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玉ねぎを家庭菜園で育ててみよう
ご家庭内で、よく食べられる野菜の一つである玉ねぎは、炒め物やサラダなど様々な料理にアレンジできる野菜です。 食卓でもおなじみの玉ねぎは家庭菜園でも育てることが可能です。 露地栽培はもちろんのこと、プランターでも手軽に育てられる人気野菜です。 玉ねぎは、糖質やビタミンB・Cのほか、カリウムやリンアシン、ケルセチン、食物繊維などが豊富で、血液サラサラ効果や成人病予防にも効果があるといわれています。 玉ねぎは、品種によって辛さもちがいます。日本で栽培されている玉ねぎのほとんどは辛玉ねぎです。 外皮の色から黄玉ねぎと赤玉ねぎに分かれますが、基本的な作り方は同じです。
栽培を始める前に知っておきたい玉ねぎの特徴
品種によって植え付け時期などが異なる
玉ねぎは、早生種、中生種、晩生種とそれぞれ種類が分かれており、収穫までの期間も異なります。 環境や気候にあった種類を選び、種まき時期と植え付け時期を守ることでより多くの収穫が期待できます。 玉ねぎは種からも育てることができますが、初心者の方が育てる場合は、ホームセンターや園芸店で、子球や幼苗を購入して育てるのがより簡単で、収穫までの期間も短く丈夫に育つのでそちらの方法をおすすめします。 ちなみに早生種は、秋植えして年内に収穫することができます。
玉ねぎの栽培時期やスケジュールについて
玉ねぎ栽培のポイント
玉ねぎは冷涼な気候を好み、寒さに強い性質がありますが、反対に暑さには弱く高温になると休眠します。 球は日が長くなり温度が上がってくると膨らんできますので、温暖地や暖地では秋まきし、翌年の春~初夏に収穫できます。 水分を多く含み、多少粘土質の土壌でよく育ちますが、酸性土壌には弱いので注意しましょう。 早蒔きし過ぎて、苗が大きくなったまま越冬することになると、とう立ちすることが多くなるので、北海道の寒冷地では春まき栽培が適しています。
苗の植え付け時期で大きく変わる
晩夏(9月頃)に種まきして苗作りを始め、本格的に寒くなる11月中旬ごろまでに苗を植え替えて栽培します。 玉ねぎの生育は植え付け時の苗で大きく変わります。しっかりと育った苗を植えると球も大きくなります。 必ず適期に種まきもしくは子球の植え付けを行い、植え付け適期までに太さ5~6㎜の苗を作るようにするのがポイントです。
玉ねぎの栽培に失敗するケース
防寒対策を怠った場合の失敗
栽培を始める前に玉ねぎ栽培で失敗するケースがあることも知っておきましょう。玉ねぎ栽培で注意したいのは、収穫時に玉ねぎのサイズが小さくならないよう、適切なサイズの苗を植えるということ。これは先ほど栽培ポイントでもお伝えしましたが、苗が細すぎると大きな球が育ちません。 また防寒対策を行わなかったために霜にやられて失敗に終わるケースもありますので、防寒対策もしっかりとおこないましょう。玉ねぎは寒さに強いですが、特に冷涼地では全く防寒対策をしないで栽培すると苗を弱らせてしまうことがあります。凍結や霜がついてしまうと苗が弱りますから、ビニールシートなどで根元をカバーしておくなど工夫しましょう。
玉ねぎの栽培・植え付けはプランターでも可能
プランターは大きければたくさん育てられる
玉ねぎをプランターで育てる場合ですが、60cm以上の大型サイズを利用するのをおすすめします。ただし、株数が1個~2個などであれば、一つずつ植木鉢に植えて育てても構いません。 プランターで玉ねぎ栽培をする際は、市販の野菜用培養土を使うのがおすすめですが、自分で配合して土を作って育てても構いません。 その際は、赤玉土7:腐葉土2:バーミキュライト1を混ぜ合わせて作ります。 それに苦土石灰や化成肥料を混ぜるときは10リットルあたり10~20gの割合で混合しましょう。
玉ねぎの栽培、苗床と土作り
日当たりと水はけのよい場所を選ぶ
玉ねぎを植え付ける場所は日当たりと水はけのよい場所を選んで育てましょう。苦土石灰でph調整後に元肥を施し、土をしっかりと砕いて表面をよくならしてから種または子球を蒔くようにします。
玉ねぎを路地栽培で育てる前の土準備
露地栽培で育てるときは、定植する2週間以上前には苦土石灰を施して耕しておきます。1㎡あたり、堆肥を2㎏、化成肥料を100gまたは鶏ふんバケツ1/2を施し、幅60~100cm、高さ10cmほどの畝を作って育てます。 化成肥料や鶏糞などの元肥は全面に施します。 また生育促進と雑草防止のために黒ポリマルチを張ることもおすすめします。
定植と株間や条間
定植する際は、草丈20~25cmで根元の太さが鉛筆よりやや細い苗を、株間・条間ともに12~15㎝感覚で植え付けます。 植え付けの際は、深植えにならないように、白いところが見えるぐらいに植えるといいです。
玉ねぎの栽培、種まき
なるべくとう立ちしないように植え付け時期を見極める
玉ねぎの早生種であれば、9月上旬以降、中・晩生種であれば9月下旬から種植えを行います。この時、時期を誤ると春先に球が割れてしまったり、とう立ちが多発するので気を付けてください。
植え付けるときのコツ
玉ねぎを上手に発芽させるためには、玉ねぎの種を蒔いたあと、左右の土を鍬などで強めに転圧させて種を土に密着させます。こうすることにより、雨に打たれて種が流れてしまうのを防ぐためです。発芽するまでは不織布などをかけて乾燥しないよう対策しておきます。 発芽が始まると、本葉が1枚になるころに日差しが強くない時を見計らって不織布を取り除きます。 芽が出たら本葉が2~3枚になる頃に2~3cmの株間になるよう間引きます。
発芽後の対策
種まき後、1週間ほどで発芽してきますが、発芽当初は生育が遅いので、土が乾いてから水やりをするようにします。 水やりのし過ぎで土が湿りすぎると、苗立ち枯れになってしまうことがあるので、やり過ぎには注意しましょう。 子葉が伸びきった頃と本葉が2枚になった頃に込み合った場所を間引いて3cmに1本ぐらいの間隔で株間を揃えます。
玉ねぎを苗から栽培する方法
よい苗を選ぶのが失敗を防ぐポイント
苗から育てる場合は、種を植えてから50~60日程度経った、草丈が25cm、地際の茎が7~8㎜程度に伸びた苗を選舞踊にします。 苗は太すぎても細すぎても生長に影響します。地際付近の茎の太さが1.5mmを超えてしまうととう立ちしやすくなりますし、5㎜以下ですと、寒い季節になってから根に霜がついて霜の被害に遭いやすくなりますので注意しましょう。 苗の太さを見極めるのも失敗を防ぐための一つのポイントです。 また失敗を防ぐもう一つのポイントとしては、細い苗と太い苗を混ぜて植えないようにすることです。太さをバラバラにして植えてしまうと、細い苗が太い苗に生育を阻まれてしまい、結果細い苗の球がほとんど育たなるという失敗をしてしまいますので、苗の太さは揃えて植えましょう。
玉ねぎの子球の植え方
玉ねぎの子球は条間を10~15㎝ほど空けて丁寧に植え付けるようにします。 深さ1cmの植穴を掘って、子球の先端が少し見える程度(球の2/3ほど埋まるように)浅植えします。 植え付けた後は根付くまでたっぷりと水を与えましょう。子球を植え付けてから約7~10日ほどで芽ができます。
玉ねぎの栽培、水やりについて
発芽後の水やりについて
玉ねぎの発芽時期は、日中の気温が高く乾燥しやすい時期ですので、種を蒔いた後は種を土で覆い、十分に水を与えるようにします。 発芽までは不織布やコモなどで覆い、乾燥を防ぎます。発芽が揃うまでは土壌の水分を保つことが発芽に失敗しないためのコツです。
地植えの水やり
苗を植え付けた後は、根がつくまで十分に水を与えますが、玉ねぎは根が浅いため乾燥に弱い性質があります。 常に土中が濡れている状態では病気にかかりやすくなってしまいますが、冬の季節は水やりせず、自然の雨水に任せ、天候や土の状態を見ながら、乾燥しているようであれば水やりする程度でOKです。 3月を過ぎて気温が上がり始めたら、水やりの頻度を増やし、4月下旬から球が大きく育ち始める頃は欠かさず水やりを行いましょう。
玉ねぎの栽培時の肥料の与え方
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肥料の与え方について
玉ねぎには、生育途中に肥料を与えることも必要です。 化成肥料を1月と3月に追肥しますが、3月以降に追肥すると首の締まりの悪い球になり、保存しにくくなります。
オニオンセット栽培の際の追肥
子球を植え付けて栽培する際は、苗から植えるときよりも、1か月ほど早めに追肥を行います。 1株あたり化成肥料を10gを周辺の土と混ぜ合わせるようにします。 2回目の追肥は、植え付けから2か月後が目安です。同量の化成肥料を同じ要領で与えたあと、水やりを兼ねて薄めの液肥を週に1回与えても構いません。
苗から植えた際の肥料の与え方
玉ねぎを苗から植えた際は、球が肥大し始める前に1回目の追肥を行います。 中・晩種の場合は、2月の下旬までに追肥を完了させておくといいです。 追肥と同時に土寄せをおこなうと、肥料が急激に効いて根焼けするのを抑えられます。 マルチング栽培の際は畝の肩に追肥するようにするといいでしょう。
肥料の与え方ポイント
先にもご紹介しましたが、遅い時期の追肥がなぜダメなのかをまとめますと、 ・玉ねぎの肥大する3月過ぎてからは肥料を与えると、肥大の開始が遅くなってしまうのと、肥大期の追肥で株の力が弱くなり病害虫が発生しやすくなるという理由がある。 ・遅い時期に追肥することにより、首の締まりが悪くなり収穫後保存がきかなくなる。 という理由を覚えておくとよいです。
玉ねぎ栽培時の除草とマルチングについて
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マルチングについて
露地栽培では畝立て後、黒色ポリフィルムでマルチングをしてから植えると、雑草の防除や根の再生・伸長に効果的です。 マルチングは、黒色ポリフィルムを被せる以外にも、雑草対策として玉ねぎの苗の周辺にもみ殻や干し草などをたっぷりと敷き詰めておくと、同じように雑草除けや乾燥防止になります。
玉ねぎの栽培、とう立ちした「ネギ坊主」について
とう立ちし過ぎるのも失敗…
玉ねぎは、子球を植える時期が遅いと、とう立ちすることがあります。 とう立ちした芽のことを「ネギ坊主」と読んだりしますが、とう立ちしたネギ坊主は芽が小さなうちに摘み取るのをおすすめします。 とう立ちした芽を摘み取る際は、芽が分かれた部分から5~6㎝ほど残して摘み取るようにします。 摘み取ったネギ坊主は天ぷらなどにして食べるとおいしくいただけます。 とう立ちしたネギ坊主が伸びている株は、球が肥大しても玉ねぎの芯が固くなってしまうため、食用にならなくなってしまいます。 春先にとう立ちしてネギ坊主ができてしまっている場合は、株ごと抜き取って葉玉ねぎとして利用するのも一つの方法です。
玉ねぎの栽培で気になる病害虫について
玉ねぎは秋まきの際にタネバエやヨトウガなどにやられてしまう場合があります。また春先から収穫まではアブラムシやべと病、軟腐病、黒斑病などが発生することがあるので、見つけたら早めに防除するようにしましょう。
玉ねぎの栽培し終わったあとの収穫・保存
収穫は晴天の日に
玉ねぎの収穫によい時期は、梅雨の直前の晴天の続く日です。 収穫の際に、雨に濡れることを避けるためや、収穫後2~3日畑の上で日に当ててよく乾かしておく必要があるからです。
収穫時期の目安
玉ねぎを収穫する一つの目安時期は、植えた株の約8割の葉が倒伏した頃がちょうどいい時期です。 葉が倒伏してから1週間後ぐらいがベストです。 ただし、葉が倒伏したあとも、球は肥大を続けており、倒伏してすぐに収穫すると玉ねぎの球が意外に小さかったということもありますし、できるだけ大きくなってほしいと収穫を遅らせたりすると分球してしまうこともあります。 玉ねぎは収穫時期が遅れると外皮にシミができたり、球割れしたりしますので、その時期を見逃してしまわないように気を付けましょう。 肥大し過ぎて割れた玉ねぎは、病原菌が侵入してしまう可能性もあります。 そのほか、収穫時期が遅れて雨に当たってしまうと、貯蔵性が悪くなります。
保存について
収穫後は雨の当たらない場所に並べて1~3日乾かしたあと、葉がついたまま数株ずつ束ねて、風通しの良い場所につるしたり、茎を切って網袋や箱に入れて風通しの良い場所で保管します。
玉ねぎの栽培、連作障害や収穫後のトラブルなど
玉ねぎは連作障害を起こしにくいが…
連作障害が起きる原因の多くは、土壌の成分が偏ってしまうことです。注意しなければいけないのは、土壌の成分はその場所や畑の作り方によって異なるので、畑の質が悪ければ玉ねぎの生育状況も変わってきます。 玉ねぎは、本来連作障害起こりにくい野菜ですが、土壌の質によっては連作障害を起こすこともあります。
連作障害を起こさないために
土壌の質によっては連作と関係なく害虫や病気が発生してしまうこともあります。これらは連作とは関係ありませんが、もし、病害虫が発生してしまった場合の連作障害の対象法としては、それ以上玉ねぎの栽培をおこなうのをやめて土壌改善する必要があります。1~2年空けてから栽培をする、畑を水で満たすなどの方法があります。 玉ねぎの栽培の質を求めるならば、連作できる環境であっても無理に連作しないほうがいい場合もあります。連作障害が起きにくい野菜だとしても、何が起こるかはその時になってみないとわからないものです。
自分で栽培した玉ねぎは格別!
玉ねぎの基本の栽培方法から、失敗しやすいケースまでご紹介しました。 玉ねぎは最初の植え付けもそうですが、収穫・保存時まで気を付けなければいけないことがいくつかあります。 そういったポイントを押さえつつ、栽培にチャレンジしてみてくださいね。