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レタスの栽培!育て方と栽培方法のポイントを抑えて美味しく収穫しよう!

レタスを家庭菜園で栽培してみませんか?今回は丸い玉レタスの栽培を中心にレタスの栽培についてご紹介します。種まきや苗を買って植える方法、栽培期間、土壌づくり、株間の取り方、肥料の与え方、害虫対策など各方法についてご紹介しますので、参考にしてみてください。
2020年8月27日
printemps117
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家庭菜園でレタスを栽培してみよう!

レタスと一言でいってもいろいろ…

歯切れがよく、サラダやサンドイッチなど生食用野菜としては欠かせない野菜の一つです。 また生食以外にもスープやみそ汁、鍋物や炒め物などにアレンジしてもシャキッとした食感が楽しめます。 レタスには結球する玉レタスと、リーフレタスに分かれますが、リーフレタスは結球レタスよりもカロテンやビタミンEが豊富で、特に紫のサニーレタスなどは、鉄分やミネラルも多く含んでいます。 今回は、丸くてかわいい「玉レタス」の栽培方法を中心にご紹介いたします。 発芽に適した温度や肥料、水やりなどに気を付ければ育て方はそれほど難しくはありません。 約2か月で収穫できるレタスの栽培に挑戦してみませんか?

玉レタスの栽培期間について

球レタスに栽培時期と栽培期間についてですが、まず栽培時期については、春と秋の2回蒔いて育てることができます。 まず春の種まきが3~4月頃に行い、その収穫が5~6月頃、また秋まきの場合は、8~9月頃に種まきして収穫が10~11月となっています。 栽培期間としては約2か月と他の野菜に比べて短いのが特徴です。

リーフレタスの場合も栽培期間や栽培時期は同じぐらい

リーフレタスの場合も玉レタスと、ほぼ同じ栽培期間や栽培時期になっています。 ただ、リーフレタスの場合は、外葉を順次かきとっていく収穫方法になっているので、玉レタスに比べて、収穫期間は長いです。

収穫期間が長い方がよければリーフレタスがおすすめ

レタスには、結球する玉レタスの他、半結球性のサラダ菜やロメインレタス、結球しないリーフレタスの他、ステムなどいくつか種類がありますが、収穫期間が長いのがいいという方なら、サニーレタス(リーフレタス)種を選んで育てるのをおすすめします。 収穫期間にこだわらず、丸いレタスを育てて、1回でもいいので収穫したいという方は、玉レタスの栽培にチャレンジしてみましょう。

株間を取る

レタスを栽培する際、株間を広くとることが大事です。 株間は最低でも20cm~ですが、スペースが取れるならば株間30cm以上を取るようにするとうまく育ちます。 株間を取ることで、病害虫や葉の蒸れを防ぐことができます。

土地に合わせて品種を選ぶのもあり

玉レタス、リーフレタスなど、発芽と生育適温はいずれも15~20℃となっていますが、高温と長日で花芽分化(トウ立ち)することがあるので、標高が低い土地では、早い時期から種まきするのは避けたほうがいいとされています。 また生育し終わった時期にあまり気温が低いと玉が傷みやすくなります。 作型に合わせて品種を選ぶのも大切です。 その他、同じ日に種まきしても、苗作りの方法によっては、収穫時期が半月ぐらいずれることがあります。 収穫期が10月~11月と寒さに向かう時期になりますが、この時期がさらに遅れて厳寒期などに当たると、せっかく結球した玉レタスが傷んでしまいます。 これを避けるために寒冷紗などを利用して定植時に傷むのを軽減します。

レタス栽培、種まきや定植時期と方法

レタスの種を蒔く前の手順と方法

レタスの種を蒔く前に種を布でつつんで1日水につけたら、さらに冷蔵庫の野菜室など冷暗所に3~5日入れておきます。 次に育苗箱に種まき用の土を入れ、種をスジ状に蒔きます。 土を薄くかけたら、たっぷり水やりします。 水やりを欠かさず続け、土が乾かないように上から濡らした新聞紙をかけて置いておくと、2~4日で発芽します。

本葉が出てきたら定植

本葉が5~6枚出てきたら定植しましょう。植える場所を決めたら土を盛り、穴を掘って植えます。 ポットに直接種まきした場合はそのまま穴に入れ土をかけます。そしてたっぷりと水やりします。定植後から1か月で収穫完了です。


種を植えてから発芽するまでの期間

玉レタスの種の発芽温度は18℃~23℃ぐらいですので、温度管理に気を付けましょう。玉レタスの種は気温が高いと発芽しにくくなります。

発芽・間引きなどの管理方法

玉レタスの種は一か所あたり4~5粒播いて薄く土を被せ、芽が伸びてくると本葉1~2枚の頃に成長のよい苗以外は間引いて1本立ちさせます。 間引いた苗も「スプラウト」として食べることができます。

レタスの苗を定植するときの株間

本葉4〜5枚の頃が、定植の適期です。株間30cmで、畑に定植します。 定植前は、乾燥を避けるため、定植の前にポットごと水につけて吸水させておくか、定植後たっぷりと水をやります。 レタスは高温を嫌うので、夏まきの定植のときは、夕方の涼しい時間帯に定植するようにします。

レタス栽培、苗を植えて育てる

レタスのよい苗を選ぶ方法

玉レタスは、植える株数が少ない場合や、種まきの手間を省きたいという方は市販の苗から育てるのがよいでしょう。 よい苗の選び方ですが、本葉が4~5枚ついており、葉の艶がよく葉先がしおれていない元気なものを選びましょう。 またアブラムシがついていたりナメクジに食害されているようなものも避けましょう。

レタス栽培に必要な土壌づくりと畑の準備

レタスの苗を植え付ける際の土壌作り(畑の環境づくり)についてご説明します。

1.土壌づくりの方法

レタスの土壌作りは、植え付けの2週間前ぐらいから始めます。定植する土壌に、堆肥と石灰、化成肥料などを全面に撒き、よく耕しておきます。 堆肥や肥料の量ですが、1㎡あたり、苦土石灰は3握り程度(約150g)、堆肥は約2㎏、元肥は化成肥料を3握り(150g)程度を散布します。 ポリマルチを敷く場合は、シルバーか白黒ダブルをおすすめします。

土壌づくりに適した場所とマルチング

レタスの土壌づくりに適した場所は、日当たりと水はけのよい場所を選ぶようにします。 レタスは酸性土壌ですと生育が悪くなり、肥料焼けも起こしやすいので、土壌づくりをする際、酸性土壌気味な場所を耕す場合は、苦土石灰でph調整をおこなってから植え付けるようにしてください。 また過湿を嫌うため、排水の悪い場所では高畝に仕立てます。 またレタスは土壌水分の急激な変化を嫌うので、スムースに育て上げるには、マルチングをおこなって土壌水分を安定させる必要があります。 夏季にはシルバーマルチをすると地温を和らげることができます。トウ立ち防止やアブラムシなどの害虫を避けることができます。 マルチングを張ると追肥ができないので、肥料は全体の70%程度を元肥で入れておきます。土が乾いていると肥料あたりを起こすことがあるので、潅水してからか、一雨降ってからマルチングを施すようにしましょう。

土壌が乾かないようにたっぷりと水やりを

苗の植え付け後は、土壌全体が乾燥しないよう、たっぷり水やりをしましょう。

レタス栽培、植え付けについて

レタスの植え付けですが、夏まきでは20~25日ぐらいで苗を植え付けるのが目安です。 暑い時期なら朝もしくは夕方の涼しい時間帯に植えるといいでしょう。根鉢を崩さないように注意し、深植えにならないように株元をやや高めにしておきます。 レタスはまだ若い苗を植えて育てるのがコツです。老化苗を植えるとよい玉の収穫が見込めません。本葉3~4枚までの苗を根鉢崩さないように浅植えします。 また植え付け前日に十分に水やりをしておくと根鉢が崩れにくくなります。

レタスはプランター栽培する方法


適切なプランターサイズ

玉レタスはプランターで育てることもできます。 プランターの場合は小型の20cm~40cmまたは、標準タイプ60cm~65cm程度のものを使います。 玉レタスの場合は、根の張りが浅いため、深さはあまりなくてもかまいません。

玉レタスの土作り

プランターで育てる場合の土ですが、市販の培養土を使うと一番手軽で便利です。自分で作る際は、赤玉土7:腐葉土2.5:バーミキュライト0.5に苦土石灰や化成肥料を10リットル当たり10~20gを混ぜ合わせて使います。 鉢底石には、赤玉土など水はけのよい土を用いると、多湿を嫌うレタスに合った良い土ができあがります。 土を入れる際は、ウォータースペースを残してプランターの8分目まで培養土を入れましょう。

プランターで植え付けるときの株間

レタスをプランターで育てる際も、畑で育てる際と株間の取り方は変わりません。 小型のプランター20cm~40cmの場合は、1つのプランターに1苗、大型の60~65cmのプランターでしたら、15㎝~25cm以上の程度の株間を取って2苗植えるのが限度です。 これ以上株間が詰まりすぎると、日当たりが悪くなったり、害虫の被害を受けやすくなってしまいます。

レタス栽培、失敗しがちな結球しないケース

結球しないのはなぜ?

プランターで育てる玉レタスは、気温が高くなりすぎたり、日照時間が多すぎると玉の形が悪くなってしまうことがあります。 高温で日照時間が長いと、玉の形が悪くなるだけでなく、花芽ができてとう立ちしてしまうことがあります。 太陽光だけでなく、外灯や部屋の明かりでもとう立ちすることがあるので、ベランダで育てるときは人工的な光のあたりすぎにも注意が必要です。 形は違っても味は同じなので、少しぐらい形が崩れても気にされないという方はいいかもしれませんが、市販の形のよい丸いレタスにするには、適期苗を植えることと適温・適光量が保てる場所にプランターを置くことが重要です。

レタス栽培で必要な水やり

レタスは、植え付け時に高温や乾燥が続いて苗がしおれているようであれば、潅水して回復させる必要があります。 潅水(水やり)は、日中の暑い時期を避けて夕方に行うと地温も下がり、根焼けするなどして苗が傷む心配はありません。 乾燥しすぎると苗の生育が抑えられるので、適当に水やりをおこなう必要がありますが、結球が始まると土が乾燥した時だけ水やりを行うなど、乾燥気味に管理します。 玉レタスは水を与えすぎると根腐れ病など、根が腐ってしまう病気になり枯れてしまうのです。 苗を植えてから2週間ほどの間はたっぷりと水を与えますが、それ以降は乾燥気味で管理するとよいレタスが育ちます。

レタス栽培で肥料をやるタイミング

玉レタスはリーフレタスに比べると生育期間が長いので、元肥をしっかり与えた上に、必要に応じて追肥を行うようにすることで、玉の大きなレタスを収穫することができます。 追肥は苗を植えてから葉が伸び始める2週間後ぐらいから大体2週間おきぐらいに、コンテナ全体に化成肥料を10gほど施します。 特に結球が始まるころは、最も肥料を必要とする時期ですので、この時期は忘れず追肥しておきましょう。

レタス栽培、結球したらいよいよ収穫

収穫のタイミングについて

レタスは日当たりのよい場所で育てると、植え付けてから50~60日後に玉レタスの収穫最適期を迎えます。 玉レタスを収穫する際は、地際からナイフで株元を切り取り収穫します。 収穫は朝のうちに行います。 収穫できるかどうかの判断の方法ですが、結球したレタスを手で押してみて固く締まっていたら収穫可能です。 ただし、完全に結球してしまうと味が悪くなり、食べにくくなりますので8割程度結球した頃に収穫するようにするといいでしょう。 また収穫する際に切り口が濡れてしまうと収穫後のレタスが腐りやすくなるといわれていますので、雨の日の収穫はできる限り避けた方がよいです。

茎からにじみ出る白い液体は何!?

レタスの切り口から白い乳液が出ることがあります。これは「サポニン」といって、新鮮さの証だそうです。サポニンは、食欲増進や肝臓・腎臓の機能を高める働きがあるといわれています。ちなみに時間がたつごとに、レタスも鮮度が落ちますが、切り口を見ると赤くなってきます。


レタス栽培、気になる害虫は?

害虫は早めに除去しよう。

レタスに発生しやすい害虫としては、ネキリムシやナメクジなどです。ネキリムシは土に潜って、レタスの根を食い荒らしますが、発見したら被害を受けた株付近の土を掘って早期に除去するようにします。 またナメクジは葉に潜んで葉を食い荒らすことがあるので、見つけ次第除去する必要がありますが、ひどいときはナメクジ用殺虫剤を使用することをおすすめします。 害虫を防ぐためには、マルチ栽培をおこなうのも一つの方法です。

ちなみにキャベツと混生させておくと…

レタスの害虫ではありませんが、似た野菜である「キャベツ」とレタスを混生しておくことで、キャベツの害虫である「アオムシ」からキャベツを守ることができます。キク科であるレタスは、アブラナ科の植物につく害虫がつきにくくするのです。 互いの害虫を防ぐため、このような方法もあります。

レタス栽培で早めに予防したい病気について

玉レタスの病気の種類には菌核病や、軟腐病、灰色かび病などがあります。 玉レタスは多湿を嫌う性質があるので、株間を広く取る必要もありますし、 根を浅く張るので、排水をよくすることで病気を防ぐことができます。

レタス栽培で起きる連作障害について

レタスは連作障害といって、苗に障害が出たり結球がうまくいかなかったりする症状がおこりやすい野菜です。 ある場所で栽培したら、次の年にはその場所ではなく別の場所で栽培するようにします。 同じ場所で栽培するなら、2~3年あけるようにします。

ふち腐れやタケノコ球など

連作障害には、土のカルシウム不足が原因で葉のふちの部分が腐ってくる「ふち腐れ」や結球前期に過剰育成が起こり、結球葉がらせん状で尖ったように変形して結球することがあります。 タケノコ球については高温や窒素肥料のやり過ぎなども原因です。

レタス栽培、上手に丸く育つとかわいい

丸いレタスが庭で育つのを見るのもかわいいですよ。お家で育ったレタスは鮮度もよく、スーパーで買ったものよりおいしく感じられるはず! 水やりや肥料の与え方などに注意して育ててみてくださいね。