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スキレットの手入れ方法!錆びて使えなくなる前に必要なことは?

スキレットを購入したはいいけれど、お手入れはどうすればいいのか、考え込む方もいるのではないでしょうか?「シーズニングってどういう意味?」「錆び付かないお手入れ方法は?」など、今回はスキレットのお手入れ、保管方法などを、ズバリお教えいたします!
2020年8月27日
naogeba
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スキレットとは?

出典: https://www.amazon.co.jp/Coleman-%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%83%B3-%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%B7%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%88-2000021880/dp/B00SLOBH54

スキレットとは、簡単にいうとフライパンの形をしたダッチオーブンのことを言います。 材質は主に鋳鉄製なので、分厚い鉄のフライパンなのです。 分厚い鉄のため、蓄熱性が高く、中の食材に、ゆっくりじっくり火を通すことができ、素材を簡単に美味しく調理することができます。 ダッチオーブンと違って浅いので、様々な料理ができる、使い勝手の良い鍋と言えるでしょう。 手のひらサイズの小さいものもあり、一人分の食器がわりとして、そのまま食卓に置いておくこともできます。 餃子、ステーキ、スペイン風オムレツ、など料理の幅が広がる「万能鍋」です。

分厚い鋳鉄製だからこそ素材を美味しく簡単に調理できるという反面、お手入れ次第では錆つきがひどく、使用できなくなってしまうというデメリットもあります。 スキレットに限らず、鋳鉄製の鍋は、水を嫌います。 水分が少しでも残っていると、サビの原因となります。 火を使って、水分を残さないようにするのが大事なポイントです。 また、保管方法も大事になってきます。

スキレットの蓋の特性

出典: https://www.amazon.co.jp/%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%B8%EF%BC%88LODGE%EF%BC%89-%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%88%E3%82%AB%E3%83%90%E3%83%BC-6-1-2-L3SC3/dp/B013W33FVM

スキレットの蓋は、スキレットカバーと言います。 スキレットカバーも、スキレット同様、鋳鉄製なので大変重みがあります。 重いスキレットカバーを使用することによって、内部の機密性が高まり、内部に圧力がかかって、圧力鍋と同じような役割を果たします。 スキレットカバーの特徴は、内側に突起物が付いていることです。 調理中にこの突起物に素材の旨みを含んだ蒸気が溜まり、その水滴が鍋の中の食材に降り注ぐので、ベイスティングの必要がありません。 (ベイスティングとは、煮汁をスプーンなどですくって、素材にかける作業のことです。)

出典: https://item.rakuten.co.jp/cook/ld2598/
出典: http://www.lodge-cooking.com/about/delicious/

お手入れの際、少し手間取るのが、この突起物に油を塗ることですが、割と簡単なので、気負う必要はありません。

スキレットの手入れ方法【シーズニング】とは?

スキレットの材質は、主に鋳鉄製が多いです。 よって、お手入れを怠ると、あっという間に錆び付いてしまいます。 そのため、スキレットには「シーズニング」という慣らしの工程が必須となります。 そんなに面倒なものではありません。 慣れると簡単なので、大丈夫です! 水洗いをして、空焚きし、油を塗り込む、という作業になります。 難しい作業ではありませんが、これを怠ってしまうと次に使用するときに錆びだらけ、という悲惨な結果が待っています。

また、このシーズニングという工程をなんども繰り返していくうちに、重厚な黒光りがしてきます。 これを「ブラックポット」といい、自分だけのスキレットを育てるという醍醐味でもあります。 使い込めば使い込むほど味の出るのが、鋳鉄製の鍋の良いところでしょう。

物によっては、購入時に最初のシーズニングをする物もありますが、工場出荷時にすでにシーズニングを済ませているものもあります。 その場合、使用したあとだけのシーズニングだけが必要となります。


スキレットの手入れ方法をご紹介!

それでは、どういったお手入れ方法があるのでしょうか。 錆びついて使用できなくなる前に、しっかりお手入れ方法を頭に入れておきましょう! 初めは手間取るかもしれませんが、慣れると簡単ですよ!

スキレットの手入れ方法①購入時のシーズニング

購入時にシーズニングされていないスキレットの場合

①購入時にシーズニングされていないスキレットは、錆び止めワックスやシリコンオイルなどが塗られています。 まずそれを洗剤で洗い落とします。(蓋も同様です。) 注意点としては、金タワシはNGです。

②火にかけて水分を飛ばします。 少しでも水分が残っていると錆びの原因となりますので、十分に熱してください。

③オリーブ油などを全体に(鍋の外側も)まんべんなく塗り込みます。 蓋も同様です。

④煙がモウモウと出てきますが、無視して煙が出なくなるまで火で熱します。 これを2、3回繰り返しましょう。

⑤野菜クズを炒めます。 これは、鉄の匂いを取るためです。(蓋も同様、野菜クズを炒めてくだい。) ⑥さらに空焚きし、終了です。

スキレットの手入れ方法②使用後のシーズニング

①汚れを落とす

出典: http://www.lodge-cooking.com/use_care/care/

タワシなどを使ってお湯で汚れを落とします。 ※洗剤を使ってしまうと、せっかく馴染んでいる油が抜けてしまうので、なるべく洗剤は使わないようにしてください。 また、金タワシもNGです。

②乾かす

出典: http://www.lodge-cooking.com/use_care/care/

火にかけて、煙は出なくなるまで、十分に乾かします。 錆びを発生させないために、微小孔に入った水分までしっかり飛ばします。

③油を塗る

出典: http://www.lodge-cooking.com/use_care/care/

キッチンペーパーなどにオリーブ油を含ませ、スキレット全体に塗り込みます。 取っ手、鍋の外側、蓋にもまんべんなく塗り込みます。 余分な油は薄くのばして拭き取りましょう。 ※バター、マーガリンなどの塩分を含んだものはNGです。 サラダ油、オリーブ油などの植物油を使うようにしてください。

④火にかける

火にかけて、煙が出なくなるまで熱します。 この作業は、2,3回繰り返しましょう。」 以上でシーズニング終了です。

スキレットの手入れ方法③汚れが落ちない場合

焦げ付きがひどくて、タワシでは取れない場合は、お湯を入れて一度沸騰させます。 こびりついているものが柔らかくなってくるので、木べらなどで落としましょう。 それでも落ちない場合は、汚れを炭化させて落とします。 スキレットをそのまま火にかけ、汚れが真っ黒になるまで熱します。 炭化したら、木べらなどで落としましょう。 また、重曹を入れて(大さじ2杯ほど)、煮込んで落とす、というやり方もあります。

スキレットの手入れ方法④錆びついたら

出典: http://hentaigotyou.naturum.ne.jp/e1333717.html

鉄は、水分を嫌います。 水分が少しでも残っていると錆びてしまいます。 お湯を入れて温めた後、クレンザーなどの洗剤とタワシで錆びをこすり落とし、水気を拭き取ります。 火にかけ、完全に乾かします。 乾燥したら、オリーブ油を丁寧に塗り込み、再び火にかけ、煙が出るまでなじませます。 この作業を2,3回繰り返して終了です。

スキレットの手入れ方法⑤保管方法

出典: http://www.lodge-cooking.com/use_care/care/

しょっちゅ使用する場合は、スキレットとスキレットカバーの間に菜箸などを挟んで保管しましょう。 長期間の保管の場合は、新聞紙などに包んで保管します。

まず、十分に冷まします。 湿気の少ない場所に保管してください。 長期間使わない場合は、スキレット、蓋、別々に新聞紙で包んで保管してください。

スキレットの手入れ方法⑥注意点

食材や水を入れたままにしない


家庭で使用するアルミやステンレスの鍋は、調理した料理をそのまま鍋に入れたままにしておいても問題はありませんが、鋳鉄製のダッチオーブンやスキレットは、そのまま入れたままにしておくと、あっという間に錆びついてしまいます。 キャンプなどで、調理した料理をそのまま入れっぱなしにして、朝起きてみたら、スキレットが錆びだらけ、せっかく作った料理も食べられなくなってしまいます。 調理したものは、必ず別の容器に移すことを忘れないようにしましょう。

洗剤を使わない

洗剤を使うことによって、せっかく馴染んだ油膜が取れてしまいます。 購入時のシーズニング、錆び取り以外には、洗剤は使わないようにしましょいう。

熱いうちに冷たい水をかけない

出典: http://www.lodge-cooking.com/use_care/care/

高温の状態で、冷たい水をかけるのはNGです。 温度差で割れてしまうこともあるので、注意してください。

湿気の多い所に置かない

湿気の多いところに長期間保管しておくのもNGです。 知らないうちに錆びついてしまいます。 定期的に使用するように心がけましょう!

最後に。

スキレットはダッチオーブン同様、お手入れに手間がかかると思われて、いまいち手が出せないでいる方も多いのではないでしょうか。 しかし思っているより簡単なものです。 洗剤を使わない、油をなじませる、水分を残さない、などポイントさえ押さえておけば簡単な作業です。 そして、お手入れを丁寧にしているうちに、自分で育てた鍋、という特別感も得ることができます。 また、お料理も大変美味しくできるのでアウトドアでなくても、家庭で手軽に使うこともできるのです。 自分だけのスキレット、育てて見るのも楽しみのひとつになるのではないでしょうか。