中国地方唯一の百名山・大山、四国の霊山・石鎚山、剣山を登ったところでスタートから1ヶ月。旅はまだまだ続きます。
グレートトラバース第2集【紀伊半島から南アルプス】
第2集では、紀伊半島から北上、北陸の山々と南アルプスまでの13座に挑みます。四国からは再びカヤックで紀伊半島へ渡り、奈良・大峰山へ。出会いと別れを繰り返しながら、休むことなく北陸へ歩みを進めます。北陸では、天気の心配もあり1日のうちに踏破を目指しますが、想像以上の雪と風でペースも上がらず。何とか白山から下山した後も、2か月を迎えた旅の疲労もピークに達し、これから向かう南アルプスにも不安が付きまといます。この年の南アルプスは、残雪も多く、聖岳・赤石岳・荒川岳・北岳と3000m峰が連なる山塊を、アイゼンとピッケルを駆使しながら一歩一歩慎重に進んでいきます。南アルプスの山深さを見れば、日本の自然のスケールの大きさに驚きます。
グレートトラバース第3集【日本アルプス大縦断】
第3集は、いよいよ南・中央・北アルプス21座の一ヶ月に及ぶ大縦断に挑戦です。北岳の後に残る鳳凰三山、甲斐駒ヶ岳、仙丈ケ岳へ向かうも、関東甲信越の梅雨入り宣言。降り続く雨と残雪に悩まされながらの登山となります。中央アルプスを越え、100座のうちの15座が並ぶ「日本の屋根」北アルプス。大展望を楽しみながらも、現地ガイドが足を踏み入れないほどの最大の難関が待ち構えます。剱岳から黒部渓谷、後立山連峰の八峰キレットと不帰の劔。数々の難所を抜けて、無事に白馬岳まで歩ききった田中氏の目には安堵の涙が光ります。
グレートトラバース第4集【富士山・八ヶ岳・尾瀬・関東周辺】
第4集では、甲信越・関東地方の百名山33座を巡った田中氏。梅雨の湿気と暑さに耐えながら、50座目の折り返しとなる浅間山に登頂。さらに7月としては過去最大規模の台風が迫る中、八ヶ岳連峰のスピード登山を敢行します。台風通過後は、「奥秩父の異端児」と呼ばれる瑞牆山・金峰山。連続する鎖場に挑戦した後、日本一の山・富士山へ向かいますが、そこでアクシデント。左肩を脱臼してしまいます。
富士山下山後は、首都圏に突入。丹沢山、筑波山と歩みを進める中で、多くのファンの応援を受け、田中氏は少しずつ戸惑いも感じ始めます。歩を進めなければならないプレッシャーと、ファンとのふれあいの時間。そんな中体調を崩し、旅が始まって以来の発熱と5日間の足止め。しかしこのトラブルが、「旅を通じて地域の山々の魅力を伝えたい」という初心に立ち返るきっかけとなります。関東の残りの山々を登るうちに、少しずつ体調も戻り、自然体で山と人々との出会いを楽しむ姿も。心温まる出会いが、さらなる旅を続けるパワーになっているんだ、と感じます。
グレートトラバース第5集【東北~北海道・利尻岳】
一筆書きプロジェクト最終回となる第5集は、東北から北海道の山23座を巡り、ゴールの利尻岳を目指します。会津駒ケ岳、安達太良山から飯豊山、蔵王山など、スケールが大きく登りがいのある山が続く東北。岩手に入り八幡平を歩くころには秋の気配が漂い始めます。そして竜飛岬から津軽海峡を渡り北海道に入ると、すでに季節は秋から冬へ。雪が降り積もる前に大雪山やトムラウシなどの2000m峰をクリアするため、ここからは時間との闘いになります。更に羅臼岳から稚内までのロード移動400キロ。そしてこの旅最後の難関、利尻島までのカヤック。210日以内でゴールできるかどうか、最後の最後まで目が離せない冒険が続きます!
百名山一筆書きプロジェクトを208日と11時間で完全踏破した田中氏。沢山のファンの寄せ書きと、7800㎞で履きつぶした沢山のシューズ。
次なる旅「2百名山」とは
田中氏が次なるプロジェクトに選んだのは「2百名山」完全人力一筆書き踏破。この2百名山とは、深田久弥氏が百名山を選定するにあたり厳選した146座のうち、百名山に入らなかった41座に、深田氏の遺志を継いで発足した「深田クラブ」によって選定された59座を加えたものが「日本2百名山」と呼ばれています。
旅のルートは日本最北端の宗谷岬をスタートし、九州最南端の佐多岬をゴールとする日本2百名山をつなぐ旅。なんと総走破距離8000㎞、累積標高差11000m!前回と逆のルートをたどることで、同じ地域でも異なる季節・景色を感じながらの旅になります。また、2百名山ならではの山の奥深さと、難易度の高さ、生活を支える里山や難所が続く連峰など山の多様性。見どころ満載の旅になりそうです!前回の旅を終えて7か月。約200日、7か月に及ぶ壮大な冒険が再び始まります!この「グレートトラバース2」も、完全密着映像としてDVDが発売されています。
グレートトラバース2 |日本二百名山一筆書き踏破 [DVD]
【グレートトラバース2】~まだ見ぬ世界と出会い~
2015年5月25日にスタートした「グレートトラバース2」も、NHKでプロジェクトの密着番組が放送されました。今回は全6集にまとめられています。
グレートトラバース第1集【北海道】
第1集は5月25日、北海道最北端宗谷岬をスタートし、暑寒別岳までの220㎞のロード移動から始まります。しかし前回の旅から12㎏も体重が増えた田中氏は、息も絶え絶え。若干心配なスタートです。そして夕張岳、芦別岳と歩みを進め、北海道最大の難所、日高山脈へと入った田中氏は2百名山の厳しさを体感します。道のない沢や雪渓、藪こぎ、熊の恐怖。厳しい登山を続けながら北海道の10座を巡り、津軽海峡の激しい潮の流れに翻弄されながらも、何とか本州へと向かいます。
グレートトラバース第2集【東北~新潟】
第2集。7月に入り、白神岳、森吉山と東北の山々を巡ります。しかし、突然の頭痛。その正体は疲労から悪化した副鼻腔炎。痛みと闘いながらも、雪国ならではの強い笹の藪こぎや岩の稜線など、山深い2百名山の厳しさとも向かい合っていきます。焼石岳、栗駒山と歩を進め、神室山では、登山口の集落総出の歓迎を受ける田中氏。伝統的な番楽と呼ばれる舞を見て、神の山であることを知ります。その後、朝日連峰、飯豊連峰と踏破し、梅雨明けの新潟に入るころには暑さとの闘いになります。そして迎える今回最大の難所、八海山、中ノ岳、荒沢岳の縦走。垂直な岸壁や連続する鎖場。そして猛暑の中、中ノ岳への長い稜線で水が尽きかけてしまうピンチ。多くの難所をクリアしていく田中氏から目が離せません。
グレートトラバース第3集【関東~北アルプス】
第3集では、帝釈山から関東へと入り、谷川連峰・仙ノ倉山へ向かいます。しかし、計画が遅れを見せ始めている焦りからか、初歩的な地図の読み間違い。白砂山へ向かうところで、50㎞の迂回を強いられてしまいます。それでも必死に歩を進め、幅50㎝の「蟻の戸渡り」・幅30㎝の「剣の刃渡り」が待つ戸隠山へ。無事にクリアし、飯縄山、浅間隠山ではファンの出迎え。そこでもやはり、ファンと触れ合う時間を楽しむ余裕もなく、田中氏からは焦りが感じられます。そして八ヶ岳・天狗岳の下りで右足の甲をねんざしてしまいます。焦りの中、6日間の停滞。「焦り」と「多くのファンへの戸惑い」から、田中氏は、忘れかけていた「挑戦する心」を確認するためにも、今後の予定を秩父~奥多摩から南アルプスへと変更します。右足を気遣いながら、悪天候の鋸岳を踏破し、2百名山最高峰・農鳥岳へ。北岳から続く稜線を歩くうちに、少しずつ挑戦する心を取り戻して行きます。思うように旅ができないもどかしさが、歩く姿にひしひしと感じられますが、晴れた稜線と共に田中氏の心も晴れていく様子にくぎ付けです。
グレートトラバース第4集【日本アルプス大縦断】
第4集は、関東、富士山周辺から南・中央・北アルプスへと大縦断。櫛形山、乾徳山と一日一座のペースで踏破していきますが、台風や土砂崩れなどによる大迂回など、計画通りに進まない旅にストレスを溜めていきます。それでも富士山周辺の4座を踏破し、信仰の山・七面山では年に一度の大祭に遭遇。白装束の人たちと共に登ります。再び向かった南アルプスに待ち構えるのは、秘境の山々。アプローチが長く険しい笊ケ岳は、道なき道を藪こぎし、大無限山は今も崩落が進む「無間地獄」。少しずつ紅葉が進む山を必死に登り進め、10月、北アルプスへと入ります。大天井岳から燕岳、烏帽子岳、赤牛岳へと進む中で、日に日に気温が下がり、後立山連峰へと向かう直前で北アルプスは猛吹雪に見舞われます。ついに冬の訪れです。
グレートトラバース第5集【北アルプスから西へ】
第5集。10月上旬の北アルプス、雪倉岳へと向かう途中で猛吹雪に見舞われ、白馬山頂直下の小屋で停滞を余儀なくされてしまいます。しかし翌日、奇跡的に天気は回復。20㎝の積雪の中、無事に雪倉岳の山頂に立ち、その先の黒部渓谷、奥大日岳へと歩みを進めます。更に毛勝山を踏破し、一ヶ月かけ遂に日本アルプスの大縦断を達成。しかし季節は冬。休む間もなく、北陸の山へ向かいます。難所・笈ヶ岳は藪に囲まれ、無雪期しか登ることができない山。道なき道を掻き分けながら無事に登り詰めます。そこから西日本へ。琵琶湖を望む武奈ヶ岳、紀伊半島の御在所岳、帝釈ヶ岳を次々に踏破していきます。金剛山を登ると一気に北上。200㎞ロードを進み、氷ノ山、蒜山、そして瀬戸内海をカヤック横断し四国。ゴールまであと12座。壮大な冒険も少しずつ終わりが近づいてきました。
グレートトラバース第6集【四国から九州・ゴール】
最後となる第6集は、11月の四国から。東赤石岳から法皇山脈を縦走する予定が、突然の雪。深い雪の中、笹ヶ峰では厳しいラッセル山行となります。しまなみ海道から本州へと戻り、予定を変更して三瓶山のお鉢巡りを楽しんだ田中氏。そこで田中氏の心に変化が現れます。今まで抱いていた「先を急がねば」という焦りが消え、残りの旅を楽しもうという気持ちが生じます。そして九州に渡り、由布岳を越え九州最大の難関、大崩山へ。奇岩巨岩がそびえ立ち「日本のヨセミテ」と呼ばれる大崩山。凍結の危険がある岩壁のトラバースを越え、無事に踏破します。今なお噴火活動が続く長崎・雲仙普賢岳へはカヤックでアプローチし、噴火の傷跡を目の当たりにします。そして199座の高千穂山を踏破し、いよいよゴール目前。壮大な旅の終わりに、「寂しさ」も感じ始めます。200座目の桜島・御岳は、登山規制の為山頂に立つことができず、最後は湯之平展望所へ。噴煙を上げる御岳を間近に見ながら2百名山の完全踏破を成し遂げ、ゴールの佐多岬までの残り100㎞は走り続けます。2017年1月1日午後3時。総距離8200㎞、222日目。大勢のファンに見守られながら、前代未聞の壮大な冒険が幕を閉じました。
YouTubeでタイムリーに発信
NHK番組とは別に、田中氏自らがYouTube動画で一筆書き走破をタイムリーに発信していました。厳しい藪こぎや劒岳の険しい岩場など、田中氏の息遣いを間近に感じながら見れるこちらの動画もおすすめです!
グレートトラバースの「番組舞台裏」!
番組「もうひとつのグレートトラバース」
NHKが番組として田中氏に密着したプロジェクト、グレートトラバース。アドベンチャーレーサーの田中氏を、同じスピードで、さらに撮影もこなしながら密着する。想像しただけで、「一体カメラマンは何者?」「どうやってこんなアングルを撮影するの?」「ずっと一緒なの?」「移動は車?」とこの壮大な冒険の舞台裏が気になります。一日の行動時間が15時間以上になることもよくある一筆書き踏破。そんな現場ディレクターやカメラマンの仕事ぶりが、「もうひとつのグレートトラバース~密着!百名山完全踏破の舞台裏~」という番組で放送されました。
「先回り・追いかけ・空撮」のカメラワーク!
番組撮影スタッフもアスリート集団!
この壮大で前人未到のプロジェクトを追う番組ディレクター・カメラマンは、田中氏に負けず劣らずの強靭な体力のアスリート集団。歩荷隊を含め、少数精鋭のスタッフが田中氏を追い続けます。密着する駒井研二カメラマンと田中正人カメラマンは、田中氏が所属するアドベンチャーレースチーム「Team EASTWIND」のメンバーや先輩。そして平出和也カメラマンも、2009年にピオレドールを受賞した世界的な登山家。世界最高峰の山岳カメラマンです。さらに撮影アシスタントとして10キロの荷物を背負いながら走るのは山田高志氏。日本を代表するトレイルランナーです。皆さん、撮影技術もさることながら世界で活躍されているアスリートだったんですね!
ご自身もアドベンチャーレーサーとして活躍されている駒井カメラマン。剱岳「カニの横ばい」シーンも駒井カメラマンが撮影されています。
番組撮影は、田中氏の単独挑戦をあくまで「追う」というスタンスで行われました。ルートの相談やフォローは一切なし。食事も別。田中氏のペースを重視することで、臨場感や焦り、現地の人と触れ合う自然体の姿などが、番組・DVDに映し出されています。
駒井カメラマンは、猛スピードで登る田中氏の姿を追い、時には先回りして撮影を繰り返します。ぶれないカメラワークで、時には中腰で撮影しながら険しい山道を登ります。正面からの撮影では、駒井カメラマン自信が田中氏の先を行き、背後を逆手で撮影するというテクニック。そして平出カメラマンは、大自然の中を歩く田中氏の迫力ある映像を撮影します。番組・DVDで映し出される上空からの映像は、ラジコンヘリを使用。撮影後にラジコンヘリを回収し、再び田中氏を追う体力は、さすが世界的なクライマー。すごいの一言です!
また、壮大な冒険の中で田中氏に数々の困難が待ち構えていたように、撮影スタッフにも困難がのしかかります。重い機材や重装備を背負ったスタッフは、田中氏のスピードについていく事が出来ず、日高山脈の最難関「カムイエクウチカウシ山」では、4人の撮影スタッフのうち登頂できたのはたった一人だったそうです。また、防水防滴性能のカメラは、手の汗で壊れることも。様々な困難の先にあの素晴らしい映像があり、田中氏の壮大な挑戦を身近に見ることができたんですね!こういった撮影側の苦労や裏話を知った上で、もう一度DVDを観直してみると、新たな感動を味わえそうですね。 (ちなみに、カメラマン一行のロード移動は、車だそうです。)
他にも見どころ沢山!
百名山一筆書きプロジェクトの中で、壮大な自然・田中氏の奮闘・人との出会いなど、番組やDVDの中では様々な見どころがありますが、旅館や山小屋での様子・食事・温泉など、田中氏のオフの姿も見どころです!気が抜けない危険箇所、熊の恐怖など張り詰めた表情の田中氏とは一転、食事や温泉などホッと一息つける時間には、とてもお茶目な一面も。
そして次の旅へ【グレートトラバース3】
新たな冒険が2018年1月1日始動!
2014年に「グレートトラバース~百名山一筆書き踏破~」、そして2015年に「グレートトラバース~2百名山一筆書き踏破~」という大きなプロジェクトを成し遂げた田中氏。ついに3百名山の一筆書きに挑戦する新たなプロジェクトが立ちあがりました。2018年1月1日に鹿児島県屋久島を出発し、北海道の利尻山までの300座を一筆書きで、今回は1年以上の期間をかけて踏破予定。新たな100座だけでなく、今までに訪れた200座を再訪しながらの旅は、想像を絶する冒険になりそうです!
2つの挑戦を終えた後、よく「三百名山の100座はいつやるのですか」と聞かれましたが、正直、残りの100座だけを登ることに対してあまり魅力を感じられませんでした。なんだか、無意識にシリーズ化しているようで、それは違うなと。 自然は常に変動していて、僕らはその中で生きているわけですから、四季折々の自然を見続けていきたい。これまでの挑戦では、雨の日に登った山がいくつもありましたし、また来ようと思った山もたくさんありました。振り返ると、やり残したことが多いのです。登山の楽しみ方は人それぞれですが、自分はひとつの山に一度登ったら終わりではなく、何度も登ってみたい。四季折々の日本の山を肌で感じたいと思っています。 300座と言っていますが、実際には301座です。深田クラブが1984年に「日本二百名山」として選定した新潟県の荒沢岳という山があり、それは日本山岳会が選定した「日本三百名山」には入っていないので、その山を含めると301座になります。
田中氏の次なる冒険を、ファンとして支えていきたいですね!
まとめ
いかがでしたか?前人未到の壮大なプロジェクト「グレートトラバース」。日本の自然の雄大さ、人との温かいふれあい、そして様々な困難を乗り越えていく田中氏の冒険性。更には、番組・DVDのアスリートカメラマンによる高い撮影技術。多くの魅力が詰まったグレートトラバース。これまでの番組を見逃した方は、ぜひDVDでチェックしてみてください!そして「グレートトラバース3」を、みんなで応援していきましょう!
鹿児島から九州へ、カヤックでつなぎます。