Rapala(ラパラ) ルアー CD7 S
Rapala(ラパラ) ルアー CD11 JRH
ラパラ カウントダウン5 CD5 RT
ラパラカウントダウンマグナム14釣りルアー
「ラパラカウントダウン」とは?
ラパラカウントダウンの生みの親である 「ラウリ・ラパラ」の存在
ラパラカウントダウンについて取り上げるうえで、まず触れておきたいのが、ラパラカウントダウンの生みの親である天才ルアー職人 ―「ラウリ・ラパラ」の存在です。ラウリ・ラパラは、1905年生まれのフィンランド人漁師で、小魚の群れの中で、独特の弱り果てた動きをする小魚のみがフィッシュイーターの餌食になる現象からヒントを得て製作した、コルクに銀紙を巻き付けたルアーが驚くべき釣果を叩き出しました。その噂はフィンランドをはじめとする北欧、さらには、アメリカ人のオリンピック選手を通じて世界中に広がり、ラウリ・ラパラの存在は、多くの釣り人たちの知るところとなります。
ラウリ・ラパラが1965年に発表した, シンキングミノーの傑作
「ラパラカウントダウン」は、ラウリ・ラパラが1965年に発表した、シンキングミノー傑作とも言うべきルアーです。詳細については後述しますが、天然のバルサ素材を使用しているため、金属製素材や木製素材では表現できない艶めかしい波動が特徴です。発売当初からほとんど変わらないフォルムは、科学技術が進歩した現代であっても、あらゆる魚に対して威力を発揮します。2000年には、ラパラカウントダウンのメーカーである「ラパラ」が、当時ルアーフックの世界的シェアを誇っていたフランスのルアーフックメーカー ―「VMC」を吸収合併したことで、装着されているフックの品質も大きく向上しています。
ラパラカウントダウンのラインナップは?
モデルラインナップ5種類は?
ラパラカウントダウンのモデルラインナップは、「CD3」、「CD5」、「CD7」、「CD9」、「CD11」の5種類 (日本向けカラーのラパラカウントダウンは、モデル名の末尾に「/J」が付く)で、幅広い釣りに対応しているのがうれしい点ですね。
モデルごとの潜行水深は?
ラパラカウントダウンのモデルごとの潜行水深は、CD3が0.6 - 0.9m、CD5が0.9 - 1.8m、CD7が1.5 - 2.4m、CD9が2.1 - 3m、CD11が2.7 - 3.9mとなっています。いずれの数値も、あくまでメーカーの公称値にしか過ぎず、水の塩分濃度や使用するラインの種類によって潜行水深は変化する場合があるため、注意が必要です。
モデルごとのボディーサイズは?
ラパラカウントダウンのモデルごとのボディーサイズは、CD3が3cm、CD5が5cm、CD7が7cm、CD9が9cm、CD11が11cmとなっています。各モデル名の“CD”の後の数字に「cm」を付けた数値が、そのモデルのボディーサイズになるため、ルアー選びの際にも分かりやすくなっています。
モデルごとのボディーウェイトは?
ラパラカウントダウンのモデルごとのボディーウェイトは、CD3が4g、CD5が5g、CD7が8g、CD9が12g、CD11が16gとなっています。バルサ素材でしか実現できない軽さが、他のルアーにはない独特の動きを生み出し、魚にルアーの存在を強力にアピールします。
モデルごとの装着フックサイズは?
前述した通り、2000年からは、旧VMC社のフック製造のノウハウが十分にいかされたトリプルフックが、ラパラカウントダウンに装着されるようになったため、魚の口への貫通性や、魚のパワーに負けない強靭さが、従来と比べて大きく向上しています。ラパラカウントダウンのモデルごとの装着フックサイズは、CD3が#12、CD5が#10、CD7が#7、CD9が#5、CD11が#3となっています。もちろん、必要に応じてターゲットに合ったフックに交換することも可能ですが、装着するフックの種類によっては、ルアーの動きが交換前と大きく変化する可能性があります。
カラーラインナップは?
ラパラカウントダウンは、世界中で販売されているラパラカウントダウン共通の「ユニバーサルカラーラインナップ」と、ラパラの日本法人である「ラパラジャパン」が、日本向けに販売しているラパラカウントダウン専門の「ジャパンスペシャルカラーラインナップ」とがあります。カラーラインナップの合計は35種類ですが、一部のカラーについては、特定のモデルのみのラインナップとなっています。一見陳腐にも見えるシンプルなカラーは、スレた魚相手に思わぬ威力を発揮する場合があるので、おすすめですよ。
ラパラカウントダウンの基本的な使い方は?
ラパラカウントダウンの基本的な使い方は、他のシンキングミノーと同様で、キャスト後、カウントダウンして任意のレンジまでルアーを沈め、リトリーブを行います。ラパラカウントダウンは軽いので、通常のシンキングミノーよりもフォールダウンに若干時間が掛かりますが、その分フォールで魚に誘い掛けられる時間が長くなるというメリットもあります。基本的にはタダ巻きで使うことが多いため、ルアーフィッシング初心者にもおすすめです。もちろん、アクションを付ける使い方も不可能ではないのですが、泳ぐ姿勢が非常に安定しているため、横方向に飛び跳ねるようにダートさせるアクションには不向きでしょう。
ラパラカウントダウンは, 様々なターゲットに有効
ラパラカウントダウンに装着されている、円形で窪んだ大きなリップから生み出される、テールを大きく振るウォブリングアクションと、高い姿勢安定性は、様々なターゲットに対して有効です。ここでは、「ブラックバス」、「シーバス」、「トラウト」の3つのターゲットそれぞれにおける、ラパラカウントダウンの有効な場面や使い方、さらには、おすすめのモデルについても取り上げていきます。
ブラックバスで有効な場面や使い方と, おすすめのモデル
Rapala(ラパラ) ルアー CD7 S
ラパラカウントダウンは、ボディーに軽い素材が用いられているため、フォールダウンの時間が長く、ルアーが落ちる姿を長い時間魚に見せ付けることができます。ブラックバスフィッシングでは、ストラクチャーを舐めるようにフォールさせることで、ストラクチャー周辺でジッと息を潜めるブラックバスのバイトを引き出すことができるでしょう。
シーバスで有効な場面や使い方と, おすすめのモデル
Rapala(ラパラ) ルアー CD11 JRH
ローリングアクションが混じっていない、純粋なウォブリングアクションが特徴のラパラカウントダウンは、シーバスを相手にする場合にも威力を発揮します。特に、泳ぐ姿勢が崩れにくく安定しているという点は、水の動きが速く、ベイトの群れができている場所で、速めの速度でリトリーブし、高活性のシーバスを拾うように釣る際に有効です。もちろん、テトラポッドや橋脚付近にフォールさせ、ストラクチャーに居付くシーバスをピンポイントで狙い撃ちするのも、面白いのではないでしょうか。
トラウト類で有効な場面や使い方と, おすすめのモデル
ラパラ カウントダウン5 CD5 RT
ラパラカウントダウンのトラウト類に対する有用性についても、決して侮ることはできません。ネイティブのトラウトフィッシングでは、激流の中でもしっかりとテールを振ってくれるため、他のルアーでは攻略しきれないようなポイントをカバーすることができます。エリア (管理釣り場)におけるトラウトフィッシングでも、ラパラカウントダウンの効果は絶大で、特にフォールダウン中のバイトをラインの変化で見極め、フッキングに持ち込むスリリングな釣り方は、パターンが合うと入れ食い状態になることも期待できます。
ラパラカウントダウンマグナムとの違いは?
ラパラカウントダウンマグナム14釣りルアー
ラパラからは、ラパラカウントダウンから派生した「ラパラカウントダウンマグナム」というルアーも発売されています。ラパラカウントダウンとの大きな違いは、サイズと頑丈さです。ラパラカウントダウンは、最もサイズの大きいモデルであるCD11であっても、ボディーサイズは11cm、ボディーウェイトは16gと小ぶりです。それに対しラパラカウントダウンマグナムは、最もサイズの大きいモデルであるCD18MAGの場合、ボディーサイズは18cm、ボディーウェイトは70gと大物仕様です。大物のパワーに負けないように、ボディーに強靭なアバチ材が使われている点も、ラパラカウントダウンとの違いです。
ラパラカウントダウンの魅力は, 色褪せない
いかがでしたか。当時世界恐慌による貧困の真っただ中だった、ラウリ・ラパラの若かりし頃の漁師生活は、その後、どんな条件下でも確実な釣果をもたらす傑作ルアーを生み出すきっかけとなりました。長い時代を経ても、世界中の多くの釣り人に愛され続け、根強い人気を誇る伝統あるラパラカウントダウンの魅力を、あなたもぜひ体感してみませんか。